パウル・フォン・オーベルシュタイン(宇宙暦761年 - )は銀河帝国軍の軍人。原作登場人物である。男性。

1 外見

 容姿は長身痩躯。血色が悪く、年齢の割に白髪が多い。また、先天的障害のため両眼に障害があり、光コンピューターを内蔵した義眼をつけている。
 なおラグナロック戦役における戦傷により(感想返し)、両目が義眼、両耳が義耳、両腕が義手、両足が義足という原作とはかけ離れた姿になっている。帝国の義体は見た目がものものしいこともあり、人間離れした容姿である。(125話)

2 略歴

2-1 前世

 ローエングラム朝銀河帝国初代軍務尚書。銀河最高の策士と称された。

2-2 新版

 宇宙歴795年頃、フェザーン人傭兵、「ポール・アップストーン少佐*1」を名乗り同盟領に潜入。「ヴィリー・ヒルパート・グループ」の作戦参謀となり、革命政府構想に反対する海賊を当局へと売り渡した。そして、海賊勢力を一本化したところで、同盟軍をゲベル・バルカルの罠に誘いこんだ。エル・ファシル七月危機だけではなく、シャンプール・ショックに関わった疑いもある。この時宇宙軍大佐。その後、軍務尚書エーレンベルク元帥によって二階級特進が発表された。(46話)
 宇宙歴798年からの「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦中、リヒテンラーデ派に所属し、軍務省配下の「アースガルズ予備軍」を指揮した。この時の階級は宇宙軍中将。(64話)この活躍の代償として、両目、両耳、四肢を失い、人間離れした機械の容姿となる。(125話)
 宇宙歴801年のルドルフ原理主義革命の際、帝都オーディンを奪還する。その後、「処刑者の数が少ない」という理由で告発される。この時の階級は宇宙軍大将。国内予備軍司令官を務めている。(89話)
 宇宙歴802年には急進改革派として穏健改革派のジークフリード・キルヒアイス元帥と対立、ニダヴェリール総監として転出させられる。階級は宇宙軍上級大将。
 宇宙歴803年10月、ローエングラム大元帥のクーデター救国軍事会議のクーデター)により、政敵キルヒアイス元帥が失脚。帝国において復権し、救国軍事会議常任議員に任命される。また、近衛兵総監を務めている。(117話)

3 性格

 一般的には冷徹な策士とされる。が、実際に面識のあるマティアス・フォン・ファルストロング伯爵によると、曲がった道を真っすぐに歩こうとする、敵を見つけたら、問答無用で排除する。異論には真っ向から正論をぶつける。駆け引きというものがまるでない根っからの戦士らしい。私心なく清廉な人物。

4 能力

 切れすぎる程に切れ者。性格的な傾向はさて置き、能力的には優秀な謀略家である。

最終更新:2020年06月14日 23:48

*1 トップストーンともされている(45話)がObersteinを英訳したUpstoneが正しいと判断した