かつてはムーノ侯爵が統治しており、広大な領土と数多の金山、銀山、さらにはミスリルや魔鉱石を産出する国内有数の鉱山を保有していた。
本編の22年前に無実の罪で投獄、処刑され死霊王となった
ゼンの復讐により、 死霊の大群に襲われて城も兵士も皆殺しとなる。ムーノ侯爵の一族は全て変死、それから半年で7親等までの血族すべてが絶えた。その後もこの地の領主になろうとした者は変死、怪死が相次ぎ、命を落とした貴族は100名を超える。本人だけで無く酷い時は親子どころか孫までが命を無くした家もある。
このことから、他領からは「呪われ領」と呼ばれている。
また、遠征の褒章として、有力な鉱山が周辺の諸侯に分配され、ムーノ侯爵領は領土が広いだけで領民も産業も無い貧乏領土に成り果てた。
近年は貧乏な領地で治安が悪かった上に、ここ3年ほど続く飢饉のせいで奴隷に身を落としたり盗賊業に手を染める領民が後を絶たない。盗賊が横行し、役人達は腐敗し、兵隊達が好き勝手していて無政府状態に近い酷い有様となっている。
しかしそれも、ムーノ男爵の勇気が、彼の地の呪いを払ったことで改善に向かう。
その後、
エチゴヤ商会の助力や家臣の
ペンドラゴン卿が私財を投入したお蔭で、
宰相が「ありえない速度」と表現するくらい順調に領内の復興が進んでいる。
広さは北海道並の面積。
全質的に平地が占めており、ムーノ市北西に領地の3割ほどを占める大森林が存在する。
クハノウ伯爵領と
オーユゴック公爵領を結ぶ街道沿いは平地が多いが。ポツポツと標高の低いが存在する。領境付近には標高の高い山々が連なっている。
領内
領内には都市が4つ、街が7つある。
都市は、ムーノ市のみが伯爵の支配下にあり、2つはレベル50前後の凶悪なアンデッド系の魔物が支配する死霊都市、残り1つはコボルトに占拠され廃坑都市と呼ばれていた。
街は、2つが伯爵の支配下にあり、3つが地元の豪族達が支配、残り2つはレベル40台のヒュドラやキメラが巣くっている状態である。
ムーノ市
セーリュー伯爵領の
セーリュー市の倍近い大きさ。人口2万弱。
ムーノ城は三重の城壁に囲まれていて、都市全体の3割の広さである。広さだけなら王城や公都のお城に次ぐ規模である。
ブライトン市
領内の西北西、領境近くの山沿いにあり、廃坑都市とも呼ばれている。
web版14章まではコボルトに占拠されていた。
太守は
サトゥー・ペンドラゴン卿だが、
シガ王国観光大臣として各国を訪問している為、留守がちとなっている。
その為、
エムリン子爵の次女である
リナ・エムリン子爵令嬢が代官として太守の仕事を代行している。
始めはお飾りだった代官職だが、今ではめきめきと才覚を現し、そのまま太守代理として問題なく治めることができるほどになっている。
ターゲンコウミィの街
地下にミスリルの鉱脈があり、青晶と呼ばれる宝石の鉱脈もある。
魔物の支配下にあったが、web版14章で、
サトゥーらによる奪還作戦が行われ、
ムーノ伯爵が
都市核を掌握した。その際に
リザが名目上の守護に指名され、就任している。。
コボルトのボルエフロス氏族が、コボルト繁殖に必要な青晶と引き換えで、地下資源を得る労働力を提供することに同意し、この街に移住することになった。
なお、
エチゴヤ商会が奪還後の再開発事業を請け負っていて、
サトゥーが魔法で最低限のライフラインと仮設住宅、行政施設を作り上げた。
ペンドラゴン村
彼らが世話になった人物の名前を付けた開拓村。
どうやって森の中にこれだけの畑を開拓したのかは、ここに住む彼らを含めて誰も知らない。
元少年盗賊団と口減らしに故郷を捨てた老人達が住んでいる。
開拓されて一年ほどの間にちゃんとした住居や畑が整備された。
メイド見習いの
トトナと
ロロナ?はこの村の出身 。
その他
街道から離れた山間には、百名弱の同種の亜人だけの集落がポツポツと存在している。
最終更新:2019年08月25日 00:49