コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

闘球女、一撃弾子

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バトルロワイアルの会場のどこかで、一人の少女と巨大な影が対峙していた。
 少女の方は、サイドに短いおさげを結んだ、赤髪の小柄な少女。巨大な影をじっと見つめている。
 巨大な影は、あろうことか、墓石であった。どれほど巨大かといえば、首を精一杯反らして見上げてもその頂が見えないほど、天高く突き抜けている。これほどの高さがあれば、バトルロワイアルの会場のどこからでも見えるだろう。間違いなく、会場の一つのシンボルになり得る建造物――もとい、墓石だった。

「父ちゃん、いくよ!」

 少女は、目の前の巨大な墓石を『父ちゃん』と呼び、跳躍する。そして、出せるだけの力を込めて、全力でその手に抱えていたボールを、墓石へと投げつけた。
 ボールを撃ち込まれた墓石は、巨岩が擦れるような轟音と共に、その巨躯を僅かに揺らして受け止める。そのまま、受け取ったボールを投げ返すかのように少女に向かってボールを跳ね返す。
 少女は、そのボールを真正面から受け止める。少女が踏ん張ることで作られた足元の土の山が、ボールの勢いの強さを物語る。

「っ……!」

 ボールを受け止めた手が僅かに痺れて、少女の顔が歪む。しかし、その直後にはどこか清々しさをたたえた顔になっており、墓石を見上げた。
 少女は墓石に対して、相当な強さで何度もボールを撃ち込んだのか、その墓石にはヒビが入り、なんと穴まで開いていた。

「……へへ、すごいだろ、このボール。父ちゃんのボールとは違うけど」

 少女は、ボールを愛おしそうに抱えながら墓石に語りかける。そのボールは、ただのボールではない。青と白を基調とした、半球形の突起がいくつもあるボールだ。少女の住んでいたそことは異なる世界における「ブリッツボール」なるスポーツのボール――もとい、ブリッツボールの選手にして、召喚士を守るガードを務めていた青年が用いていた、立派な武器である。
 その青年はボールを投擲することで魔物と戦っており、それはつまり、この少女にとっても頼れる武器になるのである。

「……父ちゃん」

――弾子。

 墓石を見上げる少女――一撃弾子の耳に、彼女の父・一撃弾平の声が響く。

――全力で行ってこい!!

「……うん!!」

 弾子は多くを語らず、しかし合点したかのように頷き、踵を返す。
 この殺し合いなんて、間違っている。ならば――。

「全力で……全力で、この殺し合いを止めてくるよ!!」

 弾子は、いつでも全力だ。それは殺し合いの場においても変わらなかった。

【一撃弾子@炎の闘球女 ドッジ弾子】
[状態]:健康、全力
[装備]:ワッカのボール@FINAL FANTASY X、『弾』の文字の入ったシャツ、スパッツ、アームプロテクター
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況] 基本方針:全力で殺し合いを止める!
1:殺し合いを止めるために行動する
2:闘球部部員(小仏珍子、江袋もち子、スーザン・キャノン、音花羽仁衣)が参加している場合は、まずは彼女たちを探す
[備考]
  • 弾子の初期配置場所の施設「一撃弾平之墓」は、会場中から視認できるほど巨大です。

  • 支給品説明

【ワッカのボール@FINAL FANTASY X】
召喚士ユウナのガードであるワッカが用いる武器。ワッカは剣などの武器を扱う才能が無かったため、ボールを戦闘用に加工して武器として使用していた。

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