「ところで理愛さん、体はしっかり洗えていませんよね…?」
コーガ様から『アンテン様』の情報を聞き出したまみかは理愛に対して、体をしっかり洗い切れていないことについて話す。
「あ…そうです、洗えてないです!」
「丁度近くにあなたが手を洗うのに使っていた、蛇口がありしたよね。見ていた所、水も綺麗に透き通っていて、そして液体石鹸も一緒に置いてましたし…。」
「丁度近くにあなたが手を洗うのに使っていた、蛇口がありしたよね。見ていた所、水も綺麗に透き通っていて、そして液体石鹸も一緒に置いてましたし…。」
理愛の返答を聞いたまみかは、彼女の体を何としてでも洗ってあげようと厠の近くにあった水飲み場の蛇口のハンドルに泡立てた液体石鹸をかけてから捻って水を流し、先程ハンドルに付けた石鹸を洗い流す為先にそちらに水をかけて泡を流し、次に自分の両手と手首に水を掛けて石鹸をつけて泡立て、洗い流す。
(つ、冷たい!)
流れる水の冷たさを堪えながら、手を洗う。
どうやら、この水道は温度調節をできないタイプの様だ。
どうやら、この水道は温度調節をできないタイプの様だ。
「あの、体を洗えるなら、私は冷たい水や手洗い用の液体石鹸でもいいので…」
そんなまみかを見ている理愛は彼女に申し訳なさそうにそう言う。
「ご、ごめんなさい、この辺りではここくらいしか綺麗な水を出せる場所がありませんので…
それと私、柔らかくて長いタオルとコーガ様って人から没収しちゃっている鞄(デイパック)に入っていた合羽とカイロを持ってます。」
それと私、柔らかくて長いタオルとコーガ様って人から没収しちゃっている鞄(デイパック)に入っていた合羽とカイロを持ってます。」
対してまみかは、周辺に現在使っている水飲み場程度しか綺麗な水を出せる場所を見つけられなかったことを謝罪し、自分に支給されていた長いタオルとコーガ様から没収していた、彼の方のデイパックに入っていた支給品のカイロとレインコートを所持していることを伝える。
そう話している内に彼女の手を覆っていた石鹸の泡は全て流れ、それを確認すると一旦水を止めて両手をパタパタと振り、水を可能な限り吹き飛ばす。
そう話している内に彼女の手を覆っていた石鹸の泡は全て流れ、それを確認すると一旦水を止めて両手をパタパタと振り、水を可能な限り吹き飛ばす。
「ふ~、冷たかったです。」
「あの…体、洗わせて貰います…。」
「それなら、タオル出しますね。」
「それなら、タオル出しますね。」
理愛が体を洗うことを伝えると、まみかは先程のタオルを取り出す。
先に自分の手とデイパック、そして紙や飲食物の類でない基本支給品を石鹸で洗浄する。
幸いな事、ランダム支給品の方には紙や飲食物の類はない。
幸いな事、ランダム支給品の方には紙や飲食物の類はない。
うちストロングゼロを除いた洗浄を行わない物品は、先程理愛に浴びせられていたゴブリン達の体液に含まれる雑菌などが付着している可能性もある為、仕方なくまみかのマジカル・スプラッシュ・フレアで焼却し、酒は地面に流して残った缶を捻って先述の焼却物の中に入れる事にする。
「レスプリ・エル・クープ!」
一通り支給品の洗浄と焼却処分を終えた理愛は一旦変身を解除し、まみかに石鹸をつけてもらいながら髪や体を冷たい水で洗い流していった…。
◆
(今の内に逃げてやるぞ!)
だが、その隙にコーガ様は術を使って煙に身を包みながら転移を繰り返しながら、何処かへと逃げてしまう。
そうして先程の二人の視界に入らない崖下に辿り着く。
「ぜぇ…ぜぇ…(支給品を全部取られちまったが仕方ねぇ…)」
まみか達に没収された支給品を取り戻すのは一先ず諦め、ここは逃走に専念。
(さっきあいつらにボコボコにされたばかりだ、何とか隙を見て逃げられたが…
そうだとしてもまた俺様を探しにくるだろう、にしても痛過ぎて体が碌に動かねぇ)
そうだとしてもまた俺様を探しにくるだろう、にしても痛過ぎて体が碌に動かねぇ)
だが、尋問された際の負傷によって体を思う様に動かせず、現在では術を用いた転移で精いっぱいだ。
(ふぅ… 今なら誰も居ないな)
幸い、周辺には誰の姿も見えない。
一先ずコーガ様は、岩肌に腰をおろした。
一先ずコーガ様は、岩肌に腰をおろした。
◆◆◆
体を洗い終えた理愛は、まみかから渡されたタオルで全身をくまなく拭き取り、先程焼却した物品から発されている僅かな火に当たりながら再び魔法少女姿に変身し、髪を結っていた物を片腕に着け、とんがり帽子を一旦外して次に渡されたレインコートを羽織り、フードを被ってその上から先程の帽子を被る。
「それと、さっき言っていたカイロです。」
その次にまみかから渡された、温かくなっている貼らないタイプのカイロを片手で抱える。
「あの、コーガ様…っていなくってますよ!」
理愛がまみかと共に、コーガ様をアンテン様の所まで連れて行かせようとした頃には既に、逃げられてしまっていた。
「えっ…て本当に居なくなってますね! 早く探しましょう! 私は空中に飛んで、コーガ様が近くに居ないか辺りを見渡してきます!」
「あ、私も空は飛べますよ!『セ・ヴィト・コム・ベント!』」
「あなたも飛べたんですか…。」
「あ、私も空は飛べますよ!『セ・ヴィト・コム・ベント!』」
「あなたも飛べたんですか…。」
理愛はその呪文と唱えると同時にブーツを杖で叩き、飾りの翼を広げてまみかと一緒に上空に飛び上がる。
─だが、コーガ様は直ぐに見つかった。
「な…なんですか、すぐ近くにいるじゃないですか…。」
以外とあっさり探し人を発見出来てしまった。
「捕まえます、『ヌ・ジュル・パ』!」
「畜生ー! すぐにバレちまった!」
「畜生ー! すぐにバレちまった!」
理愛はすかさずコーガ様を狙って拘束魔法を唱え、彼を不可視の鎖に捕らえる。
「さて、そろそろ観念しなさい!」
「ひ~! アンテン様の所に案内しますから! 止めてください!」
「ひ~! アンテン様の所に案内しますから! 止めてください!」
引き続き、まみかと共にコーガ様へと接近。
◆
─ようやく彼を連れて、今度こそはアンテン様の居場所まで案内して貰う事に成功した。
◆◆◆
─ようやく到着した、アンテン様の祀られている神社。
コーガ様を連れたまみか達は、ここに来るまでの経緯をアンテン様に話していた。
「…そうか、そうして彼にここまで案内もらえたと。
それはそれとて、ご苦労だったね。
また、今回はアンテン様はなにか供物を捧げておいていけば、何が一つ願いを叶えるまで、それの価値に応じた力を維持してくれるよ。」
それはそれとて、ご苦労だったね。
また、今回はアンテン様はなにか供物を捧げておいていけば、何が一つ願いを叶えるまで、それの価値に応じた力を維持してくれるよ。」
彼女達の視界に映る少女【アンテン様】は、コーガ様が最初に訪れていた時には語らなかった新しい情報を教えてくれた。
要するに、彼女に何か物品を捧げておけば、何らかの願いを一つ叶えるまでそに必要な力を溜めておく事が出来るそうだ。
「それと、そのカイロや雨合羽なんかもずっと使っていれば、その道具に篭もる『想い』が強くなっていって、『価値』もどんどん上がっていくよ。 だから、願いを叶えたいのならもっと使っていくといいよ。」
アンテン様は、供物として物品を捧げる際、対象の道具を大切に使えばその願いを叶える為の『想い』と『価値』も高くなっていくことを説明する。
「それでは、コーガ様でしたよね?あなたは殺し合いに乗っているという事ですので、この刃物はアンテン様にあげちゃいますね。」
「おいっ それだけはやめてくれ!!」
「おいっ それだけはやめてくれ!!」
先程の説明を聞き終えたまみかは、没収していた首狩り刀を容赦なくアンテン様に差し出す。
すると、何か黒いものが現れ、刀を包み込んで消滅させる。
すると、何か黒いものが現れ、刀を包み込んで消滅させる。
「畜生ー! こうなったら…!」
刀を捧げられたコーガ様は仕返しといわんばかりに二人へ術を用いた攻撃を仕掛けようとするが、何故か発動しない。
「アンテン様はね、この場所での暴力行為は駄目だって言ってるよ。」
どうやら、この場所で暴力を振るってはいけないらしく、コーガ様の術も使えない様だ。
「それと、ここにずっととどまっていないで、貢ぎ物を捧げたら早い内に一旦神社の境内から出て、また時間が経ったらおいで」
彼女によると、この神社の境内に長居するのもよくない様だ。
「一回来たら、また時間おく必要あるのかよ…」
アンテン様の言葉を受けたコーガ様は、一人愚痴を漏らす。
「そうみたいですし、アンテン様の言う通りここは一旦神社から出ましょう。」
理愛がそう話すと、彼彼女達は神社を後にする。
◆◆◆
(このケース入りの指輪、これは持っていましょうか)
神社の境外、まみかは自身に支給された最後のランダム支給品であるケース入りの指輪を眺めていた。
【F-10/深夜】
【コーガ様@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】
[状態]:ボロボロ
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]:基本行動方針:願いを叶えるために死体を集める。
1:隙を見てまた逃げ出してやる…!
2:アンテン様に願いを叶えてもらって、脱出したい。
3:誰かをイーガ団のメンバーに加えたい。
[備考]
本編死亡後の参戦です。
支給品は全てまみかによって没収されました。
【コーガ様@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】
[状態]:ボロボロ
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]:基本行動方針:願いを叶えるために死体を集める。
1:隙を見てまた逃げ出してやる…!
2:アンテン様に願いを叶えてもらって、脱出したい。
3:誰かをイーガ団のメンバーに加えたい。
[備考]
本編死亡後の参戦です。
支給品は全てまみかによって没収されました。
【煌樹まみか@Re:CREATORS】
[状態]:健康
[服装]:魔法少女姿
[装備]:マジカルステッキ@Re:CREATORS
[道具]:基本支給品、婚約指輪@呪術廻戦 東京都立呪術高等専門学校、柔らかいタオル@こじらせ百鬼ドマイナー(濡れている)
[思考]
基本:こんな殺し合いなんて止めないと
1:理愛ちゃんの身体が心配。無理をしてないといいけど
2:『アンテン様』…やっぱり何者でしょう…?
[備考]
※本編第九話「花咲く乙女よ穴を掘れ」で、死亡後からの参戦です
コーガ様を、『別の物語の登場人物』だと思っています。
コーガ様から、アンテン様に関する情報を得ました。
[状態]:健康
[服装]:魔法少女姿
[装備]:マジカルステッキ@Re:CREATORS
[道具]:基本支給品、婚約指輪@呪術廻戦 東京都立呪術高等専門学校、柔らかいタオル@こじらせ百鬼ドマイナー(濡れている)
[思考]
基本:こんな殺し合いなんて止めないと
1:理愛ちゃんの身体が心配。無理をしてないといいけど
2:『アンテン様』…やっぱり何者でしょう…?
[備考]
※本編第九話「花咲く乙女よ穴を掘れ」で、死亡後からの参戦です
コーガ様を、『別の物語の登場人物』だと思っています。
コーガ様から、アンテン様に関する情報を得ました。
【有栖川理愛@魔法娼女理愛 獣欲に嵌まる母娘】
[状態]:発情(小)、快楽中毒(中)
[服装]:魔法少女姿、髪は解いている
[装備]:魔法の杖(変身前はペンダントの形態)@魔法娼女理愛 獣欲に嵌まる母娘、使い捨てカイロ@妖怪の飼育員さん、レインコート@妖怪の飼育員さん
[道具]:基本支給品(ストロングゼロとカップ麺、ルールブックは焼却)、ランダム支給品2つ(紙や飲食物の類は無い)
[思考]
基本:殺し合いを止めたい
1:身体の疼きが……
2:もしトキくんと出会ったら、その時は……
3:『アンテン様』……もしかして魔罪人……?
[備考]
※本編第五章『砕ける心、隷属の刻』終了後からの参戦です
※トキによって仕掛けられた『道具』は解除されています
コーガ様から、アンテン様に関する情報を得ました。
[状態]:発情(小)、快楽中毒(中)
[服装]:魔法少女姿、髪は解いている
[装備]:魔法の杖(変身前はペンダントの形態)@魔法娼女理愛 獣欲に嵌まる母娘、使い捨てカイロ@妖怪の飼育員さん、レインコート@妖怪の飼育員さん
[道具]:基本支給品(ストロングゼロとカップ麺、ルールブックは焼却)、ランダム支給品2つ(紙や飲食物の類は無い)
[思考]
基本:殺し合いを止めたい
1:身体の疼きが……
2:もしトキくんと出会ったら、その時は……
3:『アンテン様』……もしかして魔罪人……?
[備考]
※本編第五章『砕ける心、隷属の刻』終了後からの参戦です
※トキによって仕掛けられた『道具』は解除されています
コーガ様から、アンテン様に関する情報を得ました。
【支給品紹介】
使い捨てカイロ@妖怪の飼育員さん
コーガ様に支給。
原作73話に登場。
蛟龍の飛行機襲撃に巻き込まれていた乗客がたまたま所持していたカイロ。
龍(蛟龍が成長した姿)のエネルギーを吸収する特性を把握するのに一役買った一品でもある。
その乗客は前面に大きなポケットの付いた服を着ていた為、恐らくは貼らないタイプと思われる。
本ロワではその貼らないタイプで支給されている。
蛟龍の飛行機襲撃に巻き込まれていた乗客がたまたま所持していたカイロ。
龍(蛟龍が成長した姿)のエネルギーを吸収する特性を把握するのに一役買った一品でもある。
その乗客は前面に大きなポケットの付いた服を着ていた為、恐らくは貼らないタイプと思われる。
本ロワではその貼らないタイプで支給されている。
レインコート@妖怪の飼育員さん
コーガ様に支給。
原作77話に登場した、西東京妖怪公園の備品。
劇中では園の従業員が砂かけ婆展示ゾーンに訪れる観光客に着用する様指示している。(砂かけ婆が飛ばしてくる砂から身を守らせる為。)
また、描写を見る限り様々な年齢の見物客が着用しており、サイズも様々なものがあると推測出来る他、すねこすり用の耳付きタイプも存在する。
今回支給された物は人間用で、標準体型の成人男性なら普通に着用出来るサイズ。
劇中では園の従業員が砂かけ婆展示ゾーンに訪れる観光客に着用する様指示している。(砂かけ婆が飛ばしてくる砂から身を守らせる為。)
また、描写を見る限り様々な年齢の見物客が着用しており、サイズも様々なものがあると推測出来る他、すねこすり用の耳付きタイプも存在する。
今回支給された物は人間用で、標準体型の成人男性なら普通に着用出来るサイズ。
上記2つは現在理愛が所持。
婚約指輪@呪術廻戦 東京都立呪術高等専門学校
煌樹まみかに支給。
本編開始から6年前、折本里香が乙骨憂太への誕生日プレゼントとしてケース入りで渡していた、シンプルなデザインの結婚指輪。
(因みに、里香が祖母のタンスから勝手に持ち出してきた故人の母親のものであった。)
しかし、その後に憂太の目の前で里香が交通事故に遭って死亡してしまう。
その際に憂太が里香の死を拒んだ事で彼女に呪いを掛けてしまい、怨霊(特級過呪怨霊)化させて憂太に危害を加えようとする人間を逆に負傷させ、呪霊(少なくとも特級未満?)ならその圧倒的な力だけでねじ伏せ、祓う程の『呪い』となり、この指輪と憂太に取り憑いた。
憂太は戦闘の際、この指輪を左手の薬指にはめて里香から呪力を供給する。
また、呪いは物に憑いている時が一番安定する為、本編2話には里香の呪いを貰い受け、日本刀に込めて支配する様に出来る様になる為、鍛錬を始めるシーンもある。
本ロワでは夏油傑との戦いを経て憂太が里香との主従制約を破棄したことで解呪に成功し、彼女が成仏した後に支給されている。
しかし、何らかの要因で里香が顕現したり、再び呪霊化する可能性もある。
(後続の書き手にお任せします。)
(因みに、里香が祖母のタンスから勝手に持ち出してきた故人の母親のものであった。)
しかし、その後に憂太の目の前で里香が交通事故に遭って死亡してしまう。
その際に憂太が里香の死を拒んだ事で彼女に呪いを掛けてしまい、怨霊(特級過呪怨霊)化させて憂太に危害を加えようとする人間を逆に負傷させ、呪霊(少なくとも特級未満?)ならその圧倒的な力だけでねじ伏せ、祓う程の『呪い』となり、この指輪と憂太に取り憑いた。
憂太は戦闘の際、この指輪を左手の薬指にはめて里香から呪力を供給する。
また、呪いは物に憑いている時が一番安定する為、本編2話には里香の呪いを貰い受け、日本刀に込めて支配する様に出来る様になる為、鍛錬を始めるシーンもある。
本ロワでは夏油傑との戦いを経て憂太が里香との主従制約を破棄したことで解呪に成功し、彼女が成仏した後に支給されている。
しかし、何らかの要因で里香が顕現したり、再び呪霊化する可能性もある。
(後続の書き手にお任せします。)
柔らかいタオル@こじらせ百鬼ドマイナー
煌樹まみかに支給。
原作24話で紅坂 光子(こうさか こうこ)の提案によって渡海への誕生日サプライズとしてプレゼントを贈る企画に乗じた瀬々良木 碧(せせらぎ あおい)が渡海へのプレゼントとして渡していた消耗品のタオル。
誕生日当日に受け取った渡海は『柔らかくて使い易そう』と普通に喜んでいた。
※アンテン様についての追加設定
神社の境内に入ってから一定時間滞在する、『アンテン様』に危害を加えようとする、境内で何らかの暴力行為を行ったキャラは『ルール違反』としてアンテン様に捕食されて死亡します。
(連載版のものを参考にした設定)
(連載版のものを参考にした設定)
080:もう戻れないよ、昔のようには | 投下順 | 082:危険淫子 |
003:毎度おさわがせします | コーガ様 | 089:世界は残酷なんだから |
煌樹まみか | ||
有栖川理愛 |