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  • チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
  • Last Surprise②~ノワール・ベストマッチ2017~

チェンジ・ロワイアル@ ウィキ

Last Surprise②~ノワール・ベストマッチ2017~

最終更新:2024年07月09日 21:00

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ノワール…その単語は、フランス語で黒を意味する。
雨宮蓮…心の怪盗団のジョーカーにとっては、一応は縁のある単語であった。
しかし、彼がここにおいてその単語に何か反応を示すことはなかった。
何故なら、彼がこの単語…ノワールをコードネームとして使う仲間が出来るのは、本来の歴史においてもう少し未来の話であるからだ。


『ノワアアアアァァァーーールッ!!!』

そんなことはともかくとして、その単語をひたすらに叫び続ける怪物…ノワールビルドと名付けられた存在は、目の前にいる者達に攻撃をしかけようとする。
ノワールビルドは雄叫びを上げながら腕を振り上げる。
そいつが巨体であるために、その腕は天井に届きそこを突き破る。
腕が振り下ろされる過程で、天井からぶら下がる証明も一緒に破壊される。
それにより室内から光が奪われ、周囲が一気に暗くなる。

『全員避けろっ!!』

エボルトの掛け声に3人が反応する。
咄嗟に後ろに跳び…やはり戦い慣れてない甜花だけは相手に背を向ける形で、ノワールビルドから距離をとる。
その際に、戦兎はテーブルの上に置いていた首輪もしっかり回収しておく。

『おいおい何なんだこのビルドのパチもんみたいなデカブツは!?』

いくら文句を言おうとも、ノワールビルドがどんな存在なのかは本人?も呼び出したJUDOも答えてくれない。
まさかこんなのが出てくるとは思わず、彼らはただ混乱させられる。
ただ、相手の身体から生えているコーヒーゼリーから、先ほど自分たちが食べようとしたコーヒーゼリーに起きた異変とも何か関係があるかもしれないことは、少し察しはついていた。
これはつまり、仕組みは不明だが、自分たちが改めてモノモノマシーンを使ったことでコーヒーゼリーを手に入れさえしなければ、この怪物は現れなかったかもしれない。
そのことを、全員少しずつ理解してきていた。

『ノワーーールッ!!』

距離をとろうとしても、ノワールビルドは追って来る。
その際に更に建物内の周囲の物品も次々と破壊していく。
4人がついていたテーブルと椅子も破壊され、その上にあったコーヒーゼリーの残骸とそれが乗っていた食器類も一緒に吹き飛ばされる。
ノワールビルドから離れようとする4人は、やがてそれに背を向ける形となって逃げる。
そして、網走監獄庁舎の外に飛び出ることになる。
それを追ってノワールビルドも壁を破壊しながら外に出る。

『チッ!』

外の広い場所に出て初めて4人側からの反撃が起きる。
エボルトはトランスチームガンのトリガーを引き、高熱の弾丸をノワールビルドに放つ。
しかし、弾丸は何発か命中したものの、それで怯む様子は全くなかった。
相手の体の表面から、弾かれているかのようだった。

仮面ライダーの力を宿した怪人に変身するためのウォッチ(時計)型アイテムの存在は、エボルトと蓮は承太郎から少し聞いていた。
というか、前々に風都タワーの方で戦った、新八が変貌していたものがそうだった。
それは、今自分たちを襲撃しているディケイドの力を持っていた。
しかしまさかビルドにまで同じようなものがあるとは思ってなかった。
いや、ビルにドにとってのそれがあるだけなら、驚きはすれどここまでではなかったかもしれない。
それが巨大化までしている上に体中からコーヒーゼリーを生やしているのだから、衝撃もその分大きくなる。

「えいっ、えいっ!」

甜花も慌てながらソニックアローを引いて矢をノワールビルドの顔に向けて放つ。
的が大きいためそれらはいくつか命中する。
しかしそれもまた、効いている様子は無い。
傷一つも付いていないようだった。

『ノワール!ノワール!』

ノワールビルドの両手にエネルギーの塊が形成される。
それは、本来のアナザービルドの変身者であったバスケットボール選手が作ったバスケットボール型のエネルギー弾と似たようなものであった。
ただしここにおいてそれは、ボールではなくコーヒーゼリーの形をしていた。
ノワールビルドはそのコーヒーゼリー型エネルギー弾を、甜花の方に向けて投げつけた。


「きゃっ!?」
「甜花ちゃん!」

ディケイドビルドになっている戦兎が咄嗟に庇うように甜花の前に出る。

「ぐあっ!」
「いやーっ!?」

ノワールビルドが放ったコーヒーゼリー型エネルギー弾は戦兎にぶつかる。
しかし、それで終わりではなかった。
エネルギー弾は、2発あった。
両手でそれぞれ1つずつ作られていた。
戦兎に1つ当たった後、そのすぐ近くの地面にもエネルギー弾は当たり、破裂する。
そうして発生した衝撃波により、戦兎も甜花も一緒になって吹っ飛ばされた。
吹っ飛ばされた2人は少し離れたところに着地する。
ノワールビルドはそのまま、自分が飛ばした2人の方に向かおうとする。

「桐生さん!」
『避けろ!』
『ATTACK RIDE BLAST』
「うわっ!」
「くっ…!」
「我を忘れるなよ?」

エボルトと蓮はノワールビルドからの注目は外れる。
しかし、飛ばされた2人の方に気をかける余裕は無い。
ノワールビルドをけしかけて来たJUDOもまた、4人とノワールビルドを追って外に出てきたからだ。
JUDOはノワールビルドの位置がズレ、狙いを定められるようになると、すかさずアタックライドのカードをディケイドライバーに入れて技を放つ。
ガンモードになったライドブッカーの銃口からエネルギー弾がいくつも乱射される。
エボルトの声かけで蓮も咄嗟に回避のための行動をとる。
しかし完全には避けきれず、2人とも1発程度が体の端の方を掠めていく。
ある程度はこの監獄内で休めたとは言え、まだ疲労は残っているのだ。
それも構うことなく、JUDOは攻撃を続けようとする。
自身もまだ疲労が残っているのにも関わらず、ライドブッカーをソードモードに変えて自分から動き近付いてこようとする。
『ほしふるうでわ』で上昇した素早さに身を任せて仕掛けようとしているように見えた。
狙うのはブラッドスターク、エボルトの方からだった。

『チッ!』

エボルトは咄嗟にブラッドスタークの能力でスチームブレードを召喚する。
スチームブレードの刃の部分で、ライドブッカーの刃を受け止めようとする。

『FORM RIDE KUUGA TITAN』
『何ッ!?』

しかしここでのJUDOの行動は予想外のものだった。
ライドブッカーの刃を振り上げたのはブラフだった。
JUDOはディケイドライバーにフォームライド用のカードを差し込んだ。
すると何とJUDOの変身していたディケイド激情態が、クウガ・マイティフォームの姿を介さず、直接クウガ・タイタンフォームの姿へと変わった。
これまでのディケイドでは考えられないことであった。
ディケイドは他のライダーへの派生フォームになるためには、まずはカメンライドのカードでそのライダーの基本フォームへと変わる必要があった。
これまでのディケイドとの戦いからでも、カメンライドを介さないとフォームライドは使えないだろうことはエボルトも感じていた。
だから今回のようなことが起きるのを予測できなかった。

ディケイド激情態の本来の特徴は、カメンライドを介さずの他ライダーのアタックライドの使用であった。
この激情態がカメンライドを使ってみたらどうなるのか、その記録は我々の世界には無い。
そしてこの殺し合いにおいては、激情態でもカメンライドのカードはこれまで通りに使用できていた。
フォームライドのカードもそれに合わせて通常の使い方と変わらずに使っていた。
しかし前回の戦いが終わった後、JUDOはふと思った。
カメンライドを介さずに様々なアタックライドが使えるのなら、フォームライドでも同じようなことが可能なのではないだろうか?ということを。
もし次に戦う時がコンプリートフォームを使えない時を想定してみた時、フォームライドを使う時に一々カメンライドを使わなければならないのは面倒ではないか、隙を作ってしまう行為なのではないかと考えてしまった。
だから少し、ここに来る前に試してみた。
その結果は、成功であった。
JUDOのディケイド激情態は、フォームライドを使うのにも一々カメンライドを使う必要が無くなっていた。
少なくともこの場においてだけは、そのようになっていた。
JUDOが最初から感覚でこんなことが出来るかどうかが分からなかったのは、我々の世界においてこういったことが可能かどうかの記録が存在しないからであろう。

クウガ・タイタンフォームになったJUDOは、エボルトが受け身に構えたスチームブレードの方に手を伸ばす。
そしてスチームブレードの刃を、その手で握った。

『あっ、お前!』

スチームブレードは、刃の方からタイタンソードへと変わってしまった。
クウガ・タイタンフォームの手を介し、モーフィングパワーが流し込まれたのだ。

「ハアッ!」

JUDOがタイタンソードの刃部分を持った直後、蓮が仮面ライダージョーカーとしての拳を握りしめながら突撃してくる。
SPはほとんど無い状態であるため、ペルソナはまだ出すという判断をしていない。

「フン」

JUDOは蓮の様子を一瞥すると、右手で持っていたライドブッカーをそっちの方へと突く動作をする。
同時に、左手で握っていたタイタンソードの刃を上方向に投げるように持ち上げる。
それによりエボルトの手からスチームブレードだったタイタンソードがすっぽ抜ける。
形状が変わったことにより持ち手を握る力が緩んだ一瞬の時に、引き抜かれてしまった。
上方向に少し投げたタイタンソードを、JUDOは続けて左手で剣の柄を掴んでキャッチする。

「フン!」

そしてJUDOは、右手のライドブッカーの突きの直後、エボルトに向かってタイタンソードを振り下ろそうとした。

「ガッ…!」
『チッ!』

ライドブッカーによる突きは、仮面ライダージョーカーの胸の方に当たる。
命中した箇所から火花が出て、蓮は苦痛を感じながら後方に追いやられる。
タイタンソードで斬りつけられそうになったエボルトは、何とか後方に跳んでその攻撃を避けられた。

『そっちも手癖が悪いこ…』
「フンッ!」『バキッ!』
『あっ!?』

JUDOと少し距離をとったエボルトは、皮肉めいた煽りを言おうとしたが、その言葉は中断させられる。
JUDOはなんと、せっかく作ったタイタンソードをその場で膝蹴りでへし折ってしまった。
タイタンソードは、へし折れた状態のままスチームブレードに戻る。
奪ったこの武器を相手がどうにか取り戻そうと考えるのは簡単に予測できること。
だから、それを不可能にしてやった。
どうせ手札は大量にあまり余っている、タイタンソードだけを使い続ける理由はなかった。

スチームブレードを破壊し終えたJUDOは、今度はライドブッカーの方をタイタンソードに変えて向き直る。
そうして再び、エボルトの方に向かおうとする。

(…早速だがこいつを使うしかねえか)

再び根らわれることを察知したエボルトは、JUDOが再び向き直る直前に、新たなアイテムの用意をした。
新たに手に握られたそれは、先ほどエボルトがモノモノマシーンで引き当てたラビットエボルボトルであった。
エボルトはボトルをトランスチームガンに装填する。

『フルボトル!スチームアタック!』
『これでどうだ!』

ボトルの力によりトランスチームガンを通じてブラッドスタークに加速能力が付与される。
同時に、トランスチームガンの連射速度も上がる。
これにより、エボルトはJUDOの攻撃を避けて移動しながら高速連射を相手に向けて浴びせる。

「くっ…」

JUDOはタイタンソードを側面が自分の体の前に来るように持ち変え、防御の構えをとる。
剣とタイタンフォームの装甲に阻まれ、弾丸はJUDOのダメージにはあまりならない。
しかしそうなったのは、エボルトのこの攻撃はどちらかというと牽制目的でもあったからという点もあった。
速度を上げたエボルトは、JUDOに向かって連射しながらも、目的の位置に向けて移動していた。
エボルトは、先ほどJUDOの攻撃を受けてまだよろけ気味な蓮の方に向かっていた。

『ほら、離れるぞ!』

エボルトはスピードを上げたまま蓮を抱き抱える。

(戦兎の方はどうだ…?)

状況ははっきり言ってかなり良くない。
準備も何もできていない状況の強襲、更には相手は新たな戦力も呼び出して来た。
このままでは4人がかりでも勝率は限りなく低い。
できることなら、この場所からは一旦撤退したい。
さもなければ流石の自分の命も危ない。
たとえ相手が人質にしているしんのすけの命が、奪われるような結果になったとしても。
そして、首輪解除の要である戦兎と甜花も生かして一緒に逃げ延びたい。
先ほどの攻防の間に、少し離れてしまった戦兎達がどうなったのかを確認しようとする。

◇

「甜花ちゃん、大丈夫か!」
「ううん…」

コーヒーゼリー型エネルギー弾の衝撃に飛ばされた後、戦兎は着地後直ぐに立ち上がれたが、甜花の方はまだ少し尻餅をついた状態にあった。

『ノワーール!!』

彼らを追ってきたノワールビルドが、腕を振り上げ、開いた手の平を2人目掛けて叩き付けようとする。

「このっ!」
『ノワッ!?』

戦兎が前に出て、脚を大きく上げて回し蹴りを放つ。
ノワールビルドの手の横の方にディケイドビルドのキックが直撃する。
これにより、ノワールビルドの手の平は戦兎甜花のいる方から外れ、彼らの横の方を叩くことになる。
ノワールビルドは少しよろけ、手をついた側の片膝も地面につく。

「て、甜花だって…!」

ノワールビルドの攻撃から守られたことにより甜花も何とか体勢を立て直す。

『メロンオーレ!ジンバーメロンオーレ!』

そして甜花は腰の戦極ドライバーのカッティングブレードを2回倒す。
これにより、ソニックアローの刃…アークリムにエネルギーがチャージされる。

『ノワーーール!!』

ノワールビルドが地面についていないもう片方の手を握りしめ、甜花目掛けて斜め上から殴り付けようとする。

「えいやー!」

甜花はそのノワールビルドの拳目掛けてエネルギーのたまった刃を振るった。

『ノワール!!』
「えっ!?」

しかし、その攻撃はノワールビルドには全く効果がなかった。
矢を打った時と同じく、かすり傷一つも付いていなかった。
ノワールビルドの拳が、甜花の方へと届く。

「きゃあっ!」

拳に打たれた甜花は、斬月の姿のまま殴り飛ばされた。

ノワールビルドは、ある概念的な耐性を持っている。
それも、2重にだ。
1つは、アナザーライダーとしての特性だ。
アナザーライダーに変身するためのアナザーライドウォッチは、対応するライダーの力が無ければ破壊できない。
そしてここにいるノワールビルドはアナザービルドウォッチが変化したもの。
仮面ライダービルドの力以外の攻撃では、傷付けられない。
そして2つ目は、闇のキラキラルの力で生まれたカードモンスターとしての特性だ。
カードモンスター含め闇のキラキラルの力を持つ怪物たちは、『キラキラ☆プリキュアアラモード』が使うキラキラルの力で作り出されるクリームエネルギーを使った攻撃でないとダメージ効果が薄い。
そして完全に倒すためにも、プリキュアの力で浄化しなくてはならない。

つまり、これら両方の怪物の特性を持つノワールビルドを倒すためには、「仮面ライダービルド」の力を持つ者と「キラキラ☆プリキュアアラモード」のプリキュアが協力しなければならない。
そして今この場所に、「プリキュア」はいない。
だからこの場において、ノワールビルドを倒す方法は存在しなかった。
いや、もしかしたらディケイドが持つ「破壊の力」ならばまだ可能性はあるかもしれない。
だがここにおいてノワールビルドを呼び出し、操っているのがまさにそのディケイドだ。
そのため結局、この巨大な怪物をここで倒せる可能性は、0に近かった。


「甜花ちゃん!」
『ノワッ!』
「くっ!」

攻撃を受けた甜花の心配する暇もなく、戦兎は自分にも飛んでくる攻撃の対応に追われる。
先ほど蹴りで弾き飛ばした掌が戻ってきて戦兎を襲う。
それによる攻撃を戦兎は横跳びで避ける。

『ノワール!』
「!?」

次にノワールビルドがとった行動に戦兎はまたも驚かされる。
ノワールビルドの片手に、いつの間にかボトルのようなものが握られていた。
それは、戦兎もよく知っているフルボトルと同じように見えた。
ただし、実際のフルボトルよりはノワールビルドに合わせて大きなものであった。
ノワールビルドはそのボトルの先端を甜花の方に向けていた。

「え?えっ!?な、何で…!?」
「変身が解けた…!?まさか…!」

大きなフルボトルの先端が甜花に向けられた直後、ボトルは甜花から「何か」を吸収した。
その何かが吸収された後、甜花が変身していた斬月・ジンバーメロンアームズが強制的に変身解除させられた。
それだけでなく甜花のベルト…戦極ドライバーから、メロンロックシードとメロンエナジーロックシードが消えていた。
また、ノワールビルドが持っていたフルボトルは、一度スマッシュボトルのような形状を経た後に、2つに分裂していた。
これらの光景を見て、戦兎は今何が起きたのかを察する。
戦兎自身にその記憶は無いが、かつて戦兎も似たようなことをしたことがあるからだ。

記憶を消される前の桐生戦兎…葛城巧は、かつて『エグゼイドの世界』に行ってその世界の仮面ライダーであるエグゼイドの成分をボトルを通じて抜き取った。
戦兎はそうして抜き取られた成分だということをよく知らずに石動美空に浄化させた際、ボトルはドクターとゲームの2種に分裂した。
それらと似たようなことが今起きたことを戦兎は察知した。
葛城巧がかつてエグゼイドの成分を抜き取り、変身能力を奪ったのは、最上魁星という男の野望を阻止するためであった。
しかし今似たようなことをしたノワールビルドは違う。
こいつはただ、自分の力とするためだけに甜花から斬月・ジンバーメロンアームズの成分を抜き取った。

『ロック』

ノワールビルドは今作り出したボトルの片方を少し振った後、腰のビルドドライバーに似たベルトの左側に差し込む。
差し込むと同時に、これまたビルドドライバーに似た音声がベルトから流れる。
ノワールビルドはベルトのレバー部分を回転させる。
レバーを回転させるごとに、本来のベルトにおけるボルテックチャージャー部分にある赤の円の中の黒星が一緒に回転する。

『おいおい…こいつフォームチェンジまでするのかよ!?』

このタイミングで蓮を抱えたブラッドスターク姿のエボルトが駆けつける。
それと同時に、ノワールビルドの姿に変化が起きた。
本来のビルドのタンクの青の部分が、くすんだ金色となる。
これは、本来のビルドがロックフルボトルを使用した時のものと似た色をしていた。
今のノワールビルドの姿は、ラビットの赤とロックの金の配色となっていた。
頭部と下半身の方は右が金で左が赤、腕は右が赤で左が金といった具合だ。
左腕の先には、本物のビルドがロックフルボトルを使った時と同じく、鍵のようなものが付いていた。
鍵の先端の方にも、小さなコーヒーゼリーがちょこんと乗っている。

本来、アナザービルドは人間を丸ごとボトルに吸収してその成分を扱う能力を持っていた。
しかしここにおいては、流石に人を一瞬で丸ごと成分に変えてしまうのは強すぎると判断されたのか、少し制限を受けているようだった。
そしてアナザービルドは、作り出したボトルを使っても特に見た目が変わることはなかった。
けれどもそれは、そのアナザービルドが使っていた水泳や弓道等の種類のボトルは、本物のビルドが持つボトルの中になかったからだとここにおいては解釈する。

この場においてノワールビルドに使われたロックの成分は、ロックシードがその名の通り錠前型であることから抽出された。
そしてロック:錠前の成分を持つフルボトルは、本物のビルドも使ったことがある。
だからここにおいてノワールビルドが使ってみても、それに合わせて体色が変わった。
アナザーライダーが元になったライダーのように能力に合わせて体色を変えること自体はアナザーWという前例がいる。
少なくともこの場においてはそれと似たようなことが起きていた。
なお、今のノワールビルド…言うなればラビットロックのトライアルフォームには、本物のビルドは変身したことはないのだが。
また、一緒に生成されたボトルにはメロンの成分が入っているのだが、ノワールビルドはそちらの方は使わずにどこかに仕舞った。


『ノワール!』

ノワールビルドは左腕の方から鍵にそって鎖を生成する。
その鎖は全て、いくつもの小さなコーヒーゼリーが連結されてできていた。
ノワールビルドはこのコーヒーゼリーの鎖を振り回しながら襲いかかろうとする。
狙うは先ほど近付いてきたばかりで、声を出したエボルトの方だ。

『おっと!』

エボルトのブラッドスタークには先ほど使ったラビットエボルボトルの効果まだ少しだけ残っていた。
上昇したスピードのおかげで鎖による攻撃を避けられる。
コーヒーゼリーの鎖はまた別の方へと飛んでいく。
その先にいたのは、未だディケイドクウガ・タイタンフォームの姿をしているJUDOの方だ。
コーヒーゼリーの鎖は、JUDOが持つタイタンソードに絡み付いた。

「…真面目にやれ」
『ノワッ!?』

JUDOがタイタンソードを振るうと、絡み付いていた箇所のコーヒーゼリーの鎖が断ち斬られる。
斬られる直前に引っ張られたことで、ノワールビルドは再び体勢を崩す。

「!…おりゃっ!」

今が攻撃の隙であると戦兎は感じとる。
ノワールビルドのお尻の方目掛けて、飛び蹴りを放つ。

『ノノワッ!?』

尻を蹴られた勢いでノワールビルドが完全にバランスを崩し、転倒する。
その隙に、戦兎はノワールビルドを挟んでJUDOとは対岸になる位置に移動しようとする。
甜花やエボルト達も、そちら側寄りの方の位置にいた。
そしてノワールビルドの倒れ込む先には、JUDOがいた。
JUDOは手の中のタイタンソードをライドブッカーに戻し、そこからカードを一枚取り出す。

『FORM RIDE KIVA DOGGA』

JUDOはディケイドライバーにカードを差し込み、クウガ・タイタンフォームの姿から、キバ・ドッガフォームの姿へと変わった。

「ムンッ!」

JUDOの手に新たにドッガハンマーが握られる。
そのドッガハンマーを自分に向かって倒れ込んでいるノワールビルドの頭に向けて突くように押し込んだ。

『ノババッ!』
「うわっ!?」

ノワールビルドは倒れたまま顔面を地面に擦り付けられながら押し出される。
これにより、エボルト達の方に向かっていた戦兎の前が塞がれる。

『……意地でも俺らを逃がさないつもりか』

エボルトの方はと言うと、甜花のすぐ側の方にまで駆けつけることはできた。
甜花の変身が解除されていることには驚いたが、それを気にする暇はなかった。
戦兎が自分たち側に来ようとしているのを察知して、すぐ全員で逃げられるようにトランスチームガンのトリガーに手を掛けて煙幕を張る準備をしていた。
しかしそれは、JUDOの妨害でここでは出来なくなった。


「…貴様らは、こいつを助けたいとは思っていないのか?」

エボルトの様子を見たJUDOが、あるものを取り出してそれを見せびらかすように掲げる。
それは、前の戦いの時にJUDOが中に野原しんのすけを封印したキューブであった。

『………そいつには悪いが、俺もこんなところで死ぬ訳にはいかないのでね』
「そんな…」
「お……おい、刺激するようなことは…」

エボルトはJUDOの言葉を、ここで逃げるのならばしんのすけを殺すと解釈。
甜花はその現実的かもしれないが冷酷な判断に戦慄する。
気を持ち直してきた蓮はそんな発言をすれば本当にしんのすけが殺されるのではないかと感じ、エボルトの言葉を止めようとする。

「ならば、返してやろう」
『は?』

その言葉に全員呆気にとられる。
その間にもJUDOは行動を進める。
指で摘まんでいたキューブを前方に投げる。
それと同時に、キューブが大きく広がるように展開しながら消える。
そして、その中に封印されていた者を解放する。

「………アレ?オラ、どうして…?」

解放された者…孫悟空の姿の野原しんのすけも、自分に何が起きたのかを理解出来ていない様子だった。
キューブの結界の中に囚われてからも、どうにかして抜け出そうとは彼も考えていた。
そしてJUDOがこの網走監獄に来てから、近くにエボルトや蓮等自分の仲間達の気を何となく感じていた。
これを起点にして、どうにか出る方法があるかもしれないことも、何となく感じていた。
しかし、その方法が分かる前に、唐突にしんのすけは解放された。
この予想外の出来事に、しんのすけの行動も遅れることになる。

「……そうだ!やい!よくもオラを…」
『違う!そいつから離れろ!!』
「へ?」

何が何だか分からなくとも、悪者とは戦わなくてはならないと思いしんのすけは立ち上がりJUDOの方を向く。
それに対し何かに気付いたかの様子なエボルトが、大きな声で警告を出す。
しかし、それももう遅い。
そもそも警告を出さずとも、彼らのこの距離感では止めることはできなかった。

『カブト!』

JUDOの手には、別のアナザーライドウォッチが握られていた。
これは、風都タワーでの戦いを通じて手に入れたものだ。
持ち主を転々としながら、巡り巡って、JUDOの手元に渡ってしまっていたものだ。

「フン!」
「ガッ…!?」

JUDOはボタンを押して起動したウォッチをしんのすけの胸に押し付ける。
ウォッチは、胸からしんのすけの肉体の中に入り込む。

「ヴ、オ、オ…ア、アア゛…!」

しんのすけは胸の辺りに手を押さえ、もがき苦しむかのような様子を見せながらふらつく。
やがて体の正面がエボルト達のいる方に向いた時、彼の体は黒いもやのようなものに包まれた。

「ウグアアアアアアアーッ!!!」

そのもやのようなものが晴れた時、彼の姿が変わったことが確認できる。

『クソッ、やっぱそういうことかよ!』
「そんな…!」
「………嘘だろ。何で、しんのすけが、アイツに…!」

JUDOの行いによって起こったことの結界を見て、エボルトは自分の良くない予感が当たったことに隠れている顔をしかめる。
甜花も、しんのすけに起きた事象に言葉を失う。
そして何よりこのことにより感情を大きく揺さぶられていたのは、雨宮蓮であった。
彼は今しんのすけの身に起きたことを冷静に受け止めることは不可能だった。
身体側の記憶に由来するものとは言え、鳴海荘吉の二度目の無惨な死を目撃したことにすらまだ感情の整理が終わっていなかった彼に、このことは耐え切れるものではなかった。

野原しんのすけはJUDOにアナザーカブトウォッチを埋め込まれ、その肉体をアナザーカブトのものに変貌させられていた。
それは、かつて蓮が感情に身を任せて殺してしまったメタモンが変貌した怪人と同じものであった。
かつて人を殺した時の拳の完食の記憶が呼び起こされる。
その時の相手の顔としんのすけ(孫悟空)の顔が段々と重なっていく。
過去の罪が、これまで何度も共闘した仲間を蝕みながら再び彼の前に現れた。

◆

「ほら、行ってこい」

JUDOはアナザーカブトと化したしんのすけの背中を掴む。
そうしてアナザーカブトを持ち上げ、エボルト達のいる方に向けて放り投げた。

そんなアナザーカブトに対しても、飛び込んで来る者がいた。
それは、ディケイドビルドの姿をした戦兎だ。
戦兎はジャンプで倒れたノワールビルドを飛び越え、こっち側に来た。

「待てっ!」

戦兎は空中でアナザーカブトに飛び付いた。
そのまま彼らは勢いのまま地面の方に落ち、一緒に転がっていく。

「おいしんのすけ、大丈夫か!?」

戦兎立ち上がってしんのすけに向き直り、彼の意識がはっきりしているかどうか確認しようとする。

「アァ…ウゥ、ア゛…」

アナザーカブト姿のしんのすけは意識が混濁しているかの様子で頭を押さえながらふらつく。

「ウウ…アアッ!」
「クッ!」

やがて戦兎の存在に気付いた様子を見せた後、戦兎の方に向かって拳を振るってきた。
戦兎はその攻撃は予想の範囲内だったのか、すぐに後方に向かって避けた。

『やはり、暴走させられているみてえだな…』

エボルトも予想が当たっていたのかそう呟く。
むしろ似たようなことをもしもの時の手段として、エボルトは一応考えていたことがある。
最初にしんのすけに会った頃、もしも自分に危ないことが起こりそうなら、しんのすけをネビュラガスでスマッシュ化させて肉壁にすることを考えたことがある。
しかしまさか、別の奴がそれと似たようなことをやってくるとは、何てことをエボルトは考えてしまう。
アナザーライドウォッチを使うことにより暴走してしまうことは、風都タワーでの志村新八という前例がいた。
しんのすけにも同じことが起きていることは様子を見た感じでは明らかだ。
しかも本人の意思と関係無く無理矢理変身させられたことから、その症状は深刻で、ちょっとやそっとのことでは正気に戻らないかもしれない。
それに、相手がアナザーライドウォッチを2つ持っていたこと、しかもそのもう一つがかつてメタモンが使っていたものらしいこともも驚きだ。
何故壊れていなかったのか、そして何故JUDOの手元に渡ってしまっていたのか、その理由はエボルト達には分からなかった。

「しんのすけ…どうして、何で…!」

蓮は未だに大きく動揺している。
今起きたことがよほどショッキングだったらしい。
そこに戦いを続けられそうな程の強い意思は、見られない。

「ウッ……変身」
『ウォーターメロン!』

一方甜花は、生身の甘奈の状態から新たなロックシードを取り出す。
メロンとメロンエナジーのロックシードはノワールビルドに成分として吸われたために消失した。
けれども、戦極ドライバーに装填していなかったものはまだ何とか無事であった。

『ロックオン!ソイヤッ!ウォーターメロンアームズ!乱れ玉、ババババン!』

前回の戦いにおいてしんのすけから柊ナナを経由して甜花に渡されたウォーターメロンロックシードが再び使われる。
と言うよりは、戦う手段となるものはもうこれしか残っていないため、使わざるをえなかった。
甜花の姿は妹のものから、斬月・ウォーターメロンアームズのものへと変わる。

「おい、いい加減貴様も行け」『ドンッ!』
『ノワッ!』

JUDOはドッガハンマーを地面に殴り付け、ノワールビルドを叩き起こす。
ノワールビルドは慌てて飛び起き、頭を少し振った後に立ち上がる。
そしてエボルト達の方に向き直り、構え直す。

『クロックアップ』

そのタイミングでアナザーカブトが再び動き出す。
アナザーカブトの体内からくぐもった感じの音声が流れる。
それと同時に、彼の体の時間は加速する。
本物の仮面ライダーカブトと同じく、クロックアップの能力を発動した。

「アアアアアッ!!」
「グアッ!?」
『ウオッ!?』
「ヒィン!?」『ガンッ』

アナザーカブトが高速で動きながら攻撃を仕掛ける。
まずすぐ近くにいた戦兎が攻撃を受ける。
次にアナザーカブトはエボルト達の方に向かう。
そうして放たれた拳を、甜花が咄嗟にエボルトと蓮の前に出て、ウォーターメロンガトリングの盾部分で防ぐ。
攻撃を防がれた後、アナザーカブトはまた別の方に向かう。

「ムッ」

アナザーカブトが攻撃を仕掛けたのはJUDOであった。
なお、JUDOの方に向かった頃にはクロックアップの効果は切れていた。
自分の方に向かってきた拳を、JUDOは咄嗟にドッガハンマーの拳で受け止める。

暴走状態にあるアナザーカブトに敵味方を区別することは出来なかった。
ただ闇雲に、視界に映った者達に向かって無差別に攻撃しようとする状態になっていた。
これにより、アナザーカブトは戦兎達だけでなくJUDOの方にも向かって行ってしまった。

「行って来いと…言っただろうが!」
「ウアアアアッ!!」

JUDOはドッガハンマーの先端の大きな拳を開き、開かれた手の平でアナザーカブトを掴む。
そうして今度は、戦兎の方へと投げ飛ばした。

『KAMEN RIDE DRIVE』

アナザーカブトが再び自分に向かっていることに気付いた戦兎はネオディケイドライバーにカードを差し込む。
相手のスピードに対抗するためにと、ビルドから仮面ライダードライブの姿に変える。

『ノワール!』

戦兎の方がそんなことになっている間に、ノワールビルドが次の行動に移していた。
ノワールビルドは再び左腕の鍵からコーヒーゼリーの鎖を生成する。
そしてその鎖を今度こそエボルト達のいる方に向けて射出する。
ラビットエボルボトルの効果はとっくに切れている、エボルトがこれを避けるために全員連れ出すことは出来ない。

『チッ!』
「エイッ!」

エボルトがトランスチームガンを可能な限り速く連射する。
甜花はウォーターメロンガトリングの銃口を向け、そこから弾丸の嵐を放つ。
それらの弾丸は確かにノワールビルドが射出したコーヒーゼリーの鎖に命中する。
これにより、コーヒーゼリーの鎖は彼らに届かない。
しかしそれを黙っては見ていない者もいた。

「フンッ!」
「あうっ…!?」

JUDOがドッガハンマーを投げつけた。
そのハンマーは甜花に当たる。
これによりガトリングの照準がズレる。
弾丸が当たらなくなり弾き飛ばされなくなった分の鎖が襲いかかる。

「きゃあっ!」

斬月・ウォーターメロンアームズが自分のアームズウェポンごとコーヒーゼリーの鎖に巻き付かれる。
柔らかいゼリーでできていても、纏わりついてくるこの鎖を外すことを甜花は中々できなかった。
そして、ここから鎖に襲われるのは甜花だけではない。


「ッ!……アルセーヌ!」

甜花が対応できなくなった分襲いかかる鎖に対し、これまで動けていなかった蓮がようやく対応に入ろうとする。
徒手空拳では纏わりつかれる可能性があるため、ペルソナを出してそれで対抗しようとする。


「エイハ!………グアッ!」

しかしまず前提として、SPの残量がかなり少ないという問題があった。
咄嗟に出せたのはアルセーヌのエイハだけだった。
そしてこれだけで、コーヒーゼリーの鎖を止めることはできなかった。
エボルトの射撃と合わせても不十分であった。
こうして捌き切れなかった鎖はやがて、蓮にも届き、纏わりついてきた。
体に鎖が巻き付いたことでバランスを崩した蓮は、甜花と一緒に地面を転がる。

『…チッ!』

自分一人では鎖を捌き切れないと判断したエボルトは一旦後ろに跳んでノワールビルドから距離をとる。

『KAMEN RIDE DECADE』

エボルト達3人が鎖の対応に追われている中でJUDOは最初のディケイド激情態の姿に戻る。

『FINAL ATTACK RIDE DE DE DE DECADE』
『!』

エボルトがノワールビルドから距離をとったタイミングで、JUDOは必殺技用のカードをディケイドライバーに装填する。
ライドブッカーをガンモードにし、銃口をエボルトの方に向ける。
すると、その銃口からエボルトのいる位置にかけて、大きなカードのようなエネルギー体が何枚も並んで現れる。

『フルボトル!スチームアタック!』

JUDOの様子を見たエボルトは再びラビットエボルボトルをトランスチームガンにセットする。
相手が放とうとしている技を、避けるためにだ。
先ほど使った時のように体に加速能力を付与し、相手の攻撃の射線上から外れるために。
そして相手が銃口のトリガーを引いた瞬間に、エボルトは確かに相手がしてくるだろう砲撃の射線から外れた。

『何ッ!?』

しかしエボルトがそこから動いた瞬間、奇妙な現象が起きる。
銃口の方から並んでいたカードの列が、エボルトに合わせて移動した。
そうしてエボルトの動きに合わせて、曲がった道を形成する。

「ハアッ!」

JUDOがトリガーを引くと、銃口からマゼンタ色のエネルギー砲が発射される。
これは、先ほど出現したカードの列に沿って、曲がりながらエボルトの方に向かっていった。
――以前DIOに放ったディメンションキックと同じく、ライドブッカー・ガンモードを使った必殺技であるディメンションブラストにも、追尾機能があった。


(………ん?ちょっと待て。嘘だろ?まさか、俺はここで終わりか?)

JUDOの放ったディメンションブラストを見て、エボルトはそんなことを感じ取った。
このエネルギー砲はどれだけ逃げようとも、当たるまで追ってくる。
この場において、これをこのまま避ける方法は無い。
ピンチの中、フル回転した脳が、これを上手い事誘導してノワールビルドの方にぶつければ良いんじゃないかみたいなことを考える。
しかしそんなことを考えている間にも、ディメンションブラストは迫ってきている。

(一か八か…!)

エボルトは体の加速に任せて、ノワールビルドの方に向かおうとする。

(………げ)

方向転換してノワールビルドの方を見てみれば、状況は悪化していた。
鎖に巻き付かれて身動きの取れない甜花(まだ斬月に変身した状態ではあるが)を、ノワールビルドが両手で掴んで体の前の方に持ち上げていた。
このまま前述の考え通りディメンションブラストをノワールビルドに当てて避けようとすれば、甜花も巻き込まれるかもしれない。
ノワールビルドはそんなことを予測していたわけではなく、ただ単純に握り潰そうとしていただけだったが。

(……仕方ねえ。こうなったらあいつはお構いなく(――嫌!せっかく…再会できたのに…!)……千雪!!)

こうなれば本当に甜花が巻き込まれてしまっても構わない。
そんな風に考えた瞬間、エボルトの肉体が一瞬だけ止まった。
『桑山千雪』が、エボルトの考えを拒否してしまったためだ。
このままではどちらにしても甜花が犠牲になると言ってももう遅い。
このことが、この瞬間のエボルトにとって最悪の形の作用を引き起こしてしまった。

(おい…待て、嘘だろ、おい!)

そうこうしている内にも、ディメンションブラストは迫る。
一瞬止まってしまったせいで、避けることはもう不可能になってしまった。
せっかくここまで生き残ったのに、ようやく本来の力を取り戻す目途も立つかもしれなかったのに、それが全て無駄になる。

(やめろ……やめてくれ…!)

身動きのとれない蓮はこの光景を見ているだけしかできない。
目の前で最も恐れていたこと、『仲間』が失われようとしているのを止められない。
悲痛な思いを叫び、命を嘆願する暇も無い。

(この、俺が――!)

思考が可能な時間はもはや0.1秒も無い。
これ以上無念に思うこともできないまま、エボルトはディメンションブラストの光に飲まれた。
蓮もその光景を何もできないまま眺めているしかなかった。






………はずだった。







『――――ジョーーーーカーーーーッ!!!』


◆


『ノワワッ!?』


現れたものを端的に言い表すと、それは大きな黒い玉のようなものだった。
黒い玉には、ひび割れのような模様と大きな目と口のようなものが見える。
玉の周囲には赤いもやのようなものも見え、それはまるで太陽から吹き出るガスのようでもあった。
黒い玉はそれまで何も無かった空間から突如として現れると、まずはノワールビルドに体当たりした。
それに驚いたノワールビルドは、ダメージは受けずとも、うっかりして両手の中の甜花を離してしまう。

「……何?」

次に声を出したのはJUDOだ。
彼のその疑問の声は、黒い玉に対してのものではない。

「……?………これは……?」

ディメンションブラストが命中したはずのエボルトが、何事も無かったかのように立っていた。
エボルトは確かに、JUDOの必殺技によりダメージを受けたはずだった。
ダメージは確かにあったことを示しているのか、ブラッドスタークへの蒸血は強制的に解除されており、エボルトの今の桑山千雪としての姿を晒していた。
しかしその肉体に、ディメンションブラストによってできたと思われる傷は一つも無かった。

「今度は何…グアッ!?」
「ウアア!」

戦兎も黒い玉の方を見て驚きの声を上げる。
しかしそっちの方を気にしてしまった隙に、ドライブの姿のままアナザーカブトから一発殴られる。
戦兎はまだ、他のことを気にする余裕は無い。


「アレは…」

コーヒーゼリーの鎖に縛られている蓮も黒い玉を見上げる。
彼は、その黒い玉の正体を知らない。
けれども先ほど玉から聞こえたと思われる声はジョーカーと、彼のことを叫んでいた。
そして、アレが何なのかを何となく感じていた。
アレは、ペルソナであることを。
それが今、ノワールビルドに捕まっていた甜花を…そして、エボルトを、助けたのだ。


『……ごめん、ジョーカー。遅くなった』
「!その声は…!」

黒い玉からもう一度鳴り響いた声に、ようやく全員がその正体を察する。
その声を、ここにいる者達は皆、今から数時間前には聞いていた。


『ここからは…私も戦う!』
「双葉…!?」

黒い玉の正体は、「プロメテウス」の名を冠するペルソナ。
そして声の正体は、そのペルソナの主。

前回の殺し合いの定期放送を担当した、ルッカの肉体の佐倉双葉。
心の怪盗団のハッキング等サポート担当、コードネーム:ナビ。

そんな彼女が今、世界の破壊者と歴史の破壊者達を相手にする闘争に参戦した。


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  • 本スレ③:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1664632643/l30
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