「…しかし…やはり慣れないなぁ、ああいうのには…気だるい」
会場の一角にて、碧眼で俗に言うゴスロリ衣装を着た小柄で幼めの金髪ツインテールの少女は、この殺し合いに巻き込まれる前の出来事と先程の惨劇を思い返す。
(議事堂内のドラゴンとマモノを狩り尽くして、疲れ果てて倒れたと思ったら…気付いたらいつのまにかあの場にいて、あの乃亜という奴の説明と…ルフィとエースの二人の首が飛ぶところを見せられた。なにもできないまま、"また"目の前で命が奪われた。
…とにかくそれで気付いたらこうだ…)
「…まったく」
…とにかくそれで気付いたらこうだ…)
「…まったく」
気怠げそうにため息を吐く少女。見た目からは想像がつきにくいがこう見えて彼女は、マモノと外宇宙から襲来してきたドラゴンの殲滅を目的とした特殊機関・ムラクモ…その戦闘班である13班の立派な一員であり、Sランクの才を持つ異能力者にして、星の意思がーーーー地球が産み出した自己防衛用のシステム的存在。そのひとつである狩る者でもある。
最も狩る者としての才能を生まれつき持っているだけで、当人はあくまで一般の出身なのだが。
最も狩る者としての才能を生まれつき持っているだけで、当人はあくまで一般の出身なのだが。
「寝起きザマにあんなの見せられたら、思い出したくないものまで頭に浮かんでくるじゃないか…」
元の世界で彼女は、2020年とその1年後の2021年の2度に渡る世界規模のドラゴンの襲撃とそれにより勃発した大戦を体験している。2020年の戦いでは襲来したドラゴンを統括する7体の帝竜と、その帝竜達の元締めであった第3真竜・神体ニアラを撃破。
そして2021年の戦いにて再び招集。1年のブランクとニアラ戦での後遺症もあり弱体化しつつもドラゴンやマモノを討伐して行き、帝竜の内4体を撃破し戦いの中で力を取り戻していっていた。
しかしそんな中、拠点としていた国会議事堂に第5真竜フォーマルハウトが突如現れ強襲し、これを協力者達の犠牲を払いながらもどうにか撃退した段階から彼女は殺し合いへと巻き込まれた。
そして2021年の戦いにて再び招集。1年のブランクとニアラ戦での後遺症もあり弱体化しつつもドラゴンやマモノを討伐して行き、帝竜の内4体を撃破し戦いの中で力を取り戻していっていた。
しかしそんな中、拠点としていた国会議事堂に第5真竜フォーマルハウトが突如現れ強襲し、これを協力者達の犠牲を払いながらもどうにか撃退した段階から彼女は殺し合いへと巻き込まれた。
…2度の戦いの中で彼女は、沢山の死を目の当たりにして来た。
ムラクモ選抜試験の候補者として抜擢され受けた試験の際に、ドラゴンの襲撃により自分達以外の殆どの候補者は死に、自身も全治1ヶ月の重傷、その間意識不明の状態に陥る。
その後13班として戦う中でも、死体を何度も見た。助けられず目の前で命を取りこぼす事もあった。映像や通信越しで、ただ命が消え行く様を見ている・聞いている事しかできない時もあった。
ムラクモ選抜試験の候補者として抜擢され受けた試験の際に、ドラゴンの襲撃により自分達以外の殆どの候補者は死に、自身も全治1ヶ月の重傷、その間意識不明の状態に陥る。
その後13班として戦う中でも、死体を何度も見た。助けられず目の前で命を取りこぼす事もあった。映像や通信越しで、ただ命が消え行く様を見ている・聞いている事しかできない時もあった。
自分達ムラクモを先に行かせる為に電磁砲台を押さえようとした結果、焼き焦げて死んでいった自衛隊員達の遺体。音で死体を操り、死後の尊厳をも踏み躙った帝竜ロア=ア=ルア。ムラクモのトップでありながら人を捨て裏切り殺戮を繰り広げた人竜ミヅチ。鱗粉により人間同士で同士討ちをさせ殺し合わせる策を取った悪辣な帝竜スリーピーホロウ。帝竜ゼロ・ブルーにより氷漬けにされた人々。
ニアラも撃破こそ出来たものの、愛する者を解き放ち救う為に竜へと転じる事を選んだ協力者の身を挺した奮闘と、班内から犠牲者を出し更に自分達も浅くはない傷を負いようやく手にした勝利なのであった。
ニアラも撃破こそ出来たものの、愛する者を解き放ち救う為に竜へと転じる事を選んだ協力者の身を挺した奮闘と、班内から犠牲者を出し更に自分達も浅くはない傷を負いようやく手にした勝利なのであった。
1年後の戦いでは、地下水を超強酸の一万倍以上の強さの酸性雨に変換して降らし多大な被害をもたらした帝竜オケアノスとその酸性雨によって、助けようとした少女達の目前で間に合わず溶けてこと切れた老人。絶望し少女達の目前で酸性雨の水溜りに自ら身を投げ命を絶った女性。フォーマルハウトの侵攻と共に議事堂内に広がった黒いフロワロの瘴気を押し留める為、マモノとドラゴンが大量にいるなか隔壁を手動で降ろしに行き命を落とした決死隊達と、ムラクモ総長の座に就いていたエメルが、フォーマルハウト相手に時間を稼ぎ散ったその一部始終を…通信越しに聞いてる事しか出来ずにいた自分達。
ルフィとエース、二人の幼き少年が惨殺されそれを嘲笑する乃亜の姿を見た少女の頭の中にはそれら救えなかった、助けられなかった過去が浮かんだ。
ーーーー
『…これから何が起ころうと、お前たちは決して、絶望するな』
「…私が元は一般人なのは知ってただろうに、無茶を言ってくれるなあ、本当…」
「…私が元は一般人なのは知ってただろうに、無茶を言ってくれるなあ、本当…」
フォーマルハウトが攻め込んで来た時に、エメルに言われた事の一部を脳裏に浮かべた少女はまた…ため息を吐きつつ思考を切り替えようとする。
(あの乃亜って奴は、恥ずかしい女(人竜ミヅチ)やドラゴン共の同類…って考えるとしよう。人を人とも思わない、酷い奴だ。
『例え不死の異能者でも確実に殺せる特別なものさ』と、そうあいつは言っていた…そんな物が作れる技術があるのなら、平和な方向に使ってくれればいいのになぁ…それならもう少しは私も、ゆっくり眠れるんだが。
…とりあえず、どうするか…殺し合いに乗る道も、抗う道も面倒極まりない。…生き返らせたい奴は……いや、それをしても喜びそうな奴はいない。怒られるか責められるまであるなぁ…なら、仕方ないか)
『例え不死の異能者でも確実に殺せる特別なものさ』と、そうあいつは言っていた…そんな物が作れる技術があるのなら、平和な方向に使ってくれればいいのになぁ…それならもう少しは私も、ゆっくり眠れるんだが。
…とりあえず、どうするか…殺し合いに乗る道も、抗う道も面倒極まりない。…生き返らせたい奴は……いや、それをしても喜びそうな奴はいない。怒られるか責められるまであるなぁ…なら、仕方ないか)
少女は先程乃亜がしてみせた、一度殺した筈のルフィを蘇生させた事を思い出し一瞬優勝を目指す方へと心が傾きかける…も、それを振り払う。
彼らはそれを望まないだろうし、そもそも蘇生させたからといってーーそれで乃亜が自分達を見逃すだろうか?ルフィやエースを殺し敗北者として嘲笑う非道な行為を平然と行うような男が、優勝者を素直に見逃すようには、彼女には思えなかったのである。
彼らはそれを望まないだろうし、そもそも蘇生させたからといってーーそれで乃亜が自分達を見逃すだろうか?ルフィやエースを殺し敗北者として嘲笑う非道な行為を平然と行うような男が、優勝者を素直に見逃すようには、彼女には思えなかったのである。
(…心の底から面倒だがとりあえずは、みんなが巻き込まれてないか探して、殺し合いに乗ってない他の参加者と合流しつつ…この首輪の現物を手に入れて、解析でもしておきたいな。これがある限りは、乃亜の機嫌や一存次第でいつでも殺されかねないし、おちおち寝てもいられない)
少女は首輪に触れた後、ひとまずの方針を定める。少女の現在の職業はハッカー…情報技能Sランクの異能力者である。異能抜きでも、機械…メカの類いの扱いには慣れているのもあって、首輪の回収と、解析による解除を行いたいと彼女は考えていた。
またハッカーは直接戦闘よりも敵の肉体と思考のハッキング…それに仲間の補助・サポートを得意とする職業であるが為に、彼女は殺し合いに乗っていない他参加者との合流も視野へ入れる。
またハッカーは直接戦闘よりも敵の肉体と思考のハッキング…それに仲間の補助・サポートを得意とする職業であるが為に、彼女は殺し合いに乗っていない他参加者との合流も視野へ入れる。
(まあ…この殺し合いに抗うと決めた以上は、できるだけの事はやるさ)
「それはともかく、何が入ってるのか…見ておくか。最低限自衛くらいは出来るのがあると良いんだが…」
「それはともかく、何が入ってるのか…見ておくか。最低限自衛くらいは出来るのがあると良いんだが…」
少女は他の参加者を探す…前に、ランドセルの中に何が入っているのかを確認する事とした。中身を確認していくと…。
「…へぇ、悪くはないな」
ハッカーが使用する武器である戦輪…それも一定確率で相手に睡眠効果を与えるマインスイーパーが入っていた。
「これでとりあえず、襲撃されて何もできないまま殺される…なんて事態になるのは防げるか。他には……」
少し安堵した様子のまま、ランドセルの中身を取り出していく少女だったが、その中にあった一つの支給品を見つけ手に取る。
「……やっぱり、あいつ(乃亜)はドラゴン共や恥ずかしい女の同類と見たほうが良さそうだ」
少女が手に取った支給品はチョコバー。自分達を…相手からすればひとまわりは年下であった少女の事も、センパイと慕ってくれていた後輩の少女雨瀬アオイの大好物だったお菓子。
人竜ミヅチによってアオイが無残にもハラワタを丸見えにされ殺された様を、少女達は映像越しに見ている事しか出来なかった。アオイ達が作戦に従い別働隊として行動してたが故に…殺戮された都庁の避難民達も、アオイの事も…守ろうと戦う事すら出来なかった。その日以降少女は、チョコバーを見る度に在りし日の彼女の事と…その凄惨な最期を思い出してしまい、食べようとしても出来ないまま…今日へと至る。
そんな少女からすれば、口ではランダムにアイテムを支給すると言っておきながらこれを自分のところへ支給した乃亜は…悪辣に映ったのであった。
人竜ミヅチによってアオイが無残にもハラワタを丸見えにされ殺された様を、少女達は映像越しに見ている事しか出来なかった。アオイ達が作戦に従い別働隊として行動してたが故に…殺戮された都庁の避難民達も、アオイの事も…守ろうと戦う事すら出来なかった。その日以降少女は、チョコバーを見る度に在りし日の彼女の事と…その凄惨な最期を思い出してしまい、食べようとしても出来ないまま…今日へと至る。
そんな少女からすれば、口ではランダムにアイテムを支給すると言っておきながらこれを自分のところへ支給した乃亜は…悪辣に映ったのであった。
ーーーー
チョコバーを手に取ったまま、少女は暫しぼーっとしていた。
「…おーい、どうしたんだー?」
だが、(彼女からすれば)突如聞こえてきた声に反応し…マインスリーパーを装備し反射的に構え臨戦体勢に入る。
(他の参加者?…しまった。すぐ動くべきだったのに…近付かれてたのに気付けず、なんてザマだ)
内心で自嘲しつつ、臨戦体勢を崩さない少女の目には…自分より少し大きめで、落ち着きのなさそうな日本人の少女の姿が写る。
一方日本人の少女の方はというと、直感で目前の相手から警戒を向けられてると察し自分が殺し合いに乗る気はないと説明しようと試みた。
一方日本人の少女の方はというと、直感で目前の相手から警戒を向けられてると察し自分が殺し合いに乗る気はないと説明しようと試みた。
「とりあえず落ち着けって、タマは殺し合いに乗る気はないから安心しろ」
「…本当にか?」
「乗る気あったら、声かける前に仕掛けてるぞ」
「…それもそうだな。よく考えたら…そっちの方が面倒が無い。…お前の名前はーー」
「土居球子。呼び方はタマって呼んでくれタマえ!
タマはあの乃亜って奴にムカついてんだ!」
「その気持ちは…私もわかるさ。
それにこっちとしても同行者は欲しかったからな。…とりあえずお前を信じてみる事にするよ…タマ」
「…本当にか?」
「乗る気あったら、声かける前に仕掛けてるぞ」
「…それもそうだな。よく考えたら…そっちの方が面倒が無い。…お前の名前はーー」
「土居球子。呼び方はタマって呼んでくれタマえ!
タマはあの乃亜って奴にムカついてんだ!」
「その気持ちは…私もわかるさ。
それにこっちとしても同行者は欲しかったからな。…とりあえずお前を信じてみる事にするよ…タマ」
少女の返答を聞いた球子はとりあえず誤解は解けたと思い、そしてまずは互いの情報を…とまで考えた所で、相手の名前を聞いてなかった事に気付く。
「そーいや、お前の方の名前聞いてなかったな。なんて言うんだ?」
「私か?……チェルシーって、そう呼ばれてるな」
「そっか!よろしくな、チェルシー」
「私か?……チェルシーって、そう呼ばれてるな」
「そっか!よろしくな、チェルシー」
その後、互いに名乗ったのもあって改めて、情報を交換する事となった…ものの、互いの認識に齟齬があるのが判明した。
「お前の話だとドラゴンの襲撃ってのが2020年とその1年後だから…それはタマ達からしたら未来の話だけど、ムラクモ?聞いたことないぞ。大体四国以外は…たしか2015年のバーテックスの襲撃で……」
「私も勇者に大社、それにバーテックスとやらは聞いた事がないな。そんな出来事が過去に起こってれば、政府とも関わりがあるムラクモのデータベースに残ってる筈……もしかするとタマと私は、この殺し合いに呼ばれた時間だけが異なってる訳じゃない…?」
「えーと…つまり、どういうことだチェルシー?教えタマえ」
「世界自体が違うって事さ。私が元居た世界とタマが元々居た世界は全くの別物になる。
…突然現れた化物に人類が滅ぼされそうになってるって、嫌な共通点はあるがな」
「なんて言うか、小説みたいな話だなー…死んだはずのタマが今こうして生きてる時点で、大概な気もするけれど」
「私も勇者に大社、それにバーテックスとやらは聞いた事がないな。そんな出来事が過去に起こってれば、政府とも関わりがあるムラクモのデータベースに残ってる筈……もしかするとタマと私は、この殺し合いに呼ばれた時間だけが異なってる訳じゃない…?」
「えーと…つまり、どういうことだチェルシー?教えタマえ」
「世界自体が違うって事さ。私が元居た世界とタマが元々居た世界は全くの別物になる。
…突然現れた化物に人類が滅ぼされそうになってるって、嫌な共通点はあるがな」
「なんて言うか、小説みたいな話だなー…死んだはずのタマが今こうして生きてる時点で、大概な気もするけれど」
最もこれにより、互いに別の世界の出身だという情報を共有する事が出来たのであった。
ーーーー
「私は仲間たちが巻き込まれてるのなら合流しようと思ってるが…タマはどうなんだ?」
問いかけるチェルシーに対して…球子は答える。
「タマも、巻き込まれてるんなら合流したいな。今こうして、タマが生きてるって事は…あんずもおんなじように巻き込まれて、生き返ってるってのはあり得ると思うんだ。だから若葉達とも、あんずとも…合流できるならしたい。…巻き込まれてないのが一番だけどな!」
「じゃあ、巻き込まれてた場合は互いの知り合いを探しつつ…首輪のサンプルをどうにかして手に入れて、私のハッカーとしての能力で解析して解除方法を探る。それでいいな?」
「おう!戦いになった時は、タマに任せタマえっ!!」
「なら、首輪の解析だけでなく後方支援も任せてもらおうか。…私はやればできる子なのさ」
「じゃあ、巻き込まれてた場合は互いの知り合いを探しつつ…首輪のサンプルをどうにかして手に入れて、私のハッカーとしての能力で解析して解除方法を探る。それでいいな?」
「おう!戦いになった時は、タマに任せタマえっ!!」
「なら、首輪の解析だけでなく後方支援も任せてもらおうか。…私はやればできる子なのさ」
元気よく返事をする球子と、年相応にどこか誇るかのような笑みを見せるチェルシー。こうして方針を固めた2人は、まずは移動する事とした。
ーーーー
「そういえば、ひとつ聞き忘れてた事があったな。タマ、お前…訓練とか特訓とか、そういうの抜きで人間と戦……いや、何でもない。忘れてくれ」
何かを言いかけた少女は、ポカンとした様子の相手の顔を見て、言葉を打ち切り誤魔化した。
ーーーー
話してみると、いい奴そうなのもあってなんとなくそんな気はしてたが…さっきの反応から見るにやっぱりあいつは、タマは人間や…人である事を捨てた、元人間の類いとは戦った事は無いみたいだ。
…生き延びてれば、この殺し合いの中でも、いずれ相手を殺さないとどうしようもなくなる事態になるかも知れない。首輪を解析用に確保するなら尚更だ。
そうなった時、あいつがそれを出来るかって考えると……面倒だが、そうなれば私が代わりにするべきなんだろうな。
……私の手は、あの恥ずかしい女の道を終わらせた時に既に血で汚れている。そういう役割は適任だろうさ。
…生き延びてれば、この殺し合いの中でも、いずれ相手を殺さないとどうしようもなくなる事態になるかも知れない。首輪を解析用に確保するなら尚更だ。
そうなった時、あいつがそれを出来るかって考えると……面倒だが、そうなれば私が代わりにするべきなんだろうな。
……私の手は、あの恥ずかしい女の道を終わらせた時に既に血で汚れている。そういう役割は適任だろうさ。
とにかく、タマの事は、頼りにさせてもらうとしよう。
『さらばだ、偉大なる犠牲を見届けよ!』
ニアラとの戦いで、自らの消滅と引き換えに活路を切り開いたあの大馬鹿みたいに、自分を犠牲にして…なんて事態にならないことを、私は願った。
ーーーー
タマはーー守りたかった大切な相手を守れなかった。
あいつを…あんずを、守ることがタマの使命なんだって…そう決めてた。なのにタマは…あんずの楯になってやることも出来ずに…。
あいつを…あんずを、守ることがタマの使命なんだって…そう決めてた。なのにタマは…あんずの楯になってやることも出来ずに…。
せめてもし、次に生まれてこれた時はあんずと一緒に…本物の、姉妹になりたいって…そう思ったのを最後に、意識が途切れて多分、死んで……。
…なのに気付いたらタマは、よくわからんところにいて、服装は勇者装束のまんまで混乱してる時に…あのキャベツみたいな髪色した乃亜ってやつが出てきて……ルフィってやつが殺されたと思ったら生き返って、それでもルフィが反抗しようとしたら、今度は一回ルフィが殺された時に、駆け寄って悲痛な叫びをあげていたエースってやつが殺された。
結局、ルフィってやつもまた殺されて…乃亜はそれをバカにして───無駄死にだって、笑ってた。
…兄弟愛がどうのって乃亜が言ってたから、きっと2人は兄弟だったと思う。……またタマは、なにもできなかった。悔しくなって乃亜にも…タマ自身にも、腹が立った。
…だから、タマは…これ以上、何もできないまんまなのは嫌だったから…勇者として乃亜を…この殺し合いを止めるって、決めた!
…なのに気付いたらタマは、よくわからんところにいて、服装は勇者装束のまんまで混乱してる時に…あのキャベツみたいな髪色した乃亜ってやつが出てきて……ルフィってやつが殺されたと思ったら生き返って、それでもルフィが反抗しようとしたら、今度は一回ルフィが殺された時に、駆け寄って悲痛な叫びをあげていたエースってやつが殺された。
結局、ルフィってやつもまた殺されて…乃亜はそれをバカにして───無駄死にだって、笑ってた。
…兄弟愛がどうのって乃亜が言ってたから、きっと2人は兄弟だったと思う。……またタマは、なにもできなかった。悔しくなって乃亜にも…タマ自身にも、腹が立った。
…だから、タマは…これ以上、何もできないまんまなのは嫌だったから…勇者として乃亜を…この殺し合いを止めるって、決めた!
その後とりあえずタマは、他の参加者を探すことに決めた。勇者装束のままだったけど、タマひとりで殺し合いを止めるのは…流石に無理だなってわかったから…後、たしかに死んだはずのタマがいるんなら、ひょっとしたらいるかも知れないあんずを探して、合流したいってのもあったけどな。
…乃亜に従って、殺し合いに乗って優勝すれば、あんずを生き返らせれるかもしれない。でも…タマにはわかる。あんずは…そのためにタマが、人殺しになることなんて望まないはずだって。だから……タマは、勇者として殺し合いに抗う!
その後近くに誰かいないか探してると…タマより少し小さめで、年下の外人っぽい金髪の女の子を見つけた。
近付いてみたけど、そいつは手にお菓子を持ったまま、心ここに在らず?だったっけ…そんな感じで呆然としてたんだ。
…タマにはそいつが、なんか今にも泣き出しそうにも見えて…心配なって声かけたんだけど、敵と勘違いされかけた時はタマげた。さっきまであんなだったのにスッって警戒状態に入ってたから…誤解が解けて良かったぞ。
近付いてみたけど、そいつは手にお菓子を持ったまま、心ここに在らず?だったっけ…そんな感じで呆然としてたんだ。
…タマにはそいつが、なんか今にも泣き出しそうにも見えて…心配なって声かけたんだけど、敵と勘違いされかけた時はタマげた。さっきまであんなだったのにスッって警戒状態に入ってたから…誤解が解けて良かったぞ。
それで互いに名乗ったり、情報交換やったり殺し合いに巻き込まれる前の話をしたら、出身の世界?が違うってのがわかったり…そしたらあいつ…チェルシーが首輪の解析もやれるかもってなったから、とりあえず一緒に行動することになった。
口は悪めでめんどくさがりで、話し方は大人っぽい感じだけど、あいつはタマ(偶)になんかこう…年相応って感じになる気がする。話し方の方は…背伸びしてるだけかもしれないけれどな。
それと…さっきあいつに「人間と戦った事があるか」って聞かれて、答える前に取り下げられたんだけど…その時のチェルシーの表情見てなんか、色々ひとりで背負い込んでた時の若葉をどこか思い出した。
その辺も含めて、とりあえずチェルシーのことはちゃんと見とくことにしよう…と思うタマであった。
その辺も含めて、とりあえずチェルシーのことはちゃんと見とくことにしよう…と思うタマであった。
【チェルシー(オタクスタイル♀)@セブンスドラゴンシリーズ】
[状態]:健康、決意
[装備]:マインスリーパー@セブンスドラゴン2020-Ⅱ
[道具]:基本支給品、チョコバー@セブンスドラゴン2020-Ⅱ×1 、ランダム支給品1~0
[思考・状況]基本方針:どちらも面倒だが、殺し合いに抗う
0:…やっぱり、目の前で死ぬのを見せられたり、死なれるのは嫌だな。いつになっても慣れてくれない…。
1:とりあえずタマと一緒に行動する。頼りにさせてもらうぞ、タマ。
2:相手を殺さないと行けなくなったらその時は……手を汚すのは私がやるべきだ。
3:首輪のサンプルが欲しい。手に入れたら解析をしたい所だ。
4:勇者に大社にバーテックス、か…。
5:仲間たちがいたら合流したい。
6:…もう、タケハヤやあの大馬鹿の時みたいな思いをするのは御免だよ。
7:抗うと決めた以上は、できるだけの事はやる。
[備考]
※参戦時期はセブンスドラゴン2020-Ⅱにて、幕間2終了後に倒れて、Chapter5開始時に目覚める前からの参戦です。
※現在の職業はハッカーです。スキルの取得状況等は後続にお任せします。
※台詞や一人称等は、2020-Ⅱの女性のボイスタイプRを参考にしています。
※チェルシーの名前は、オタクスタイル♀のフィギュア発売時に付けられた名前から来ています。
※球子と互いに情報を交換し、自分達がそれぞれ別の世界から殺し合いに巻き込まれた事に気付きました。
[状態]:健康、決意
[装備]:マインスリーパー@セブンスドラゴン2020-Ⅱ
[道具]:基本支給品、チョコバー@セブンスドラゴン2020-Ⅱ×1 、ランダム支給品1~0
[思考・状況]基本方針:どちらも面倒だが、殺し合いに抗う
0:…やっぱり、目の前で死ぬのを見せられたり、死なれるのは嫌だな。いつになっても慣れてくれない…。
1:とりあえずタマと一緒に行動する。頼りにさせてもらうぞ、タマ。
2:相手を殺さないと行けなくなったらその時は……手を汚すのは私がやるべきだ。
3:首輪のサンプルが欲しい。手に入れたら解析をしたい所だ。
4:勇者に大社にバーテックス、か…。
5:仲間たちがいたら合流したい。
6:…もう、タケハヤやあの大馬鹿の時みたいな思いをするのは御免だよ。
7:抗うと決めた以上は、できるだけの事はやる。
[備考]
※参戦時期はセブンスドラゴン2020-Ⅱにて、幕間2終了後に倒れて、Chapter5開始時に目覚める前からの参戦です。
※現在の職業はハッカーです。スキルの取得状況等は後続にお任せします。
※台詞や一人称等は、2020-Ⅱの女性のボイスタイプRを参考にしています。
※チェルシーの名前は、オタクスタイル♀のフィギュア発売時に付けられた名前から来ています。
※球子と互いに情報を交換し、自分達がそれぞれ別の世界から殺し合いに巻き込まれた事に気付きました。
【土居球子@乃木若葉は勇者である】
[状態]:健康、決意、乃亜への怒り
[装備]:勇者装束
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況] 基本方針:勇者として殺し合いを止める!
1:チェルシーと一緒に行動する。戦いになった時はタマに任せタマえっ!
2:巻き込まれてないのが一番だけど、若葉たちが居るのなら合流したいな。
3:もし、あんずが居たら…今度こそ守り切りたい。
4:チェルシーのことは…危なっかしそうな所あるからよく見とこう、タマの方が年上だしな!
5:宇宙から来たドラゴンに、ドラゴンやマモノを狩る為の秘密結社なムラクモと13班…ほんと考えれば考えるほど、小説みたいな話だな。
[備考]
※参戦時期は死亡後からです。
※チェルシーと互いに情報を交換し、自分達がそれぞれ別の世界から殺し合いに巻き込まれた事に気付きました。
[状態]:健康、決意、乃亜への怒り
[装備]:勇者装束
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況] 基本方針:勇者として殺し合いを止める!
1:チェルシーと一緒に行動する。戦いになった時はタマに任せタマえっ!
2:巻き込まれてないのが一番だけど、若葉たちが居るのなら合流したいな。
3:もし、あんずが居たら…今度こそ守り切りたい。
4:チェルシーのことは…危なっかしそうな所あるからよく見とこう、タマの方が年上だしな!
5:宇宙から来たドラゴンに、ドラゴンやマモノを狩る為の秘密結社なムラクモと13班…ほんと考えれば考えるほど、小説みたいな話だな。
[備考]
※参戦時期は死亡後からです。
※チェルシーと互いに情報を交換し、自分達がそれぞれ別の世界から殺し合いに巻き込まれた事に気付きました。
- 支給品説明
【マインスリーパー@セブンスドラゴン2020-Ⅱ】
ハッカーの武器である戦輪の一種。一定確率で当てた相手を睡眠状態にする効果がある。
ハッカーの武器である戦輪の一種。一定確率で当てた相手を睡眠状態にする効果がある。
【チョコバー@セブンスドラゴン2020-Ⅱ】
雨瀬アオイの生前の大好物であり、13班達にお裾分けしてくれたりもしてたお菓子。外はしっとり、中はさっくりした食感、
彼女が斃れた後の作品になる2020-Ⅱにおいては、限られた数しか手に入らない代わりに、使うと味方全体を戦闘不能状態から体力全快状態まで回復させれる効果がある。
雨瀬アオイの生前の大好物であり、13班達にお裾分けしてくれたりもしてたお菓子。外はしっとり、中はさっくりした食感、
彼女が斃れた後の作品になる2020-Ⅱにおいては、限られた数しか手に入らない代わりに、使うと味方全体を戦闘不能状態から体力全快状態まで回復させれる効果がある。