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クロス第41話

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光太郎を捜し、役場を飛び出した6/。彼が光太郎を見つけるのに、そう時間はかからなかった。
市街地に響いた爆発音を聞きつけた6/が向かった先に、光太郎がいたのである。
そして彼の眼前には、二人の男が倒れていた。

「光太郎! おい、光太郎!」
「あ……! 6/先輩!」
「これは……。シンヤと茂か? ひどい有様だな……。なにがあったか、話してもらえるか?」

死体の損傷の激しさに顔をしかめながら尋ねる6/に対し、光太郎はここで起きた戦いの顛末を包み隠さず伝える。

「そうか、茂が……」
「はい、壮絶な最期でした……」

先輩の死を語る光太郎の顔は、非常に陰惨なものだった。つられて、6/の表情も曇る。

「まあ、でもここで突っ立っていてもしょうがないな。ショック受けてるところ悪いんだが、急いで俺と一緒に役場に戻ってくれないか?
 今、あそこにはろくに戦えないメンバーしかいないからな」
「わかりました。ボロボロの俺でも、いないよりはましでしょうしね」

6/の提案を、光太郎は素直に受け入れた。こうして、二人は役場に向かって移動を開始することになる。
その途中、彼らの携帯電話が振動を始めた。

「ちっ、また死亡者の発表か……」

苦虫を噛み潰したような表情で、6/は携帯電話を取り出しメールを開く。

「シンヤ、朝倉……な、何ッ!」

三人目に記された名前を見て、6/は思わず声を張り上げていた。
「泉こなた」。それは、みなみと共に役場にいたはずの名前だ。
彼女が死んだということは、同じ場所にいるみなみにも危険が及んでいる可能性が高い。
メールに名前が載っていないということは死んでないということになるが、だからといって無事とは限らない。

「くそっ! 急ぐぞ光太郎!」
「えっ!? は、はい!」

事情をまだ飲み込めていない光太郎を無理に引きずり、6/は猛然と走り始めた。


◇ ◇ ◇


数十分後、二人は役場にたどり着く。そこには、6/が出発したときにはいたみなみもみくるもいなくなっていた。
ただ、死体が一体増えていただけである。

「泉……」

全身をめった刺しにされて息絶えているクラスメイトの姿を確認し、6/は悲しげに呟いた。
その隣で、光太郎も悲壮な表情を浮かべている。

「ちくしょう、誰がこんな事を……」

まさか自分の恋人がこんな凶行を行ったとは思いもせず、拳を握りしめる6/。

「それにしても、みなみと朝比奈はどこに行ったんだ……? 光太郎、悪いけど探すの手伝ってくれるか?」
「ええ、もちろんです」

6/と光太郎は、役場の中をくまなく探し回る。しかし、みなみとみくるの姿はどこにも見当たらない。

「ここまで探して見つからないとなると……。やっぱりもう役場の外に出たのか……」
「でしょうね」
「なら探しに行くしかないな。すまない、光太郎。
 怪我人をこき使うのは気が引けるが……。もう少しだけ付き合ってくれ」
「俺のことなら気にしないでください。さあ、行きましょう! これ以上犠牲を出したくはないですからね!」

いかにも申し訳なさそうな6/に、光太郎はダメージを感じさせない明るい声で答える。

「じゃあ、行きましょうか!」
「おう!」

こうして二人は、役場を後にした。
果たして彼らがたどり着くのは、光か闇か。それを知る者は、誰もいない。


【34番 南光太郎】
【学年】高1
【状態】左腕及び肋骨数本骨折
【所持品】金属バット、鉄パイプ、スタングレネード×2、アサルトライフル
【能力】知力:C 体力:S 歌唱力:E

【40番 6/】
【学年】高3
【状態】健康
【所持品】クルミ一袋
【能力】知力:B 体力:C クルミ投げ:B



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