アンドリュー・フォーク(Andlew Fork、宇宙暦770年 - )は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。男性。

1 外見

 均整の取れた長身、きれいに切り揃えられたライトブラウンの短髪、血色の良い肌は、スポーツ選手のような印象を与える。目鼻立ちは多少整いすぎているが、穏やかな眼差しと優しそうな口元のおかげで雰囲気が和らげられていて、程良い清冽さを醸し出す。

2 略歴

2-1 前世

 20歳で士官学校を首席で卒業し自由惑星同盟軍に入隊。宇宙歴794年10月、中佐として宇宙艦隊司令部作戦参謀として第六次イゼルローン攻防戦に参戦。この戦いでウィレム・ホーランド少将が立案した「D線上のワルツ作戦」を採用するよう後押しした事で宇宙艦隊司令長官ラザール・ロボス元帥からも高く評価されホーランドの出世にも導いた事で大佐に昇進。その後、栄達な作案を立案して准将にまで上り詰める。宇宙歴796年7月末、第七次イゼルローン要塞攻防戦に成功し出世した第一三艦隊司令官・ヤン・ウェンリー中将に対抗しようと私的なルートでロイヤル・サンフォードの秘書に帝国領侵攻作戦・諸惑星の自由の作案を最高評議会に提出する。同年8月6日、作案はサンフォード政権で支持率UPの為可決される。同月12日の統合作戦本部での作戦会議で参加する全艦隊司令官の意見を全て無視し自分勝手な事を言いまくる。だがフェザーン自治領主・アドリアン・ルビンスキー国防委員長ヨブ・トリューニヒトのコンタクトで自分の作案が帝国軍に漏れているとは知らず帝国元帥・ラインハルト・フォン・ローエングラム伯爵の焦土作戦によって綻びが生じているにも関わらず身勝手行為をしまくる。その結果、撤退を進言する第五艦隊司令官・アレクサンドル・ビュコック中将に叱咤激励された末、転換性ヒステリーによる神経性盲目で倒れ病院へ入院する。その後、ロボス元帥の昼寝と意地張りで作戦は出兵した兵士・2115万9180人以上、占領地の民衆・3125万人以上の死者・重傷者・行方不明者、10兆ディナール以上の被害損失を出し財政・経済・社会・軍事と同盟政府に最悪な事態を引き起こした。この責任により予備役にまわされる。宇宙歴797年3月19日、救国軍事会議のメンバーとして参加。同年3月30日、統合作戦本部において統合作戦本部長ネイサン・クブルスリー大将暗殺未遂事件を起こし軍を除名されホイッチア丘陵の精神病院に強制入院される。最後はヤン・ウェンリー暗殺を試む地球教の捨て駒にされて死亡。

2-2 新版

 宇宙歴776年に入った市少年団では入団二年目からずっと班長をしていた。小学校でも中学校でもベースボール部のキャプテンと生徒会長を務め、成績はずっと学年トップ、ベースボールでは全国大会準々決勝まで行った強豪チームのレギュラー遊撃手だった。
 宇宙歴790年に同盟軍士官学校を首席で卒業する。
 宇宙歴791年にエル・ファシル義勇旅団長エリヤ・フィリップス義勇軍大佐の補佐となる。階級は義勇軍少尉であり、宇宙軍中尉。その後、エリヤと親友となる。(9話)
 宇宙歴792年には宇宙軍大尉に昇進している。このころにはエリヤとファーストネームで呼び合う仲となっている。(12話)
 宇宙歴793年には宇宙軍少佐に昇進している。以前からラザール・ロボス提督に心酔していたが、この頃にはロボス・サークルに所属している。ロボス派。(13話)
 宇宙歴794年には宇宙軍中佐に昇進している。ヴァンフリート四=二基地攻防戦で重傷を負ったエリヤを見舞った。過労気味。(21話)同年の第六次イゼルローン攻防戦ではロボス・サークルの中心人物の一人であり、作戦参謀・運用企画グループサブリーダーを務めている。要塞攻撃作戦案を提出する。精密な分析がなされていて説得力に富む内容であり、ウィレム・ホーランド宇宙軍少将の案と組み合わせる形で採用される。(27話)
 宇宙歴795年には宇宙艦隊司令部作戦第一課長を務めている。階級は宇宙軍大佐。(34話)
 宇宙歴797年には宇宙軍准将に昇進しており、エリヤにラグナロック作戦の案をヨブ・トリューニヒトに見せるよう頼んだ。(53話)さらに若手高級士官グループ「冬バラ会」のリーダーとして帝国侵攻計画「ラグナロック作戦」を最高評議会に提出した。(54話)
 宇宙歴798年からの「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」では遠征軍総司令部作戦参謀となる。(57話)同年に宇宙軍少将に昇進する。(59話)遠征中、強硬論を唱え続ける。その後、第一統合軍集団の無断撤退を前に倒れる。(65話)遠征終了後、病気療養を理由に軍法会議への訴追を免れる。(71話)
 宇宙歴801年には民主政治再建会議の関係者に洗脳され、首都防衛軍司令官エリヤ・フィリップス宇宙軍中将を襲撃する。その後、憲兵隊影響下の第二国防病院に搬送され療養生活を送る。(76話)
 宇宙歴802年もエリヤとの交流は続いている。自分の携わったラグナロック作戦について悔いているらしい。
 宇宙歴803年頃にはラグナロック戦犯裁判の結果、冬バラ会が主犯では無かったことが知られており、国防委員会も訴追を見送ったが、無罪になったわけではなく、世間の風当たりは厳しい。その為、友人のエリヤ・フィリップス上級大将のコネでフェザーンの名門大学に官費留学している。(115話)

3 性格

 実直を絵にかいたような人物。社交性も高い。

4 能力

 白兵戦技術にも優れている。参謀に最も必要なコミュニケーション能力、協調性、柔軟性、熱意、忍耐力の全てが高い水準。
最終更新:2024年08月03日 09:41