ユリエ・ハラボフ(宇宙暦771年 - )は自由惑星同盟の軍人。オリジナルキャラクターである。女性。

1 外見

癖のないまっすぐな赤毛は、肩に掛かるか掛からないかの長さに切り揃えられている。顔の輪郭はきれいな卵型。乳白色の肌はつやつやしていて健康的。目はぱっちりとしていて可愛らしい。鼻筋はすっきりと通っている。クールな雰囲気の美人

2 略歴

 宇宙歴794年に、クレメンス・ドーソン宇宙軍中将の副官を務めている。階級は宇宙軍大尉。士官学校を優等で卒業した。(20話)気難しいドーソン中将の信頼を得られず、悩んでいる時に前任者であるエリヤ・フィリップス少佐から無神経な言葉を浴びせられた結果、思い詰めてしまう。(21話)着任の挨拶で、『フィリップス少佐を尊敬している。少しでも近づけるよう頑張りたい』と述べていたが、張り切りすぎて失敗した。(22話)
 ドーソン提督の副官としては精彩を欠いたにもかかわらず、統合作戦本部情報部に栄転していた。(75話)フィリップス中佐の諫言(22話)により、ドーソン提督が温情を示したのであろうか。
 宇宙歴797年頃に予備役少佐になっている。エリヤの後任を上手く務められなかった事が尾を引き、エリヤと仲が悪いから無能だという評判が立ち、それを真に受けたトリューニヒト派によって予備役編入されたらしい。(75話)後に傭兵であった時期があることが明らかにされた(113話)が、それがこの時期だと思われる。

 宇宙歴798年の「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦への参加の有無は作中では明記されていない。予備役軍人であり、傭兵として活動していたと思われる時期であるため、警備部隊に参加していた可能性もある。

 宇宙歴801年、罪悪感を感じたエリヤから首都防衛軍の副官ポストを提示され、「実力で評価を取り戻す」と引き受けた。その際、役に立たないと思ったら首にすること、通信の内容を秘密にすることをエリヤに頼んだ。「本当に認めた時に正式な副官にして欲しい」といい、副官代理に就任した。(75話)同年、再建会議派によって催眠術をかけられたアンドリュー・フォーク予備役少将からエリヤを守った。(76話)[一〇月クーデター民主政治再建会議のクーデター)鎮圧後、宇宙軍中佐に昇進。(86話)
 宇宙歴802年頃、第一辺境総軍司令部主席副官兼第二艦隊司令部副官を務めている。この時の階級は宇宙軍大佐。(96話)同年の第九次イゼルローン要塞攻防戦時もエリヤを首席副官として支えるが、エリヤが風邪で倒れた際に風邪を移されてしまい、数日間寝込む。(111話)
 宇宙歴803年には第一辺境総軍士官の意識改革について、定期的にレポートを課すことを提案する。シドニー・シトレ宇宙軍元帥が統合作戦本部長を務めていた時期に皆が清廉なふりをするうちに、汚職を許さない空気が生まれたのを例に出し、考えているふりをしてレポートを出している内に本当に考えるようになる人間が100人に1人だけでも出てくればそれは成功である、とエリヤ・フィリップス上級大将を納得させた。(115話)

3 能力

 要領の良い才子のようなタイプとは正反対だが、勉強熱心であり、体育会系の雰囲気。
 エリヤの事を理解しており、的確に補佐している、その様子はドーソン提督の副官を務めていた際のエリヤに似ている。エリヤからも高く評価されている。
 古代ジャパン武術に近い武術を修めており、帝国軍の砂漠の狐、ギュンター・キスリング大佐と同じくシュクチという奥義を使える。ただし、キスリングのそれを一〇〇とするなら彼女のは二二・三六程度らしい。

4 性格

 エリヤに対して冷淡な態度であり、きつい性格とされているが、一方で人事資料や他の人間には明るく社交的な姿を見せている。エリヤはハラボフが自身を嫌っているから態度が違うのだと想像しているが、イブリン・ドールトンはハラボフがエリヤの事を好きなのでは無いかと推測している。他の参謀達もハラボフがエリヤを嫌っているとは考えていない。
 真面目で温厚な性格、エリヤに似た雰囲気というのがダーシャ・ブレツェリハンス・ベッカーらの評価。

5 座乗艦

  • 第一辺境総軍旗艦「ゲティスバーグ」(大佐:第一辺境総軍司令部主席副官として乗艦)
  通常勤務(第96話 - )
最終更新:2020年09月14日 13:47