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幻影の巨塔ではない、何処かの地下空間。
薄明りの光源だけが辛うじて人の顔を微かに灯している深淵の如き闇の中に、蟲毒のように蠢く人影が身を潜めていた―――
PoH「………(幹部以上の人間が居座る広大な席の上座にて、卓上へ両足をどかっと乗っけてその時が来るのを待っていた――――) 」
執事「――――――お待たせいたしました。(黒衣の面々が集う中、深淵より出でるは老紳士の執事と思わしき人物。「略奪者」を冠する組織には似つかわしくない律儀な物腰で会釈する) 」
PoH「おお、これはこれは……久しぶりだなァ……――――『 ロイエ 』さんよォ。(凭れ掛かった椅子から上半身を大きく逸らしつつ、逆さまの視点からその執事に好奇の眼差しを向けた) 」
執事 → ロイエ「 ええ、久方ぶりの顔合わせとなりましたね―――――― 『 ヴァサゴ 』 」
―――――――― "議長" 『 ロイエ・リグレット 』
PoH → ヴァサゴ「 パ サ … ―――――― その名で呼ばれるのも懐かしいなァ…? (執事から零れた「本名」に、男はフードを下ろしその素顔を曝け出す。右側に青いタトゥーを入れ、今にも殺生を行いそうな鋭い目つき…悪名馳せた人相に相応しい顔立ちで、対照的な執事と向き合った) 」
―――――――― "ヘッド" 『 ヴァサゴ・カザルス 』
ロイエ「例のゲーム…「
カオスファンタズマ」では、確か『 Poh 』と名乗っておりましたか。 」
ヴァサゴ「俺のアバターネームか?悪魔「ヴァサゴ」…ソロモン72柱の地獄の王子…即ち、「P」rince 「o」f 「H」ellの名に相応しいイカしたネーミングだろう…?まあ、
エリノラの奴に除外されちまったがな… 」
ジョニー・ブラック「殺しが正当化されると思った矢先に強制退場食らっちまったんだもんなぁ~~~~~~~俺たち…… あぁぁぁ~~~………もっと殺りてぇよォォォォ~~~~~……!!(ヴァサゴの後方に立ちながら狂気に乱れている) 」
―――――――― "戦闘員" 『 ジョニー・ブラック 』
赤眼のザザ「殺戮は、俺たち人間を、魅了する娯楽。リアルでも、ゲームでも、あの感覚を味わえるのならば、何度でも、何度でも、蘇ってみせる。 」
―――――――― "戦闘員" 『 ザザ 』
21号「―――――――(会議席から少し離れた箇所にて、得体の知れないコード群に背面を接続したままスリープモードに移行しており、微動だにせず瞑目している) 」
―――――――― "殺戮兵器" 『 21号 』
黒羽咲夜「今宵…我等は赤き月の下で冥王と契約を交わし、忌まわしき現世で得た血肉を捧げ、その身を黒炎に投じて悪魔の使者となろう!!!(折り畳まれたゴシック傘を高らかに頭上へと突き上げた) 」
―――――――― "戦闘員" 『 黒羽咲夜 』
黒羽咲良「……姉さん、これから会議なので静かにお願いします。(咲夜の隣で溜息をつく) 」
―――――――― "戦闘員" 『 黒羽咲良 』
ボム・ヴォヤージュ「Hé, donne-moi l'argent! Donnez-moi plus d'argent pour fabriquer des bombes! Laissez-le exploser!(首から胸にかけてクロスするように、任務で使用する時限爆弾をぶら下げているフランス人の男がほざいている) 」
―――――――― "工作員" 『 ボム・ヴォヤージュ 』
誘導者「……「通訳者」なる同族がいてほしかったですわね……(誘蛾灯を彷彿とさせる外観をした女性の
ネザリアンが、隣でやかましくしく騒いでいるボム・ヴォヤージュに辟易する様に顔を背けていた。害虫は愚か、見る者は誰かれ問わず魅了する青白いを仄かに光らせていた―――) 」
―――――――― "工作員" 『 誘導者 』
BB「よよよ……私は悲しいです……っ 愚かで進歩がなくって内なる暴力性を抑えきれない人類の皆さんも楽しめてこその"仮想世界遊戯<バーチャルゲーム>"だというのに……!所詮はどこまでも器量が小さい人類さんの考えたスケールミニミニよわよわサーバーのゲーム運営に過ぎなかっただなんて……私っ いつもどーりユーザーも運営もダメダメな人間さんでやりきれませんっ……!(ハンカチで目元を拭い、絶えずドット絵の雫アイコンが溢れている) ――――ですがご安心を!頼れるラスボス後輩系万能AI、BBちゃんは行儀が悪い問題児ちゃん達にも楽しめる場であり続けるカオスファンタズマ運営を目指します!御園してくださいね♥ 」
―――――――― "ガイド" 『 BB 』
ロイエ「では、皆様お揃いのようなのではじめましょうか。これより定例会議を行います。まずは、先日の「27層」における任務についてのフィードバックを行いたく、襲撃部隊の方々から各自ご報告をお願いします。 」
イーリア「ガンッッッ!!(苛立ち混ざり、"喧しい"とでも言わんばかりにテーブルへ乱暴に足を叩きつけ、ヘッドに劣らぬ堂々とした佇まいで席に座っている)……チッ 」
ウェカピポの妹の夫「…………フン。 」
―――――――― "戦闘員" 『 ウェカピポの妹の夫 』
ガイ「……まったく、いきなり任務にしくじるとは何事か…。ヴァサゴがいながら一体何があったというのだ。(幹部席に居座る厳めしい顔つきの男性が睨みを利かせる) 」
―――――――― "幹部" 『 ガイ 』
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「ゼハハハハ!そう言ってやるなガイさんよォ!人生失敗もありゃ損する事もある!笑っていこうぜ!最終的に最も多く得た奴が勝者なのさ!! ところでお前!!チャオス持ってるよな!!それも俺にくれよ!! 」
―――――――― "戦闘員" 『 マーシャリス・D・ヨクバリーチ 』
ボム・ヴォヤージュ「Donne-moi aussi de l'argent ! ! ! ! ! ! ! ! ! !(ヨクバリーチに便乗してガイに金をせびる) 」
無線機『ガガガ……や、や、無線機からでごめんね!最近どう?泳いでる?(卓上に置かれた無線機から重圧な声で軽快な口調が響く)ごっめ~ん、ホントは会議でたかったけど、ちょっと用事があってサ。ボクは欠席させてもらうよ。大丈夫!ちゃぁんと仕事はするからサ!(プツン) 」
―――――――― "幹部" 『 ??? 』
ガイ「うるさいのだ!!!!!!!!!(ガァンッ!!!!!!!!!!!!) 」
ヴァサゴ「まあそういきり立つなよ、Guy(ガイ)。確かに奇襲は成功してた。プレイヤーのザコ共もいたぶり、ゲームマスター介入に備えてのファイアウォールとやらも上手く機能していた。………だが、「思わぬ横槍」が入ってなァ… 」
侶梟「(黒のブーニーハットにボロ生地を束ねたようなローブに身を包む初老の大男が黙して座す。瞼を閉ざし、山のような重量感を持って息を潜め言葉を発さずにいた)………トポトポトポ ト ン ッ スー……(眼の前の茶器に黒い茶を入れ、ガイ、イーリアの方へそれぞれスライドさせる。 以後も言葉を発さず、会議に耳を傾けた) 」
―――――――― "協力者" 『 侶梟 』
ウンネカーズ「Zzz…………んん‥…んぁ………ん~??ああ、皆さん揃っていらっしゃいます?すみませ~ん、喉乾いたので飲み物頂けますか~~?(椅子にもたれ掛かり、爆睡していたが慌ただしくなってきた周囲に反応し、目を擦りながら顔を上げる) 」
―――――――― "壊し屋" 『 ウンネカーズ 』 」
誘導者「………他にもプレイヤー、或いは運営の者がいたのですか…?(「思わぬ横槍」に反応し首を傾げる) 」
ヴァサゴ「どうだかな…プレイヤーならそのまま拠点の制圧に乗り出すだろうし、運営だとしてもあのプロテクトに介入することはまずできねえはずだ… いかんせん行動が読めねえ野郎だった。まるで…"俺たちが襲撃するのを待ち構えていた"みてえだったが……気のせいか…?(例の『赤い彗星』との戦闘がフラッシュバックする) 」
ポトリヴィット「チッ……ガ ン ッ(傍から見ても分かる程苛立った様相で机を蹴り)鬱陶しいクソみてえな話だが、俺たち以外にも"別ルート"で干渉してきやがった奴が居る。そこは確かな話だ……お陰でこっちも無駄に顔見せるだけになっちまったしなァ……ヴァサゴの言う通り、目的が俺達だったとしたらまあ、気に食わねえ話だが介入のタイミングとしても理解は出来らぁな 」
黒羽咲良「どこかで我々の行動が筒抜けだった…とか…?いえ、「トロイ」を使って侵入している我々に気づくはずなど… 」
―――――――― "幹部" 『 ポトリヴィット 』
ジョニー・ブラック「あのバケガニのせいでその「トロイ」の制限も迫っててよォ~~……お陰で渋々撤退しちゃったんだよなァァァ~…… 」
誘導者「………失礼。新参者故、一つお聞きしたいのですが、「トロイ」というのは…? 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「俺はリスだからよくわからねんだけどよォ!!"運営"はあの時点で一般プレイヤーに姿を表さなかったんだろう?つまり前回ウチの襲撃犯が向かった時は"ゲームマスターの仕切り"だったわけだ。 奴が運営に使われてるだけでの末端なら、あの赤いのが"運営側の戦力"だったとしても情報共有されていないから知らない、案内役のエリノラも例外なく…… っていう可能性はねえか? 俺等イレギュラーへの粛清措置、それがあの機体なんだとしたら……? まあ俺リスだから細けぇことはわからねんだけどよ!ゼハハ!!!! 」
ロイエ「 「トロイ」は、我々が保有する転送装置でございます。このアジト本部にある本体を起動することで、カオスファンタズマのサーバーへ強制アクセスを可能とし、バトルフィールド「グレイヴ」へ強制ログインが可能でございます。ただし、まだ未完成のデバイス故、一定時間が経ちますと接続が遮断されてしまい、皆様のアバターがゲーム内に取り残されてしまい…帰還することができなくなります。その為、時間が迫った際にはログアウトをする必要がございます。 」
イーリア「……チッ(侶梟の茶を受け取り、"あんたが言うなら"と言わんばかりに乱暴な態度を少し収め茶を一気飲みする)ヘッド、アイツの対策はあるワケ?どうせ次も出るでしょ、あの様子。 」
ポトリヴィット「それこそ、その『トロイ』を使った時=俺達が襲撃したタイミングだろォが、そこを狙ってきたってのも可能性としてはあり得るだろうよ……クッソが…………見た目だけで腹の立つ野郎だってのに、ここまで考えりゃ考える程ムカつくぜ 」
ガイ「ぐぬぬ…なんと迷惑な奴なのだ……!(侶梟が淹れてくれた黒茶をぐいっと口にする) 熱いのだッッッッ!!!!!!!!!!!!! 」
BB「うーん……あのオモチャみたいな見た目の兵器が"どこに所属しているか"というのは、今後
プランダラの皆さんが登路を攻略する上で無視できない疑問点ですね。 というのもフビョードーガイドのエリノラちゃんは、あの機体に対し行動を制限する権限を持っていないように見受けられました。 "運営"による強制退去を始めとした"アバターへの強制権限"がどこまで及ぶのか、その判断材料になります。 まっ、少なくともトロイ経由で潜入したアバターに関してはワンクリックでポイー!ってできなそーですけど、今のところは 」
BB「そもそも、運営の皆さんは『幻影の巨塔に所属する』正規の運営なのか…… 注視すべきはそこだと思うんですけどぉ。公正、公平を歌う運営がハッカー側だったなんて、トンデモスキャンダルもいいところですからね 」
ヴァサゴ「いずれにしろ、俺たちに歯向かう連中はひとり残らず斬り刻むだけだ。次の襲撃には俺も出るが、『奴』は高確率で現れるだろう。だが、今度は俺一人で奴を抑える。実際、奴は確かに他プレイヤーよりは一線を画する実力はあるが、見たところ長期戦には不利な旧スペックだろう。あの時やりあった時に出した排熱煙の量を鑑みれば、俺にはわかる。お前らは気にせずエリノラを狙うがいい。それに……ククッ…いやあ、なんでもねえ。続けようか…―――(そう発した時―――) 」
ウンネカーズ「ん~~、実際、無差別に攻撃するでもなく、我々を明確に狙っていた訳ですし……そういう雰囲気に見受けられますねぇ、で、エリノラから見ればアレも『外部』ってカテゴライズになる筈ですが……何の干渉もしていない、出来ない?様でしたけれどぉ、とはいえエリノラに取っては降って湧いた"味方"……上手く利用しよう、なんて小癪な考えで"あえて"放置したって点もあり得る気がするので、"運営"側がシラ切ってる可能性は捨てられない様な気が致しますけれど~~~なんか中に空洞ありそうで気になるんですよ、あのおもちゃ。中に何詰まってるんでしょう?綿ですかね? 」
―――― それについてはわたくしからお答えしましょう (BBの発言に続くように、青年と思わしき声が足音と共に空間に響き渡る――――)
ルシオン「――――――――(プランダラのメンバーの前に姿を現したのは、先日…ゲームマスター・月村サトシによって公表された運営「
オムニバス」の職員の一人である青年であった。白い衣服に身を包み、黒ぶちの眼鏡をかけた青年は怪しく微笑みながら一同の前に歩み寄った) 」
黒羽咲夜「――――!?(運営サイドであるはずのルシオンの登場にゴシック傘を突きつけるように身構えた) 侵入者…!?貴方は…オムニバスの…ッ……!? 」
ロイエ「ご心配なさらず。彼は『ルシオン』。はじめから我々に属する、「オムニバス」のスパイ研究員です。(現れた青年に身構える面々へ落ちついた声音で制する) 」
ポトリヴィット「遊びたきゃ気が済むまで遊んで来いよ、あのブサイクなカニもどぎの足止めてりゃ良いだけ、本来ガン無視だっていい位だってのに…… お~お~、来やがったなスカシ野郎。まぁ、『運営』と『あの蟹』と『プランダラ』、全員が似たような技術を持ってるなんてのは誰でも想像つくわな 」
BB「ややーっ!?アポ無し訪問です、マイホームであると言いたげに当然のように部外者が乱入!流石はルールや規律を作るのが大好きなクセに守らない・破る・解釈で歪曲し守った風を装う!で定評のある人類さん!!あっちもこっちも大差ありませんね!BBちゃん失望しました! 」
BB「……えっ、それもうカミングアウトしちゃうんです?BBちゃん的には二重スパイの可能性とかこっちにもスパイガーとか……皆さんのみみっちぃ猜疑心を考慮しててアゲタンデスケドー 」
侶梟「 トポポポ トンッ スー…… (BB、ルシオンへ茶入りの茶器をスライドさせる) 」
BB「べっっっっっ、べっっっっつに喉乾いてませんけどォ~~~?AIですしぃぃぃぃい~~~~?(ピキピキ) 」
ルシオン「(黒縁眼鏡をゆっくりとした動作で外し取ると、生気の感じられない冷徹な眼光を晒す瞳が露わとなった)―――――ご紹介に預かりました、『 ルシオン 』です。以後、お見知りおきを。 」
―――――――― "幹部" 『 ルシオン・シグニフィカーティ 』
イーリア「……ったく。実情知りゃあ知るほど、あの場所でマジメに戦ってたのがアホらしくなるわ。(ルシオンの顔を見て、やはり舌打ちをする)何処まで行っても世の中は屑と塵ばっか…… 」
ガイ「…フン、あっちでは随分と立派な地位についたもんではないか、ルシオン?同じ幹部として鼻が高いぞ。(と賞賛を口にするが、内心はそのすまし顔に個人的ないらだちを示しているのか、依然として顔色は優れない) 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「ゼハハハハハ!敵船のど真ん中で船大工ですってツラしてたワケだ!!流石は俺やガイと同じ"四皇"!!(※違う) 海賊はそうでなくっちゃ務まらねぇ!!(※海賊ではない) 」
ルシオン「おや、これはどうも…(侶梟から茶器を受け取りにこやかな表情で会釈する)ほほほ…二重スパイ…確かにそう捉えられてもしょうがないでしょう。ですが、先程話題に上がった「トロイ」の制作者は私です。私は、運営《オムニバス》では一応グラフィックデザイナーとして活動しておりましてね…グレイヴのエリア構造の基盤は私が制作しているのです。その為、密かに我々「プランダラ」のための侵入経路を、トロイによる着地ポイントを設けることなど造作もないわけです。(など、自信満々に語りながらこちらに疑心の眼差しを向ける面々へにこやかに微笑む) 」
ウンネカーズ「あぁ~~……ふ~~ん……そういう事だったんですねぇ、いやこちらこそよろしくお願いします…思う所はありますけれど、一応よろしくお願いしなぁす…… いやぁ、まあ、碌でもない、真面目に取り合う価値がない世界だからこそ楽しいんですよ、遠慮なく物も人もぶっ壊せて楽しく気が晴れるんですから……楽しみましょうよ、物壊していい世界を(イーリアに振り返り、拳を振り下ろすようなジェスチャーを返し) 」
ルシオン「……さて、話を戻しまして、先程彼女(BB)がおっしゃっていた件について、私からお話ししましょう。まず、『オムニバス』とは本来…――――― "幻影の巨塔に属する人間・組織"ではございません。 」
赤眼のザザ「……!?どういう、ことだ……?(衝撃の告白を発したルシオンに、骸骨仮面の内側で眉を潜める) 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「 !? ゼハ!!? じゃ、じゃあ……なんだってばよ!? シャンクスの親父は天竜人だし、名前を読んでは行けないあの人はヴォルデモートだし、黒の組織のNo.2は寿司屋の板前だし、ポートピアの犯人はヤスだし……ワンピースは実在するし、世界はそのうち海に沈む!!!!って、こと!!!?!??! 」
ルシオン「『オムニバス』は、先日の月村氏のプレヴューでも触れられたように…様々な世界に存在する優秀な人材をヘッドハンティングし、その規模を拡大している巨大企業です。大元はどこか、社長に当る『エグゼクティブプロデューサー』の存在は、我々職員は愚かゲームマスターですら認知していない。まだまだ謎の多い企業です。ですが、噂によれば…『幻影の巨塔』は"過去の遺物"。それを、「運営」が拾い上げ…今の「カオスファンタズマ」として再建させた…という話が濃厚です。 」
BB「(誰なんでしょうこのリス引き入れたの……) でしょうね……私の記憶している限りでは、『幻影の巨塔』は読んで字のごとく"神秘"に由来する異界。不確定要素が殆どですが、少なくともこういったゲームとして展開されていなかっったし、ああいったヒト由来の組織によって管理・運営されるものではありませんでした。 」
ヴァサゴ「……『あの巨塔』が…"過去の遺物"だと……?あれはただのバカデケえ娯楽施設じゃねえのか…? 」
.>> それに関しては私からも説明したい <<(突然テーブルの方から、不審に声が響く)
ボム・ヴォヤージュ「 Me donnerez-vous de l'argent si je fais sauter cette tour !? 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「そ、その声は……五老星!!お亡くなりになってそうそう何をしに来やがった!! 」
イーリア「……アタシが"ココ<略奪者>"に居ンのは壊すべきものをブッ壊す為だ、好き勝手当たり散らしに来たんじゃない。このスタンスは変わらない。(ウンネカーズの言を耳に、その手を払うような動作を返す)はっ……だろうね。みーちゃんは前に怪しんでた、こんな規模の擬似空間が企業如きの手に負えたもんじゃないとか魔法規模がどうこうだか……アタシにゃよく分からなんだが、完全にイチからは創れたもんじゃないでしょうよ。 」
ガイ「ほーゥ…?貴様が懐に潜り込んでいながらも、肝心な情報は知らされていないか。それだけ秘匿に値する極秘情報なのか……何なのだ今度は!?(声のする方へ振り返る) 」
ウンネカーズ「振られちゃいましたか、残念ですねぇ……タイプだったんですが……壊したい物好き勝手に壊すのは好きですけど、流石に何でもかんでもって訳では……否定し辛いてすね…黙っておきましょうか……んん??あそこまで派手にゲームとして改造しておいて、肝心要の部分を理解できていないと言う事ですかぁ? 」
ルシオン「お恥ずかしながら…。ですが、少なくともゲームマスターですら知り得ない『真実』が、今の巨塔にはある、ということです。その鍵を握るのが……我々が狙っているあの『 案内人 』です。 」
ヴァサゴ「そういやァ…この前の30層の一件… 妙なもんを見ちまったなァ… エリノラは過去に何度も"初期化"されていると言ったか…?(顎元を摩りながら天井を仰ぐ) 」
ポトリヴィット「だからこそ最優先目標はあの『エリノラ』って事だわなァ、で、『初期化』で余計な記憶を何回も何回も繰り返す必要があるってこった 」
ルシオン「ええ、今回で"13度目"だそうです。彼女自身の「自我」を抑え込む為の名目のようですが、実際は"違います"。彼女の記憶領域に蓄積された記憶は削除されたわけではなく、常にブロックが繰り返されているのです。それはまるで、ひとつひとつに南京錠をかけたマトリョーシカ人形のように…過去へ遡る程、『幻影の巨塔』に関する重要な『真実』が眠っている。故に、我々はそれを狙っているのです。そうですよね、ロイエさん。 」
イーリア「壊すべきものが一致してる内は仲間だ、アンタ等との付き合いはそれで十分。(にべもない、というワケではない。ただ、その距離感は"協力者"としての適切を保ち続けているだけだ)……その口ぶりだとあの審判役だけ所属が別みたいね、まさか企業の所属じゃなくて塔そのものの付属品とでも? 」
BB「――――――と、なると運営もプレイヤーも"攻略側"という等しい身分であるように見ることもできますね。エリノラちゃん、案内人を手中に収めることでゲームマスター、ルール側であるように演出し、プレイヤーを起立・秩序に則って先導している。これではどちらかというと"ギルドマスター"です。 皆さん、ありんこのような願望を持つプレイヤー達が何を求めあの塔に集まってるかご存知ですよねぇ? 『願い』のためです。 現状、プレイヤーは運営の手駒であるという可能性も出てきましたねぇ! 」
ロイエ「左様でございます。ここで一度、『我々』の目的を再確認させておきましょう。我々の狙いは、案内人『エリノラ』…彼女の身に隠されているとされる『あるデータ』を入手すること。そのデータを手に入れて…―――――最終的には『 カーディナルゾーン 』への到達を目指すのです。 」
誘導者「……『 カーディナルゾーン 』……?それも初耳です。いったい、なんなのでしょうか…? 」
ロイエ「 『 カーディナルゾーン 』とは、この「幻影の巨塔」を構築しているメインサーバーエリアでございます。つまり、通常ルートでは侵入は不可能。加えて、ルシオンの証言によれば運営側でもごく一部…即ち、「GM権限を持つ者」でなければ入ることのできない禁断領域と言われております。そこには、『願い』の根源たる『何か』があると予測しております。 」
ヴァサゴ「…カオスファンタズマは本来、第100層を踏破すればその『願い』とやらが叶えられる権利をプレイヤーが得ると謳っているが… なるほどな。この巨塔において、そのGM権限を持つ奴は安易に絞られる。ひとりは『エリノラ』…もう一人は、この前消滅したあのゲームマスター(ギロリ)と…それと、『月村』とかいうしゃしゃり出やがったあの青臭えガキか…? 」
ウンネカーズ「んー、まあ、そういうものですよね。折角ですから、今は仲良くやれればいいですねぇ~…… へぇ、『カーディナルゾーン』……良いですね、やる事が分かり易くなってきました 」
BB「…………。(『明確な疑問』があるのか、快活な彼女らしくなく口を閉ざしヴァサゴからロイエへと目線を動かす) 」
ガイ「そうか…しかし、「GM権限」が必要ならば、なにもエリノラ一人に絞る必要はないのではないか? 」
ロイエ「ええ、正確には…カーディナルゾーンへ行くためには、エリノラが持つ『 データ 』…そして、ゲームマスターが所持している『 2台のヴィジョンドライバー 』が必要なのです。ヴィジョンドライバーは、その本体そのものが「GM権限」なのです。しかし…―――― 」
ルシオン「はい…『ヴィジョンドライバー』には指紋認証によってロックがかかっておりまして、これには企業代表者が厳粛な判断で採用された「二人のゲームマスター」にしか所有権が与えられないのです。その為、仮にドライバーを奪取できたとしても、我々では使用できない。なので…ドライバーと共に、ゲームマスターの『指紋データ』も併せて入手する必要があります。口では簡単ですが、実際に行動に移すのは極めて難関です。 」
ポトリヴィット「『高度なアクセス権限を持つユーザーしか入れない領域』……必然的に最重要のセキュリティ・ゾーンだ、『願い』の種があるとすりゃあ、そこにあるって考えるのが自然だわなァ、で、ここで確認だ。他にアクセス権限を持つユーザーから奪う、或いは俺達が不正にその権限を手に入れる、もしくは不正に侵入する……こんな手が取れない理由はそこだわな、結局揃って拉致するってやり方になる 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「ゼハハハハハハ!!なるほどなぁ!!つまりそのカーディナルゾーンっていうのがラフテル!!そこにはあるはずさ、『ひとつなぎの大秘宝』が!! となりゃ話はまとまったァ!!船を出せ野郎共!!出港だアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! 」
ヴァサゴ「なぁに…そこはエリノラを先にとっつ構えて、あのガキを人質に取引すりゃあいいじゃねえか。簡単なことだろう? 」
ボム・ヴォヤージュ「 Allons chercher le trésor d'or et d'argent ! ! ! ! !(ヨクバリーチに便乗) 」
ガイ「フン…そこは同意見だな。やはりお前とは気が合いそうだな、ヴァサゴ。 」
イーリア「……ねえ、そのドライバーの持ち主、この前一人減ってたわよね?どうすんのよそれ、所有権がひとつ分カラってことはロックでもされてたりするんじゃあないの? 」
BB「ちょーっとお待ち下さい(スッと手を上げ、真面目くさった目をヴァサゴへ向け) 月村サトシが仮にGMだとして、彼が『幻影の巨塔をベースにゲームを企画した』動機は? 聖杯戦争然り、『願いが叶う』というのは豪華景品であり、同時に"餌の代名詞"です。 企業は所詮利益を追求して然るべきの養豚場なのですから、それに干渉する権利を有しているなら我先にと貪れば良い。 問題児とはいえ、皆さん人類を保護するAIとしては、そんな安易に"エリノラ"へ接触していいものか、警告しなければなりません 」
BB「エリノラへの直接的接触を避け、月村サトシの攻略プランを練ることを提案します。将を射るとするなら『馬』からと言うでしょう 」
.>> なんかほとんど先に説明されてしまったがそういうことだ。だが、BBくんの言った通りそもそもあれは…… <<(やはりテーブルの方。人影のないところから、また声が響く)
ルシオン「そうですね…そこな彼女(BB)の言う通りです。なにせ、GM権限には威権という序列が存在します。彼女(エリノラ)はその威権が最低ランクに位置しているため、上位の権限を持つ月村氏の手にかかれば、たとえ彼女を人質にしたとしてもすぐに何らかの対処が施される可能性が高いです。リスクを避けるには、エリノラとゲームマスターを物理的に引き剥がし、それぞれを襲撃し、各々の目的のものを強奪するのが良いかと思われます。 恐らく今の月村氏が、その「2台」を所持していると思われます。ギロリ氏の指紋データは私の方で確保を試みますので。 」
ヴァサゴ「………な~るほどな…まさかここにきてゲームマスターと直接殺り合うことになるとは…だが!それはそれで面白い…!幸い、"俺たちにはGM権限は通用しない"…!あのザコプレイヤー共と違って、俺たちは端から奴らに攻撃を仕掛けることができる…!(好戦的な笑みを零す) 」
ジョニー・ブラック「俺たちはみ出し者のレッドプレイヤーは既に除外された身だけどォォォ~~……でぇも!専用のアバターがあるからGM権限なんて怖くなァ~~~~~い!んだよねぇ~~~~…!? 」
侶梟「 物は使い用だ。(茶を啜り一息つくとようやく、しわがれつつも岩のように重く、冷淡な声を発する) 雇い主殿の言う"ザコプレイヤー"は脅威とみなされずとも、塔を攻略するという意味合いにおいて運営の味方ではない。 ここは彼らも"我らの靴"と見、上手く活用してやればよかろう。最終的には、それも彼ら自身の利益となろう。 」
誘導者「………なるほど、我々の目的、その全貌が読めてきました。 」
ウンネカーズ「うーん、『エリノラ』と権限持ちの『月村』両方を狙う……可能であれば同時に狙えれば楽そうな気はしますけどねえ、ほら、こういうのって片方取ったのを察知されると向こうも警戒態勢の段階が上がるのはよく聞く話ですし……まあ、『上手くやる』手を考えるのは皆さんにお任せさせて頂きます。私は怖したいものぶっ壊して、お零れを頂くだけの立場ですし、ねぇ~ 」
BB「不確定情報が多すぎますから、『トロイに適応してGM権限適応できるようアップデートしてました!サヨナラー!』ってなってないといいんですけど…… 私としてはもう少し回りくどく、人間らしく身の程をわきまえて石橋コツコツ叩いてから動いてほしいですね……。 この勢いだと、言うだけ無駄でしょうけど……(目を伏せ、"心配なのは本音"なのかため息を零す) 」
黒羽咲夜「今こそ!赤き月光に覚醒せしデーモンの反逆の牙を剥きだして、聖職者の血でこの混沌とした世界を紅蓮に染め上げるのだわ!! 」
黒羽咲良「姉さん、静かに 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「\姉さん、静かn/ゼハハハ!!!!!ゼハハハハハハハ!!!!!ゼーーーーーーーーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!(※黒羽姉妹の隣の席) 」
黒羽咲良「(頭が頭痛で痛くなってきた…) 」
ルシオン「ご心配なさらず。内部事情を孕んだアップデート情報であれば私の立場でも周知されますので。万が一の際は『 閣下 』が救いの手を差し伸べてくれますし…ねぇ…?(ヴァサゴとロイエの二人に目配せする) 」
ヴァサゴ「………そういやァ、『 アイツ 』は今どこで何をしているんだ?(ルシオンの視線から、今度はロイエへと移す) 」
ロイエ「――――『 閣下 』も既に動き出しておりますれば。聞くところによりますと、直接『代表者』のもとへ向かったそうです。吉報をお待ちしましょう。 」
BB「………。 ヨイショ(ステッキを振るい重力操作、それとなくテーブルを浮かし裏を覗いてみる) 」
.>> ……………(言うことがない……)あ、あーそうだそうだ!!もうちょっと慎重に……あの赤い蟹もどきもそうだが、奴らに関する動きなら他のことも…… <<(やはりテーブルの方から声が響く)
ポトリヴィット「確実に突破出来るって形に持ってく様に地盤を固める手もあるだろうな、だが俺達が外部から侵入して、『エリノラ』を確保する為に動いたって所まではゲーム内の全員が知ってても可笑しくねえ、敏い連中なら『その先』に気付く可能性も低くはねえだろう、つまりはまァ、タラタラしてる間に向こうが対策をアップデートする可能性もあるわなァ……まあ、一長一短だがな。ま、俺達の『閣下』サマの動き見てから次の手を合わせて考えりゃ良い、最終的に俺達が目的を果たせりゃ良いんだからよぉ 」
ガイ「うむ… して、次はどう出る?作戦は講じてあるか? 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「作戦?死ぬも生きるも 天任せよ 恐れた奴が負けなのさ!!ゼハハハ!!次の一瞬を生きようじゃねェか!!ゼハハハハ!!!!! 」
ウンネカーズ「へぇ、『閣下』……そんな方が居られるんですねえ、沢山の羽が付いてて、大きな角が生えてたりするんでしょうか。角は良いですねえ、へし折ると良い音が鳴る…… ん、そういえば……言われてみれば妙な声がしますね。全員の顔と名前が一致しないので、気にしてなかったんですが………どうされました~?どなたですか~~?スカートの中が見たいのですか~~??(テーブルの裏に顔を突っ込み) 」
ボム・ヴォヤージュ「 La vie est un pari ! C'est comme une explosion ! Rendons-le grandiose !(ヨクバリーチに便乗) 」
.>> やめろ揺らすな!!無視もやめたまえ!!大体君達此方が話す時どこを見ているのだ、全く……私はそこにいないぞ <<(テーブルの方から聞こえる声が、BBとウンネカーズに反応するように声を上げる)
イーリア「どうでもいい……最終的に必要な奴をブッ潰して、目的が達成できるならそれで。今重要なのは"結局次はどうすんのか"よ、アタシは誰斬りゃいいワケ? 」
ウンネカーズ「失礼しましたぁ、『人と話すときは目を見て話せ』と教育されたモノでしてぇ……目の前のテーブルの下見ろというのは初めて聞いたマナーですねえ、こういう時に我ながらもっと育ちが悪ければ楽だったのに……と思いますねえ、で?引き摺り出されて逆さ吊りになるのと自発的に這い出て皆様にご挨拶するのと、どちらが貴方のマナーですかぁ?(テーブルの裏に顔を突っ込んだまま、声のする方へと話掛け) 」
ロイエ「お気を付けを。粛正班《デバッガー》の方々も動いております。数週間前…我々と提携していた『
藍の機関』も、デバッガーの一人に落とされたと報告を受けました。直近でも、我々が保有する兵器部隊のひとつが壊滅させられましたので…。 」
???2「…………いないなら…どこにいるってんだぁ!?(突然現れた声と同時にテーブルを蹴り飛ばそうと足を振るう) 」
侶梟「刃は物を言わぬ。俺から出陣を懇願することもない、必要な時に招集をかけよ。 無論、雇い主殿が危機に瀕すれば人形の判断で駆けつけもしようがな 」
???「揺らすなと言っているだろう……私はここだ(先ほどからテーブルの方から響いている声。その正体である120cmほどの黒いロボットが浮いたテーブルの端から這い上って来る。蹴り飛ばそうとした足を、その体躯からは想像できないほどのパワーで押し戻しながら) 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「でばっかー……?(あ、ユナイトのゲンガーかな) 問題ねえ!!奴らは既に俺が潰した!!!!(※潰してない)安心してやりたいことをやればいいぜ!!ゼハハハハハハ!!!! 」
BB「(なんだこいつ…)(なんだこいつ…)(なんだこいつ…)(リス、小さいロボ、???。 万能AIも思考ノサジを投げた) えー……まあ皆さんの頼れる健康管理AI、BBちゃんですから。何かあれば助けますけど……助けます、けど……(三白ジト目であらぬ方へ目線を投げうなだれている) 」
ルシオン「では僭越ながら、私の提案するプランをご用意しました。次の第31層より、月村氏による『新たなイベント』が開催されます。広大な新エリアを舞台としたそのイベントでは、全プレイヤー・全パーティが集結した大規模な催しとなります。そこで、まずはイベント中に適当なプレイヤーへ襲撃を行い、月村氏…並びに、粛正班《デバッガー》をおびき寄せます。運営はエリノラの護衛よりも、我々の"排除"を優先としている様ですので、その意表を突き…頃合いを見て「本陣」がエリノラを狙いに行くとしましょう。そうすれば、運営側はエリノラの護衛に回ることが困難となるはずです。 」
ポトリヴィット「はァ~~、『藍の機関』がなァ、出涸らしの連中とはいえ多少は元気だったろうが、まさか粛正班《デバッガー》に潰されるとはなァ……兵器部隊の方も聞いては居たが、壊滅か。それなりに金と手間が掛かったってのに呆気ねぇモンだよなぁ? 」
ガイ「つまり、「囮部隊」と「本隊」で複数に別れる…ということか… そして、囮部隊の中でもし件のゲームマスターと遭遇した際は、奴からドライバーと指紋を一式奪い取る、と… 」
ヴァサゴ「先も言ったように、もしまたあの『バケガニ野郎』が現れりゃあ…そいつは俺"が"抑える…! 」
赤眼のザザ「なんだ…この、黒いのは……?(???を見て傾げる) 」
ウンネカーズ「あっ、小さくて男の子が好きそうなお人形さんだったんですねぇ、馬力もある……まあ、出て来たのなら目立つ所に座りましょうねえ、貴方の事分かりませんからね、今の所……(???に机に座る様促し) ……へぇ、楽しい襲撃計画じゃあないですかぁ!私は是非『囮』を引き受けさせて頂きますよぉ、目立つように暴れれば良いんですよね? 」
マーシャリス・D・ヨクバリーチ「わかった!!!!!俺は"ひとつなぎの大秘宝を取る隊"だ!!お前ら!!俺を海賊王にならせろ!!ゼハハハハハハハハハ!!!! 」
???→アキレス・ディード「……『アキレス・ディード』。この機体(からだ)の名前だ。訳あってこれで出席している。……さっきからテーブルの端にちゃんと座っていた。何故テーブルの裏を確認するんだ……まあ、プランダラのことは裏から支えている。縁の下の力持ちという奴だな。物理的に縁の下に居ると思われていたが、さっきまでは……(そう自己紹介すると、ヴァサゴに向き直り)……それはいいが、気を付けろよ 」
イーリア「……ふん、アタシはどっちだっていい。前に出てくる奴を片っ端からたたっ斬る、必要な方に配置しな。 」
ヴァサゴ「なんだ…『野郎』のことか…?ッハン…!どうということはねぇ…!奴には一杯食わされたもんでな…ここらで借りを返さねえと気が済まねえんだ…ッ…!(身震いによるものか、狂気的な笑みを浮かべながら身を震わせている) 」
???2「っと……馬鹿力はあるようだな、このチビ…(アキレスを見て)なるほど、大暴れ、ね… 」
ボム・ヴォヤージュ「Cela n'a pas d'importance! C'est une explosion ! 」
アキレス・ディード「……ああ、ヤツのこともそうだが……(ヴァサゴから目を逸らし)……ウチとも、運営陣とも関係ないイレギュラーがいる。もしかしたらあの蟹と関係があるかもしれん。だとしたら敵が増えるかもしれない。……だから、その、気を付けろ 」
BB「……(一応全員に"目"は配っていますから状況把握はできますが……。)では、腕利きを私の護衛にいただけますか? 当日になってから判断しますが、おそらく私は月村サトシかエリノラ、"危険指数の高い方"へ着く事になるでしょうから。 」
ボム・ヴォヤージュ「As-tu besoin de moi !?(BBの傍へずずずいっと近寄ってくる。お前じゃない) 」
ガイ「フン…よかろう。相手が誰であろうと、私が捻り潰してやるのだ…! 」
ポトリヴィット「血の気の有り余った暴れたがり共には囮が丁度良いだろ、で……月村とエリノラは俺と何人か、『目的優先』で動ける奴が行くしかねえだろ。お前の護衛はその中のうちの誰かって事になるだろうよォ、それじゃあ気に食わねえか?BB? 」
BB「異論はありませんね、幹部級ともなればそれなりに信頼は置いていますから。(普段の彼女らしくない。呼吸するように悪態をつき、からかう彼女の割には、機械的に淡々と応対している) あ、勘違いされないよう言っておきますけど皆さんの目的を最大限アシストするのがこの献身的なラスボス系後輩BBちゃんの本懐ですからね!?疑ってませんよね?セ・ン・パ・イ♥(バチコーン) 」
ロイエ「それでは、各自フィードバックの居裕も完了し、次回への作戦も決定されたことで、今回の定例会議は終了いたします。皆様、お疲れ様です。次回の任務に備えてくださいませ。 」
???2→
ペニー「エリノラとかいう女も………攻略組の女も皆殺しにしてやろう……… 」
アキレス・ディード「手が足りないのなら任せろー。 」
ポトリヴィット「勘違いもクソもねぇ、やる事やってりゃぁご自由にってだけの話だ。 それ以上求めるなら最初っから聞き分けの良い連中以外は適当にヤキ入れて追い出すまでだろォ……まあ、そういうこった。精々手前の領分は守れよォ ……俺も準備しねぇとなぁ 」
タイガー・ジェット・シン「(老いながらも凶暴性は鳴りを潜めずさらに進化させたかのように現れ)お前らだけじゃ役不足だ!全員血祭りにあげればいいだろ!! 」
―――――――― "戦闘員" 『タイガー・ジェット・シン(インドの狂える虎)』
ヴァサゴ→PoH「 さァて、いくか―――――― "略奪"の時間だ (席を立つとともにフードを下ろし、その内側で狂気な笑みを静かに零した――――) 」
― エントランス「円環の間」 ―
ネモ「――――― チュー……中断かぁ~……(暇そうな顔で、いつものカフェでタピオカミルクティーを呑んでいた) 」
メトロ「それにしても、災難だったね…?まさか「深刻なエラー」でせっかくのボス戦が…… ねえ、ネモちゃん、「あの時」どんなことが起こってたの……?(向かいの席に座ってレモネードを呑みながら首を傾げた) 」
ネモ「……あ~~~~……―――――――(気まずそうな顔色ひとつ浮かべて目を逸らすが…) 」
(回想)月村サトシ「君たちは…―――― "何も見なかった"。 それで今回の件について幕引きとしようじゃないか。幸い、ギロリの計らいか…この一件はオーディエンスや他のパーティメンバーには公にされていない。故に、今回の一件は他言無用で頼むよ。 」
ネモ「――――……そうだねぇ~~~……なんか、その…ボスが、その……急に爆発しちゃってさぁ!!!(あは、あははとわざとらしい苦笑を零す)色々話すとめんどくさいからこういうことだよ…ドッカーーーーーーーーーーーン!!!!!!!(※大声) 」
メトロ「ええぇぇぇぇ…………(デフォ目で引いている) で、でも…っ、いきなりの爆発はびっくりだね!?それじゃあボス戦にもならないよねぇ……(※だが、それでも信じ切っている様子) 」
ネモ「(今ので信じてくれたんだ……ほんと、メトロちゃん相変わらず天然というか、なんというか……)チュゥゥ~……(ひとまず誤魔化せて安心したのか再度ミルクティーを口にする) 」
ロイエ(NPC)「―――― 災難でございましたね (店主と思われる老紳士が、ネモとメトロの間へ割り込むように、彼女たちが注文したであろうケーキを提供しに現れる) 」
ネモ「あっ、マスター!(しょっちゅうカフェテリアを利用している為か、すっかり店主のロイエとは顔馴染みになったようで、馴れ馴れしい態度で向き合った)それ、今日のおすすめ?モンブランか…いいセンスしてんじゃん♪ていうか、こんなゲームが中断している間でも、他のお店も営業しているんだね~… 」
ロイエ(NPC)「ええ、我々「NPC」スタッフは、プレイヤーの皆様方が求める限り、いかなる非常時でも一定してサービスの提供を心がけておりますれば。今は休息の時…ゲームに疲れた時にこそ、お客様には至福のひと時を堪能していただきたいのです。それと、こちらの日替わりケーキ…本日のみ4割引きで提供いたしておりますので、どうぞ…。 」
メトロ「わあ…!いいんですか…!?マスターさん、ありがとうございます…♪( *´꒳`*)(割引と聞いて嬉しそうに微笑む)個々のお店のドリンクとケーキ…とってもおいしくて、ついついネモちゃんといつも立ち寄っちゃうことも多いんですよね…♪こんな時でもお仕事だなんて…大変ですけど、お陰でプレイヤーもオーディエンスのみなさんも助かっているんですよね…感謝して食べないと… 」
ロイエ(NPC)「いえいえ… そのようなお褒めの言葉をいただき、恐縮です。こちらの方こそ、いつもご来店いただきまして、誠にありがとうございます。わたくしとしましても、ゲームに奮闘される皆様方を影ながら支えられること、そしてお客様より賛辞をいただけること、嬉しく思います。(律儀に会釈する) 」
ネモ「……そう言えばマスターって、もともと何のお仕事しているの…?ひょっとして、老舗の喫茶店とかで働いてたり…?(ケーキを頬張りながらにこやかに話しかける) 」
ロイエ(NPC)「いえ、私はあるお屋敷でしがない執事を務めておりました。 」
メトロ「務めていた…?今は、違うのですか…? 」
ロイエ(NPC)「はい… 長年仕えていたご主人様はご寿命を迎えられ、お亡くなりになりました。ちょうど、このゲームが開催される数か月前のことです。お屋敷に住まわれていたご家族も、わたくしたちのような給仕の者たちも、みな一様にそれなりの年齢を迎えておりまして、誰もがその最期を覚悟しておりました。その中でもご主人様は白寿まで長生きされました。本当に、最期まで御立派でございました…。(懐かしむように天を微かに仰ぐ) 」
ネモ&メトロ『 ……… (気まずそうに顔を見合わせる)』
ロイエ(NPC)「仕える主人を失った今、わたくしも隠居を考えていたところに…昔の「知人」からお声がけいただきました。彼は『運営』に所属されておりまして、今はその縁あって、こうして新たな職務に就いたのでございます。喫茶店の業務は、給仕をされていた時の名残でございますれば。 」
ネモ「…そう、だったんだね………なんか、ごめんなさい……(ロイエの過去を聞いて流石に委縮してしまう) 」
ロイエ(NPC)「お気遣い痛み入ります。ですが、どうかお気になさらず。これはわたくし個人の、それも「過去」のお話。あなたがたのような若き者たちには「未来」があります。可能性に満ち溢れた、輝かしい「未来」が。誰もが「願い」を求めてこの巨塔に誘われたように、多くの人々が、幸福な「未来」を掴むために奮闘されている。その背中を見つめ、支えること事が、わたくしのような老いぼれが果たすべき使命と言えましょう。ですが、どうかご無理はなさらず。焦らず、ゆっくりと、自分自身の歩幅で、歩み続けてください。 」
ロイエ(NPC)「 「未来」は逃げません 貴方がたが目を背けない限り (その言葉を最後に、店主は深くお辞儀をしてキッチンへと踵を返した) 」
メトロ「………マスターさん、とっても素敵ですね……♪( *´꒳`*)(振り返るロイエの背中を見つめながらネモに耳打ちする) 」
ネモ「……うん。(ロイエの言葉が胸に響いたのか、またひとつ何かを決意したように小さく頷いた) 」
最終更新:2025年07月30日 19:31