ギュイイイイイイイイイイイン
ラッドが手に持つチェーンソーの金切り音が、B-4の森の中で響く。
音を鳴らしながら彼は目の前の怪物、打擲の剛激手へ向かって走りながら、あることを考えていた。
音を鳴らしながら彼は目の前の怪物、打擲の剛激手へ向かって走りながら、あることを考えていた。
それはすなわち、目の前の怪物はなんなのかについてだ。
どう見ても自分と同じ参加者ではないだろう。見た目もそうだが、そもそも首に自分と同じ首輪が付いていない。
殺し合いの主催者が言っていたNPC、という奴なのだろうか。
最初に出会ったメイドが殺していた舌の長い怪物と同じ類。
殺し合いの主軸ではない、邪魔なら殺すかいなすか、あるいは使うしかないただの舞台装置。
しかし、あのメイドであろうとも目の前の怪物はそう簡単な相手とは思えない。
どう見ても自分と同じ参加者ではないだろう。見た目もそうだが、そもそも首に自分と同じ首輪が付いていない。
殺し合いの主催者が言っていたNPC、という奴なのだろうか。
最初に出会ったメイドが殺していた舌の長い怪物と同じ類。
殺し合いの主軸ではない、邪魔なら殺すかいなすか、あるいは使うしかないただの舞台装置。
しかし、あのメイドであろうとも目の前の怪物はそう簡単な相手とは思えない。
「つまりアレか? こんなほうれん草食ったポパイでも戦ったことなさそうな化物をよ、余裕でぶっ殺せる奴も俺と同じ参加者になってるか!?
おいおいなんだよそりゃ!? そんな奴はこう思ってんだろうなぁ。
俺は強いからこんな殺し合いも遊び感覚で優勝できて、ついでに誘拐されたのはムカつくから主催者も殺しとくか、ってさあ!!
……そういうのは自分は絶対死なねえって思ってんだろうな! おいおい、そんなバケモンぶっ殺せたらと思うと過去最高にテンション上がってきたぜ!!」
おいおいなんだよそりゃ!? そんな奴はこう思ってんだろうなぁ。
俺は強いからこんな殺し合いも遊び感覚で優勝できて、ついでに誘拐されたのはムカつくから主催者も殺しとくか、ってさあ!!
……そういうのは自分は絶対死なねえって思ってんだろうな! おいおい、そんなバケモンぶっ殺せたらと思うと過去最高にテンション上がってきたぜ!!」
一人騒ぐラッドに対し、彼に相対する怪物、打擲の剛激手は何かを発することなく拳を振るってくる。
「ハッハァ――ッ! そんなパンチ当たるわけねえだろうが!
ジャック・ジョンソンやデンプシー見習えやバ――――――――カ!!」
ジャック・ジョンソンやデンプシー見習えやバ――――――――カ!!」
しかしラッドは打擲の剛激手のかぎ爪を躱すと、ヒャハハハハハハと狂気の笑い声をあげながら足元へ潜り込みチェーンソーを振るう。
彼の狙いは足。
こいつがどれほど強くても、二足歩行である以上足をどうにかすれば立てなくなり、殺すのは一気に簡単になるだろう、と考えたからだ。
だが
彼の狙いは足。
こいつがどれほど強くても、二足歩行である以上足をどうにかすれば立てなくなり、殺すのは一気に簡単になるだろう、と考えたからだ。
だが
ガガガガガガガガッ
打擲の剛激手の足から生じた音は、肉の裂ける音ではなく、例えるならコンクリートをドリルで工事するような、とても生物から発生したとは思えない音だった。
「はぁ!?」
驚愕の声を上げるラッドだが、打擲の剛激手を知るアイオリスの冒険者ならば驚きはしないだろう。
なぜなら、その怪物は世界樹の迷宮において上層である23階に存在するFOE。
そこに到達できるまで鍛え上げ、装備を整えて初めて戦う資格を有する存在。
ラッドの身体能力と今持つチェーンソーでは、手が届きはしない。
なぜなら、その怪物は世界樹の迷宮において上層である23階に存在するFOE。
そこに到達できるまで鍛え上げ、装備を整えて初めて戦う資格を有する存在。
ラッドの身体能力と今持つチェーンソーでは、手が届きはしない。
「クソったれが!!」
そんなことは露知らず、まさか足が切れないとは思っていなかったラッドだったが、とにかく一度距離を取らなければならないと考え、チェーンソーを一旦止める。
しかし彼が打擲の剛激手から離れるより先に、新たなNPCが二体現れる。
それらは歩き回る骸骨で、手にはそれぞれ剣と槍を持っている。
参加者の中で言うのなら、藤丸立香とマシュ・キリエライトなら見覚えがあるだろう。
人理修復の中で現れる、RPGで言う所の雑魚敵。そんな存在。
そのスケルトン二体はラッド目掛け武器を構えて向かっていく。だが――
しかし彼が打擲の剛激手から離れるより先に、新たなNPCが二体現れる。
それらは歩き回る骸骨で、手にはそれぞれ剣と槍を持っている。
参加者の中で言うのなら、藤丸立香とマシュ・キリエライトなら見覚えがあるだろう。
人理修復の中で現れる、RPGで言う所の雑魚敵。そんな存在。
そのスケルトン二体はラッド目掛け武器を構えて向かっていく。だが――
ズガァン!!
二体は打擲の剛激手の腕によってあっさりと散らされてしまった。
この怪物に敵味方の区別などない。これに近寄るものは平等に餌食となる。
この怪物に敵味方の区別などない。これに近寄るものは平等に餌食となる。
打擲の剛激手にとっては当然の生態でも、ラッドにとっては僅かに生まれた好機。
彼は即座に背後に周り、なんと怪物の身体を登る。
彼の狙いは目玉。
いくら体が硬くても、流石に目玉はそうじゃないだろうと考えたからだ。
彼は即座に背後に周り、なんと怪物の身体を登る。
彼の狙いは目玉。
いくら体が硬くても、流石に目玉はそうじゃないだろうと考えたからだ。
ギュイイイイイイイイイイイン
再びチェーンソーを起動させながら、ラッドは打擲の剛激手の右目にそれを突き立てる。
肉を抉る刃の音と共に、打擲の剛激手は目玉を抉られる痛みの余り、苦悶の咆哮をあげる。
肉を抉る刃の音と共に、打擲の剛激手は目玉を抉られる痛みの余り、苦悶の咆哮をあげる。
「お前を殺せる奴はいたとしても、少なくとも俺には殺されねえと思ってたよな?
だって俺よりお前の方が強い化物だもんな、じゃあ仕方ねえよ。俺だって逆の立場だったらそう思っちまうかもしれねえしな。
でも! だからこそ! 俺はお前をぶっ殺したいんだよ!! だから殺すわ!!」
だって俺よりお前の方が強い化物だもんな、じゃあ仕方ねえよ。俺だって逆の立場だったらそう思っちまうかもしれねえしな。
でも! だからこそ! 俺はお前をぶっ殺したいんだよ!! だから殺すわ!!」
ラッドは打擲の剛激手の眼前に移動し、未だ続く苦悶の声に負けないほどの狂気の叫びを見せる。
彼は勝ちを確信していた。
いくら敵が怪物でも、目玉を、ひいては頭を抉られて死なない生き物はいないだろうと、そう考えていた。
その考えは間違ってはいないだろう。しかし甘い。
彼は考えるべきだった。
目の前にいる生物は怪物なのだから、人間にできないことが出来るかもしれない、と。
彼は勝ちを確信していた。
いくら敵が怪物でも、目玉を、ひいては頭を抉られて死なない生き物はいないだろうと、そう考えていた。
その考えは間違ってはいないだろう。しかし甘い。
彼は考えるべきだった。
目の前にいる生物は怪物なのだから、人間にできないことが出来るかもしれない、と。
ジュッ
次の瞬間、ラッドの身体は焼けただれた状態で地面を転がった。
打擲の剛激手が何をしたかについては、一言で説明が終わる。
目から熱線を出し、彼を焼いたのだ。
咄嗟にチェーンソーから手を放し、腕で顔を庇ったものの、それでも上半身は焼けただれる。
打擲の剛激手が何をしたかについては、一言で説明が終わる。
目から熱線を出し、彼を焼いたのだ。
咄嗟にチェーンソーから手を放し、腕で顔を庇ったものの、それでも上半身は焼けただれる。
ギュイイイイイイイイイイイン
ラッドの手から離れても、チェーンソーの躍動は未だ止まらない。
尋常ではない痛みに苦しみながら、打擲の剛激手はトドメを刺すべく腕を振るう。
こんなところで終わりなのか、と己を嘆くラッド。
尋常ではない痛みに苦しみながら、打擲の剛激手はトドメを刺すべく腕を振るう。
こんなところで終わりなのか、と己を嘆くラッド。
(すまねえルーナ。お前との約束、守れそうにねえ)
己の生を諦めるラッド。
だが――
だが――
ズパン
何かが切れる音が聞こえ、薄れゆく意識の中ラッドは見る。
彼に向けて振るわれた打擲の剛激手の右手が、長髪の少女によって斬り飛ばされる光景と
彼に向けて振るわれた打擲の剛激手の右手が、長髪の少女によって斬り飛ばされる光景と
「大丈夫ですか!? 今治療します!!」
己の治療をすると言う、誰かも分からない少女の姿。
それらを最後に、ラッドは意識を失った。
それらを最後に、ラッドは意識を失った。
◆
時は少し遡る。
勇者とサーニャは困惑していた。
理由は紫が持つ卵かけご飯にある。
彼女が持つそれは茶碗一杯分しかない。
仮に茶碗というものをこの場で初めて見たとしても、それがどう考えても分け合うには少ないことは明白だろう。
理由は紫が持つ卵かけご飯にある。
彼女が持つそれは茶碗一杯分しかない。
仮に茶碗というものをこの場で初めて見たとしても、それがどう考えても分け合うには少ないことは明白だろう。
そんなことは、当の紫も分かっている。
ただ即座に出せる温かい食べ物がこれしかなかったうえに、おそらくこれから消耗するであろうサーニャに食べ物を渡さないというのは、曲がりなりにも仲間として行動するのにあまりにも不義理ではなかろうか。
と考えつつ、かといって自分が食べなければ二人も遠慮しかねないので、なくなく三等分を提案したのだった。
しかし、結果は御覧の有様である。
ただ即座に出せる温かい食べ物がこれしかなかったうえに、おそらくこれから消耗するであろうサーニャに食べ物を渡さないというのは、曲がりなりにも仲間として行動するのにあまりにも不義理ではなかろうか。
と考えつつ、かといって自分が食べなければ二人も遠慮しかねないので、なくなく三等分を提案したのだった。
しかし、結果は御覧の有様である。
「まあ、それはそうでしょうね」
とはいえ、いくらなんでもこれだけですませるつもりはない。
足りないことなど最初から分かっているのだから、別のものを追加すればいいだけの話だ。
そう考えている紫は自身のデイパックからあるものを取り出す。
それは香霖堂にて食料を菓子類に交換した際、初回特典ということで他の二人より多めに貰った紫だけが持つもの。
足りないことなど最初から分かっているのだから、別のものを追加すればいいだけの話だ。
そう考えている紫は自身のデイパックからあるものを取り出す。
それは香霖堂にて食料を菓子類に交換した際、初回特典ということで他の二人より多めに貰った紫だけが持つもの。
「破亜限堕取(バーゲンダッシュ)よ」
そう言って紫が取り出したのは、小さなカップに入った人数分のアイスクリームだった。
だがただのアイスではない。そんなものを、体を温めろと言われた直後に出す彼女ではない。
これには食べると体力と魔力を回復させる効果があるのだ。
だがただのアイスではない。そんなものを、体を温めろと言われた直後に出す彼女ではない。
これには食べると体力と魔力を回復させる効果があるのだ。
さて、この破亜限堕取を知る者、参加者の中で例えるなら坂田銀時や志村新八がそれを知れば「ただのアイスにそんな効果あるかァァァァァ!?」とツッコミを入れるだろう。
しかし、これには確かにそんな効果がある。
それはなぜかというと、出展が違うからだ。
この破亜限堕取はアニメ版銀魂の物ではなく、『銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり』のものだからだ。
しかし、これには確かにそんな効果がある。
それはなぜかというと、出展が違うからだ。
この破亜限堕取はアニメ版銀魂の物ではなく、『銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり』のものだからだ。
銀玉くえすととは、2007年にDSで発売された銀魂のゲームである。
ジャンルはRPG。故に回復アイテムが存在するが、そのうちの一つが破亜限堕取なのだ。
これが、紫が香霖堂の食料を菓子類に交換した際、こっそり霖之助が混ぜてくれたものだ。
説明書きもあったことから、本来なら支給品扱いの物なのだろう。
ジャンルはRPG。故に回復アイテムが存在するが、そのうちの一つが破亜限堕取なのだ。
これが、紫が香霖堂の食料を菓子類に交換した際、こっそり霖之助が混ぜてくれたものだ。
説明書きもあったことから、本来なら支給品扱いの物なのだろう。
紫が最初からこれを出さなかった理由は一つ。。
破亜限堕取の効果がどれほどか分からなかったことだ。
体力と魔力を回復させることは分かっても、どれほどかが分からないのだ。
死にかけていても全快するのか、はたまた切り傷も直せないほど微量なのか。
そんな不確定なものの上に、サーニャが体を温める方向に話を持って行ってしまったので、ますます出しにくくなってしまった。
だが卵かけご飯で微妙な顔をされ、代案もなしというのは紫の沽券にかかわりそうだったので、やむなく破亜限堕取を出したのだった。
破亜限堕取の効果がどれほどか分からなかったことだ。
体力と魔力を回復させることは分かっても、どれほどかが分からないのだ。
死にかけていても全快するのか、はたまた切り傷も直せないほど微量なのか。
そんな不確定なものの上に、サーニャが体を温める方向に話を持って行ってしまったので、ますます出しにくくなってしまった。
だが卵かけご飯で微妙な顔をされ、代案もなしというのは紫の沽券にかかわりそうだったので、やむなく破亜限堕取を出したのだった。
「治るって言うならボクは貰うよ!」
「いや冷たい物は……」
「いや冷たい物は……」
という説明をすると、制止するサーニャの声も聞かず勇者は紫が持つ破亜限堕取を一つ貰い、中身を丸呑みした。
すると彼女は即座に頭を抱えてしまう。
すると彼女は即座に頭を抱えてしまう。
「ど、どうしました!?」
「頭キーンってする……」
「頭キーンってする……」
心配するサーニャに対し、勇者の返答はあんまりにもあんまりだった。
しかしすぐに立ち上がったかと思うと、彼女は二人に笑顔を見せる。
しかしすぐに立ち上がったかと思うと、彼女は二人に笑顔を見せる。
「でも傷も魔力も治ったよ。ほらほら」
そう言ってピョンピョン飛び跳ねる勇者。その姿にさっきまでの負傷は確かに存在しなかった。
実は魔力に関しては完全回復していないのだが、戦うのに支障がない程度には回復している。
実は魔力に関しては完全回復していないのだが、戦うのに支障がない程度には回復している。
「なら私も」
今度は取り出した紫当人が破亜限堕取を食べる。
するとさっきまで確かに大きくあった力の消耗による疲労が抑えられ、再び使える位にはなった。
するとさっきまで確かに大きくあった力の消耗による疲労が抑えられ、再び使える位にはなった。
「ま、能力を使うのに支障はないわね」
使いすぎれば話も変わるが、と後ろに付け加えつつ回復したと告げる紫。
疲労はともかく怪我が治っているかどうかは見れば分かるので、サーニャもひとまずは問題ないと判断した。
ならばとばかりに、紫は出発すべく行く先を示す手元のビブルカードを見る。
それが指し示す先は北東。
こうして彼女達三人はビブルカードが導くままに進むのだった。
疲労はともかく怪我が治っているかどうかは見れば分かるので、サーニャもひとまずは問題ないと判断した。
ならばとばかりに、紫は出発すべく行く先を示す手元のビブルカードを見る。
それが指し示す先は北東。
こうして彼女達三人はビブルカードが導くままに進むのだった。
この時、紫の気が変わって自身のデイバックから他のビブルカードを取り出そうすれば気付いたかもしれない。
その中にあるビブルカードの内一枚、斬真狼牙の分が焼失してしまっていることに。
その中にあるビブルカードの内一枚、斬真狼牙の分が焼失してしまっていることに。
そしてビブルカードに導かれるままB-4に来るまで、彼女達にトラブルはなかった。
勇者、ヒーラー、スキマ妖怪が揃っていれば、万全ではなくとも大概のNPCに負ける道理はない。
すると突然、轟音が彼女達の耳に届く。
何らかの金切り音に、怪物のものとしか思えない咆哮。そしてそれらに負けないほどの男の叫び。
それらが聞こえた途端、三人は即座に音のする方へ向かった。
元々瞳のビブルカードを当てにしていたのはとにかく他の参加者に会うため。
ならば明確に存在する参加者、それも危機に陥っているであろう存在をより優先するのは勇者とサーニャの中では当たり前であった。
紫もまた、ここで二人に反対する理由もないので大人しくついて行く。
たどり着いた先で見たのは、火傷を負った男に襲い掛かる異形の怪物の姿だった。
勇者、ヒーラー、スキマ妖怪が揃っていれば、万全ではなくとも大概のNPCに負ける道理はない。
すると突然、轟音が彼女達の耳に届く。
何らかの金切り音に、怪物のものとしか思えない咆哮。そしてそれらに負けないほどの男の叫び。
それらが聞こえた途端、三人は即座に音のする方へ向かった。
元々瞳のビブルカードを当てにしていたのはとにかく他の参加者に会うため。
ならば明確に存在する参加者、それも危機に陥っているであろう存在をより優先するのは勇者とサーニャの中では当たり前であった。
紫もまた、ここで二人に反対する理由もないので大人しくついて行く。
たどり着いた先で見たのは、火傷を負った男に襲い掛かる異形の怪物の姿だった。
「やあっ!!」
勇者は即座に怪物、打擲の剛激手へと飛び掛かり右手を切り飛ばし攻撃を防ぐ。
「大丈夫ですか!? 今治療します!!」
その後ろではサーニャが男に向けて必死に声をかけるが、声を掛けられた方は返事することなく意識を失ってしまった。
だが打擲の剛激手は未だ健在。
眼球で稼働し続けるチェーンソーによる痛みに耐えかね暴れまわるが、それは勇者からみれば隙でしかない。
怪物が腕を不規則に上に振り上げた瞬間、勇者は怪物の懐に飛び込み、手に持つエクスカリバーを横に一閃。
それだけで、怪物の上半身と下半身は両断され、あっさりと息絶える。
この時、怪物の上半身が地面に落ちた衝撃で目に刺さっていたチェーンソーが破壊されたが、それに気づく者はいなかった。
だが打擲の剛激手は未だ健在。
眼球で稼働し続けるチェーンソーによる痛みに耐えかね暴れまわるが、それは勇者からみれば隙でしかない。
怪物が腕を不規則に上に振り上げた瞬間、勇者は怪物の懐に飛び込み、手に持つエクスカリバーを横に一閃。
それだけで、怪物の上半身と下半身は両断され、あっさりと息絶える。
この時、怪物の上半身が地面に落ちた衝撃で目に刺さっていたチェーンソーが破壊されたが、それに気づく者はいなかった。
「あらあっさりね」
「元々弱ってたからね。この人がほとんど弱らせて、ボクはおこぼれを貰っただけだよ。
ってそうじゃなくて、この人大丈夫なの!?」
「元々弱ってたからね。この人がほとんど弱らせて、ボクはおこぼれを貰っただけだよ。
ってそうじゃなくて、この人大丈夫なの!?」
紫の称賛のそこそこに受け取り、勇者は目の前で大火傷を負っている人影を心配する。
その心配の声に対し、サーニャは宣言した。
その心配の声に対し、サーニャは宣言した。
「魔力は相当使いますが……必ず助けます」
サーニャの言葉を勇者はただ真摯に受け止める。
ここで自分にできることは、余計な口を挟むことではなく、二人をNPCや危険な参加者から守る事だけだろう。
そう考えた彼女は護衛の意志を固めるのだった。
ここで自分にできることは、余計な口を挟むことではなく、二人をNPCや危険な参加者から守る事だけだろう。
そう考えた彼女は護衛の意志を固めるのだった。
一方、会話に入らなかった紫は一人警戒する。
警戒相手は今サーニャが治療している相手。
治療に異議を挟むつもりはないが、何せ相手がどういうスタンスの参加者なのかまるで分からないのだ。
だがそんなことを言ってもサーニャは治療を止めないし、勇者も紫の言い分を否定はしないが肯定もしないだろう。
なので紫は一人こっそりと警戒するのだった。
警戒相手は今サーニャが治療している相手。
治療に異議を挟むつもりはないが、何せ相手がどういうスタンスの参加者なのかまるで分からないのだ。
だがそんなことを言ってもサーニャは治療を止めないし、勇者も紫の言い分を否定はしないが肯定もしないだろう。
なので紫は一人こっそりと警戒するのだった。
そして紫の懸念は正しい。
ここで治療されている人影、ラッド・ルッソは殺人鬼であり、この殺し合いにおいても殺したい相手を殺そうとしている。
その事実がを彼女達が知った時どうなるかは、今の時点では誰にも分からない。
ここで治療されている人影、ラッド・ルッソは殺人鬼であり、この殺し合いにおいても殺したい相手を殺そうとしている。
その事実がを彼女達が知った時どうなるかは、今の時点では誰にも分からない。
【B-4/早朝】
【ラッド・ルッソ@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:ダメージ(大)、上半身に火傷(大)、気絶
[装備]:スタングレネード@現実
[道具]:基本支給品、
[思考]
基本:自分は死なないと思っている人間を見つけて殺す! とにかく殺す! 殺しまくる!
1:あの怪物(打擲の剛激手)を殺す
2:その後にひろし、牛飼い娘を殺す
[備考]
※参戦時期はフライング・プッシーフット号に乗りこむ直前からとなります。
[状態]:ダメージ(大)、上半身に火傷(大)、気絶
[装備]:スタングレネード@現実
[道具]:基本支給品、
[思考]
基本:自分は死なないと思っている人間を見つけて殺す! とにかく殺す! 殺しまくる!
1:あの怪物(打擲の剛激手)を殺す
2:その後にひろし、牛飼い娘を殺す
[備考]
※参戦時期はフライング・プッシーフット号に乗りこむ直前からとなります。
【勇者@ゴブリンスレイヤー】
[状態]:魔力消費(小)
[装備]:約束された勝利の剣@Fateシリーズ、包帯(ところどころに巻いてる)
[道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換)
[思考]基本行動方針:こんな殺し合いを許してはおけない。
1:サーニャちゃんとこの人(ラッド)を守る
2:助けが欲しい人はなるべく助けたい。
3:彼(ザメドル)は倒さないといけない。
4:紫さん、サーニャちゃんと同行。
[備考]
※最低でも魔王を撃破した後からの参戦です。
※約束された勝利の剣の性能は知ってはいますが、
現状は切れ味のいい剣程度で扱っています
※ランダム支給品の二つはエクスカリバーと交換されました
[状態]:魔力消費(小)
[装備]:約束された勝利の剣@Fateシリーズ、包帯(ところどころに巻いてる)
[道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換)
[思考]基本行動方針:こんな殺し合いを許してはおけない。
1:サーニャちゃんとこの人(ラッド)を守る
2:助けが欲しい人はなるべく助けたい。
3:彼(ザメドル)は倒さないといけない。
4:紫さん、サーニャちゃんと同行。
[備考]
※最低でも魔王を撃破した後からの参戦です。
※約束された勝利の剣の性能は知ってはいますが、
現状は切れ味のいい剣程度で扱っています
※ランダム支給品の二つはエクスカリバーと交換されました
【サーニャ@UNITIA ユニティア 神託の使徒×終焉の女神】
[状態]:幻惑の学聖ボタンの強化効果(回避率、命中率上昇、魔族属性に有利)
[装備]:幻惑の学聖ボタン@大番長、サーニャの十字架@UNITIA ユニティア 神託の使徒×終焉の女神
[道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換)、鳥の死骸@ミスミソウに刺さっていた棒状の物(洗浄、消毒済み)
[思考]基本行動方針:出来るだけ生命を救う。
1:この人(ラッド)を治療する
2:紫さんと勇者さんと同行。
3:傷ついた人は助けたいけど……
[備考]
※参戦時期は少なくとも固有のストーリー経験済みです。
※幻惑の学聖ボタンの効果で魔族属性に該当する敵に対して強化効果を得てます。
※治癒能力は低下していますが、元々役割がヒーラーなのでそれなりに回復できます。
※能力を用いた死者の蘇生は不可能となっております。
[状態]:幻惑の学聖ボタンの強化効果(回避率、命中率上昇、魔族属性に有利)
[装備]:幻惑の学聖ボタン@大番長、サーニャの十字架@UNITIA ユニティア 神託の使徒×終焉の女神
[道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換)、鳥の死骸@ミスミソウに刺さっていた棒状の物(洗浄、消毒済み)
[思考]基本行動方針:出来るだけ生命を救う。
1:この人(ラッド)を治療する
2:紫さんと勇者さんと同行。
3:傷ついた人は助けたいけど……
[備考]
※参戦時期は少なくとも固有のストーリー経験済みです。
※幻惑の学聖ボタンの効果で魔族属性に該当する敵に対して強化効果を得てます。
※治癒能力は低下していますが、元々役割がヒーラーなのでそれなりに回復できます。
※能力を用いた死者の蘇生は不可能となっております。
【八雲紫@東方Projectシリーズ】
[状態]:力の消耗(小)
[装備]:緋舞扇@グランブルーファンタジー、ビブルカード(粕谷瞳)@ONE PIECE
[道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換、破亜限堕取×1@銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり 含む)、ビブルカード×2(シャーロット・E・イェーガー、土方歳三)、卵かけご飯@現実
[思考]基本行動方針:一先ずは異変解決
1:この男(ラッド)を警戒
2:勇者ちゃんとサーニャと共にビブルカードの示す先へ向かわないくても、いいかしらね
3:霖之助さんは変わらないようで安心した。
4:レミリアは……ほっといても大丈夫でしょ。
5:ミルドラースの目論見とか、その辺考察しておきたいかも。
6:この食べ物(卵かけご飯)は、しまっておくわ……
[備考]
※参戦時期は少なくとも緋想天以降です。
※境界を操る程度の能力には制限が掛かっており、行使した場合大幅に力を消耗します。
・能力を用いた遠所への移動は2マス先のエリアまでであれば可能です。
※サーニャ、紫、勇者のランダム支給品は森近霖之助の能力、
『道具の名前と用途がわかる程度の能力』で鑑定済みです。
ただし使用方法は分かっていません
[状態]:力の消耗(小)
[装備]:緋舞扇@グランブルーファンタジー、ビブルカード(粕谷瞳)@ONE PIECE
[道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換、破亜限堕取×1@銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり 含む)、ビブルカード×2(シャーロット・E・イェーガー、土方歳三)、卵かけご飯@現実
[思考]基本行動方針:一先ずは異変解決
1:この男(ラッド)を警戒
2:勇者ちゃんとサーニャと共にビブルカードの示す先へ向かわないくても、いいかしらね
3:霖之助さんは変わらないようで安心した。
4:レミリアは……ほっといても大丈夫でしょ。
5:ミルドラースの目論見とか、その辺考察しておきたいかも。
6:この食べ物(卵かけご飯)は、しまっておくわ……
[備考]
※参戦時期は少なくとも緋想天以降です。
※境界を操る程度の能力には制限が掛かっており、行使した場合大幅に力を消耗します。
・能力を用いた遠所への移動は2マス先のエリアまでであれば可能です。
※サーニャ、紫、勇者のランダム支給品は森近霖之助の能力、
『道具の名前と用途がわかる程度の能力』で鑑定済みです。
ただし使用方法は分かっていません
◆
一方その頃、紫達三人が当初目指していた粕谷瞳は、牛飼い娘の手に引かれ疾走していた。
牛飼い娘は一度街に戻ることにしていた。
理由としては、心情的にひろしを探したい気持ちはあったが、それを優先するには今の瞳を連れるのは危険が過ぎる。
なので一度戻ることで彼女をプレザンドパークにいる仲間に預けることにしたのだ。
理由としては、心情的にひろしを探したい気持ちはあったが、それを優先するには今の瞳を連れるのは危険が過ぎる。
なので一度戻ることで彼女をプレザンドパークにいる仲間に預けることにしたのだ。
懸命に走る牛飼い娘とは対照的に、瞳はただ虚ろに流されるだけ。
最早生きる気力すらあるか分からないが、それでもついて行ってはいた。
最早生きる気力すらあるか分からないが、それでもついて行ってはいた。
ザッ
そこに一人の男が現れる。
全身を怪しげなマントで覆いつつも、しかし顔だけは何の意地か出している、ピンクに黒の斑点を髪につけた男だった。
この特徴的な髪を見て、牛飼い娘はクロちゃんから聞いた話から目の前の男が誰かを見抜く。
全身を怪しげなマントで覆いつつも、しかし顔だけは何の意地か出している、ピンクに黒の斑点を髪につけた男だった。
この特徴的な髪を見て、牛飼い娘はクロちゃんから聞いた話から目の前の男が誰かを見抜く。
(この人、危険だって言ってたディアボロ……!?)
思わず足を止め、警戒する牛飼い娘。
それでも咄嗟に銃を構えないのは、彼女が根本的に戦いに向いた人間ではないことの証明だろうか。
それでも咄嗟に銃を構えないのは、彼女が根本的に戦いに向いた人間ではないことの証明だろうか。
一方、ディアボロもまた、目の前の女性二人がクロちゃん達から話を聞いた牛飼い娘と瞳というメイドであることに気付いた。
それに加え、虚ろなメイドの瞳はともかく、牛飼い娘が警戒していることにも気付く。
それに加え、虚ろなメイドの瞳はともかく、牛飼い娘が警戒していることにも気付く。
(別に見捨てていくことに抵抗はないが……)
ディアボロとしては少々考えなければならない状況だ。
見た所二人は彼がさっきまでいたプレザンドパークへ向かっている様だが、ここで襲撃者のことを伝えず見捨てていくことは簡単だ。
しかしそれがクロちゃん達に伝わってしまえば、一度勝ち得た評価は最底辺へと落ちるだろう。
だがここで警戒されている自分からの情報を信じさせることに時間を使うことで、さっきの襲撃者と再度遭遇する可能性もある。
見た所二人は彼がさっきまでいたプレザンドパークへ向かっている様だが、ここで襲撃者のことを伝えず見捨てていくことは簡単だ。
しかしそれがクロちゃん達に伝わってしまえば、一度勝ち得た評価は最底辺へと落ちるだろう。
だがここで警戒されている自分からの情報を信じさせることに時間を使うことで、さっきの襲撃者と再度遭遇する可能性もある。
ディアボロの選択は――
【C-4/早朝】
【牛飼い娘@ゴブリンスレイヤー】
[状態]:健康
[装備]:レミントンM31@現実(予備弾3)
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]:基本行動方針:殺し合いはしない
1:彼(ゴブリンスレイヤー)を探す
2:瞳を守る。ディアボロを警戒
3 :一度街に戻って瞳を預けてからひろしを探したい
[備考]
※参戦時期は原作9巻終了後。
※「ジョジョの奇妙な冒険」の参加者について、一定の情報を得ました。
[状態]:健康
[装備]:レミントンM31@現実(予備弾3)
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]:基本行動方針:殺し合いはしない
1:彼(ゴブリンスレイヤー)を探す
2:瞳を守る。ディアボロを警戒
3 :一度街に戻って瞳を預けてからひろしを探したい
[備考]
※参戦時期は原作9巻終了後。
※「ジョジョの奇妙な冒険」の参加者について、一定の情報を得ました。
【粕谷瞳@リベリオンズ Secret Game 2nd Stage】
[状態]:健康
[装備]:回復用キノコ×4@ペーパーマリオ オリガミキング
[道具]:基本支給品
[思考]
基本:???
1:とりあえず牛飼い娘と同行する。
[備考]
※参戦時期は本編開始前となります。
※「ジョジョの奇妙な冒険」の参加者について、一定の情報を得ました。
[状態]:健康
[装備]:回復用キノコ×4@ペーパーマリオ オリガミキング
[道具]:基本支給品
[思考]
基本:???
1:とりあえず牛飼い娘と同行する。
[備考]
※参戦時期は本編開始前となります。
※「ジョジョの奇妙な冒険」の参加者について、一定の情報を得ました。
【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康、上半身裸
[装備]:完全耐火リング(試作品)@異種族レビュアーズ、ミステリアスパートナーのマント@キン肉マン、土ガミの書@ペーパーマリオ オリガミキング
[道具]:基本支給品、マインドホン@Caligula Overdose-カリギュラ オーバードーズ-
[思考・状況]基本行動方針:ゴールドエクスペリエンス・レクイエムの能力を打ち破る。
1:牛飼い娘と瞳に対処するか、それとも無視するか――
2:対主催派を装い、能力を無効化できないか探る。
3:人数が減ってきたら優勝狙いに切り替える。
4:あの化物(ザメドル)をどうにかする方法を探さねば……
[備考]
※参戦時期はゴールドエクスペリエンス・レクイエムの能力によって死に続けた後。
※殺し合いに何度か参戦した経験あり。
※スタンドやドッピオは現在使用不可。何かのきっかけで使えるようになるかも知れません。
『ホワイトスネイク』でDiscにされて抜かれた可能性もありますが、真実は現在不明です。
※自身以外の「ジョジョの奇妙な冒険」の参加者について、一定の情報を得ました。
[状態]:健康、上半身裸
[装備]:完全耐火リング(試作品)@異種族レビュアーズ、ミステリアスパートナーのマント@キン肉マン、土ガミの書@ペーパーマリオ オリガミキング
[道具]:基本支給品、マインドホン@Caligula Overdose-カリギュラ オーバードーズ-
[思考・状況]基本行動方針:ゴールドエクスペリエンス・レクイエムの能力を打ち破る。
1:牛飼い娘と瞳に対処するか、それとも無視するか――
2:対主催派を装い、能力を無効化できないか探る。
3:人数が減ってきたら優勝狙いに切り替える。
4:あの化物(ザメドル)をどうにかする方法を探さねば……
[備考]
※参戦時期はゴールドエクスペリエンス・レクイエムの能力によって死に続けた後。
※殺し合いに何度か参戦した経験あり。
※スタンドやドッピオは現在使用不可。何かのきっかけで使えるようになるかも知れません。
『ホワイトスネイク』でDiscにされて抜かれた可能性もありますが、真実は現在不明です。
※自身以外の「ジョジョの奇妙な冒険」の参加者について、一定の情報を得ました。
※チェーンソー@リベリオンズ Secret Game 2nd Stage は破壊されました。
【破亜限堕取×3@銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり】
紫が香霖堂で食料と交換した菓子類の中に混ざっていたもの。
本来なら参加者の一人志村新八の姉、志村妙の好物というだけのアイス。
だが出展がアニメ版銀魂ではなくRPGである銀玉くえすとのため、食べるとHPとMPが回復する。
紫が香霖堂で食料と交換した菓子類の中に混ざっていたもの。
本来なら参加者の一人志村新八の姉、志村妙の好物というだけのアイス。
だが出展がアニメ版銀魂ではなくRPGである銀玉くえすとのため、食べるとHPとMPが回復する。
【スケルトン@Fate/Grand Order】
FGOに登場する雑魚敵。武器を持った骸骨というしかないキャラ。最初の特異点である冬木から登場する。
持っている武器は剣だったり槍だったり弓だったりと様々。
本来なら神秘を持たない攻撃は通用しないと思われるが、本ロワではどんな攻撃でも問題なく通用するものとする。
FGOに登場する雑魚敵。武器を持った骸骨というしかないキャラ。最初の特異点である冬木から登場する。
持っている武器は剣だったり槍だったり弓だったりと様々。
本来なら神秘を持たない攻撃は通用しないと思われるが、本ロワではどんな攻撃でも問題なく通用するものとする。
096:負けイベでも頑張ればワンチャンある説 | 投下順 | 098:第一回放送 |
061:The run-to escape from monsters- | ラッド・ルッソ | |
056:生命 | サーニャ | |
勇者 | ||
八雲紫 | ||
061:The run-to escape from monsters- | 牛飼い娘 | |
粕谷瞳 | ||
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