ダンゲロスSS上海
灰蛇絡
最終更新:
dangerousss_shanghai
-
view
灰蛇絡
名前:灰蛇絡(フゥイ・シェルォ)
性別:男性
性別:男性
特殊能力:堕落蛇道
自身の髪と血液を蛇に変化させる能力。
髪は体から切り離されたもの、血液は体外に流れ出たもののみ変化させることができる。
髪は体から切り離されたもの、血液は体外に流れ出たもののみ変化させることができる。
髪は毒牙を備えた黒蛇になり、血液は筋力に優れた赤蛇となる。大きさは青大将と同程度。
蛇にはわずかながら知性があり可能な範囲で灰蛇絡の命令を聞く。
命令を与えなければ周囲の熱を探知して勝手に襲う。
蛇にはわずかながら知性があり可能な範囲で灰蛇絡の命令を聞く。
命令を与えなければ周囲の熱を探知して勝手に襲う。
設定
身長:177㎝
体重:66kg
年齢:24歳
体重:66kg
年齢:24歳
かつて上海に一人の悪人がいた。
無駄な肉をそぎ落としたような体つきの、長く伸ばした髪を不気味に揺らめかせる男だった。
成人したかどうかという年頃で、マフィアにいいように使われるいわゆる鉄砲玉をしていた男だ。
ところがある日、懇意にしていたマフィアともども劉炎嵐という解決屋の怒りを買い、それは見事にぶちのめされた。
無駄な肉をそぎ落としたような体つきの、長く伸ばした髪を不気味に揺らめかせる男だった。
成人したかどうかという年頃で、マフィアにいいように使われるいわゆる鉄砲玉をしていた男だ。
ところがある日、懇意にしていたマフィアともども劉炎嵐という解決屋の怒りを買い、それは見事にぶちのめされた。
「一度だけ許す。これからは少しでも正しく生きろ。」
怒れる男が最後に残したその言葉。
灰蛇絡には、その言葉は鉄拳よりもずっと重く感じられた。
灰蛇絡には、その言葉は鉄拳よりもずっと重く感じられた。
初めてだったのだ。
正しく生きろなどと言われたのは。
お前は正しく生きることができるのだと、そう言われたのは。
お前は正しく生きることができるのだと、そう言われたのは。
灰蛇絡は改心した。
マフィアとはきっぱり縁を切り、かつて荒らした店や襲った人物を訪ね回って額づいた。
謝罪を受け入れる者も取り合わぬ者もいた。
灰蛇絡を見るや殴りつける者もいた。怯えて逃げる者もいた。
それでも灰堕落は懺悔を続け、その巡礼が終わる時には彼に手を差し伸べる者もあった。
謝罪を受け入れる者も取り合わぬ者もいた。
灰蛇絡を見るや殴りつける者もいた。怯えて逃げる者もいた。
それでも灰堕落は懺悔を続け、その巡礼が終わる時には彼に手を差し伸べる者もあった。
かつて迷惑をかけた一軒の飯屋が彼を下働きとして雇うというのだ。
彼はありがたくその申し出を受け誠心誠意働いた。
店主も憂さ晴らしに彼をいびるようなことはなく、ただ一人の人間として扱っていた。
彼はありがたくその申し出を受け誠心誠意働いた。
店主も憂さ晴らしに彼をいびるようなことはなく、ただ一人の人間として扱っていた。
そういう生活は長くは続かなかった。
縁を切ったマフィアが再び彼の前に現れた。
劉炎嵐に恨みを持つ者共が寄り集まって復讐を企てているのだと言った。
劉炎嵐に恨みを持つ者共が寄り集まって復讐を企てているのだと言った。
自分は恨みなど持っていない、マフィアには戻らない。
そう告げた彼は散々に罵られ、打ち据えられた。
店主を人質に取られ抵抗することもできなかったのだ。
そう告げた彼は散々に罵られ、打ち据えられた。
店主を人質に取られ抵抗することもできなかったのだ。
気を失った彼が目を覚ました時、彼を庇おうとしたらしい店主は無残な骸を晒していた。
店は打ち壊されて跡形もなかった。
店は打ち壊されて跡形もなかった。
それからはどうしようもなかった。
マフィアを恐れて彼に手を差し伸べる者もない。
彼の方もまた、人を巻き込むことを恐れて助けを求めることができなかった。
彼の方もまた、人を巻き込むことを恐れて助けを求めることができなかった。
ただ痛みも空腹も耐え忍び、誰も彼を知らぬ土地を目指し歩いた。
実際のところ、どれだけ歩いたかはわからない。弱り切った体だ。さほど進んでもいなかったろう。
朦朧とする意識の中、道端に落ちている物に気が付いた。
一つの小さな餡餅である。
朦朧とする意識の中、道端に落ちている物に気が付いた。
一つの小さな餡餅である。
そうとわかった瞬間、彼の体は勝手に動いていた。
まさしく飢えた獣のようだった。滓一つ残さず貪った。
まさしく飢えた獣のようだった。滓一つ残さず貪った。
そうして一息ついたところで、ようやく気付いたことがある。
すぐそばに子供がいる。
ぼろを纏った汚らしい子供だ。力のない瞳が彼に向けられていた。
その子供の方が自分よりよほど飢えている。灰蛇絡にはそう見えた。
すぐそばに子供がいる。
ぼろを纏った汚らしい子供だ。力のない瞳が彼に向けられていた。
その子供の方が自分よりよほど飢えている。灰蛇絡にはそう見えた。
誰かがその子供に恵んだものだったのか、全く無関係に落としたものだったのか。真実は誰も知らない。
ただ、灰蛇絡がいなければ、餡餅はその子供の腹に入っていたのだろう。
ただ、灰蛇絡がいなければ、餡餅はその子供の腹に入っていたのだろう。
ああ、俺は子供から食い物を奪ったのだ。
灰蛇絡はそう思った。
結局のところ、俺にはそういう生き方しかできぬのか、と。
そして――
――今、上海に一人に悪人がいる。
薄気味の悪い、恐ろしい魔人だ。
薄気味の悪い、恐ろしい魔人だ。
彼はなにかを恐れている。
そして誰かを待っている。
そして誰かを待っている。
悪人の名は灰蛇絡という。
動機
ダイヤへの動機
悪人がダイヤを持つことを良しとしない者がいるならば――
護衛対象を狙う理由
罪のない者を襲う悪人がいるならば――
きっと彼は来るはずだ。