戦いたい 殺したい 絶望させたい ◆fRBHCfnGJI
B-2 草原にて女が二人
片や 戦闘を好む侍 片や 殺人を好む狂女
視線が合い 死線があった
殺し合いを始めるに 言葉はいらなかった
「…………」
永遠とも感じられるほどに互いの睨み合いは続いていた。
戦闘を好み、それに殉じてもいいと思っていても無駄死するわけにはいかぬ。
殺しを好む、だからこそ易々と動いて死ぬわけには行かぬ。
互いには見えていた、はっきりと感じられる殺気の線、死の間合い。
簡単に動けば死ぬだろう、だからこその硬直。
永遠とも感じられるほどに互いの睨み合いは続いていた。
戦闘を好み、それに殉じてもいいと思っていても無駄死するわけにはいかぬ。
殺しを好む、だからこそ易々と動いて死ぬわけには行かぬ。
互いには見えていた、はっきりと感じられる殺気の線、死の間合い。
簡単に動けば死ぬだろう、だからこその硬直。
シズカの肌が全身で殺気を受け止める、これこそが戦いの快感。
珠樹の頬が朱に染まる、ああ速く殺したい、血を浴びたい。
珠樹の頬が朱に染まる、ああ速く殺したい、血を浴びたい。
珠樹の股ぐらから滴った汗とも愛液ともわからぬ液が、つうと太股をつたい地に落ちた時、戦況が動いた。
先に相手の死の間合いへと動いたのは珠樹であった。
我慢から解き放たれた犬の如く、弾丸の様に彼女の間合いへと跳ぶ。
我慢から解き放たれた犬の如く、弾丸の様に彼女の間合いへと跳ぶ。
「…………死ね」
当然の事ながら、それを見逃すシズカではない。
童子切安綱 鬼殺しの刀を殺人鬼へと、ただ振るった。
言うならば、それは単純にして至高の斬撃。
火も纏わず、氷も纏わず、魔力も纏わず、
ただ斬るという単純にして明快な一点のみに絞った 通 常 攻 撃。
当然の事ながら、それを見逃すシズカではない。
童子切安綱 鬼殺しの刀を殺人鬼へと、ただ振るった。
言うならば、それは単純にして至高の斬撃。
火も纏わず、氷も纏わず、魔力も纏わず、
ただ斬るという単純にして明快な一点のみに絞った 通 常 攻 撃。
空気を切り裂き、肉を切り裂き、骨を断ち切り、そして目の前の少女は死に至る、その筈だった。
「……なっ!」
「うりぃぃぃっ!」
「うりぃぃぃっ!」
彼女の視界が肌色に染まり、地面へと倒れた。
頭の全てが珠樹のスカートに覆い被さられ、舌を伸ばせばすぐに内部へと届きそうな強制顔騎状態へとされていた。
頭の全てが珠樹のスカートに覆い被さられ、舌を伸ばせばすぐに内部へと届きそうな強制顔騎状態へとされていた。
誰が予想しようか、誰が彼女を攻められようか、
シズカが刀を振ろうとしたまさにその時、珠樹は人間をも超える速さで静の元へ跳んでいたのだ。
シズカが刀を振ろうとしたまさにその時、珠樹は人間をも超える速さで静の元へ跳んでいたのだ。
何故その様な事が出来たのか、それは彼女に憑いているものに起因する。
Lv.59 地母神 ドルガー 速17
Lv.59 地母神 ドルガー 速17
速さだけならばバランスタイプ、ラッキータイプの内で最速のドルガーは、
見事、珠樹にシズカの斬撃を回避する手助けを行ったのである。
見事、珠樹にシズカの斬撃を回避する手助けを行ったのである。
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
強制顔騎状態で呪文を唱えることすら出来ず、腕を動かしても刀はけして珠樹を狙うことが出来ないシズカの耳元に届いたのは、チェーンソーの稼動音であった。
これで終わりか、呆気ない最後だった。シズカの身体全体が無力感に襲われる。
これで終わりか、呆気ない最後だった。シズカの身体全体が無力感に襲われる。
ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……
ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……
ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……
ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……
ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……
獣の様に、かつ官能的な吐息が珠樹から漏れ出していた。
最早、シズカは珠樹にとってまな板の上の鯉、直ぐに殺せるちっぽけな存在。
彼女の欲望を止めるものは何も無く、あとは全身を切り刻んでやるだけ。
彼女の欲望を止めるものは何も無く、あとは全身を切り刻んでやるだけ。
「じゃあ……死んでくれる?」
「今のはルーラではない、バシルーラだ」
救世主とは、よく言ったものだ。
突如現れた老婆によって、シズカを今にも殺さんとしていた珠樹の姿は何処へともわからない場所へと消えていた。
「怪我は無いかい?あったとしても助けはしないがね」
老婆の姿はまさに童話に描かれるような魔女であった、シズカに知る機会は無かっただろうが種族名を魔法おばばと言う。
「それにしても魔力の消費が半端ないね、今にも倒れてしまいそうだ、ヒッヒッヒ」
老婆はチェシャ猫の如く厭らしい笑みを浮かべると、シズカの元へ向き直った。
救世主とは、よく言ったものだ。
突如現れた老婆によって、シズカを今にも殺さんとしていた珠樹の姿は何処へともわからない場所へと消えていた。
「怪我は無いかい?あったとしても助けはしないがね」
老婆の姿はまさに童話に描かれるような魔女であった、シズカに知る機会は無かっただろうが種族名を魔法おばばと言う。
「それにしても魔力の消費が半端ないね、今にも倒れてしまいそうだ、ヒッヒッヒ」
老婆はチェシャ猫の如く厭らしい笑みを浮かべると、シズカの元へ向き直った。
「何故だ……?私に恩でも売ったつもりか?」
「いやいや……そう大層な事をした覚えは無いよ……」
静の為に唱えたバシルーラの舌の根も乾かぬ内に、魔法おばばから静に向けて放たれる閃熱。
「私は命を助かった……って安堵した奴から絶望を絞りとりたいだけだからね!」
そして、周囲を見回す魔法おばば。
先程の娘の姿は見えない……勝った!
「ヒッヒッヒ、見ていてくだされ!この魔法おばば、どんな場所でも必ずや魔王様の為に絶望を捧げますぞ!」
「いやいや……そう大層な事をした覚えは無いよ……」
静の為に唱えたバシルーラの舌の根も乾かぬ内に、魔法おばばから静に向けて放たれる閃熱。
「私は命を助かった……って安堵した奴から絶望を絞りとりたいだけだからね!」
そして、周囲を見回す魔法おばば。
先程の娘の姿は見えない……勝った!
「ヒッヒッヒ、見ていてくだされ!この魔法おばば、どんな場所でも必ずや魔王様の為に絶望を捧げますぞ!」
「残念だが、それは無理だな」
魔法おばばの背後に立つシズカが言った。
魔法おばばの背後に立つシズカが言った。
「何せ、ここに寺院は無い様だからな」
まほうおばばは くびをはねられた
【魔法おばば@DRAGON QUEST 3 死亡】
シズカが何故魔法おばばを殺すことが出来たか?
その理由は至極単純だ。
放たれたベギラマを耐え、その光に身を隠しながら瞬時に魔法おばばの背後に近づき首を切り取った。
それだけにすぎない。
その理由は至極単純だ。
放たれたベギラマを耐え、その光に身を隠しながら瞬時に魔法おばばの背後に近づき首を切り取った。
それだけにすぎない。
だが、そんなことの出来る人間がどれだけ居ると言うのだ。
彼女は間違いなく超人であった。
彼女は間違いなく超人であった。
「…………助かってしまったか」
憎々しげに魔法おばばの死体に呟くと、再び歩き出す。
憎々しげに魔法おばばの死体に呟くと、再び歩き出す。
別に死んでも構わなかった、先程の戦いに関しては完全に自分の油断から来るものであった。
だが、助かったのならばそれでも構わない。
ただ最初に決めたことと同じ方針を取るだけだ、強者との戦いを楽しむ。ただそれだけ。
だが、だけ許されるのならば一つだけ望みたいことがある。
だが、助かったのならばそれでも構わない。
ただ最初に決めたことと同じ方針を取るだけだ、強者との戦いを楽しむ。ただそれだけ。
だが、だけ許されるのならば一つだけ望みたいことがある。
先程自分を追い詰めた、あの少女との再戦
【一日目・午後/B-2 平原】
【E・シズカ(侍・人間・中立)@ウィザードリィ】
【状態】健康、火傷
【装備】童子切安綱@現実
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:強者と戦う。
1:あの少女(珠樹)と再戦したい。
※魔法おばばの支給品は、遺体のそばに放置してあります。
【状態】健康、火傷
【装備】童子切安綱@現実
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:強者と戦う。
1:あの少女(珠樹)と再戦したい。
※魔法おばばの支給品は、遺体のそばに放置してあります。
◆◆◆
許さない……
許さない…………
許さない………………
許さない……………………
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
何で邪魔したの?良いところでさぁ?
あとちょっとで殺せたんだよ?血がブシャーって私にかかってスゴイ気持ちよくなれたんだよ?
あとちょっとで殺せたんだよ?血がブシャーって私にかかってスゴイ気持ちよくなれたんだよ?
もうさぁ……
何されたって……
絶対に許さない……
何されたって……
絶対に許さない……
どっちにしても殺すけど……絶対に殺してやるから……
【???/1日目/午前】
【内田珠樹(女主人公)@真・女神転生if…】
[状態]:魔法おばばに対する激しい憎しみ
[装備]:チェーンソー@魔界塔士Sa・Ga、血染めの制服
[参戦時期]:玲子ルート、イデオ第二形態撃退後
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2個
[思考]
1:魔法おばばは絶対に殺す
2:とりあえず他の参加者も殺す
3:機械のオイル(ノアを殺すこと)に興味。
[備考]
※パンツはいてません。
※バシルーラで何処に飛ばされたかは次の書き手さんにお任せします
【内田珠樹(女主人公)@真・女神転生if…】
[状態]:魔法おばばに対する激しい憎しみ
[装備]:チェーンソー@魔界塔士Sa・Ga、血染めの制服
[参戦時期]:玲子ルート、イデオ第二形態撃退後
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2個
[思考]
1:魔法おばばは絶対に殺す
2:とりあえず他の参加者も殺す
3:機械のオイル(ノアを殺すこと)に興味。
[備考]
※パンツはいてません。
※バシルーラで何処に飛ばされたかは次の書き手さんにお任せします
032:赤の怪物、黒の超人 | 投下順に読む | 034:s・CRY・ed |
032:赤の怪物、黒の超人 | 時系列順に読む | 034:s・CRY・ed |
001:戦乙女 | E・シズカ | 053:キックOFF |
003:『ラッキータイプ』な女の子 | 内田珠樹 | 035:王となるもの/皇帝であったもの |