ハイネセン主義とは長征一万光年の指導者、アーレ・ハイネセンが唱えたとされる思想である。

概略

 一般的に自由惑星同盟においては絶対的に正しいとされている。(35話)
 『自由、自主、自律、自尊』、すなわち個人の自由と自立を至上と考える。すべての人間に自立と自己責任を求める。凡人が無責任ゆえの気楽さに安住することを認めない。自己責任原則と呼ばれる考え方が存在する。(35話)*1
 ハイネセン主義では政府の役割拡大は独裁への道とされる。政府が社会や経済への統制を強めると、市民は政府に逆らえなくなり、奴隷同然になるとされる。(74話)
 ハイネセン主義者はルーチンワークを軽視し、クリエイティブな仕事を重視する。(105話)

 ハイネセン主義的な政策としては財政再建、帝国との講和、軍縮、移民の自由化、交易規制の撤廃、補助金の撤廃、社会保障の縮小、所得税率の引き下げ、辺境植民の推進、軍需産業の民需転換、経済統制関連法の廃止、戦争犯罪の厳罰化、自由惑星同盟からの離脱容認などがあげられる。

 解放区民主化支援機構ジョアン・レベロ最高評議会議長はこの思想の強烈な信望者である。さらに反戦市民連合革命的ハイネセン主義学生連盟はハイネセン原理主義と呼ばれるより過激な思想を有している。
最終更新:2019年01月23日 13:32

*1 前世世界でレベロ最高評議会議長が帝国高等弁務官から不当な干渉を受けたにも関わらず、ラインハルト帝に訴えなかった。ヤン・ウェンリー一派は、ラインハルト帝の「出頭すれば厚遇する」という呼びかけを拒絶した。皇帝に救済を求めるというのは、ハイネセン主義の自己責任原則に反するためとエリヤは解釈している。