それはかつて、伊邪那岐命と伊邪那美命が交わした言葉を、逆さに詠んだもの。
本文は
きひまたりのと。むてたやぶうのほいちにちにちいれあ。
ばせかししまい、とこみのもにながあきしくつう。
くしひまたりのとこみのみなざいにここ。
きひいと。むさろこりびくらしがちにちにちい。
さくとひのにくのしまい、ばせくか、とこみのせながあきしくつう。
くしひいとこみのみなざい、きとすたわをどとこ。
てちたひかむのおのお、てきおにかなをはいのそ。
てへさきひにかさらひつもよのそをはいのきびちにここ。
ばせかししまい、とこみのもにながあきしくつう。
くしひまたりのとこみのみなざいにここ。
きひいと。むさろこりびくらしがちにちにちい。
さくとひのにくのしまい、ばせくか、とこみのせながあきしくつう。
くしひいとこみのみなざい、きとすたわをどとこ。
てちたひかむのおのお、てきおにかなをはいのそ。
てへさきひにかさらひつもよのそをはいのきびちにここ。
これを本来の形に戻し、読み易い様に漢字も加えると
ここに千引きの岩を其の黄泉比良坂に引き塞へて
其の石を中に置きて、各対ひ立ちて
事戸を度す時、伊邪那美命言ひしく、
愛しき我が那勢の命、如此為ば、汝の国の人草
一日に千頭絞り殺さむ。といひき
爾に伊邪那岐命詔りたまひしく、
愛しき我が那邇の妹、汝然為ば、
吾一日に千五百の産屋立てむ。とのたまひき。
其の石を中に置きて、各対ひ立ちて
事戸を度す時、伊邪那美命言ひしく、
愛しき我が那勢の命、如此為ば、汝の国の人草
一日に千頭絞り殺さむ。といひき
爾に伊邪那岐命詔りたまひしく、
愛しき我が那邇の妹、汝然為ば、
吾一日に千五百の産屋立てむ。とのたまひき。
である。