1 外見
長身で髪がふさふさな中年男性、端整だが神経質そうな顔、シャープなメタルフレームの眼鏡、ふさふさのロマンスグレーは、政治家というより学者のよう。
2 略歴
2-1 前世
2-2 新版
宇宙歴760年代後半に30歳で
ハイネセン記念大学経済学部准教授になったと思われる。その後、二つの星系で財政再建を成功させた。
宇宙歴781年頃から故郷である惑星カッシナで一期四年にわたり知事を務め、行政改革に手腕を振るう。
宇宙歴785年頃に
進歩党から下院議員となる。
宇宙歴787年頃に
ウェーバー派の放漫財政を批判し、財政再建と利権構造打破を訴えた。
宇宙歴791年に連立与党の
進歩党に所属している。下院議員であり、
ホワン・ルイと共に左派のホープとして期待されている。(8話)
宇宙歴792年には財政委員長を務めており、国防予算削減案を提出しているが、
国民平和会議の反対が強く、通過する見込みは薄いと言われる。が、見事に成功させたらしい。また、復興支援を求めるエル・ファシル星系に対し二三〇〇億ディナールの支援しか認めず、しかも、緊縮財政を推進するという条件を付けた。(12話)
宇宙歴793年には財政委員長を辞めている。(14話)
宇宙歴794年に
ヴァンフリート星域会戦が痛み分けに終わったことで
エステル・ヘーグリンド最高評議会議長の辞任が不可避の情勢になると、与党議員は政権争いに没頭する。レベロは
「今は経済危機の最中だ。政権争いなどやっている場合か」
と痛烈に批判したが、彼と危機意識を共有する者は現れなかった。(20話)同年に
ムガルジ政権が発足すると議長補佐官(経済財政担当)に就任。経済危機を「冷水療法」で収束させる。(24話)同年の
第六次イゼルローン要塞攻防戦後、軍縮と対帝国デタントを提言した。「ミスター・コストカット」と呼ばれている。(25話)
宇宙歴795年の第一次
ボナール政権で財政委員長に就任。地方補助金の削減に取り組む。(34話) 同年には地方補助金の増額を求める辺境八星系に対し、
「財政赤字が慢性化しているのは、支出を減らせないあなたたちの責任ではないか。中央が金を出さないから赤字になっているわけではない。補助金>に甘えているから赤字ができるのだ。
アーレ・ハイネセンが唱えた『自由・自主・自律・自尊』の精神を今一度思い出していただきたい」
と苦言を呈した。この頃には同盟政界の良心と言われている。(35話)が、地方からの批判は尋常ではなく、植民星への再配分を拒否した地球統一政府与党のリューブリック書記長と並べ、「冷酷な専制君主」と呼ぶ記事もある。(36話)
宇宙歴796年の
エル・ファシル七月危機後、
「有罪にせよとは言わん。だが、無罪にするにしても手続きが必要だ。ヤン提督が民間人保護を怠ったのは事実。なし崩し的に免罪するわけにはい>くまい。査問会で是非を明らかにすべきだ」
と
ヤン・ウェンリー宇宙軍准将を公的な査問会にかけることを主張したが賛同するものはほとんど居なかった。(46話)
宇宙歴796年に
レグニツァの悲劇が起こると盟友
ホワン・ルイ人的資源委員長と共に最高評議会の総辞職を求めたが相手にされなかった。(48話)
宇宙歴797年頃、
パトリオット・シンドロームの終焉によって盟友
ホワン・ルイと共に政界での重みが増している。同年、レベロら進歩党左派が、
反戦市民連合、
環境党、
独立と自由の銀河、
楽土教民主連合など左派野党の幹部と会合を持ち、左派連立政権樹立に向けて話し合ったと報じられた。なお、レベロ、左派野党の幹部らは「人権関連法案に関する話し合い」としており、連立の可能性を否定している。
(51話)
宇宙歴797年の第三次
ボナール政権でも財政委員長として続投。同年5月3日、国防予算を一五パーセント削減する方針を示した。(52話)同年には財政支出削減と大型増税を断行し、不景気が一層ひどくなった。フェザーン自治領主府の同盟国債購入額の減額、フェザーン政策投資銀行の投資資金の一部引き上げが追い打ちをかけた。(53話)同年には最高評議会で「
神々の黄昏(ラグナロック)」作戦の議会提出に盟友
ホワン・ルイと共に反対した。(55話) 同年、
リンジー・グレシャム副議長が紙幣の大量増刷を提案すると「インフレが起きる」と反対した。(55話)
宇宙歴798年には「出兵が一日続けば一〇〇〇億ディナールが消える。戦果を材料に講和した方が良い」と提案する。同年に同盟軍がオーディンを解放した後、帝国の「革命戦士」が貴族や富裕平民に暴行を加え、豪邸から金目の物を奪い取り、官庁や特権企業を破壊する姿をみて、
「オーディンで深刻な事態が起きている。憲章精神が復讐の名のもとに踏みにじられている。
同盟憲章第一条、人間の尊厳は不可侵である。
同盟憲章第二条、すべての人間は生命及び身体を害されない権利を有する。
同盟憲章第三条、すべての人間は法の前に平等である。すべての人間は性別、血統、出身地、身分、信仰、信条による差別や優遇を受けてはならない。
この大原則があるがゆえに、あらゆる自由と権利が保障される。人間はすべて不可侵の人権を有すると同時に、他者の人権を尊重する義務を負う。
ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムのような大罪人であっても、人権は尊重されるべきだ。罪を裁くのは法廷であって暴力ではない。圧政の罪は法によって裁かれるものではないか。
平民が貴族を殴るのを見て、気が晴れない者はいないだろう。だが、そんなものは一時の気晴らしだ。不朽の大原則を破った事実は、未来永劫消えない傷を残す。
暴力を止めよ。殴られた者を保護せよ。我々は復讐者ではなく解放者なのだ。同盟憲章の精神に立ち返るのだ」
と厳しく批判した。放任政策を主導する
ロブ・コーマックや
カラム・ラシュワンとは、公的には
良識派の同志であり、私的には友人であったが、それでも手加減はしない。
良識派の名に恥じない態度と言える。しかし、あまりにも世論と乖離していた。(60話)同年には「財政負担の抑制」を理由に帝国領への増援を減らそうと努力した。(62話) 同年12月に行われた解放区選挙においてイメージ選挙に終始する解放区政党を批判した。さらに帝国を支援するフェザーンに対する出兵について議論が起こると対帝国講和を仲介できる者の喪失、そして二〇億人が住む惑星での地上戦を避けるべく反対派に回った。(63話)
宇宙歴799年には同盟本国で「財政危機」という炎が上がり始める。レベロは
「我々は最大の敵に直面している。その敵とは帝国ではない。財政危機だ。帝国には我が国を滅ぼす力などない。だが、財政危機にはその力がある。そして、滅びの時は間近に迫っている。どちらとの戦いを優先すべきかは言うまでもない。今すぐ解放区から兵を引こう。総力をあげて財政危機に立ち向かう時だ」
と、即時講和と財政再建を強く訴えた。講和に際し、悲観論者であったために楽観論者と財政委員長を交代させられる。(64話)同年には
反戦市民連合が主導する反戦集会に参加し、即時講和を訴えた。(65話)ラグナロック作戦終了後、最高評議会表議長に就任する。
統一正義党を除く全政党が与党となった。閣僚一一名も党派バランスは完全に無視し、ラグナロック反戦運動の功労者はほとんど入閣させず、
良識派の実務家だけを選んだ。各委員会の副委員長や委員も実務型の人物が起用された。また、盟友
ホワン・ルイを最高評議会書記に登用する。さらに、経費削減のため、最高評議会直属の諮問機関を一四個から八個に減らし、諮問委員を入れ替えた。政策的には
ハイネセン主義への回帰を訴えた。政策実現のために健闘し、徹底的な緊縮政策でインフレの進行を食い止め、予備役二五〇〇万人の撤収と復員を二か月で完了した。「同盟は解放区・接収財産を無条件で返還し、帝国は無条件で賠償請求権を放棄する」という案を提示して講和交渉も合意させた。ラグナロックの敗因について、「戦争の長期化が敗因を招いた。兵力は十分だった」という公式見解を出した。(70話)当初は政府間の平和条約締結を望んだが、保守層の強い反対にあい、帝国が同盟の国家承認に踏みきれなかったこともあり、軍隊同士の休戦協定という形で決着した。その後、英雄への顕彰を求める声と敵役への断罪を求める声が高まったが、どちらにも応えようとしなかった。
「私は英雄や敵役を作ろうとは思わない。そのような存在は一時の気晴らしにはなるが、真の問題を解決する役には立たないからだ」
「今は再建に取り組む時だ。過去の行き違いは水に流そう」
と市民に和解を訴えた。この政策は反発もあったものの、予想以上に受け入れられた。また、同盟経済を治療するために二つの処方箋を選んだ。一つは緊縮財政、もう一つは軍縮である。自身を含む政治家自らが率先して身を切る改革を行い、さらに政府支出を大幅に減らし、社会保障費も自立を促進するための政策へと舵を切った。フェザーン自治領の提案した緊急融資も「無利子でも借金は借金だ」と言って断った。同時に提案された汎銀河貿易投資協定には、喜んで参加した。最大の障害である国防費の削減を断行するために軍部
良識派と協調し、大幅な軍縮、軍人年金・遺族年金の削減、軍人の再就職制限など徹底した改革を行った。(71話)(72話)
宇宙歴800年には経済は悪化の一途をたどり、物価と株価は下落を続けた。多くの企業が倒産し、生き残った企業も賃下げや人員整理を余儀なくされた。失業率は二五パーセントに達し、失業を免れた者も賃金が大幅に下がっている。経済的な苦境が犯罪や自殺を急増させた。が、
ハイネセン主義に基づいて直接的な救済を避けた。帝国からの亡命者を受け入れるなど、辺境を見捨てるような結果を招いた。これによって辺境では同盟からの独立を求める動きが激しくなり、レベロもこれに対して強硬な姿勢で臨んだ。これらの緊張状態の中、5月6日18時24分、対話集会の最中に銃撃を受けた。犯人は麻薬中毒者の
マリーズ・エルノーという女性であり、単独犯とされたものの、真相は不明。同盟市民の怒りはエルノーに集まったが、病床のレベロ議長が「私刑はテロと同じだ。そんなことは望まない」と訴えたため、すぐに静まった。テロですらレベロ議長の高潔な精神を傷つけることはできなかった。6月10日、レベロ議長は病床から総辞職を発表した。この頃には「政策のレベロ、政局のホワン」と称されているらしい。(72話)なお、レベロ政権とホワン政権で財政赤字を半分にまで削減している。さらに詳しいレベロ政権の政策等は
レベロ政権のページを参照されたし。
宇宙歴800年に
ホワン政権の後を継いだ
トリューニヒト政権が『
ヨブ・トリューニヒトと市民の二〇の約束』と題された政策綱領を発表しすると、病床から「全体主義だ」と批判した。(74話)
宇宙歴801年、
辺境正常化作戦で警察が重武装で活動したことを受け、「軍事力と警察力の一体化は、自由を侵害しかねない」と苦言を呈する。この時点で進歩党の代表を務めている。(75話)
同年10月、
一〇月クーデター(
民主主義再建会議のクーデター)の際、再建会議から協力を求められる。
リオン・エルズバーグ都知事をはじめ、進歩党主流派が再建会議を支持する中、盟友
ホワン・ルイと共に再建会議に退陣を求め、その後、首都防衛軍司令官
エリヤ・フィリップス宇宙軍中将が組織した
市民軍に合流した。この理由についてレベロは
「私は選択の自由を尊重したい。市民に改革を支持してほしいとは思う。そのための努力を惜しむつもりもない。だが、決定権は市民にある。独裁者が押し付けた改革よりは、市民が選んだ反動の方がましだ」
「私は何よりも自由を重んじる。改革は自由を拡大するための手段だ。手段のために目的を捨てるのならば、本末転倒としか言いようがない」
「もう一つ理由がある。リベラルを抵抗運動に参加させたい。再建会議はリベラルの右翼アレルギー感情を利用することで、支持を固めた。民主主義を優先すべきと考える者も、トリューニヒト政権を守るために戦う気にはなれない。私が市民軍に味方すれば抵抗感が薄れるはずだ」
「リベラルの間には、『抵抗運動は右翼を利する行為だ』という風潮がある。反戦市民連合党員のほとんどは、ソーンダイク議員らに背を向けた。市民軍にリベラルなイメージを付与できれば、ソーンダイク議員らも支持を拡大できる」
と語った。市民軍内部ではリベラルへの反発もあったものの、市民軍顧問という肩書きが与えられた。(81話)これは実権の無い肩書であったものの、政界で長く信念を貫いてきた彼の経験と影響力は実際には市民軍とエリヤの助けとなった。(82話)再建会議が市民軍に対し和解交渉を申し入れてきた際は、生命と原則という二択に対しあくまで原則を取る。現実的な視点から妥協も道とする盟友ホワンや感情面から徹底抗戦を主張する
サンドル・アラルコン宇宙軍中将と激しく議論を戦わせる。(83話)ボーナム総合防災公園での最終局面では「市民が危険を冒しているのだ。代表者たる議員が隠れるわけにはいかない」と言い張り、エリヤに同行した。エリヤの演説によって絶体絶命の局面がひっくり返った後、「民主主義が勝ちました! 先生のおかげです!」と両手でレベロの手を握り締めたエリヤに対し、沈痛そうに首を振りながら「違う」「エリヤ・フィリップスの勝利だ」と言って立ち去る。(84話)クーデターが山場を越え、安全が確保された後現れた
ヨブ・トリューニヒト最高評議会議長に対し、
サンドル・アラルコン宇宙軍中将が食って掛かると、「アラルコン君、彼は全市民の代表者だ。相応の敬意を払いなさい」と諭した。が、「指導者なくして国家は成り立たん」とトリューニヒトが発言すると「何もわかっていない」といった顔でため息をついた。(85話)クーデター終結後、
国民平和会議(NPC)、
進歩党、
反戦市民連合、
環境党の四党がテロ組織認定を受け、法秩序委員会から解散を命じられると「国政政党の強制解散は悪しき前例になる」と言って、最高裁に異議を申し立てた。解散請求が却下された後に、進歩党を自主解散させた。(86話)その後、反クーデター闘争の経験から、右翼と和解する必要性を痛感し、盟友
ホワン・ルイと共に
「今は和解する時だ。憎悪を乗り越えよう。異なる思想を持つ者が共存できる社会を作ろう」
と、
和解推進運動を結成し、代表に就任する。この路線変更は大多数のリベラルから反発を受け、一部からは負け犬、裏切り者とまで罵倒される。(88話)同年12月の統一補欠選挙において、和解推進運動は信じられないほどの敗北を喫した。「分断を煽る政治からの脱却」「批判ではなく相互理解が必要」というレべロの訴えは、党派対立に飲み込まれた。(89話)
宇宙歴802年に帝国の
オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク公爵らが即時講和を口にし始め、同盟内部で徹底抗戦派と即時講和派の対立が起こると、即時講和派として
反戦・反独裁市民戦線(AACF)に協力しようとしたが共闘を拒否されたため、独自の戦いを進めた。超党派を標榜し、反戦派、主戦派、中道派の結集を目指す。かつての同志はAACFに行ってしまった。孤独な戦いを強いられる。(93話)同年、財政危機の脅威が高まると、リベラル・保守・右翼に対し、「もはや争っている時ではない。挙国一致で緊縮財政を進めよう」と呼びかけた。そして、トリューニヒト議長と会談し、間接税の税率を三倍に引き上げるよう求めた。
「増税こそが唯一の景気対策だ。政府が緊縮に転じたことを知れば、投資家は安心し、金融市場が活性化する。間接税は公平に徴収されるため、市民の不満は少ない」
という彼の提言は学問的にも政治的にも非の打ち所がなかった。大衆党からも賛同の声が相次いだ。だが、トリューニヒト議長からは、「公約に反することはできない」と言って拒否された。それでも、レベロは食い下がった。今が国家滅亡の瀬戸際だと考え、財政再建に取り組むなら、全面的に協力するとも述べた。その為、政界ではレベロに対する支持がじわじわと広がり始めた。彼の立てた
財政危機と戦う議員連盟には、
民主主義防衛連盟(DDF)の
コーネリア・ウィンザー代表、
大衆党のシャノン前代表代行といった非リベラルの大物も名を連ねた。AACFの
シュミット議員はレベロ批判の急先鋒であったが、涙を流して謝罪し、財政再建に協力することを誓った。(96話)同年に大手外食チェーン・スズカに対して超法規的攻勢がかけられると、「どのような理由があっても、私刑は許されない」と訴えた。下院に会長
ミセル・ボースマの死を祝う決議案が提出された日には抗議演説を行い、
「ボースマ氏の死とは何か? それは民主主義の敗北だ。彼が犯罪者ならば、しかるべき手続きを踏んで告発するべきだった。
人間は等しく権利を持っている。犯罪者が相手であってもそれは変わらない。相手の権利を尊重することを忘れ、限度以上の罰を加えれば、権力は暴力と化す。
ボースマ氏と彼の会社に対して加えられた攻撃は、三〇〇以上の法律に違反している。ルールを擁護すべき立場にある者が、率先してルールを破った。政府と市民が超法規的なリンチを行ったのだ。これを恐怖政治と言わずして何と呼ぶのか?
悪を滅ぼしたいという感情が民意なら、議会によって作られた法律も民意の表れだ。法律を尊重しよう。理性を取り戻そう」
と必死の警告を行ったが、議場では野次を浴びせられ、死を祝う決議案は賛成多数で成立した。市民からは殺人企業擁護だと曲解された。(99話)さらに同年8月5日に軍人以外の公務員の思想調査を目的とする法律、良心法が提出されると、前日に下院において切実な危機感に溢れた演説を行った。
「トリューニヒト議長は、『我が国は危機にある。だから、非常手段もやむを得ない』と言う。だが、非常手段はあくまで非常のものである。非常手段が日常化した時、独裁が始まる。
四九二年前のことを思い出してほしい。銀河連邦の議会は、非常手段だと言ってルドルフ・フォン・ゴールデンバウムに帝冠を与えた。市民は自らの手で自由を投げ捨てたのだ。
法律が常に市民の味方であるとは限らない。条件が揃えば、誰でも法律を利用できる。独裁者が権力を握った時、法律は鞭となって諸君を打つだろう。良心法は未来のルドルフに武器を与える法律だ。決して容認するべきではない」
と必死に独裁の危機を訴えたが返ってきたのは大衆党議員の野次だった。結局、良心法は賛成多数で成立した。(100話)
3 能力
元々
ハイネセン経済学派の学者であり、経済については精通している。逃亡者作中でもムガルジ政権下で経済危機を収束させている。また、牙城であった国防予算の削減を断行できたのは彼が初めてである。軍縮の必要性自体は穏健保守派もリベラル派も認識していたため、その功績は大きい。最高評議会議長就任後の政策に関しては評価が分かれるが、ホワン政権と合わせて、徹底的な緊縮策によって財政赤字を半減させたことは特筆すべき点だろう。
また、清廉で理想主義的な政治家だが、それだけではなくその理想の為に非情な策も断行するだけの器量を持っている。スポンサーを引っ張る力もある。
政策議論には長けているが、スピーチはうまくない。しかし、口下手だからこそレベロの言葉は信頼できると考える有権者も多い。
4 性格
私心無き政治家。その行動は全て同盟と民主主義への愛が原動力であり、その点に関して疑念を持つものは彼と対立する人間にも少ない。特にヨブ・トリューニヒトは彼にかなりの思い入れがあるらしい。例えテロの被害にあったとしても彼の高潔な精神が傷つくことは無い。自分が率先して痛みを引き受けるのがレベロ流。
最終更新:2021年04月01日 00:27