エーレンベルク(宇宙暦?年 - 宇宙歴802年)は銀河帝国の貴族軍人。原作登場人物である。

略歴

前世

 フリードリヒ四世治下、帝国軍三長官の一角である軍務尚書を務めていた。階級は元帥。
 宇宙歴796年5月、イゼルローン要塞失陥に伴い、辞表を提出するが遺留される。
 宇宙歴797年、リップシュタット戦役勃発を控えて、ローエングラム元帥の命令によって拘束された。その後の処遇は不明。

新版

 宇宙歴795年5月、軍務尚書として登場。階級は地上軍元帥。帝国貴族でもあり、爵位は伯爵。(34話)ここ数年、最も皇帝フリードリヒ四世のもっとも信頼される重臣として[[]]
ブラウンシュヴァイク公爵、リッテンハイム侯爵、リヒテンラーデ侯爵、カストロプ公爵らと並んで名をあげられる(35話)
 宇宙歴796年8月、エル・ファシル七月危機への帝国政府の関与を全面的に肯定し、実行者のオーベルシュタイン大佐らの二階級昇進を発表した(45話)
 宇宙歴797年銀河帝国がブラウンシュヴァイク派リッテンハイム派リヒテンラーデ派の三つに分かれた際には、リッテンハイム=リヒテンラーデ連合と協調する姿勢を見せ、同年2月4日ブラウンシュヴァイク派のエリザベート帝擁立に対する、討伐軍の兵站総監に任じられている。この時点でも軍務尚書を務めている。なお、司令官はリッテンハイム公爵が任じられている。(51話)まもなく、ヤン少将によるイゼルローン要塞陥落の責任を取って軍務尚書を辞職した。辞職後も銀河帝国継承戦争におけるリヒテンラーデ=リッテンハイム連合の軍事戦略担当者として名が挙げられており、軍務省第一次官を務めている。(52話)(尚書はリッテンハイム公爵)

 自由惑星同盟による帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」では798年3月、アースガルズ総管区に迫る同盟軍に対し、一大要塞線「獣の檻」を誇示して「小舟一隻すら通さぬ」と豪語した。(58話)*1なお、これはヤン・ウェンリー中将率いる第一三艦隊に三〇時間で突破されている。
 戦後は国防担当副首相に栄達している。(96話)

 宇宙歴802年2月、ローエングラム大元帥のクーデターにより、刑死。(96話)

能力

 同盟軍第三六機動部隊司令官エリヤ・フィリップス准将から「正統派の戦略家」との評価を受けている。(52話)

最終更新:2019年07月04日 23:31

*1 このときの肩書が軍務尚書となっているが、まだリッテンハイム公爵が離脱する前なので軍務省第一次官の誤りと考えられる