アドリアン・ルビンスキー(宇宙暦755年 - )はフェザーン自治領の政治家。原作
登場人物である。
略歴
前世
フェザーン五代目自治領主を務めており、地球教の意向に沿って同盟・帝国を争わせ、疲弊させる政策を取っていたが、
ラインハルト・フォン・ローエングラムと
ヤン・ウェンリーの台頭とそれによる情勢変化を受け、ローエングラム朝銀河帝国の覇権下で経済面を握ることを目指し活動する。が、
ニコラス・ボルテックの裏切りもあり、フェザーンを追われ、陰謀家、テロの首謀者として地下での活動を余儀なくされる。最後はハイネセンの病院で自らの死をトリガーとする同時多発爆弾テロ、ルビンスキーの火祭りを起こす。
新版
宇宙歴794年頃にはフェザーン自治領主を務めており、伝統的な勢力均衡政策を堅持する彼の派閥が単独でフェザーン元老院の六割を占めている。(20話)
宇宙歴797年には自ら帝国内戦の調停に乗り出したが、失敗した。(53話)同年に
自由惑星同盟が「
神々の黄昏(ラグナロック)」作戦を議会で可決すると静観の姿勢を崩さなかったが、自治領財務総局が「同盟経済の先行き不透明」を口実に、同盟政府との債務繰り延べ交渉の一時中止、軍事国債の購入停止を決めた。その一方で
リヒテンラーデ=リッテンハイム連合に二〇兆帝国マルク、ブラウンシュヴァイク派に一五兆帝国マルクの「人道援助」を行った。(55話)
宇宙歴798年頃、同盟軍が帝国軍を各地で撃破すると、両国の戦争による経済不安もあり、窮地に立たされる。勢力均衡論者からは同盟の一人勝ちを許した責任を問われ、親同盟派からは同盟に協力しなかったことを批判され、親帝国派からは帝国を支えきれなかったことを批判され、財界主流派からは解放区ビジネスに乗り遅れた責任を問われる。人道援助の名目で帝国各派に莫大な援助を行う一方で、同盟政府に撤退を求めているものの、事態打開の見通しは立たなかった。(61話)ド往年にはフェザーンで民主化運動が盛り上がる。経済政策に抗議するデモが自治領主制の廃止と自由選挙を求める闘争へと発展し、各地で治安当局とデモ隊が衝突し、多数の死傷者が出た。ルビンスキー政権は崩壊の瀬戸際に立たされた。(62話)
ルビンスキーは帝国への支援を止めさせたい同盟がこの民主化運動を煽ったのではないかと疑った。さらに同盟が第一四方面軍と第一九方面軍の即応部隊をフェザーン国境まで前進させ、第一三方面軍、第一七方面軍、第二〇方面軍の即応部隊も国境へと向かわせたために、同盟軍の行動を侵略だと非難し、警備艦隊を総動員した。同時期には水面下で同盟・
リヒテンラーデ派・
リッテンハイム派・
ブラウンシュヴァイク派の代表を集め、フェザーンで和平会議を開催することに成功した。(63話)
宇宙歴801年には銀河経済復興計画「ルビンスキー・プラン」を同盟の
ヨブ・トリューニヒト最高評議会議長が受け入れた。民主化運動に悩まされつつも健在らしい。(75話)
宇宙歴802年2月、
ローエングラム大元帥のクーデターにより、
クラウス・フォン・リヒテンラーデ公爵が
帝国摂政に就任すると、祝福のメッセージを送った。(96話)
最終更新:2019年07月14日 10:57