チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
悪魔の中の悪魔
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changerowa
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森の中を、黄色い体のモンスターが走っている。
その息が乱れているのは、走っているからだけではない。
後ろから迫ってくる存在への恐怖。それが、彼の心拍数を跳ね上げていた。
その息が乱れているのは、走っているからだけではない。
後ろから迫ってくる存在への恐怖。それが、彼の心拍数を跳ね上げていた。
「ちくしょう! ちくしょう! この体の能力さえあれば、女を好き放題できるのに!
なんで最初に出くわしたのが、あんな化物なんだよぉぉぉぉぉ!!」
なんで最初に出くわしたのが、あんな化物なんだよぉぉぉぉぉ!!」
わめき散らしながら、モンスターに宿った男はなおも走る。
だが体力が底をつき始め、そのスピードはみるみる落ちていく。
一方、その後ろから追いかけてくる存在はいっこうにスピードを落とさない。
距離はどんどんと縮まり、とうとう追跡者の手が男の腕を掴んだ。
だが体力が底をつき始め、そのスピードはみるみる落ちていく。
一方、その後ろから追いかけてくる存在はいっこうにスピードを落とさない。
距離はどんどんと縮まり、とうとう追跡者の手が男の腕を掴んだ。
「ひいっ!」
おびえる男の目が、追跡者の姿を映す。
それはおどろおどろしい仮面と鎧に身を包んだ、すさまじい威圧感を放つ巨漢であった。
それはおどろおどろしい仮面と鎧に身を包んだ、すさまじい威圧感を放つ巨漢であった。
「ち、ちくしょう! こうなったらやってやる!
くらえ、さいみん……」
くらえ、さいみん……」
逃げ切れないと観念した男は、自分から打って出ようとする。
だが彼が何かをするより早く、追跡者の空いている方の拳がその胸に叩き込まれた。
肋骨が砕け、心臓に突き刺さる。
口から血をあふれさせながら、男は絶命した。
だが彼が何かをするより早く、追跡者の空いている方の拳がその胸に叩き込まれた。
肋骨が砕け、心臓に突き刺さる。
口から血をあふれさせながら、男は絶命した。
【ヤバい人@デッドプール:SAMURAI(身体:スリーパー@ポケットモンスター) 死亡】
◆ ◆ ◆
「殺しは初めての経験やけど……。なんてことないなあ。
せっかくの初体験なんやから、もっと面白そうな相手を選ぶべきだったわ」
せっかくの初体験なんやから、もっと面白そうな相手を選ぶべきだったわ」
自分が殺した相手の亡骸を見下ろしながら、追跡者は独白する。
彼の名は、アミィ・キリヲ。脆弱な体に狂気を隠した「悪魔」である。
もっとも、脆弱な体というのは現状には当てはまらないが。
彼の名は、アミィ・キリヲ。脆弱な体に狂気を隠した「悪魔」である。
もっとも、脆弱な体というのは現状には当てはまらないが。
「しかしまあ、ものすごい身体能力やなあ。
大魔王っちゅうのも、はったりってわけやなさそうや」
大魔王っちゅうのも、はったりってわけやなさそうや」
彼に与えられた体は、「大魔王サタン」。
この世の全てを憎み、常に争いを巻き起こそうとする邪悪の化身である。
この世の全てを憎み、常に争いを巻き起こそうとする邪悪の化身である。
「歴代の魔王に、こんなのがおったって話は聞いたことがない……。
ちゅうことは、別の世界の魔王なんかなあ?」
ちゅうことは、別の世界の魔王なんかなあ?」
我ながら荒唐無稽な話だと感じるキリヲだが、根拠がないわけではない。
魔界では空想上の生物とされていた人間が、実在していたのだ。
魔界とは別に人間たちが住む世界も存在しているというのなら、悪魔たちの知らない世界が他に2,3個あったとしてもおかしくはない。
魔界では空想上の生物とされていた人間が、実在していたのだ。
魔界とは別に人間たちが住む世界も存在しているというのなら、悪魔たちの知らない世界が他に2,3個あったとしてもおかしくはない。
「まあそれはどうでもええねんけど……。この見た目だけはいただけんなあ。
元の体とのギャップがひどすぎて、めまいがしそうや。
優勝したら体力だけはこのままで、元の体に戻してもらうとかできへんかなあ」
元の体とのギャップがひどすぎて、めまいがしそうや。
優勝したら体力だけはこのままで、元の体に戻してもらうとかできへんかなあ」
のんびりとした口調で、キリヲは呟く。
たしかにそれは、凶悪さを前面に押し出したサタンの外見とは不釣り合いと言っていいだろう。
たしかにそれは、凶悪さを前面に押し出したサタンの外見とは不釣り合いと言っていいだろう。
「まあ、今から優勝したときのこと考えてもしゃあないか。
まずは勝ち残ってからやな……。
ああ、楽しみやなあ」
まずは勝ち残ってからやな……。
ああ、楽しみやなあ」
ふいに、キリヲの声に闇が混じる。
「腕っ節だけで、どれだけの相手を絶望させられるか……。
僕の腕の見せ所やなあ」
僕の腕の見せ所やなあ」
アミィ・キリヲ。
何よりも、他人の絶望した顔を見ることを喜びとする悪魔である。
何よりも、他人の絶望した顔を見ることを喜びとする悪魔である。
【アミィ・キリヲ@魔入りました!入間くん】
[身体]:大魔王サタン@キン肉マン
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品2~6
[思考・状況]基本方針:優勝を目指す
1:その過程で、参加者たちの絶望を楽しむ
[備考]
[身体]:大魔王サタン@キン肉マン
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品2~6
[思考・状況]基本方針:優勝を目指す
1:その過程で、参加者たちの絶望を楽しむ
[備考]
- 参戦時期は、単行本20巻時点
29:虚ろなる天空巨神 | 投下順に読む | 31:ロード・キャメロット |