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  • チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
  • 神ノ牙 -道楽心情-

チェンジ・ロワイアル@ ウィキ

神ノ牙 -道楽心情-

最終更新:2024年04月13日 01:59

匿名ユーザー

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『HIBIKI!KAMEN RIDE ARMED』

ディケイドの隣へ現れる新たなライダー。
赤く分厚い強化装甲を纏い、二本角はより鋭利な形状へ。
額へ刻まれた「甲」の紋章が装着完了の証。
猛子所属の中で最強の力を持つ鬼、アームド響鬼。
装甲声刃(アームドセイバー)とディスクアニマル協力の元、対魔化魍の切り札となった姿だ。

「デカいのを仕掛ける気だな…」

アームド響鬼から生体反応は感知されない。
分身のようなものだと察しは付くが、召喚されてから威圧感が膨れ上がったのは気のせいではないだろう。
敵は勝負を決めに来た、生半可な威力では無い大技を放つ気でいる。
一気に充満する濃密な死の気配を根拠にそう理解すれば、アークワンが打つ手も自ずと決定。
プロトタイプビルドに指示を出し、自らもベルトを操作する。

「おいそこの黒いお前!状況は分かっているだろう!死にたくなければ戦え!」
「……っ!」

ついでに膝を付いたまま俯き動かない戦士へ叫んで。
思わぬ者からの喝に白い帽子を握る手に力が籠った。

アークワンに善意で元気付けようなどという意図は微塵もない。
ただディケイド相手には戦力が多過ぎて困る事は無い。
敵同士とはいえディケイドの危険性を理解しているからこそ、ボディーチェンジを封じられた怒りを今だけは抑え込んだ。

「マガツイザナギ…!」

アークワンへの感謝はない、一番最初に戦闘を仕掛けて来たのはお前だろうと言ってやりたい。
しかし言っている内容に間違いは無く、抗わねば本当に死ぬ。
喪失感と無力感に苛まれても、戦いを投げ出す選択だけは選べそうも無かった。
召喚に応じた魔人が長得物を地面に突き刺し、決着の為の力を集中。

『Ready Go!』

『悪意』

『恐怖』

『憤怒』

『憎悪』

『絶望』

フルボトルの成分を活性化させる横で、アークワンもまたスパイトネガの出力を高める。
全方位へ悪意の波動を解き放つ技をここで我流にアレンジ。
炭治郎の体では使えなかったが今は違う。
アークワンのスパイトネガ、ウィッチの魔法力。
これら二つを操れるのならば不可能は無い。

『PERFECT CONCLUSION』

『LEARNING FIVE』

「ミルキーキャノン!」

片手に気を収束させて放つギニュー本来の技を、此度は別の力で代用。
プロトタイプビルドもグラフ型の滑走路を滑り必殺の蹴りを放つ。

『FINAL ATTACK RIDE HI・HI・HI HIBIKI!』

決死の抵抗を嘲笑うかの如く、破壊者達の剣から斬撃が飛ばされる。
大型の魔化魍すら粉砕可能な音撃の刃はプロトタイプビルドを押し返し、ミルキーキャノンも勢いが弱まった。
後一つ、たった一つでも何かが加わらなければ勝敗は覆らない。

「セト!」

なれば、動くのはやはり切り札の名を持つ怪盗。

錬金術師との絆の証、黒竜が勇ましく咆え立て敵を威圧。
主の戦意に呼応し、勝ちを奪い取る気に満ち溢れていた。
合図の号令を待つ竜へ向け、ジョーカーは言い放つ。

「ペルソナァッ!!!」

命令は出た、だったら応えない訳にはいかない。
両翼を一層激しく揺れ動かし、発射されるは伝説上の怪物をも殺す銀の弾丸。
悪意の鎧を撃ち貫いた魔弾が狙うは破壊者、かのグロンギの王にも引けを取らない絶対悪。
よもやその悪意の化身と中身が違うとはいえ、共通の敵と戦うとは思いもしなかったが。

弾丸は音撃刃を砕き、その先の響く鬼をも仕留めた。
分身を失い急激な威力低下に、ここを逃ししてはならぬとアークワン達も畳みかける。
エネルギー砲と蹴りは破壊者を打ち砕き、その存在を欠片も残さず消し去った。

残ったものは何もない、分身故に当然だ。
一先ずこっちは勝てたと胸を撫で下ろすのはまだ先。
鉛を括りつけたように重い体を引き摺り、切り札は己の力が必要な場へ赴く。


○


『FAIZ!KAMEN RIDE BLASTER』

勝負に出たのは分身一体だけではない。
響鬼とはまた違う赤を纏った戦士が出現。
銀の装甲は厚みを増し、高密度のフォトンブラッドが全身を駆け巡る。
仮面ライダーファイズ・ブラスターフォーム。
闇を切り裂き光を齎す救世主、ファイズの最終形態が破壊の道具として使われようとしていた。

「もう慣れちまったよこの展開は…!」

ヤバィ奴が明らかにヤバそうなのをどっからか呼び出す。
と来れば次に何が起こるかだって安易に予測可能。
新しく出て来た赤い奴の手には、露助だって持ってないようなデカい銃が一丁。
仮面ライダーという存在は使う武器も大概イカレてると、1日の内に十分な程知った。
つまりあれも手に持てる大きさでありながら、冗談にもならない威力を秘めているのだろう。

「それでもやるしかねぇだろ!」
「ピ、ピカ~~~!!」

腹を括って両手に霊力を掻き集め、杉元に倣い善逸も充電開始。
数多の戦場と変わらない、戦って勝って生き残るのだ。

『FINAL ATTACK RIDE FA・FA・FA FAIZ!』

ライドブッカーの刀身へエネルギーが充填され、剣のままで銃を撃つように構える。
ファイズの方も同じだ、フォトンブラッドが集まる先は己の得物の銃口。
両者共に構えた武器、ライドブッカーとファイズブラスターを突き付け発射。
オルフェノク達を屠り灰の山を築き上げた砲撃が、不死と人ならざる存在を消し去らんとする。
対するは雨霰と撃ち込まれる灼熱の弾幕、エターナルとも接戦を繰り広げたフジヤマヴォルケイノ。
そしてピカチュウが最も得意とする10まんボルトが、持てる全てを出し切る勢いで放たれた。

着弾と爆発を繰り返し威力を削ぐ炎、僅かにでも押されれば負けだと己を振るわせ引かずに放射し続ける電撃。
だが敵も勢いは微塵も弱まりを見せない。
帝王のベルトの変身者をも敗北へ追いやった莫大なフォトンブラッドに、歴戦の戦士達もじわりと汗を流す。

「ペルソナ!」

故に勝負を左右するのは仲間の有無。

分身の一体を倒したその足で急ぎ駆け付け、ジョーカーが援護を行う。
召喚するのは再びセト、発動されたスキルが破壊者と救世主を直撃。
思わぬ横槍を受けるも痛みは全く感じられない。

「ヌゥ…!?」

しかし異変は即座に現れた。
体中が猛烈に熱い、杉元の放つ弾幕の熱と爆風の余波がディケイドに苦悶の声を出させる。
まるで直接火炎に炙られていると錯覚を抱きかねない苦痛だった。

火炎ガードキル。
セトが使うこのスキルは、火属性への耐性を無効化する効果を持つ。
妹紅の体の杉元を援護するには正に打って付けだろう。

強化スーツの耐熱性を消され、思わぬダメージに砲撃の狙いへブレが生じる。
この瞬間、勝利の天秤は大きく傾いた。

「俺は、不死身の杉元だ!!!」

傷が治るから、死んでも生き返れるから不死身なのではない。
生き汚く悪足掻き、食らい付き、己が生を勝ち取るからこその不死身。

火炎と雷撃が悲鳴一つ許さず焼き払い、黒ずんだ地面だけがそこに残った。


○


消えたのはどちらも分身。
彼らを生み出した本物の破壊者は未だ倒れず、己が目で標的を見据える。
何度痛め付けようと敵は生きて破壊を逃れたまま、故にこの手で完全なる終わりを与えるまでのこと。

対するライダー達も引くつもりはない。
ヒーローの後ろには守ると約束した少女がいる。
ならば何があろうと、ここから先は一歩たりとも近付けさせない。

『決着が近いなら、ここらでお色直しといきますかね。アイドルが同じ衣装ばっかりじゃファンもシラケるだろ?』

緊迫した状況だろうと普段の調子を崩さず軽口を叩く。
傍らのヒーローと体の持ち主が呆れを向けるのもお構いなし。
それに丁度試しておきたい事もある。
城娘から譲渡された金色のボトルを取り出すと、横で目を見開く気配を感じた。

『DRAGON!』『RIDER SYSTEM!』

『EVOLUTION!』

『Are You Ready?』

「変身」

『DRAGON…DRAGON…EVOL DRAGON!』

『フッハッハッハッハッハッ!』

ファクトリーを展開し、エボルボトルの成分を元に再構築。
胸部リアクターと黄金色の装甲は変わらないまま、先程とは違う仮面を被る。
青を基調としたデザインは、仮面ライダークローズと瓜二つ。

仮面ライダーエボル・ドラゴンフォーム。
正史においては万丈龍我の肉体へ憑依し変身可能となった、エボルのフェーズ2。
使用したのがグレートドラゴンエボルボトルの為か、本来のドラゴンフォームとは細部に違いが見られる。
と言っても殺し合いに参加したエボルトからすれば、ドラゴンフォームにはこれが初変身だが。

敵の威圧感が数段上がったのを実感しつつ、ディケイドはそれすら上回る破壊を実行に移す気だ。
相手が仮面ライダーである以上は自分の破壊を防ぐ術が無いと、確信を抱くが故に。
ライドブッカーから撫でるようにカードを取り出し、慣れ切った動きで読み込ませる。

『FINAL ATTACK RIDE B・B・B BLADE!』

ライドブッカーとキングラウザーが輝き出す。
キングフォームの装甲にも引けを取らない金色の光は、美しさとは裏腹に絶望の象徴。
5枚のラウズカードの力を大剣に宿し切り裂く、ブレイドが持つ誇張抜きに最強の技。
トライアルシリーズですら一撃で消滅させた剣が二本、希望を感じろと言う方が難しい。

『FINAL ATTACK RIDE BUI・BUI・BUI BUILD!』

『Ready Go!』

対峙中の二人の頭にあるのは負けるイメージではなく、打ち勝つという一点のみ。
60本全てのフルボトルがエネルギーを解放、グラフ型の滑走路を創り出す。
ラビットタンクフォームの蹴り技を最大威力にまで昇華させた、ビルドジーニアスが持てる全て。
迫りくる激突の瞬間に備えるのはエボルも同様。
胸部リアクターが高速回転し破壊エネルギーに変換、片足に纏わせる。
発せられる蒼炎はフェーズ1には無かった、クローズと同じ力だ。
万丈の体内で創られたボトルの特性故か、格闘攻撃を爆発的に強化するのが蒼炎の役目。

『EVOLTEC FINISH!』

『共同作業と洒落込むか!楽しくやろうぜ戦兎ォ!』
「こっちは全っ然楽しくねぇよ!お前となんざ二度と御免だ!」

ぶつけ合う言葉に友好的なものは含まれていない。
しかし跳躍のタイミングは毛先程のズレも生じさせず、完璧な同時攻撃を実現させた。
全身のフルボトルを発光させながら、ビルドジーニアスは滑走路を急加速。
横に並ぶは蒼炎を全身に纏い、隕石を思わせる勢いのエボル。
創造と破壊、背中合わせを司る両者の力が今正に叩き込まれようとしている。

破壊者とて微塵も引けを取らない、むしろ凌駕せんとばかりに剣を振り下ろす。
双剣に付与されたエネルギーは光刃へと変わり、長大な二振りの得物と化す。
原典の世界で、異なる歴史では邪神を葬った王の剣。
士が通りすがったディエンドの世界においては、フォーティーンと呼ばれる支配者を倒した圧倒的な威力。
変身者の精神が善か悪かは問わず、その力に翳りはない。

蹴り技と斬撃、2対2の構図で真っ向から激突。
勝負を譲る気は誰にも無い、どちらも自分が勝つ気でいるのは揺るがない。
それでも心意気だけではどうにもできない力の差がそこにはある。

「ぐっ……!」

衝突の余波は装甲強度関係なしにビルドジーニアスを痛め付ける。
仮面ライダーへの特攻を有する破壊の力はこんな時でも作用し、こちらを敗北へと蹴落とす。
歯を食い縛り集中力を乱さない。
たとえディケイドの力で再現された物に過ぎなくとも、ジーニアスフォームの力はこんなものじゃないだろう。
特殊変換炉がフルボトルの成分を更に活性化し、ビルドジーニアスの力へと変える。
想いの力で負けたつもりは無くとも、不利を強いられた状況には暗雲が立ち込め、

『…………ハッ』

何かに気付いた星狩りの小さな笑い。
同時に蒼炎が勢いを増し、ビルドジーニアスと共に刃を押し返し始めた。

「ッ!!!」

力を緩めてはいない、なのに自分が押し負けている。
一歩も前へ踏み出せない、これ以上剣を振るう事すら出来ない。
信じられぬ光景へ追い打ちを掛けるかの如く、光刃が掻き消されていく。
敗北へ爪先だけでも引き摺られたなら、後はもうされるがまま。
消失は全く止まらない、むしろ頼りなさしか感じられない光へ真っ逆様。
最早そこに王の剣は無かった。

「ハァアアアアアアアアアアッ!!」

最大限の加速を以て、ビルドジーニアスとエボルが蹴りを届かせる。
しかし、しかしそれでも破壊者は敗北を受け入れない。
己を突き動かす破壊衝動に身を委ね、ダメージすらも捨て置き前へ突き進む。
足底が確かに敵を捉えたと分かり、同じく自分達へ刃が走ったのを認識。
威力は削がれても破壊者の剣だ、仮面ライダーを殺す為にあるとでも言いた気に斬り飛ばす。
打撃と斬撃の直撃に揃って後方へ弾かれる三人、痛み分けと言う他ない光景だった。

「それが…どうした……!」

『FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE DECADE!』

終わらない、このまま倒れて終わりにはしてやらない。
蹴りが当たる直前、ディケイドの手は無駄を全て削ぎ落とした動きでカードを叩き込んだ。
アタックライド・メタル。
硬質化により防御力を上げ、無傷まではいかなくともダメージの軽減には成功。

だからといって平然と振舞える程の些細な傷ではない。
立っているだけでも全身を痛みと疲労が襲い、仮面の下では脂汗が流れる。
破壊、仮面ライダーを、生ける全ての者を破壊。
強靭を通り越し異常の域へと達しつつある破壊者の使命を燃料に、己の体を突き動かす。
数十枚ものカードが終焉への道を作る、ライダー達を一撃のもとに下した蹴り技だ。

「しぶと過ぎんだろ…!」

ディケイドの執念に戦慄する間すら惜しい。
悪態を吐き捨て再びカードに手を伸ばす。
絶対に勝てる保障は無い、負ける可能性の方が高い気さえする。
ネガティブな思考を振り払い、

『戦兎ォ!』

聞き慣れた声に返事を返さず、投げ渡された物を受け取る。
一本の剣とボトル。
どちらも見覚えがあり、何の目的かは問い質す必要無し。
よりにもよって因縁深い男から譲られたとか、そういう苦々しさも全部後だ。
これの使い方が分からない筈がない。

剣の名はビートクローザー、戦兎が開発したクローズ専用の武器。
旧世界での戦いでそうだったように、ドラゴンフォームのエボルはクローズの装備も生成が可能。
そこへ疑問を挟む事も無く、一緒に投げ渡されたエボルボトルを装填する。

『SPECIAL TUNE!』

『ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!』

グリップ部分のスターターを三回連続で引き、軽快な音楽が鳴り響く。
喧しいだけの機能じゃない、ボトルの成分を武器内部に取り込み技の威力を高める。
まして使ったのはエボルボトルだ、フルボトルを超える力を解き放つ。

愛銃へボトルを装填するエボルを視界の端に捉えつつ、ビートクローザーを構える。
宿敵からの譲渡へ、余り嫌悪感を感じないのは緊迫した状況も理由の一つ。
けれどもう一つ、このエボルボトルは破壊を目的に創られたのとは違うから。
肉体を乗っ取られた自分を助ける為に、変身能力を失っまま立ち向かった青年。
あの筋肉馬鹿が決死の覚悟と想いを籠め、新たに生み出したボトルと知っているから。

――『俺の相棒は、桐生戦兎ただ一人だ!』

「一緒に勝つぞ!万丈!」

『MEGA SLASH!』

――COBRA!STEAM SHOT!COBRA!――

振り下ろされた剣と発射された銃弾。
蒼き龍と赤き蛇が競い合いながら、獲物を噛み砕かんと牙を剥き出す。
エボルボトルを使った斬撃と銃撃を無傷で打ち消すのは困難を極める。
二つの炎が形を変えた捕食者を前に、破壊者はどう出るつもりか。

決まっている、真正面から捻じ伏せ破壊するのみだ。
成程確かに敵は手強い、ここまで生き残って来ただけのことはある。
だが最後に勝つのは自分、破壊から逃れる術など有りはしない。

真の破壊者に覚醒を果たし、そこから更に高位の姿へとなった。
多くのライダー達を敗北へ叩き落としたディメンションキックは、コンプリートフォームとなり威力が倍増。
他のライダーの力を借りない、純粋なディケイド自身の力だからこその脅威を秘めている。
ここからの逆転は有り得ないし認めない。
破壊者と狩られる者達との戦いの結果は、最初から決まっている。

「なん…だと……!?」

ならばこれは何だ、一体何が起きている。
龍と蛇を蹴り殺す筈が、押されているのは破壊者の方。
突き立てた牙と叩きつけられる衝撃に、次元エネルギーが剥がれ落ちて行く。
激突の直前、ディケイドは確かに感じ取った。
二体のライダーの力が爆発的に上昇し、瞬間的に自分さえも上回ったのを。
理解不能の現象を味わう最中見たのは、ライダー達のずっと後方に隠れ潜む鼠。

自分を睨み掌を翳す、メガネの少年を。

「貴様が――――」

言葉の先は言わせてもらえず、蒼龍と紅蛇が食らい付く。
周囲一帯共々二色の光に包まれ、破壊者の姿は誰にも見えない
光が消え元の闇を取り戻した時、そこには誰もいなかった。


○


(上手くいったか……)

物陰に隠れたナナは手を下ろし、闘争の終わりにどっと息を吐く。
ディケイドがビルドジーニアスとエボル相手に押し負けた理由、それにはナナが関わっている。
激突の直前、ナナは隠れながら斉木の超能力を使用。
現在唯一使える念力は問題無く発動された。
但し、念力の対象となったのはディケイドではなく戦兎達の方。

ナナが放った力は火事場のバカ力という念力の応用法。
対象者の攻撃に合わせて念を飛ばす事で、威力を爆発的に強化し勝利へと導いた。
自分の手を使わず物を動かす、そう言ったシンプルな使い方以外にも活用方法が念力にはあるのだ。
ナナ自身は斉木の多岐に渡る能力全てを事細かに把握していない。
だが不思議と、今ならば火事場のバカ力が出来るという確信のようなものを感じた。
念力を使えるようになってからそれなりの時間が経ち、ナナの精神が馴染んだからか。
或いは、一人の少年の死がトリガーになったのか。

(……今は戦兎達と合流しよう)

頭の中を切り替え、優先するべき行動を選択。
目を逸らしているだけだとは、考えないようにする。

戦っていた者はほとんどが無事だ。
ジーニアスフォームの制限時間が切れ、周囲を警戒し続ける戦兎。
その近くにはエボルの変身を解除されたエボルトが、呆れたように腹部の機械を見下ろしている。
少し離れた場所からは、杉元に肩を貸された蓮と疲れ切った様子の善逸が。
ギニュー達の姿は見当たらず、恐らく逃げたのだろうと判断。

後は自分が彼らの前に出て行くだけだと足を引き摺り、





「貴様か、くだらん横槍を入れたのは」

背後からの声に振り向く事も許されず。
腹部を痛みと熱が襲った。

「あ゛ッ…!?」

倒れ込んだ地面が熱いナニカで濡らされる。
自分の腹から流れる血だと気付くのに時間は掛からず、愕然と顔を上げれば案の定。
既にコンプリートフォームは解除され、十字の意匠が描かれた装甲へ戻っている。
それ以上に目を引くのは顔面部分だろう。

悪鬼を思わせる仮面の左側、丁度目の位置に当たる部分は砕け散った。
割れ目の奥から覗く瞳は額からの出血もあって、まるで血涙を流しているかのよう。
無事な右のレンズと合わせ、よりおぞましさを増して破壊者はナナを見下ろす。
傷を負いながらも、未だ現世に命を繋ぎ止めた状態で。

ディケイドの命を救ったのは、闘争の少し前に発現した能力。
オーロラカーテンを操り次元を超える、門矢士の力だ。
エリアを超える程の長距離移動は不可能でも、ごく近い位置ならば問題はない。
竜と蛇が完全に喰い殺す前に、どうにか離脱したのだった。

とはいえあの極限状況を無傷でやり過ごすのは流石に困難だったらしく、装甲の下では全身が悲鳴を上げている。
蓄積されたダメージも軽く見れるレベルを通り越した。
しかし死んではいない、世界の破壊者はまだ滅んでいない。
仮面ライダーの破壊を妨げた超能力者(無能力者)は、その代償を自らの命で払わされる。

「しつけぇぞテメェ!!」

惨たらしい結末を回避すべく、異変に気付いた杉元が疾走と抜刀を同時に行う。
背後を見ないままにライドブッカーを振るい防御、押し返し反対に首を突き刺す。
助けに行って逆に殺されるのはお断りだ、身を屈めて回避からの斬り上げ。
難なく防がれ鍔迫り合いに持ち込む前に襲い来る剣を、多少の切り傷は捨て置き致命傷だけは寄せ付けない。

「ペルソナ!」

杉元がディケイドの意識を掻っ攫った隙に、蓮は焦りを露わにペルソナを出現。
ホウオウのスキル、リカームがナナの傷を癒し出血を止める。
戦闘不能状態の味方を復帰させる力により、死への誘惑を払い除けた。

『ATTACK RIDE THUNDER!』

「ピカ~~!?」

杉元と打ち合いつつもカードを装填、片手にブレイラウザーを装備し蓮に突き付ける。
電撃の放射で焼き殺す、それを阻むは善逸の10まんボルト。
杉元を援護しようと放ちかけたが、慌ててブレイラウザーからの電撃に当て相殺。
蓮は無事だが杉元は違う、得物を増やし更なる猛攻を仕掛ける敵へ防戦一方だ。
弾幕を張る余裕すら与えてくれない連撃、一旦退こうにもすぐ後ろのナナが行動を抑制する。
出血は止まったが痛みと貧血で動きは鈍い、自力で立とうとしてはいるがどうも危なっかしい。
腕の一本は覚悟して火球を放とうかと腹を括り、

『Ready Go!』

『VOLTEC BREAK!』

別方向よりの援護にその必要は無くなった。
ドリルクラッシャーから斬撃が飛ばされ、ディケイドはそちらの対処を選択。
双剣を翳し防ぐも衝撃で後退、杉元が動ける隙の完成だ。
ナナの元へ急ぎ駆け寄り、起き上がれるよう手を貸す。

「杉元!柊を連れて逃げろ!」

叫ぶビルドの横では変身を終えたブラッドスタークが銃を撃ち続ける。
トランスチームライフルの精密射撃も、ディケイドの双剣の前には届かせられない。
だが足止めにはなった。

「…分かった!もう一回会うまでお前らも死ぬなよ!」

仲間の声を受けて杉元は困惑や反論を蹴飛ばし撤退を受け入れる。
モタつけばモタついた分、状況の悪化は確実なのだから。

「杉元さんの方に付いてやってくれ、ここは俺達がどうにかする」
「ピカ!?」

蓮からの頼みに思わず聞き返すも、口論の時間が無いのは善逸だって理解できる。
迷う素振りを強引に押し留め、頷きと共に背を向けた。
当然逃走をディケイドが見逃す理由は無く、ブレイラウザーをブラッドスタークへ投擲。
あっさり弾き落とされるが銃を撃つ手は止まり、新たなカードを取り出す。

「っ!」

ディケイドが逃走を許さないなら、他の者はディケイドの妨害を許さない。
蓮が煙幕を投げ付け、破壊者の視界いっぱいを黒煙が覆い隠す。
侵入者の気配に敏感なシャドウからの逃走も許す潜入道具だ。
多少の時間稼ぎにはなる。

「揃ってつまらん真似が好きらしいな」
「小細工は怪盗の専売特許だろ」

アルセーヌを呼び出し睨み合うも、疲労と傷で息が上がっている。
体中の倦怠感を噛み殺し、ディケイドの動きから目を逸らさない。
敵はしんのすけを捕らえたままだ、何とかして取り戻さねば。
戦意とは裏腹に勝ち目は薄く、向こうも分かっているのか速攻で斬り殺そうと踏み込む。

『おっとォ!相棒に用があるなら、まず俺を通してもらわなきゃ困るねぇ』

赤い影状で地面を這い距離を詰め、間一髪の所で実体化。
ブレードで防御したがこのままチャンバラを行う気は皆無。
胸部装甲からエネルギー体の大蛇を出現、至近距離での巨大な顎はディケイドも放置できない。

『KAMEN RIDE GHOST!』

『レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・!ゴースト!』

ディケイドの妨害に動くのはもう一人の戦士、ゴーストも同じだ。
大量のパーカーゴーストは攻撃のみならず、敵の目を眩ませるのに持って来いの力。
色とりどりのフードを被った英雄眼魂に宿る偉人達が、大蛇と共にディケイドを近付けさせない。
目障りと言わんばかりに斬り払った時にはもう、蓮はブラッドスタークに運ばれた後。

「エボルト!まだしんのすけが…!」
『こっちは全員余裕が無いって分かるだろ?それに多分、あいつもしんのすけをすぐに殺す気はない。適当に言ってるんじゃないぜ?』
「……っ」

押し黙ったならさっさと逃げるに限る。
敵前で口論を続けた結果、揃ってお陀仏なんて冗談にもならない。
トランスチームガンから黒煙を噴射、あっという間に4人全員を包み込む。

『CIAO♪』

ライドブッカーを振るうが何の感触も無い。
最後に聞いたのは風都タワーの時と同じ、腹立たしい声だった。

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  • 俺ロワ・トキワ荘:http://jbbs.shitaraba.net/otaku/12648/
  • 本スレ①:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1615384066/
  • 本スレ②:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1633849195/l30
  • 本スレ③:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1664632643/l30
  • 本スレ④:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1706338338/l30
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