絶叫するビーバーを殺害したひろし? は、商店街からそそくさと去る。
彼が待ちの戦法を放棄した理由は一つ。より多くの参加者と出会うためだ。
ここが商店街である以上、待っていた方が参加者に会えそうだと思うかもしれないが、彼はそう考えなかった。
彼が待ちの戦法を放棄した理由は一つ。より多くの参加者と出会うためだ。
ここが商店街である以上、待っていた方が参加者に会えそうだと思うかもしれないが、彼はそう考えなかった。
なぜなら、地図を見る限りこの殺し合いの会場は結構広い。
故に他の参加者がここにたどり着く前に死んだり、生きていても傷を負って弱くなっている可能性が高い。
ひろし? としてはそれは少しつまらない。
加えて言うなら、さっきのビーバーの絶叫を聞いて逃げた参加者もいるかもしれないので、そいつを追うという理由もなくはない。
だが今のところ他の参加者は見つからないので、あの絶叫を聞いていた者はいないのだろう、と彼は判断していた。
故に他の参加者がここにたどり着く前に死んだり、生きていても傷を負って弱くなっている可能性が高い。
ひろし? としてはそれは少しつまらない。
加えて言うなら、さっきのビーバーの絶叫を聞いて逃げた参加者もいるかもしれないので、そいつを追うという理由もなくはない。
だが今のところ他の参加者は見つからないので、あの絶叫を聞いていた者はいないのだろう、と彼は判断していた。
色々言ったが、要約するとひろし? の趣味みたいなものである。
そうして商店街を抜け、町を出たひろし? はとりあえず道なりに沿って歩いていく。
安全性を考えるなら道から外れたところを歩くという方法もあり、実行可能ではあるが彼は現在一般人を装っている。
故に、道なき道を歩きなれているという不審な部分を周りに見せたくはなかった。
いくら周りに気配がなくても、双眼鏡みたく気配が分からないほど遠くから見る手段などいくらでもあるのだから。
安全性を考えるなら道から外れたところを歩くという方法もあり、実行可能ではあるが彼は現在一般人を装っている。
故に、道なき道を歩きなれているという不審な部分を周りに見せたくはなかった。
いくら周りに気配がなくても、双眼鏡みたく気配が分からないほど遠くから見る手段などいくらでもあるのだから。
しかしひろし? は他の参加者に中々出会えない。
途中でゴブリン数匹と遭遇したが、ゴブリン達がひろし? に気付くより先に彼はデザートイーグルで頭を撃ちぬいてしまった。
途中でゴブリン数匹と遭遇したが、ゴブリン達がひろし? に気付くより先に彼はデザートイーグルで頭を撃ちぬいてしまった。
「いい加減にしてくれよ~」
手ごたえがない。あまりにも手ごたえが無さすぎる。
そんな虚無感がひろし? を襲い始める中、どこからか声が聞こえてきた。
彼が声のする方を見るとそこには――
そんな虚無感がひろし? を襲い始める中、どこからか声が聞こえてきた。
彼が声のする方を見るとそこには――
「いや~、暗いですね~。これは暗い。
こんな中で誰かに襲われたら一溜りもありませんね。でもわたくしはおふざけのあるバトロワ実況をしていきますよ。
殺し合いは危ないですが、苦しい時も悲しい時も笑っちゃえばプラスになりますから。
笑いにはそんな不思議な力があるからその、不思議な力を信じて、俺は、この、バトロワで何をするかというのを考えてます」
こんな中で誰かに襲われたら一溜りもありませんね。でもわたくしはおふざけのあるバトロワ実況をしていきますよ。
殺し合いは危ないですが、苦しい時も悲しい時も笑っちゃえばプラスになりますから。
笑いにはそんな不思議な力があるからその、不思議な力を信じて、俺は、この、バトロワで何をするかというのを考えてます」
顔にオーバーグラスを掛けた、ひろし? と同年代位の男がビデオカメラを片手に一人で喋っている姿があった。
怪しい。あまりにも怪しい。
歴戦の殺し屋たるひろし? ですら一瞬戸惑うほどだ。
だが彼は慌てない。己の流儀に従い、ポケットの中で握っていたデザートイーグルを引き抜き、発砲。
これで目の前の男は終わり、のはずだ。
しかし次の瞬間、ひろし? にとって信じられないことが起こる。
怪しい。あまりにも怪しい。
歴戦の殺し屋たるひろし? ですら一瞬戸惑うほどだ。
だが彼は慌てない。己の流儀に従い、ポケットの中で握っていたデザートイーグルを引き抜き、発砲。
これで目の前の男は終わり、のはずだ。
しかし次の瞬間、ひろし? にとって信じられないことが起こる。
「オ゛イ! いきなりYO! 銃を撃ってるんじゃねえぞ~! ウォゥウォゥウォゥ! アウォゥウォゥウォゥ! アランラカランラランラッラッラッ! ウォウ↑」
なんと、銃弾が男をすり抜けそのまま飛んでいくではないか。
これには流石のひろし? も動揺を隠せない。
一方、男はオーバーグラスを半端にずらして目を見せ、背後から幽霊のようなものを出現させながらひろし? に言う。
これには流石のひろし? も動揺を隠せない。
一方、男はオーバーグラスを半端にずらして目を見せ、背後から幽霊のようなものを出現させながらひろし? に言う。
「それでは、殺し合いに乗った男とわたくしのバトロワ! 始めていきましょう!!」
◆
さて野原ひろし? とオーバーグラスの男、もといSyamu-game(以下シャムと称す)の戦いの前に、どうやってひろし? の銃弾をシャムが回避したか解説しよう。
回避した方法はシャムに支給されたスタンド、キング・クリムゾンの能力を使用したのだ。
キング・クリムゾンの能力解説はここでは省略させていただく。
ご存じの方も多いと思われるし、そもそもシャムの登場話にて支給品解説で書いてある。
回避した方法はシャムに支給されたスタンド、キング・クリムゾンの能力を使用したのだ。
キング・クリムゾンの能力解説はここでは省略させていただく。
ご存じの方も多いと思われるし、そもそもシャムの登場話にて支給品解説で書いてある。
しかしこれだけは解説しよう。シャムはどうやってエピタフを見ていたのか。
アニメ版黄金の風にて、ディアボロは自身の長髪のをスクリーン代わりに未来の映像を見ていた。
だがシャムは短髪で、髪の毛をスクリーン代わりにはできない。ならばどうしたか。
答えは簡単、オーバーグラスに映像を映したのだ。そうでなければ深夜にも関わらずオーバーグラスなど掛けるわけがない。
こうして、戦闘経験ゼロのYoutuberシャムは殺し屋ひろし? を精神的に気圧した状態で戦いは始まった。
アニメ版黄金の風にて、ディアボロは自身の長髪のをスクリーン代わりに未来の映像を見ていた。
だがシャムは短髪で、髪の毛をスクリーン代わりにはできない。ならばどうしたか。
答えは簡単、オーバーグラスに映像を映したのだ。そうでなければ深夜にも関わらずオーバーグラスなど掛けるわけがない。
こうして、戦闘経験ゼロのYoutuberシャムは殺し屋ひろし? を精神的に気圧した状態で戦いは始まった。
「ちっ」
ひろし? は舌打ちをしながら、もはや隠す必要がなくなったデザートイーグルを二発撃つ。
その銃弾をシャムはキング・クリムゾンで弾きながらビデオカメラを地面に置き、デイバッグからポンプアクションショットガン取り出し手に持つ。
そしてポンプアクションショットガンを発砲した。
だがポンプアクションショットガンの弾は当たらない。
いくら銃が他の武器に比べて訓練が少なくて済むとはいえ、ポンプアクションショットガンを撃つのが初めてで弾が当たるものではない。
その銃弾をシャムはキング・クリムゾンで弾きながらビデオカメラを地面に置き、デイバッグからポンプアクションショットガン取り出し手に持つ。
そしてポンプアクションショットガンを発砲した。
だがポンプアクションショットガンの弾は当たらない。
いくら銃が他の武器に比べて訓練が少なくて済むとはいえ、ポンプアクションショットガンを撃つのが初めてで弾が当たるものではない。
「あれ? 丘people!?」
当たらないことに苛立ちシャムが叫ぶが、ひろし? は構わずシャムの元へ走る。
あの幽霊みたいなのが銃弾をはじくなら、逆に懐に潜り込んでしまえばいい。というのがひろし? の考えだ。
無論、一直線には走らない。体を左右に移動させ、シャムにポンプアクションショットガンを狙わせないようにする。
しかしその刹那、またしてもひろし? に信じられない出来事が襲い掛かる。
あの幽霊みたいなのが銃弾をはじくなら、逆に懐に潜り込んでしまえばいい。というのがひろし? の考えだ。
無論、一直線には走らない。体を左右に移動させ、シャムにポンプアクションショットガンを狙わせないようにする。
しかしその刹那、またしてもひろし? に信じられない出来事が襲い掛かる。
いつの間にか、自身が数歩進んでいるのだ。
しかも目の前には拳を振りあげるキング・クリムゾンが。
しかも目の前には拳を振りあげるキング・クリムゾンが。
これはキング・クリムゾンの能力で時間を消し去り、その間の意識がないひろし? が走っていただけなのだがその事実を彼は知らない。
そうしている間にも、キング・クリムゾンの拳はひろし? に向かって振り下ろされる。
「でぇやっ!!」
しかしひろし? は咄嗟に横へ飛び攻撃を躱した。
シャムがオーバーグラスをずらし目を見せていたことで、目線の方向に攻撃が来ると分かっていたのだ。
そして――
シャムがオーバーグラスをずらし目を見せていたことで、目線の方向に攻撃が来ると分かっていたのだ。
そして――
(横から、かぶりつく!!)
デザートイーグルを発砲。
シャムの眉間に弾丸を撃ちこみ、ひろし? の殺し屋としての流儀を見事貫いた。
シャムの眉間に弾丸を撃ちこみ、ひろし? の殺し屋としての流儀を見事貫いた。
【Syamu-game@例のアレ 死亡確認】
【残り108名】
【残り108名】
「なんだ、こんなもんか」
非スタンド使いによるキング・クリムゾンの撃破という、能力の強大さを知る人が聞けば驚愕する行いを終えたひろし? の言動はあっさりしたものだった。
しかしあの幽霊みたいなものはなんだったのか、とひろし? が考えながらシャムの方を見ると、彼の頭にさっきまでなかったはずのディスクのようなものがある。
気になったひろしがディスクを拾い、ひょっとしたらと思いシャムのデイバッグを漁ると、ディスクの説明書きが出てきた。
これを読んだひろし? はさっきの幽霊みたいなものはスタンド、キング・クリムゾンであることと、DISCを差せば自分でも使えると理解した。
彼は早速DISCを頭に差し、キング・クリムゾンを試しに出す。
しかしあの幽霊みたいなものはなんだったのか、とひろし? が考えながらシャムの方を見ると、彼の頭にさっきまでなかったはずのディスクのようなものがある。
気になったひろしがディスクを拾い、ひょっとしたらと思いシャムのデイバッグを漁ると、ディスクの説明書きが出てきた。
これを読んだひろし? はさっきの幽霊みたいなものはスタンド、キング・クリムゾンであることと、DISCを差せば自分でも使えると理解した。
彼は早速DISCを頭に差し、キング・クリムゾンを試しに出す。
「おっ、出た出た」
そのまま試しとばかりに、シャムが地面に置いたカメラをキング・クリムゾンに殴ってみた。
当然の如く粉々となり、それを見たひろし? は満足げな表情を見せる。
当然の如く粉々となり、それを見たひろし? は満足げな表情を見せる。
「よし、次行くか」
そしてついでとばかりにポンプアクションショットガンも拾い、自身のデイバッグに入れてから野原ひろし? は出発する。
殺し屋の流儀は、未だ終わらない。
殺し屋の流儀は、未だ終わらない。
【I-7/深夜】
【野原ひろし?@野原ひろし 昼めしの流儀】
[状態]:健康、ちょっと楽しくなってきた
[装備]:右手にデザートイーグル、キング・クリムゾンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2個、ポンプアクションショットガン@ゾット帝国
[思考・状況]基本方針:他参加者の殺害
1:テーマパークに来たみたいだぜ
2:こいつ(Syamu-game)は大したことなかったが、支給品は面白い
[備考]原作とは性格が大きく掛け離れてます。「自分を野原ひろしと思い込んでる一般人」「殺し屋ひろし」の両要素を含んでます。
[状態]:健康、ちょっと楽しくなってきた
[装備]:右手にデザートイーグル、キング・クリムゾンのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2個、ポンプアクションショットガン@ゾット帝国
[思考・状況]基本方針:他参加者の殺害
1:テーマパークに来たみたいだぜ
2:こいつ(Syamu-game)は大したことなかったが、支給品は面白い
[備考]原作とは性格が大きく掛け離れてます。「自分を野原ひろしと思い込んでる一般人」「殺し屋ひろし」の両要素を含んでます。
絶叫するビーバー@memu の死体はI-8 パラダイス・バームズにあります。
016:クレイジー・ノイジー | 投下順 | 018:異世界にまつわるあれやこれや |
バトルロワイアルの流儀 | 野原ひろし? | 067:迫る影 |
パロロワレビューごっこ | Syamu-game | :GAME OVER |