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闇の胎動

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だれでも歓迎! 編集
「早い再会ね、ネモ」

「フラン、それ……」

フランドール・スカーレットが引き摺る赤黒いボロ雑巾のような薄汚い物体。
キャプテン・ネモは一目見て、それが最悪の結果を形にしたものではないかと想像する。
まさか、彼女は一線を超えてしまった。
理由を知りたい。理由があれば許していい物でもないが、再び彼女が殺し合いに乗っていない事を願いたい。



「うん。処刑したの」




返ってきた言葉は無慈悲に。
ただの肉塊となった、無惨な人だった物を指差して。
フランは笑顔で言った。





【勇者ニケ@魔法陣グルグル 死亡】








「……ま、前が見えねえ」



【勇者ニケ@魔法陣グルグル 生存】



ボロ雑巾からまるで漫画の次コマに移ったかのように、一瞬でそこそこ小奇麗に治ったニケは、ひしひしと悲惨な目にあった経緯を話した。
頭をぶつけて、フランに捕まってぶん殴られた。証拠に顔面は真ん中から凹んでいて、視界はとても確保出来ない程、鼻から減り込んでいた。
もう顔の人相が確認できない程で、さながら妖怪のようだった。

「ニケお兄さんはのっぺらぼうなんだね」
「いやいや、もっとイケメンなんだぜ俺」
「顔がないから、いくらでも美形に書けるもんね」
「何なの、この娘」

神戸しおからすると、あまりにも唐突な場面転換と再生能力に驚くが。
ニケがコミカルな性格なのもあって、すぐに話が弾む。

「あの声をジャックが聞いてるかもと思ってこっちまで来たの」
「君が来てくれたのは、ありがたいよ」

運が良かったというべきか。
胸を撫でおろしながら、ネモは少し安堵する。
藤木茂の拡声器によって拡散された叫びは、マーダーを呼ぶ恐れがあるが、先に来てくれたのは友好的なフランだったのは不幸中の幸い。
彼女の強さは身をもって知っている。
それに拡声器の声を聞いて、ジャック・ザ・リッパーが来るかもしれないという理由で、カルデアで共に滞在して貰えるかもしれない。

(な、なんだか……あんまり怖くない女の子だな……)

同じように藤木も安心していた。
飾りのような羽が付いている以外は、全然世間知らずの女の子が居るだけだ。
やろうと思えば、いつでも自分でも殺せる気がする。

「……はぁ、全く酷い目にあった」

ニケの顔が再生し素顔が露わになる。一瞬で場面が切り替わるような再生は、ギャグマンガのように。
彼は再生力持ちなのか? ネモは少し考えてから、多分時々あるカルデアの変なイベントと同じだなと気にしないことにした。

(仮面が外れたのは良かったけど……もう嫌だな)

塩になるのを覚悟していたが、予想以上に使用回数に猶予は設けていてくれたらしい。
一度使った程度で、仮面が外れなくなる程ピーキーでないのは僥倖だ。
次、使うのは二度と御免だが。


「───ニケの言う人形と子供は、こっちでは見ていないね」


(この人、天使さんの仲間なんだ……)

しおはそれが最初に出会った黒翼の天使だとは分かったが、敢えて口にすることもない。


ニケの当面の目的は逸れた水銀燈とおじゃる丸との合流だ。
まだ水銀燈は良いが、不味いのはおじゃる丸だろう。ナカジマに襲われたあの時は選択肢もなく、止む無く二人共逃がしたが、その後水銀燈がどんな扱いをするか分からない。
ニケといた頃は、これでもニケが目を光らせていたのでそう極端な行動には出なかったし、ジョークの範囲で済んだが、本当に二人っきりになれば話は変わる。
一刻も早く見付けてあげないと、おじゃる丸の生存確率は時が経つ度に下がっていくといっても過言ではない。


「雄二と会ったのは本当なのか?」

「コナンって子と一緒にマサオを探してたわ」

「マサオ?」

「ええ。そうだ、一応聞いておかないと。
 おにぎり頭の男の子見てない? なんか大変なんだって確か───」

フランが話す内容から、マヤと別れた風見雄二が無事なのは良かった。それはニケにとって朗報で、ある程度居場所が絞れているのも良い。

「……そのマサオって子、探してあげないと駄目だろ」

ただ、フランの友達と言う野原しんのすけの友達である、佐藤マサオを方ってこっちに来たのは大丈夫なのだろうか。
フランも聞いた話をそのまま伝えているだけなので、ニケもちゃんと事態を把握出来ないが、どう考えてもマサオの状態は危険だ。

「コナンが探してるから大丈夫でしょ」
「そう言う話じゃなくて、しんのすけって子の友達なんだし」
「うーん……その前に、ジャックを探さないといけないし」
「友達の友達が気まずいのは分かる。……いやー微妙な距離だけどな? だけど、そこは行かなきゃ駄目だろ」
「自分より弱い子を守るの、もう疲れちゃったし……」
「はあ?」

釈然としないながら、ニケもあまり深くは突っ込めない。

「……俺はもう行くよ。おじゃる丸を探してやらないと」

拡声器での助けを求める声もあったので、ボコられつつ暫くはフランと同行していたが、見たところマーダーは集まっていない。
後から来るにしても、フランとネモが居れば何とかなるだろう。

「ここに居た方が良いわ」
「だから、仲間と逸れたから俺は」
「良いから」

ニケの腕をフランが掴む。

「お、おいちょっと……」

振り解こうとしているのに、全く自分の腕が動かない。
万力のような握力と鉄のようにびくともしない手にニケもぞっとする。

「大丈夫だって言ってるでしょ。そのおじゃる丸って子も死んでも大丈夫よ」

「は?」

「フラン!」

フランはネモがドラゴンボールという、あらゆる願いを叶える最後の切札を握っていることを知っている。
この場の全員が死に絶えようと、意思を継いだ誰かがそれを使い蘇生を願えば全員が生き返る。
故に、対主催のニケがおじゃる丸という何の役にも経たなさそうな人間の為に離脱するより、ネモと共に脱出の為の準備を手伝う方が効率が良いと判断した。
そして、ネモと一緒に居る神戸しおと横の藤木茂という子供は信用できない。迂闊にそういった話をする訳にもいかないし、ドラゴンボール関連の会話は乃亜に禁じられている。
そこまで考えた上で、半ば強引かつニケを引き留めている。しかし、あまりにも会話と説明が足りていない。

「ニケ、君の事情は分かるが、少し僕の話も聞いて欲しい」

「貴方もネモと一緒に居た方が良いわ。おじゃる丸と居ても、何にもならないでしょ」

「フラン!」

フランは高い知能を持つ。理解力も高く、ネモと予め打合せないでも、咄嗟にしおと藤木との複雑な関係も察するなど、洞察力もある。
言っていることは正論だ。ニケがネモと協力し、後で犠牲者はドラゴンボールで何とかするのが、一番効率が良いのだから。
ただ、結論から話してしまう。周りの理解が追い付かず、困惑させ、フランも話せる内容が制限されているのと、元より人に懇切丁寧に説明するタイプでもない。

「あいつ、4歳か5歳位の子供だぞ!!」

当然、伝わる情報が極端な結論だけでは、ニケからも反感を買う。

「殺し合いなんかやらせて、生き残れるわけないだろ!」

ニケも焦っている為に声を荒げる。
魔神王との交戦時、水銀燈と纏めて一緒に逃がしたが、その水銀燈がおじゃる丸を見捨てないと言い切れない。
水銀燈は情も義理もない足手纏いを、長く連れて歩くような人物とは違う。
ほぼ間違いなく、何のしがらみもなくなれば何処かで見捨てる筈だ。
そうなれば、あの変な竹刀があっても絶望的になる。何なら、竹刀まで取り上げて放置もありうる。
確かに、おじゃる丸はろくでもない我儘な子供だった。クソガキなのは否定しないし、殴れるなら数発ぶん殴る位にはイラつきもしていた。
だが、死んで良いような子供ではない。そこまでされるような子供じゃない。
中島の件はどうしようもない程のやらかしで、マヤの件は言うにしても言葉を選ぶべきだし、色々しょうもない子供だった。
だが、アヌビス神や仮面のような呪いのアイテムセットを脅されるまでニケに押し付けない辺り、ケチなのもあるかもしれないが、多少の善性もあったはずだ。説明書を、その時まで読んでないだけかもしれないが。
だからこそ、フランのおじゃる丸を軽視するような言動には反発する。


「そんな大事に思ってる子なら一応謝るけど、そこまでニケが頑張る必要ないんじゃない?」

「……」

ニケは何も言わずに、身支度を整える。
明るくてちゃらんぽらんだが、何だかんだとお人好しのニケにとって。
冷たく命の勘定を行うようなフランは、何処かで気に入らなかった。
そもそも出会った後の境遇からして、ニケから頭をぶつけたとはいえ不可抗力なのにぶん殴られたのだから、あまり印象も良くない。

「ニケ、こっちで話したい。本当に少しだけで良い。フランも」

ネモは穏やかに、だが力強くニケを引き留める。
フランのせいでネモに対しても、不信感がないわけではなかったが。
殆どすべて、フランが先に口を開いてネモとはしっかり話をしていなかった気がする。

「……分かった」

少し迷ってから、ニケはフランと一緒にネモに連れられしおと藤木から離れた───二人をネモ・マリーンに見張らせ───場所で改めて説明を受けた。
ドラゴンボールという願望機があれば、全ての死者を蘇生させることが可能である。
この説明ができるか、ニケに試し。警告が鳴らなかったのを確認してから。

ただニケに話せたとは言え、マーダーと思わしき人物の前では、やはり説明が禁止されている可能性が高い。
あくまで可能性であり、乃亜の判断次第ではある為に、あまり公に話すことが出来ないこと。
ドラゴンボールの会話が可能かどうかで、殺し合いに乗ったかどうかを判断するのは非常に曖昧で危険であり、疑心暗鬼な推理ゲームになりかねない。
スタンスを偽ったマーダーの前で会話が出来、逆に友好な対主催の前で禁止されるといった工作をされるかもしれない。
それらの注意事項もしっかりと伝える。
そして、マーダーであるしおと藤木の前では話すことが出来ず、フランの対応が極端になってしまった事を補足した。

「じゃあ、しおと藤木は」
「藤木は100%黒だ。しおも……」
「そういえば、なんで壊してないの?」
「まだ、誰も殺めてないからだ。二人とも、元の場所に帰してあげればただの子供のままで済む。
 だから僕が責任を持って監視している。
 それよりもフラン───」

言葉があまりにも足りな過ぎるとネモから説教を受けて。
フランは退屈そうに聞いていた。

そしてその後、首輪にタオルを撒くように指示しランドセルから民家で回収してきたタオルを二つ、二人に投げ渡す。

ニンフという参加者が首輪の解析を行い一定の範囲まで解析し終えたデータを入手し、これからカルデアという施設で首輪を調べると。
出来れば、同じカルデアに滞在して貰えると、マーダーからの妨害も防ぎやすい。

「……首輪のことは何とも言えないし、なんかイマイチそういうの分からないからさ。
 だけど、ドラゴンボールってのは……」

「信じられないのも無理はないよ。でも、信憑性は高い。
 実際、聖杯という願望機も存在していて───」

「いやそうじゃなくて、乃亜の奴が何の対策も打たないでいるかなって思って」

「それは、どういう意味かな」

「さっきの放送…あれ、乃亜がなんて言ってたか覚えてるか?
 友達が居ないか、確認しろ。早とちりした、バカな女の子が居るなんて言ってたんだ。
 早とちりは、きっと殺し合いに乗ったとかそう言う意味だと思う。
 あいつ、一人の女の子が殺し合いに乗る為だけにわざと名簿の開示を遅らせて、放送で楽しそうに話してたんだぜ。そんな性悪な奴がドラゴンボールなんて切札、本当に許すと思うか?」

「……」

乃亜の悪辣さは度を超えている。
聡明さもありながら、根底は無邪気で幼い子供が罪悪感を何処かに置き去りにして。
玩具を壊すように人の命を弄ぶ輩だ。
もしも、全能の力を手にしているのなら。ドラゴンボールという、救済手段を見過ごすとは考え辛いか。


「お前の言ってる悟空ってのは地球をぶっ壊せるくらい強くて、それでも俺らと殺し合えるように制限されてる。
 それなら、ドラゴンボールにも変なちょっかいだして願いを叶えなくさせるとか、出来たりすんじゃないか」

孫悟空という宇宙最強の戦士の一人に枷を付け、殺し合いを強制し、血まで流させている。
これだけの力と技術を手にした乃亜のことだ。ドラゴンボールを制御していないとも限らない。

「あと……やっぱ、そこまで割り切れない。もし本当に生き返れなかったら……」

ニケにはおじゃる丸への思い入れなんて何もない。
ただ、おじゃる丸がずっと言っていたカズマという少年はきっと違う。

───ククリを生き返らせろ!!

ニケもククリが死んだと思った時、怒りに任せて激情し後から涙を流して悲しみに襲われた。
殺した相手に掴みかかって、それで生き返られるのが無理だと分かった時。
全てがやるせなくなり、項垂れた。
もしも、おじゃる丸が死ねばきっと次はカズマがニケに掴みかかって、同じような光景の繰り返しになってしまう。
もうあんなもの見たくないし、思いもしたくない。

「変なの。
 生き返るって言ってるのに」

「それじゃあ、なんでお前はしんのすけの敵討ちをしたいんだよ。
 生き返るなら、必要ないだろ」

「え……」

そう言われて、フランは何も言えなくなった。
確かにネモからドラゴンボールの事を聞いて、脱出の為に動くネモに協力する方がジャックを殺す事よりもずっと大事な筈なのに。
自分が固執しているのはジャックへの復讐だった。

「フランにとって、きっとしんのすけは大事な奴なんだよ。
 生き返れても…やっぱりそう言う奴には、死んで欲しくないもんだろ。
 だから、あんまし人にそういうこと、言わない方が良いんじゃない?」

俺もと言いかけて、ニケは口を閉じた。
一瞬ククリの事が浮かんだが、とてもじゃないがこっぱずかしくて話せたものじゃない。

「…………」

ジャックに対する、怒りが収まらない。
それは今までに感じたことのないものだった。だから、自分でも自覚するのが、遅れたのかもしれない。
人が死ぬのは、もしかしてとても重いものだったんだろうか。
今までは、調理済みの血だけしか見て来なかったから、コップ一杯ほどの重みしか感じなかった。

(……あまり、考えない方がいいかもしれないわね)

妖怪は人間を食べるもの。

少し前にネモに語った常識だ。

この概念をここで翻して、深みに嵌ったら二度と這い上がれなくなる。
だから、この話はここでお終いにした。
これ以上嵌ったら、紅魔館(いえ)に帰れない。そんな気がしたから。




「ニケの言う事も一理ある。
 一度限りの命を、良く知りもしないものに託したくないという考えは正しい」


ネモはそう言った。
決して感傷的になり過ぎているわけではない。
だが、ニケの乃亜という人間への評価はかなり鋭いと思えた。
ドラゴンボールの処遇に関しても、これ一つに望みを託し不用意に犠牲を容認するやり方は危ういかもしれない。
ネモ自身、大枠で言えば死人であることと悟空も何度も臨死体験を味わった為に、感覚が麻痺していたと言われたら否定は出来ない。
もしも本当に生き返れなかった場合、それは取り返しの付かない事態でもある。
ネモもこれの提唱者が、悟空という裏表のない人物だから信じた。




『今まで散々多くの異聞帯(せかい)を消したカルデアがそれを言うのかい?』

「……」

ここに居ない、乃亜にそう嘲笑われた気がした。


「そしてもう一つ、ニケの話を聞いて改めて、ドラゴンボールについて気になることもできた。
 悟空を疑う訳じゃないし、僕自身の方針を変える気はないが」

「気になること?」

「杞憂かもしれない……ただ、悟空から話を聞いた時、ドラゴンボールの使用回数の多さが引っかかってはいたんだ。
 悟空は気にしていなかったようだけど───」

一つだけ、ネモが話を聞いて印象に残ったのは、ドラゴンボールの使用頻度だった。
世界中に散りばめられた7つの宝玉を集めて神龍と呼ばれる神格の化身を呼び出し、願いを叶える。
最初聞いた時、ネモはそれがとんでもなく手間な作業だと考えていた。悟空の世界が地球だと仮定して、掌に乗る程度の玉が地球中に飛び散っていれば、例え悟空の強さでも探すのは年単位は掛かる。
一日も経たず地球を一周するのも大概だが、それとは別に各地に降り立って探し物をするのでは話も変わってくる。
いくら強くても、人一人の行動範囲は限られるからだ。
組織の長が人員を動かして探すという手もあるが、それも組織の規模や人材を集め報酬を払うというコスト面を考えれば、決して楽ではない。
だが、それらの問題を一気に解決するドラゴンレーダーという代物が開発され、場所さえわかれば悟空なら1時間もせずに全て集める事が出来るらしい。
レーダーを開発したブルマも気軽に数年の若返りに活用するなど、とても願望機としての扱い方ではない。
本来の仕様想定では短くとも数年に一度、稼働するような代物だった。
ネモにはそう思えた。
だからこそ、本来は伝説や神話として悟空の世界で、まことしやかに語られ続けていたのではないだろうか。
それが年に一度程度の間隔へと短縮されている。

そして、ニケがもしも生き返れなかったらと言ったことで。
このもしもという一言で、懸念が露わになっていく。

果たして短期間での乱用は、ドラゴンボールに何の支障も出ないものなのか。
聖杯も時として、歪な使い方やアクシデントにより、その機能に障害を抱えてしまうこともある。
乃亜とは関係なく、ドラゴンボールもまた想定を超えた乱用による、大きな落とし穴がないとも限らない。
死者すら蘇る奇跡の行使を、こうも気安く多用して平気なのか。
自然の摂理を捻じ曲げる力が、本当に世界に何の影響も及ぼさないなどありえるのか。
一度起きた歪は、何処かにしわ寄せが来る。
それが、負債のように積み重なるものであれば。
いずれその清算を要求された時、大きな邪悪龍(ツケ)を支払うことになる。

「ねえ、しんちゃんを生き返らせることはどうなるの?」

フランから怒気を帯びた声を浴びせられる。
殺気を感じながら、ネモはいつでも腰の銃を抜けるように意識する。
この仮説を考えた時点で、フランがまだ乃亜に従い優勝をする可能性は大きいと思っていた。

「念の為だよ。
 それにこのリスクを承知の上でも、乃亜の優勝特典よりは、ずっと信じるに値すると思う。
 ドラゴンボールの酷使による何かの反動があったとしても、それが今回の願いで発生するものだと確定した訳でもないし。
 本当に、そんなリスクがあるかも分からないし、悟空もそんなリスクがあると分かって隠しているとは思えない。
 悟空と乃亜、どちらの人間性を信じるかは君次第だけど。
 場合によっては、僕はここで君と決着を着ける覚悟だ」

「意地悪な返しね」

だが、下手に隠し立てするよりはここではっきりさせた方が良い。
それがフランへの義理立てだ。

「そんなの、どう考えても悟空じゃない」

フランは何事もなかったように、声を発して。
暗に誤魔化したり嘘を吐いたらぶち壊すわよと、警告して。
ネモも意識を銃から逸らしていく。
フランもまた信用という点では、悟空の方を重んじてくれた。



「……なあ、この娘本当に大丈夫か?」


「僕が生きてる間はね」


それを、大丈夫と言って良いのかよ。ニケは心の中で、ひっそりと突っ込んだ。





───




「……おじゃるの奴、クロと出くわしてノコノコついてったりしてないよな。洒落になんないぞ」

情報交換を終えてから。
ニケはネモ達から離れて、Dボードを乗りこなしおじゃる丸のことを思い返す。

あの子供、女好きだった。

水銀燈にデレデレしていたし、真紅という水銀燈の妹にもずっと胸を馳せていた。
なんでマヤには塩対応だったのか不思議なくらいに。
あんな子供がクロに出会えば、やはり目をハートにして付いていきそうだ。
殺されかけたが、外見は健康的な褐色の美少女だった。
ニケも初対面の時、こいつ小学生の色気じゃないなと驚嘆した覚えがある。
その後、剣を投擲されて小便を漏らしかけたのは、嫌な思い出だ。

(親父なら、どうとでもなるだろうけど)

キタキタおやじと比較しておじゃる丸は普通の人間?だ。
本人は妖精貴族とか言っていた気がするが、まあとにかく普通の人間としておこう。

(妖精貴族って何だよ……)

キタキタおやじと違い、普通の人間は普通に死ぬ。
だから、本当に大人しくしてろよ。
そんなことを考えながら、ニケは先を急いだ。



「……ま、人が多そうなとこから探すべ」


探し人は無惨な形で命を奪われ、既にこの世に居ないとも知らず。




【C-2/1日目/午前】

【勇者ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:全身にダメージ(中)、疲労(中)、仮面の者(アクルトゥルカ)
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険、ヴライの仮面@うたわれるもの 二人の白皇、龍亞のD・ボード@遊戯王5D's(搭乗中)
[道具]:基本支給品、丸太@彼岸島 48日後…、リコの花飾り×3@魔法陣グルグル、沙耶香のランダム支給品0~1、シャベル@現地調達、沙耶香の首輪
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない。乗っちゃダメだろ常識的に考えて…
0:おじゃる丸と水銀燈を探す。銀ちゃんは、マジで見捨てそうだから大急ぎで。
1:とりあえず仲間を集める。でもククリとかジュジュとか…いないといいけど。
2:クロエを探して病状を聞き出す。
3:マヤ……
4:取り合えずアヌビスの奴は大人しくさせられそうだな……
5:フランはあいつ本当に大丈夫なのか?
※四大精霊王と契約後より参戦です。
※アヌビス神と支給品の自己強制証明により契約を交わしました。条件は以上です。
ニケに協力する。
ニケが許可を出さない限り攻撃は峰打ちに留める。
契約有効期間はニケが生存している間。
※アヌビス神は能力が制限されており、原作のような肉体を支配する場合は使用者の同意が必要です。支配された場合も、その使用者の精神が拒否すれば解除されます。
『強さの学習』『斬るものの選別』は問題なく使用可能です。
※アヌビス神は所有者以外にも、スタンドとしてのヴィジョンが視認可能で、会話も可能です。
※仮面(アクルカ)を装着した事で仮面の者となりました。仮面が外れるかは後続の書き手にお任せします。







「ジャックは君が相手をする。
 その代わり、暫くは僕達の護衛代わりとして同行して貰える。
 そう言う事で良いのかな」
「ええ、構わないわ。
 藤木としおはネモが守ってね? 私、もう懲りたから」

ニケが去っていくのを見送った後、ネモとフランは今後について話し合う。
悟空の抜けた穴を埋めたいネモと、ジャックを始末する為にマーダーが集まるであろう、この近辺に留まるつもりのフランの思惑は一致した。

「それで、無惨は自分の身は自分で守れるのよね」

「ええ、戦いに多少の心得はありますよ」

フランはぶっきらぼうに、鬼舞辻無惨と名乗る少年に声を掛けた。



『と、俊國……くん、だったけ』


ニケと入れ替わるように、新しく合流した無惨という少年。
ネモ達にとっては意外であったが、藤木と顔見知りのようだった。

『僕達を守って、逃げる時間を稼いでくれたんだ。本当だよ。
 とても強かったんだ』

藤木は無惨とモクバの会話を知らない。
傍から見ていて、モクバに殿を買って出た強い変わった男の子という認識でしかない。
だから、一先ずの同行者となったネモに危険性はないだろうと。
今回は何の打算もなく、そう話した。
ネモは訝しげに聞いていたが、嘘をついてる様子は感じられず、また藤木も嘘は吐いていない。


(鬼舞辻無惨……)

名の異常さもだが、何故名簿に乗らない俊國という名前を名乗っていたのか。
ネモには疑問だった。
名を隠さなければならない理由があったとしたら、それは何故か。
無惨本人は、この名前で名簿に乗っているとは思っておらず、俊國という別名義で名乗ってしまったと語っていたが。

「ネモさん」

「しお?」

「あれ、使った方が良いんじゃないかなって」

あれというのは、かつてしおに対して使用したエーテライトの事だ。
しおも詳細は知らないが、人の記憶や思ったことを覗ける道具なのは察していた。
残り数は3本、首輪の解析に2本は残しておきたいが。
これを使えば、無惨の考えていることが分かる。


(使う、べきなのか……)

やはり、腑に落ちない。

何がとは答えられないが。
だが、シオンやフランのような吸血種に近い感覚を覚える。

無惨の瞳からは、生きた人間のそれとは違う眼光が光っているように思えてならない。
どうしても無惨から漂う、異様な人ならざる違和感を拭えない。
同じように、しおも違和感と危機感を抱いているのだろう。
しおからエーテライトの使用を促すのは、普通じゃない。

「無惨は多分、妖怪よ。
 あの子ぼかしてるけど」

フランもまた鋭敏な嗅覚で、無惨が人外であることを嗅ぎ分けていた。

「……」

首輪の解体という重要作業の手前、そしてこの先マーダーとの交戦も予想される中、スタンスが曖昧な人物を受け入れるリスクは高い。

「いや……」

だが、そこまで考えて。
残り3本のエーテライトを切るのは、躊躇われた。
ネモは先程、しおにこれを使用し嘔吐させている。とても、使いこなせたとは言えない。
肝心の首輪解析の際に、拙い使い手のネモが操作する事になれば、1度か2度の失敗もなくはない。やはり残機は多ければ多いほど良い。

「私は些か人とは違いますが、ここで”死にたい”とは断じて思っていません。
 脱出を図るというのなら、貴方に是非とも協力しますよ」

「……」

もう一つ、性格を信用できるかは別として。
無惨の言っていることは、決して偽っているものとは思えなかった。
良くも悪くも、己の生存に固執しそして死にたくないと考えている。
善悪もなく、生きる事のみを考えた虫のような男。
腰の低さも生き延びる為に得た擬態だろう。

やはり、信用はしきれないが。
だが、死にたくないという一点だけはネモにとって利用できると思った。
生き延びる可能性が高ければ、乃亜の優勝特典など放り捨てて何時でもネモ達対主催の味方になる筈だ。その逆も然りだが。
過去に何をしたか、むしろ下手に暴き立ててここで諍いになる方が不味い。
無惨の過去は触れず、この殺し合いの脱出の目途が立つまでは仮初の同盟を組み、穏便に済ませたい。


だから、信用は置かないが一旦は保留する。


その正体が魔神の王である事も知らずに。



時は僅かに遡る。
孫悟空がリーゼロッテ・ヴェルクマイスターと交戦していた頃、藤木の声を聞いた者はもう一人いた。
魔神王は映画館に潜伏しながら、考えを張り巡らせる。
ゼオン・ベルがこれを聞きつければ、狩場を求めそこへ赴く事は十分考えられた。
その背後から、奇襲を掛け奴の獲物ごとゼオン達を殺す事も難しくない。
ただ、問題はゼオンにも探知系の能力が備わっているかもしれない。
あの魔神は幼いながら、高い練度を以て技と肉体を極め、頭も切れる。奇抜な戦略は即出し抜かれるだろう。

本来はヴィータを喰らう予定だったが、どこにも死体がない。
元々、ヴィータという少女は魔力で構成されている。死んだ時点で消失してしまったのだが、それを魔神王は知らず。
この場に留まり続ける理由も最早ない。
気配を消しながら、改めて声の元へ近づいた。
そして、その周囲に居た対主催と思わしき者達へ接触を図る。
情報を仕入れるのを優先し、しんのすけの剣を近くの物陰に隠し、接触を試みた。
魂砕きの居所を聞き出したいのと、ヴィータを喰らうことが出来ず戦力の補強も失敗に終わった事もあり、連戦を避けたという事情もあるが。
幸い、あの藤木という少年が居たお陰で、すんなり集団に紛れ込むことは出来た。
警戒はされているが、十分な潤滑油として役立ってくれた。


(強かな子供だ)


ネモは優秀なキャプテンだった。
人を見る目は確かであった。
彼の鬼舞辻無惨という人物評はこれ以上なく的確で、下手にエーテライトを使わなかったのも英断だろう。
痛い腹を探られ、癇癪を起こさせないようにしたのは間違いではなかった。

一つの誤算は、魔神王の属する鏡像魔神(ドッペルゲンガー)は、その当人すら時として変身した人間そのものだと思い込み、時として人に味方してしまう程に高度な擬態をしてしまうことだ。
ネモの見立ては当たっていたが、それは魔神王が変身した無惨のプロファイルであって魔神王本人のものではない。
ネモ、しお、フランが感じた人とは違うような違和感も、それは無惨が人ではないのだから当然のこと。
無惨という人物の危険度は測れても、その下の魔神王の本性を見通す事は困難である。
魔神王も敢えて、無惨の危険性を匂わすように振舞っていた。

ネモとフランからある程度は情報を引き出せた。
ニケがここから立ち去ったのも、魔神王にとっては都合がいい。
奴の光り輝く魔法だけは、魔神王にも脅威になり得たが、それも叶わぬ話。
無惨の容姿を借りた上で、奴の悪評を撒くのにこれ程適した対主催チームもそうはいまい。
詳細は語らないが、首輪の解析にも当てはあると話していた。
場合によってはネモを喰らい、奴の得た情報全てを奪い去るのも面白い。

(フランドール・スカーレット……随分と人と馴れ合う輩が多いのだな)

そして、人との共生に近づく吸血鬼を嘲笑った。
絶望王と同じく理解不能でありながら、奴より更に素っ頓狂な事を言っていると思えてならない。
人に歩み寄れば寄るだけ、血が流れるだけだというのに。
壊す事しかできないというのに、そんな事にも気付けぬ愚者。

(お前のような怪物が、人間に歩み寄ろうとは)


何せ野原しんのすけは他ならぬ、フランドール・スカーレットに殺されたのだから。


(汝がまことに人を理解した頃には、人間は全て滅び去っているだろうよ)


人と魔は寄り添う事などありえない。

魔神王が考えた結論は。
奇遇にも、この島で最も魔族を恨み憎しんでいる魔法使いと同じだった。


【C-2/カルデア近く/午前】


【キャプテン・ネモ@Fate/Grand Order】
[状態]:魔力消費(小)、疲労(中)
[装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、
オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、神威の車輪Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、
ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、エーテライト×3@Fate/Grand Order、
神戸しおの基本支給品&ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:無惨は一応、死にたくないという点は信用しても良いと思う。
1:カルデアに向かい設備の確認と、得たデータをもとに首輪の信号を解析する。
2:魔術術式を解除できる魔術師か、支給品も必要だな……
3:首輪のサンプルも欲しい。
4:カオスは止めたい。
5:しおとは共に歩めなくても、殺しあう結末は避けたい。
6:エーテライトは、今の僕じゃ人には使えないな……
7:リーゼロッテを警戒。
8:カルデアにマーダーが襲ってくる前に何とか事を済ませたいけど……。
9:悟空とも合流したいし、藤木もどう対処するか……。
10:ドラゴンボールのエラーを考慮した方が良いかもしれない。悟空と再会したら確認する。
[備考]
※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。
※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。
※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、
優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。
※フランとの仮契約は現在解除されています。
※エーテライトによる接続により、神戸しおの記憶を把握しました。
※エーテライトで魔神王の記憶を読み取りましたが、それは改変されています。
 無惨(魔神王)は鬼殺隊で、柱という地位に就いていると認識してしまいました。


【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】
[状態]ダメージ(小)、全身羽と血だらけ(処置済み)、精神的疲労(中)
[装備]ネモの軍服。
[道具]なし
[思考・状況]基本方針:優勝する。
0:無惨君(魔神王)は何か変な気がする。
1:ネモさん、悟空お爺ちゃんに従い、同行する。参加者の数が減るまで待つ。
2:また、失敗しちゃった……上手く行かないなぁ。
3:マーダーが集まってくるかもしれないので、自分も警戒もする。武器も何もないけど……。
[備考]
松坂さとうとマンションの屋上で心中する寸前からの参戦です。



【藤木茂@ちびまる子ちゃん】
[状態]:手の甲からの軽い流血、ゴロゴロの実の能力者、シュライバーに対する恐怖(極大)、自己嫌悪
[装備]:ベレッタ81@現実(城ヶ崎の支給品)
[道具]:基本支給品、拡声器(羽蛾が所持していたマルフォイの支給品)
グロック17L@BLACK LAGOON(マルフォイに支給されたもの)、賢者の石@ハリーポッターシリーズ
[思考・状況]基本方針:殺し合いに乗る。
0:第三回放送までに10人殺し、その生首をシュライバーに持って行く。そうすれば僕と永沢君は助かるんだ。
1:次はもっとうまくやる
2:卑怯者だろうと何だろうと、どんな方法でも使う
3:最優先で梨沙ちゃんとその友達を探して殺したいけど、シカマルが怖い。
4:僕は──神・フジキングなんだ。
5:梨沙ちゃんよりも弱そうな女の子にすら勝てないのか……
※ゴロゴロの実を食べました。
※藤木が拡声器を使ったのは、C-3です。



【フランドール・スカーレット@東方project】
[状態]:精神疲労(小)、たんこぶ
[装備]:無毀なる湖光@Fate/Grand Order
[道具]:傘@現実、基本支給品、テキオー灯@ドラえもん、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:一先ずはまぁ…対主催。
0:一旦ネモ達と同行して、ジャックが来るか暫く待つ。
1:ネモを信じてみる。嘘だったらぶっ壊す。
2:もしネモが死んじゃったら、また優勝を目指す
3:しんちゃんを殺した奴は…ゼッタイユルサナイ
4:一緒にいてもいいと思える相手…か
5:マサオもついでに探す。
6:乃亜の死者蘇生は割と信憑性あるかも。
7:ニケの言ったことは、あまり深く考えないようにする。
[備考]
※弾幕は制限されて使用できなくなっています
※飛行能力も低下しています
※一部スペルカードは使用できます。
※ジャックのスキル『情報抹消』により、ジャックについての情報を覚えていません。
※能力が一部使用可能になりましたが、依然として制限は継続しています。
※「ありとあらゆるものを破壊する程度の力」は一度使用すると12時間使用不能です。
※テキオー灯で日光に適応できるかは後続の書き手にお任せします。
※ネモ達の行動予定を把握しています。


【魔神王@ロードス島伝説】
[状態]:ダメージ(中 回復中)、魔力消費(中)
[装備]:魔神顕現デモンズエキス(3/5)@アカメが斬る! 野原しんのすけ(頭部無し 近くに隠している)
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:乃亜込みで皆殺し
0:ニケと覗き見をしていた者を殺す
1:絶望王は理解不能、次に出会う事があれば必ず殺す。
2:魂砕き(ソウルクラッシュ)を手に入れたい
3:変身できる姿を増やす
4:覗き見をしていた者を殺すまでは、本来の姿では行動しない。
5:本来の姿は出来うる限り秘匿する。
6:ネモ達に同行し機を見て殺すか、無惨の悪評を植え付ける。
[備考]
※自身の再生能力が落ちている事と、魔力消費が激しくなっている事に気付きました。
※中島弘の脳を食べた事により、中島弘の記憶と知識と技能を獲得。中島弘の姿になっている時に、中島弘の技能を使用できる様になりました。
※中島の記憶により永沢君男及び城ヶ崎姫子の姿を把握しました。城ヶ崎姫子に関しては名前を知りません。
※鬼舞辻無惨の脳を食べた事により、鬼舞辻無惨の記憶を獲得。無惨の不死身の秘密と、課せられた制限について把握しました。
※鬼舞辻無惨の姿に変身することや、鬼舞辻無惨の技能を使う為には、頭蓋骨に収まっている脳を食べる必要が有ります。
※右天の脳を食べた事により、右天の記憶を獲得しました。バミューダアスポートは脳が半分しか無かった為に使用できません。
※野原しんのすけの脳を食べた事により、野原しんのすけの記憶と知識と技能を獲得。野原しんのすけの姿になっている時に、野原しんのすけの技能を使用できるようになりました。
※野原しんのすけの記憶により、フランドール・スカーレット及び佐藤マサオの存在を認識しました
※変身能力は脳を食べた者にしか変身できません。記憶解析能力は完全に使用不能です。
※幻術は一分間しか効果を発揮せず。単に幻像を見せるだけにとどまります。

097:Ave Maria 投下順に読む 099:DRAGON FLY
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092:さすらいの卑怯者 キャプテン・ネモ 101:神を継ぐ男
神戸しお
藤木茂
076:HAPPY END BRAVER? フランドール・スカーレット
勇者ニケ 103:割り切れないのなら、括弧で括って俺を足せ
087:ドロップアイテム 魔神王 101:神を継ぐ男

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