タンムーズ戦役とは宇宙歴793年2月銀河帝国宰相
ルートヴィヒ皇太子の命令から始まる宇宙歴793年3月~11月の帝国軍の一大攻勢に対する防衛戦をさす。最終的な決戦地が
タンムーズ星域であったことから自由惑星同盟では
「タンムーズ戦役」と呼ばれる。
1 戦いの背景
2 両軍の指導者・指揮官
3 戦いの経過
数で劣る戦いを強いられたロボス大将は、何度も敗北の危機に陥った。3月から4月にかけてのシャンダルーア戦役、7月から9月にかけてのドラゴニア=パランティア戦役における同盟軍の勝利は、すべて薄氷の上の勝利だった。特に3月25日の第二次シャンダルーア星域会戦では、
ウランフ少将の到着が20分遅れていたら、全軍が崩壊していた。
同年11月8日の
第三次タンムーズ星域会戦において、ロボス大将率いる同盟軍三万九〇〇〇隻は、宇宙艦隊司令長官ツァイス元帥率いる帝国軍四万八〇〇〇隻を完膚なきまでに打ち破った。
4 結果及びその影響
一年近くに及んだ帝国軍の大攻勢は失敗に終わり、同盟軍は国境地域における全般的な優勢を確保した。
銀河帝国ではこの翌年794年2月までに保守派の急先鋒
グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー元帥が新たに宇宙艦隊司令長官に就任した(15話)ことが確認される。おそらく、
ツァイス元帥はこの敗戦の責任問われ、宇宙艦隊司令長官から失脚したものと思われる。またツァイス元帥の後任が保守派のミュッケンベルガー元帥に決まったことから、改革派の宰相
ルートヴィヒ皇太子の権威が大きく傷ついたものと推測される。
一方、
自由惑星同盟では宇宙歴793年12月初旬にハイネセンに帰還した
ロボス大将が宇宙軍元帥に昇進し、名実ともに宇宙軍の頂点に上り詰めた。また、タンムーズ星域会戦の勝利に貢献した宇宙艦隊総参謀長
ドワイト・グリーンヒル宇宙軍中将も宇宙軍大将に昇進して統合作戦本部作戦担当次長を兼務した。(15話)この戦役以降、
自由惑星同盟遠征軍を率いる「総司令官ロボス元帥、総参謀長グリーンヒル大将」体制がここで確立した。
最終更新:2019年10月09日 10:06