コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

パンツを見せる事… 別に大海原の誇りとかでは無い

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
「セイレーンの仕業…と考えて良いのかしら」

 顎に手を当てて独りごちる、長いマフラーを風に靡かせる、一部が犬耳の様になった11、2歳程の金髪の、軍服を着た少女。紫紺の瞳を細めて考え込む姿は、一見隙だらけに見えるが、今この場に襲撃者が現れても、その身体に打ち込むことなど出来はしないだろう。
 緩やかに弛緩した、極々自然な立ち姿は、確かな鍛錬と歴戦の経験に支えられた武人の佇まいだ。
 なおスカートもズボンも履いていないので、黒い紐パンがモロに見えるが、当人に気にした様子は皆目無い。無いと言ったら無い。
 凡そ外見に相応しくない、外見からは考えられない事だが、そもそもがこの少女は人では無い。突如として現れ、人類を海から駆逐した存在であるセイレーン。そのセイレーンと戦う為に人類が生み出した存在。
 艦としての過去と、人としての現在を持つ存在、艦船(KAN–SEN)である。
 少女はその艦船(KAN–SEN)の中でも、最高クラスの戦歴と武勲を誇る、ロイヤル所属の戦艦であり、その名をウォースパイトといった。

 「母港の哨戒網を突破して、ロイヤル寮の警備を掻い潜って私を拉致する────いくら何でも無理ね。ならば鏡面海域?確かエディンバラが出逢った異世界の者達は、共に記憶を封じられ、偽りの記憶を与えられて学園生活を送っていたとか……」

 腕をあり得ない長さに伸ばしていた、ルフィという名の少年を思い出して、ウォースパイトは、最初に殺されたルフィとエースという少年達が、異世界の存在だと推測する。
 なにしろあんな風に腕が伸びる者など、ウォースパイトの知る限り人類どころか艦船(KAN–SEN)にすら存在しない。
 異世界の住人といっても、ビーチバレーで対戦した者達や、合同ライブをやったアイドルの様な只の人間もいるが、重桜の者に似た姿の『トゥスクル』や『ヤマト』といった国から来た者達や、錬金術師とその仲間達の様な特異な力を持つ者達も居る。あの2人は、そういった特異な能力を持つ者達だったのだろう。
 そして、そんな存在する世界が異なる者達を、世界の壁を超えて集められる存在を、ウォースパイトは一つ知っている。

 「今までの例から考えても、セイレーンがこの件に関わっていると考えるべきでしょうね」

 目下の所こんな事をさせる理由が皆目検討も付かないが、そもそもがセイレーンが何を目的としているのか、なにを考えているのか、ウォースパイト達艦船(KAN–SEN)がセイレーンと戦い始めてから────それよりも更に過去、人類が艦船(KAN–SEN)を建造する以前、艦(ふね)を用いてセイレーンと交戦していた時から、全く以って不明のままである為に、ウォースパイトはこの事態の背景について考える事を一旦辞めた。

 「それにしても、子供ばかり…では無いでしょうけど、幼い子供を集めて殺し合わせる…とは一体何を考えているのかしら」

 ルフィとエースという2人の子供が殺された場で、ウォースパイトは周囲を観察して、あの場にいた男女が、外見上は自身と近しい事を把握していた。
 あくまでも『外見上』ではある。実年齢で選んだのならば、最初のセイレーンとの大戦の時より存在する自分は『子供』には含まれない。実際に数十年の時を生きていようが、外見が幼い者を此処に集めたのだろう。

 「陛下も此処に拉致されていたら一大事ね。ロイヤルの沽券…。いいえ、滅亡に関わるわ」

 自身と同じ位の外見の主君。クイーン・エリザベス級一番艦クイーン・エリザベスの姿を思い出し、ウォースパイトは焦燥を抱いた。
 ロイヤル艦船(KAN–SEN)の頂点に立つクイーン・エリザベスはその指導力とカリスマで、数多いるロイヤルの艦船(KAN–SEN)を統べる存在だ。
 ロイヤルの艦船(KAN–SEN)達からは厚く慕われ、インプラカブルなどはクイーン・エリザベスの人形を持ち歩いている程だ。
 そのクイーン・エリザベスを失えば、ロイヤルの艦船(KAN–SEN)は統制を、陣営としては方針を、艦隊としては指揮系統を失う事になる。
 こんな所で、こんな事で、失われて良い存在では無いのだ。

 「まずは陛下の所在を確認。居られれば身命を賭して守護。そして、艦船(KAN–SEN)として、人間を守護し、セイレーンの目論見を撃ち破る。その為には、まずこの首輪を外さないと」

 といっても、艤装を外している時に此処に引き摺り込まれた為に、現在のウォースパイトは外見相応の身体能力を持つ幼女でしか無い。

 「艤装も無しに戦わせるとは気が利かないわね。それを言うなら艦船(KAN–SEN)を陸で戦わせる時点でおかしいけれど」

 取り敢えず身を守る為の武器が欲しい。そんな事を思いながらランドセルの中身を改めて見る。

 「重桜の駆逐艦や潜水艦の子が持ってたわねぇ」

 幼児そのものの睦月型駆逐艦の姿を思い出し、徹頭徹尾子供扱いされている事に、多少ムカっ腹を立てながら仲を改めると、出てきたのは一振りの剣と、一枚のDISC。

 「ロイヤルの伝説に語られる騎士達の王の剣…。本物なのかしら、それとこのDISC。書いてあることが本当ならば、これ程有用なものはないわ」

 試験無しで、未知の兵器や武器を使うのは、戦場に身を置く者としては有り得ない。説明書の記述が正しいのか如何かを確認するべく、説明書に書いてあった通りに、額にDISCを挿入する。

 「あとは能力を発動させるだけ」

 瞳を閉じてDISCにより獲得した能力を使用────ウォースパイトの身体から、半透明の物体が出現し、形を整えていく。
 ウォースパイトの身体に纏う様に出現したものは、鋼の威容、敵を撃ち砕く火砲、艦船(KAN–SEN)の戦う為の力。ウォースパイトの艤装そのもの。
 試しに近くに有った岩を砲撃すると、聴き慣れた砲声と共に射出された砲弾が、岩を粉微塵に撃ち砕いた。

 「威力は…予測は出来ていたけれど、艤装本来の物より劣るわね。次はこの剣だけれど」

 支給品の剣を二、三度振って、感覚を確かめると、20m程離れた場所に有る岩に向かって、剣を振り上げる。
 振るった剣の軌跡から、黄金に輝く光刃が飛翔し、岩を綺麗に断割した。

 「これなら戦闘になっても問題無いわね」

 ウォースパイトは頷いて、スタンドを収めると、歩き出した。



【ウォースパイト改@アズールレーン】
[状態]:健康
[装備]:約束された勝利の剣(エクスカリバー)@Fate/stay night 『力』のスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]基本方針:この事態の解決
1:クイーン・エリザベスがいれば、絶対に守護する
2:艦船(KAN–SEN)として人類を守護する
[備考]
ネプテューヌ、うたわれるもの、キズナアイ、ホロライブ、DOAXVV、アイドルマスター、ライザのアトリエの世界と人物についての知識をある程度有しています。

SSSS.GRIDMAN 及びSSSS.DYNAZENONの世界と人物は、コラボイベント『弧光は交わる世界にて』に関わっていないので知りません。関わったKAN–SENから話を聞いたくらいです。



支給品解説
【『力』のスタンドDISC】

破壊力:B
スピード:D
射程距離:D(ただし大型タンカー船1台分は余裕)
持続力:A
精密動作性:E
成長性:E

物質と融合して、能力者の思うがままに造り替え、操作する能力。
原作においては小さな貨物船を巨大タンカーへと変貌させた。
ウォースパイトは艦であり人で有る艦船(KAN–SEN)である為に、このスタンド能力で、自身の艤装を作り出せる。
作り替える事ができるという特性から、艤装の武装部分(主砲、副砲、対空砲)
を、状況に応じて変化させることが可能。
砲撃の威力や耐久性こそ本来のものより落ちるが、艦船(KAN–SEN)としての身体能力や特殊な能力を使用可能となっている。


約束された勝利の剣(エクスカリバー)@Fate/stay night
魔力を光に変換して、光の斬撃を放てる宝具。
最大出力で放てば、強力な再生能力を持つ山サイズの肉塊を消滅させられる程だが、そこまでの威力は発揮されない様に制限されている。その代わりに燃費がだいぶ軽くなっている。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー