チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
殺し合い?そんなことよりゴブリンだ
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changerowa
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厄介な体だ。
主催者によって与えられた肉体に抱いたのはそんな感想だった。
主催者によって与えられた肉体に抱いたのはそんな感想だった。
辺境の街の冒険者、ゴブリンスレイヤーは廃墟に置かれた鏡に映った自身の姿を見て低く唸る。
薄汚れた鉄兜と皮鎧を身に着けた、普段と変わらぬ装備の自分。
ではなく。
銀色の見慣れぬ鎧に身を包んだ、全くの別人の姿がそこにあった。
装備だけでなく身長も本来の肉体より高く、筋力も幾らか上に感じた。
薄汚れた鉄兜と皮鎧を身に着けた、普段と変わらぬ装備の自分。
ではなく。
銀色の見慣れぬ鎧に身を包んだ、全くの別人の姿がそこにあった。
装備だけでなく身長も本来の肉体より高く、筋力も幾らか上に感じた。
しかしこれは良くない。
軽く体を動かしてみたが、目線が高いせいかどうにも違和感を感じる。
自分の技能の中では得意と言える投擲も、これでは少々難儀しそうだ。
自分の技能の中では得意と言える投擲も、これでは少々難儀しそうだ。
問題はまだある。
バッグに入っていた説明書の情報が確かならば、この鎧は銀等級どころか金等級の冒険者でもおいそれとは手に入らない代物に思えた。
自身の鎧とは天と地ほどの差がある耐久力。
両腕の装甲からは炎や頑丈なロープを発射可能。
更には背中の奇妙な物体を使えば、空を飛ぶ事も出来るのだという。
自身の鎧とは天と地ほどの差がある耐久力。
両腕の装甲からは炎や頑丈なロープを発射可能。
更には背中の奇妙な物体を使えば、空を飛ぶ事も出来るのだという。
普通に考えれば『当たり』の部類に入る支給品だが、ゴブリンスレイヤーにとっては違う。
「便利過ぎるな…」
ゴブリンスレイヤーは何も酔狂で質の低い装備をしている訳ではない。
理由は幾つかあるが、内一つに自分が死んだ後装備を奪われたとしても大して脅威にならないようにしている、というものがある。
強力な武器や防具がゴブリンの手に渡ってしまい、他の冒険者や村に被害が及ぶのを防ぐ為に、「銀等級らしくない」武具を身に着けているのだ。
確かにこの鎧があればゴブリン退治の効率もずっと良くなるだろうが、万が一奪われてしまえば逆にゴブリンによる犠牲者が増える事になる。
よって、この支給品はゴブリンスレイヤーからすれば『外れ』の部類に入ってしまう。
理由は幾つかあるが、内一つに自分が死んだ後装備を奪われたとしても大して脅威にならないようにしている、というものがある。
強力な武器や防具がゴブリンの手に渡ってしまい、他の冒険者や村に被害が及ぶのを防ぐ為に、「銀等級らしくない」武具を身に着けているのだ。
確かにこの鎧があればゴブリン退治の効率もずっと良くなるだろうが、万が一奪われてしまえば逆にゴブリンによる犠牲者が増える事になる。
よって、この支給品はゴブリンスレイヤーからすれば『外れ』の部類に入ってしまう。
とはいえ使える装備である事は間違いない。
元の体を取り戻すまでは、この人物の肉体と装備を使わせてもらう。
小さくため息を吐き、どう動くかを考えようとした時、背後から何者かの気配を感じた。
元の体を取り戻すまでは、この人物の肉体と装備を使わせてもらう。
小さくため息を吐き、どう動くかを考えようとした時、背後から何者かの気配を感じた。
「誰だ?」
バッグから取り出した剣を構え問い掛ける。
普段使っている中途半端な長さの銅剣よりも明らかに上等な武器だ。
既にこの廃墟内は隅々まで探索し、いざという時の退路も頭に叩き込んである。
戦闘か撤退か、相手の出方を窺うゴブリンスレイヤーに気配の主が姿を見せた。
普段使っている中途半端な長さの銅剣よりも明らかに上等な武器だ。
既にこの廃墟内は隅々まで探索し、いざという時の退路も頭に叩き込んである。
戦闘か撤退か、相手の出方を窺うゴブリンスレイヤーに気配の主が姿を見せた。
「あっ、待ってください!貴方に危害を加える気はありません!」
現れたのは子どもだった。
ふわふわした髪の毛と丸い瞳が可愛らしい少女。
どこか慌てたように飛び出した相手の姿に、一瞬ゴブリンスレイヤーの反応が遅れる。
ふわふわした髪の毛と丸い瞳が可愛らしい少女。
どこか慌てたように飛び出した相手の姿に、一瞬ゴブリンスレイヤーの反応が遅れる。
「私は誰かを傷つけるつもりはありません。なので…」
「……」
「あの……どうかしました?」
「…いや、すまない」
「……」
「あの……どうかしました?」
「…いや、すまない」
心配そうに自分を見上げる少女を見て、我を取り戻す。
この少女の声が、自分の知る人物に似ていたが故の、ゴブリンスレイヤーらしかぬ反応だった。
外見も年齢もまるで違うが、その声だけは。
自分の初めての仲間である神官の少女に、とても似ていた。
この少女の声が、自分の知る人物に似ていたが故の、ゴブリンスレイヤーらしかぬ反応だった。
外見も年齢もまるで違うが、その声だけは。
自分の初めての仲間である神官の少女に、とても似ていた。
僅かばかりの動揺を振り払い口を開く。
「こちらも殺し合いとやらをするつもりは無い」
そう告げると少女は安堵したように笑みを見せた。
「良かった…あっ、ごめんなさい!変に驚かすような事をしてしまって」
「いや、いい」
「いや、いい」
頭を下げる少女を手で制す。
随分と生真面目な性格のようだった。
随分と生真面目な性格のようだった。
「お前は、何が起きているのか分かるか?」
「ええっと…殺し合い、のことですか?いえ、私にも何がなんだか…」
「そうか。だがゴブリンがいるのなら殺すだけだが」
「いえ、流石にゴブリンは関係な……はい?」
「ゴブリンがここにいないとは限らないだろう。ならば、連中を見逃す訳にはいかん」
「ええっと…殺し合い、のことですか?いえ、私にも何がなんだか…」
「そうか。だがゴブリンがいるのなら殺すだけだが」
「いえ、流石にゴブリンは関係な……はい?」
「ゴブリンがここにいないとは限らないだろう。ならば、連中を見逃す訳にはいかん」
ゴブリンスレイヤーとしては特に変わった事を言ったつもりはない。
だというのに、何故か少女の顔は引き攣っているように見えた。
だというのに、何故か少女の顔は引き攣っているように見えた。
「……」
「……」
「…………あの」
「何だ」
「ひょっとして……ゴブリンスレイヤーさん、ですか?」
「ああ」
「……」
「…………あの」
「何だ」
「ひょっとして……ゴブリンスレイヤーさん、ですか?」
「ああ」
嘘を吐く理由も無いので正直に答える。
どういう訳か少女は自分の言葉に頭を痛めてる様子だった。
どういう訳か少女は自分の言葉に頭を痛めてる様子だった。
少女の中身が自身の一党の神官であると知るのは、すぐ後の事だった。
【ゴブリンスレイヤー@ゴブリンスレイヤー】
[身体]:ディン・ジャリン@マンダロリアン
[状態]:健康
[装備]:マンダロリアンアーマー@マンダロリアン、ブラフォードの剣@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いに乗る気はない
1:お前も連れて来られていたのか
2:ゴブリンがいるなら殺す
[備考]
※参戦時期は2巻以降のどこか。
[身体]:ディン・ジャリン@マンダロリアン
[状態]:健康
[装備]:マンダロリアンアーマー@マンダロリアン、ブラフォードの剣@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いに乗る気はない
1:お前も連れて来られていたのか
2:ゴブリンがいるなら殺す
[備考]
※参戦時期は2巻以降のどこか。
【女神官@ゴブリンスレイヤー】
[身体]:袴田ひなた@ロウきゅーぶ!
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:殺し合いはしない
1:ゴブリンスレイヤーさんも連れて来られたんですね…
[備考]
※参戦時期は2巻以降のどこか。
[身体]:袴田ひなた@ロウきゅーぶ!
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:殺し合いはしない
1:ゴブリンスレイヤーさんも連れて来られたんですね…
[備考]
※参戦時期は2巻以降のどこか。
【マンダロリアンアーマー@マンダロリアン】
銀河系で最も硬いとされるベスカー鋼で作られたアーマーとヘルメット。
ライトセーバーをも防ぐ硬度を持つ。
背中にはミサイルを装填した遠隔操作も可能なジェットパックを装着し、両腕のガントレットには火炎放射器やグラップリング・ライン等が内蔵されている。
銀河系で最も硬いとされるベスカー鋼で作られたアーマーとヘルメット。
ライトセーバーをも防ぐ硬度を持つ。
背中にはミサイルを装填した遠隔操作も可能なジェットパックを装着し、両腕のガントレットには火炎放射器やグラップリング・ライン等が内蔵されている。
【ブラフォードの剣@ジョジョの奇妙な冒険】
黒騎士ブラフォードが生前から愛用していた剣。
死の直前、剣に刻まれた「Luck!(幸運を)」の言葉と、自らの血で書き足した「PLUCK(勇気をッ!)」をジョナサン・ジョースターに送った。
黒騎士ブラフォードが生前から愛用していた剣。
死の直前、剣に刻まれた「Luck!(幸運を)」の言葉と、自らの血で書き足した「PLUCK(勇気をッ!)」をジョナサン・ジョースターに送った。
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