「ふむ……。今回の殺し合いは、なかなか大人数のようだな……」
物陰に身を隠しながら、ディアボロは名簿のチェックを行っていた。
過去に幾度か同じような殺し合いに参加させられている彼にとって、これもすでに慣れた作業である。
とはいえ、100人以上の名前をチェックするのはさすがに楽なことではなかったが。
過去に幾度か同じような殺し合いに参加させられている彼にとって、これもすでに慣れた作業である。
とはいえ、100人以上の名前をチェックするのはさすがに楽なことではなかったが。
(パッショーネに関係する者の名前はないか……。
ホル・ホースという名前はずいぶん前に、裏社会のスタンド使いとして聞いたことがある気がするが……。
その程度の情報しかないのでは、見知らぬ人間とほぼ変わらん。
俺と関わったことのあるものは誰もいない、という認識でいいだろう)
ホル・ホースという名前はずいぶん前に、裏社会のスタンド使いとして聞いたことがある気がするが……。
その程度の情報しかないのでは、見知らぬ人間とほぼ変わらん。
俺と関わったことのあるものは誰もいない、という認識でいいだろう)
この事実は、ディアボロにとって幸運と言える。
彼の行動指針は、本性を隠し善良な人間の中に紛れ込むこと。
ここにブチャラティチームの誰かでもいようものなら、過去の自分の悪行が広まりかねない。
そうなっては、他の参加者からの信頼を得ることなどほぼ不可能だろう。
彼の行動指針は、本性を隠し善良な人間の中に紛れ込むこと。
ここにブチャラティチームの誰かでもいようものなら、過去の自分の悪行が広まりかねない。
そうなっては、他の参加者からの信頼を得ることなどほぼ不可能だろう。
(さて、名簿のチェックも終わったことだし、そろそろ本格的に動くか。
とはいえ……ここはどこだ?
目印になるものが周囲になくては、地図はあっても現在位置が……)
とはいえ……ここはどこだ?
目印になるものが周囲になくては、地図はあっても現在位置が……)
ディアボロが頭を抱えかけたその時、彼は気づく。
自分の上空を、何かが通過していくのを。
自分の上空を、何かが通過していくのを。
(なんだ、あれは……。人影のように見えたが……)
興味を惹かれ、ディアボロは謎の飛行物の後を追うことにした。
◆ ◆ ◆
「うわあ……そうそうたるメンツ……」
名簿を確認したりあむは、そこに並ぶ既知の名前に激しく動揺していた。
所属する事務所におけるアイドルの頂点である「シンデレラガール」に選出された経験のある、高垣楓と島村卯月。
加えて健康的な色気で高い人気を誇る、新田美波。
アイドルであると同時にドルオタでもあるりあむにとっては、名前が並ぶだけでも恐れ多い顔ぶれだ。
所属する事務所におけるアイドルの頂点である「シンデレラガール」に選出された経験のある、高垣楓と島村卯月。
加えて健康的な色気で高い人気を誇る、新田美波。
アイドルであると同時にドルオタでもあるりあむにとっては、名前が並ぶだけでも恐れ多い顔ぶれだ。
「でも、これだけアイドルがいるってことは……。やっぱりテレビの撮影なのかな。
いっぱいある変な名前は、きっと芸人さんとかだよね……」
いっぱいある変な名前は、きっと芸人さんとかだよね……」
必死に、自分に都合のいい可能性にすがろうとするりあむ。
だが心の奥では、すでにそんな可能性はほぼあり得ないということも理解していた。
これが撮影だとしたら、事務員である千川ちひろが参加者に含まれているはずがないのだから。
だが心の奥では、すでにそんな可能性はほぼあり得ないということも理解していた。
これが撮影だとしたら、事務員である千川ちひろが参加者に含まれているはずがないのだから。
「これは撮影、これは撮影……。
殺し合いなんて嘘っぱち……」
殺し合いなんて嘘っぱち……」
それでも彼女はおのれの精神を守るために、必死で幻想にすがる。
だがそのあがきも、あっけなく粉砕される。
空から降ってきた侍によって。
だがそのあがきも、あっけなく粉砕される。
空から降ってきた侍によって。
◆ ◆ ◆
「む……」
長い跳躍の果てに再び地面を踏みしめた土方は、おのれの状態を確認する。
かなりの高さから落下したというのに、痛みもなければ負傷もない。
どうやら単純な物理現象ではなく、超常の力によって飛ばされたということらしい。
まあ、何も成し遂げないまま転落死という無様な結果にならなかったのだからよしとしよう。
周囲を確認すると、十数メートル離れたところに女が一人座り込んでいた。
魂の抜けたような表情で、こちらを見ている。
まあ突然人が空から降ってくれば、そのような反応になってもおかしくない。
こちらから歩み寄っても、全くの無反応だ。
完全に思考が停止しているらしい。
無抵抗の相手を殺すのはあまりいい気分ではないが、この様子ではどのみち長くは生き残れないだろう。
すっぱり引導を渡してやるのも情けだ。
土方は首輪の下に狙いを定め、横一文字に毒濁刀を振り抜いた。
だが彼の思惑に反し、首は落ちない。
まるで刃が、女の首をすり抜けたように。
かなりの高さから落下したというのに、痛みもなければ負傷もない。
どうやら単純な物理現象ではなく、超常の力によって飛ばされたということらしい。
まあ、何も成し遂げないまま転落死という無様な結果にならなかったのだからよしとしよう。
周囲を確認すると、十数メートル離れたところに女が一人座り込んでいた。
魂の抜けたような表情で、こちらを見ている。
まあ突然人が空から降ってくれば、そのような反応になってもおかしくない。
こちらから歩み寄っても、全くの無反応だ。
完全に思考が停止しているらしい。
無抵抗の相手を殺すのはあまりいい気分ではないが、この様子ではどのみち長くは生き残れないだろう。
すっぱり引導を渡してやるのも情けだ。
土方は首輪の下に狙いを定め、横一文字に毒濁刀を振り抜いた。
だが彼の思惑に反し、首は落ちない。
まるで刃が、女の首をすり抜けたように。
「……?」
思わぬ結果に、さすがに困惑を隠せない土方。
その直後、絶叫が周囲に響き渡った。
その直後、絶叫が周囲に響き渡った。
「うわあああああああ!!」
◆ ◆ ◆
刃を振るわれた瞬間、りあむは無意識のうちに自分の首を炎に変化させていた。
彼女の生存本能が、未だ把握しきれていない能力から最適解を導き出したのだ。
そしてこの瞬間、彼女の中で最後の砦が崩壊した。
叩きつけられた、明確な殺意。これは決して、演技などではない。
自分が参加させられているのは、本物の殺し合いだ。
そう確信すると同時に、りあむは叫んでいた。
そして、おのれの両腕を炎に変化させる。
彼女の生存本能が、未だ把握しきれていない能力から最適解を導き出したのだ。
そしてこの瞬間、彼女の中で最後の砦が崩壊した。
叩きつけられた、明確な殺意。これは決して、演技などではない。
自分が参加させられているのは、本物の殺し合いだ。
そう確信すると同時に、りあむは叫んでいた。
そして、おのれの両腕を炎に変化させる。
(やらなきゃ! やらなきゃ! やらなきゃ!
やらなきゃやられるぅぅぅぅぅ!!)
やらなきゃやられるぅぅぅぅぅ!!)
りあむの腕から炎が伸び、がむしゃらに眼前の敵へと襲いかかる。
そもそもが戦いのド素人、それも錯乱状態であるがゆえに、狙いはめちゃくちゃ。
土方にとって、それを避けるのは造作もない。
ただしそれは、単発の攻撃であればの話。
矢継ぎ早に飛んでくる炎に、土方は全力での回避を余儀なくされる。
そもそもが戦いのド素人、それも錯乱状態であるがゆえに、狙いはめちゃくちゃ。
土方にとって、それを避けるのは造作もない。
ただしそれは、単発の攻撃であればの話。
矢継ぎ早に飛んでくる炎に、土方は全力での回避を余儀なくされる。
(ジャンヌと同じ、炎を操る能力……。
いや、さっきの刃がすり抜けた現象と合わせて考えれば……。
体を炎に変化させる能力か!)
いや、さっきの刃がすり抜けた現象と合わせて考えれば……。
体を炎に変化させる能力か!)
絶え間なく足を動かしながらも、土方は冷静にりあむの能力を分析する。
「燃えちゃえ! 燃えちゃえよぉぉぉぉぉ!!」
半狂乱で叫びながら、りあむは炎を振りまき続ける。
もはやその体は両腕だけでなく、虫食いのようにあちこちが炎に変化している。
もはやその体は両腕だけでなく、虫食いのようにあちこちが炎に変化している。
(刀で炎は殺せんが……。幸い対抗策はある!)
一度大きく距離を取ると、土方は手早く荷物から支給品の一つを取り出す。
それは、厳つい顔が彫られた盾だった。
それは、厳つい顔が彫られた盾だった。
(炎ならば……風で散らせる!)
土方が、盾を正面に構える。すると盾は猛烈な回転を始め、突風を生み出す。
「え……? うわああああああ!!」
体の大部分が炎と化していたりあむは、もろに風の影響を受け大きく吹き飛ぶ。
そしてそのまま、近くの森に突っ込んでいった。
そしてそのまま、近くの森に突っ込んでいった。
(炎を吹き飛ばすことはできても、消すことは出来なかった……。
まだ生きている可能性も十分にあるが……。
これで殺せていないのであれば、もう俺に打つ手はない。
負けてはいないが、これ以上は勝てんか……。
ふん、ここに来る前の戦のようだ)
まだ生きている可能性も十分にあるが……。
これで殺せていないのであれば、もう俺に打つ手はない。
負けてはいないが、これ以上は勝てんか……。
ふん、ここに来る前の戦のようだ)
漂流者(ドリフターズ)たちとの戦いを思い浮かべ、苦い表情を浮かべながら土方はその場を去った。
◆ ◆ ◆
(あ、危なかった……。この指輪がなければ、大やけどをしていたところだった……)
森の中、ディアボロは汗を拭いながら安堵のため息を漏らしていた。
飛ばされた人影、すなわち土方を追っていた彼は、土方とりあむが戦っている場面に遭遇することになった。
そのまま森の中から様子をうかがっていたディアボロだったが、偶然にも飛ばされたりあむがまっすぐ彼に突っ込み、激突してしまったのである。
りあむの体にはまだ炎が残っていたため本来なら少なからず火傷をするところだったが、
たまたまディアボロが炎に強い耐性をつける指輪を身につけていたため無傷で済んだのであった。
飛ばされた人影、すなわち土方を追っていた彼は、土方とりあむが戦っている場面に遭遇することになった。
そのまま森の中から様子をうかがっていたディアボロだったが、偶然にも飛ばされたりあむがまっすぐ彼に突っ込み、激突してしまったのである。
りあむの体にはまだ炎が残っていたため本来なら少なからず火傷をするところだったが、
たまたまディアボロが炎に強い耐性をつける指輪を身につけていたため無傷で済んだのであった。
(半信半疑だったが、念のために身につけておいてよかった……。
もっとも、服までは守ってくれなかったが……。
仕方ない、マントを羽織っておくか。
奇妙な格好になるが、上半身裸で行動するよりはましだろう)
もっとも、服までは守ってくれなかったが……。
仕方ない、マントを羽織っておくか。
奇妙な格好になるが、上半身裸で行動するよりはましだろう)
半分以上焼け焦げてしまった上半身の衣服を脱ぎ捨て、ディアボロは二つ目の支給品であるマントを羽織る。
(まあ、服一枚でこいつと接触できたのなら安い犠牲だ……。
おそらく目覚めたばかりで、まだ使いこなせていないのだろうが……。
あの能力は、大きな戦力になり得る。
しばらくの間、私を守る武器となってもらうぞ……)
おそらく目覚めたばかりで、まだ使いこなせていないのだろうが……。
あの能力は、大きな戦力になり得る。
しばらくの間、私を守る武器となってもらうぞ……)
目を回して地べたに倒れ込んでいるりあむを見下ろしながら、ディアボロはにたりと笑った。
【D-3/深夜】
【土方歳三@ドリフターズ】
[状態]疲労(小)
[装備]毒濁刀@トクサツガガガ
[道具]基本支給品、風神の盾@ドラゴンクエストシリーズ、ランダム支給品0~1
[思考]基本行動方針:優勝し、新撰組を復活させる
[備考]
[状態]疲労(小)
[装備]毒濁刀@トクサツガガガ
[道具]基本支給品、風神の盾@ドラゴンクエストシリーズ、ランダム支給品0~1
[思考]基本行動方針:優勝し、新撰組を復活させる
[備考]
- 参戦時期は単行本4巻終了時点。
- 召喚した亡霊は物理攻撃でもダメージを受けますが、倒されても一定時間経過すると再召喚できます。
また、土方本人と一定距離以上離れた場合も召喚解除されます。
【夢見りあむ@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]:混乱(大)、気絶、悪魔の実の能力者(メラメラの実)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いとか……やむ。
1:怖い、死にたくない
[備考]
メラメラの実@ONEPIECEを食べたことで能力者になっています。
参戦時期は第8回シンデレラガール総選挙の後。
[状態]:混乱(大)、気絶、悪魔の実の能力者(メラメラの実)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いとか……やむ。
1:怖い、死にたくない
[備考]
メラメラの実@ONEPIECEを食べたことで能力者になっています。
参戦時期は第8回シンデレラガール総選挙の後。
【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康、上半身裸
[装備]:完全耐火リング(試作品)@異種族レビュアーズ、ミステリアスパートナーのマント@キン肉マン
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本行動方針:ゴールドエクスペリエンス・レクイエムの能力を打ち破る。
1:対主催派を装い、能力を無効化できないか探る。
2:人数が減ってきたら優勝狙いに切り替える。
3:りあむが目を覚ましたら説得し、仲間に加える。
[備考]
参戦時期はゴールドエクスペリエンス・レクイエムの能力によって死に続けた後。
殺し合いに何度か参戦した経験あり。
スタンドやドッピオは現在使用不可。何かのきっかけで使えるようになるかも知れません。
[状態]:健康、上半身裸
[装備]:完全耐火リング(試作品)@異種族レビュアーズ、ミステリアスパートナーのマント@キン肉マン
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本行動方針:ゴールドエクスペリエンス・レクイエムの能力を打ち破る。
1:対主催派を装い、能力を無効化できないか探る。
2:人数が減ってきたら優勝狙いに切り替える。
3:りあむが目を覚ましたら説得し、仲間に加える。
[備考]
参戦時期はゴールドエクスペリエンス・レクイエムの能力によって死に続けた後。
殺し合いに何度か参戦した経験あり。
スタンドやドッピオは現在使用不可。何かのきっかけで使えるようになるかも知れません。
【風神の盾@ドラゴンクエストシリーズ】
厳つい風神の顔がデザインされた盾。
道具として使うと突風を巻き起こし、敵1体を吹き飛ばして戦闘から離脱させる。
このロワでも突風を起こすことができるが、戦闘から離脱させられるかどうかは相手と状況次第。
厳つい風神の顔がデザインされた盾。
道具として使うと突風を巻き起こし、敵1体を吹き飛ばして戦闘から離脱させる。
このロワでも突風を起こすことができるが、戦闘から離脱させられるかどうかは相手と状況次第。
【完全耐火リング(試作品)@異種族レビュアーズ】
大魔道士デミアが、天使の持つ完璧な耐性を研究して開発した魔導具。
身につけると、炎や熱に対する強い耐性を得られる。
まだ研究中であるため100%無効とまではいかないが、
普通は触っただけで火傷するサラマンダーの肌に触れても風呂程度の熱さを感じる程度まで耐性が上昇する。
ただし衣服までには効果が及ばないため、普通に燃える。
大魔道士デミアが、天使の持つ完璧な耐性を研究して開発した魔導具。
身につけると、炎や熱に対する強い耐性を得られる。
まだ研究中であるため100%無効とまではいかないが、
普通は触っただけで火傷するサラマンダーの肌に触れても風呂程度の熱さを感じる程度まで耐性が上昇する。
ただし衣服までには効果が及ばないため、普通に燃える。
【ミステリアスパートナーのマント@キン肉マン】
知性チームのメンバーが、正体を隠すために着用していたフード付きマント。
これを着ていると正体がばれにくくなるかもしれないし、ならないかもしれない。
知性チームのメンバーが、正体を隠すために着用していたフード付きマント。
これを着ていると正体がばれにくくなるかもしれないし、ならないかもしれない。
| 015:大切な人へ、今どうしていますか...? | 投下順 | 017:悪魔の飼い方、しつけ方 |
| 炎上(物理) | 夢見りあむ | 064:誰でもいいから 人権ください |
| 絶望が手招く世界に立ち向かう | ディアボロ | |
| 誠の旗に集いし者たち | 土方歳三 | 068:土方歳三は周辺に参加者がいない可能性を考慮していない |