皇太子派とは銀河帝国宰相兼皇太子ルートヴィヒ元帥を中心とする帝国軍士官たちの派閥。

概略

 作中に記載がないのでいつどのように皇太子派が成立したかのははっきりしない。遅くとも宇宙歴792年にルートヴィヒ皇太子が帝国宰相が就任する以前から存在したと考えられる。ルートヴィヒ皇太子は開明的な政治観を持ち、身分の低い人々と親しく交わった。(31話)また、このような政治観ゆえにか完全実力主義の信奉者であった。身分や年齢に囚われず、優れた人材をどんどん抜擢した。その結果、ルートヴィヒ元帥府に所属する一〇〇人近い将官のほとんどが、平民や下級貴族出身の若手だった。(28話)彼らが皇太子派の中核を担ったものと考えられる。皇太子は軍に権力基盤を有し、門閥貴族からは反感を抱かれ、官僚とは疎遠であったため、派閥が宮廷や官界に広がることはなかったようである。

 宇宙歴793年2月から始まるタンムーズ戦役では皇太子の命令で同盟領への侵攻を指揮した宇宙艦隊司令長官アルトゥール・フォン・ツァイス元帥が敗戦により失脚した。自由惑星同盟との戦争は優位に進まず、政敵からは廃太子を要求されるほど皇太子派は追い詰められる。宇宙歴795年3月第三次ティアマト会戦で起死回生を狙うも、惨敗に終わった。

 敗戦後、ルートヴィヒ皇太子は再起の機会を得られぬまま、暗殺で世を去った。皇太子派の士官たちも四散したようである。

構成員

  • 領袖


アルトゥール・フォン・ツァイス元帥? ルートヴィヒ・ノイン(ルートヴィヒの九人) ヨハネス・オイラー中将
※彼ら以外にも一〇〇人近い将官がルートヴィヒ元帥府に所属する大派閥であった。
最終更新:2020年06月15日 23:07