ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ(宇宙暦776年 - )は銀河帝国の貴族令嬢。原作準主人公である。

1 外見

くすんだ短めの金髪と少年めいた硬質の美貌の持ち主だが、それ以上に活き活きと輝くブルーグリーンの瞳が活力に満ちた印象を与えている。

2 略歴

2-1 前世

 首席秘書官としてラインハルトに仕える。大本営幕僚総監カール・ロベルト・シュタインメッツ帝国宇宙軍上級大将の戦死後は同職を中将待遇で務めた。その後、紆余曲折を経てローエングラム朝銀河帝国初代皇妃となり、第二代皇帝アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラムを出産した。
 ラインハルトの死後、摂政皇太后として国政を担う。当初は七元帥を始めとする功臣の権勢が強く、ブラッケ民政尚書、リヒター財務尚書・ブルックドルフ司法尚書らが失脚を余儀なくされたが、共和主義者やゴールデンバウム朝残党によるテロの激化によって、対テロ戦の専門家が台頭し、艦隊戦の専門家である功臣は発言力を失っていった。
 その後、皇帝が民衆と一人で向き合う自由帝政の限界を感じ、貴族制度を復活させる。ラインハルトの実力主義・平等主義を受け継ぐ軍部はこれに反発したが、個人的に親しいミッターマイヤーケスラー両元帥の説得で七元帥が皇太后を支持した。七元帥の引退後、二度にわたってクーデター計画が立てられたが、帝国宰相エルスハイマー侯爵と共に未然に鎮圧した。
 しかし、その後、軍部が憲法制定と議会制度導入を訴える運動を始めたことで、帝国議会の設立を余儀なくされた。

2-2 新版

 宇宙歴802年時点で、マグダレーナ・フォン・ヴェストパーレ男爵夫人の私設秘書を男装の金髪美人が務めているとされている。彼女の可能性が高い。(92話)

3 能力

 客観的で合理的、ローエングラム王朝の関係者の中では、あるいは随一ではないかと言われるほどの政治センスを持ち、さらにはそれを最大限に生かすしたたかさを有している。ラインハルトからも高く評価されている。

4 性格

 基本的に温厚な性格だが、強靭な精神力も有している。
最終更新:2025年03月20日 16:32