会話の心得

デビルサマーでの会話とは

 『真・女神転生デビルサマナー』では、従来のシリーズに比べ、格段に会話のバリエーションが増えた。それは見方を変えれば複雑化したとも言える。このページでは悪魔との会話について、簡単にではあるがワンポイントアドバイスを書いていくことにする。

会話の基本

 悪魔を口八丁で仲魔に引きずり込むのが、デビルサマナーの基本である。しかし敵として出現した悪魔すべてを会話で仲魔にできるわけではない。そこには明確なルールが存在する。それは「DARK属性の悪魔は会話で仲魔にならない」ということだ。デビルアナライズを起動させて、DARKと表示されている悪魔がそれだ。
 これは個人個人に設定されているのではなく、種族として設定されている。初心者の人はどの種族がDARKなのかを覚えていくことから始めるといいだろう。大抵のDARK系悪魔はグロい姿をしているので、慣れれば見た目から想像もつきやすくなるはずだ。
 そういうこともあって、初めて遭遇した悪魔はいきなり話しかけたりせず、まず倒してデビルアナライズに登録するクセをつけるといい。戦闘が終わったあと、デビルアナライズで悪魔を確認していくと、おのずと覚えていけるはずである。

属性関係

 デビルサマナー以前の『真・女神転生』では、自分の属性と悪魔の属性が反する場合、会話で悪魔を仲魔にすることは不可能であった。このようなルールが続いてきたために勘違いしている人が多いのだが、実はデビルサマナーにおいては属性が反するからといって仲魔にならないというルールはない。つまり魔神を召喚してLAWに傾いていてもCHAOSの堕天使は会話で仲魔にできるし、魔王を召喚してCHAOSに傾いていても、天使を会話で仲魔にすることは可能なのである。
 この点に関して、攻略本(飯田版・成沢版共に)には「属性が違うと会話で仲魔にならない」と、ゲームの説明書にも書いていないことをさも当然かのように書いており、またそれを読んだシリーズ経験者のプレイヤーの場合、それまでのルールと重ね合わせてしまい、「そういうものだろう」と信じ込んでいた人もいるのではないだろうか。アトラスは攻略本をチェックしていたのかどうか疑問である。

スタンス

 デビルサマナーで新たに採用されたのが「スタンス」という要素だ。これは「悪魔との気持ちの距離」といったもので、スタンスポイントが高ければ悪魔との会話が友好的なムードで開始され、逆にスタンスポイントが低い場合は険悪なムードで会話が開始する。スタンスは高・中・低の3段階あり、さらに1段階にふたつずつ開始パターンが用意されている。
 スタンスポイントは会話口調ごとに設定されており、ある口調のスタンスポイントが高くなると、ある口調のスタンスポイントが低くなるという仕組みになっている(詳細はメニュー「スタンス調査」参考)
 このスタンスポイントは不可視パラメータのため、ゲーム画面で確認することはできないが、会話の選択肢の中で、状況にふさわしくないものを選ばなかった場合に、少しずつ変化していく傾向にあるようだ。

友好度と服従度

 会話で使用されるパラメータには、「友好度」と「服従度」というものもある。これは一方が上がれば一方が下がるという関係にある。これもまた不可視パラメータなため、数値を直接確認することはできない。
 これらパラメータは主に会話時に変化するが、エンカウント時(悪魔遭遇時)には友好度加減算分処理というものがおこなわれ、微妙にパラメータが増減しているらしい。

【友好度】
まず友好度だが、これはLIGHT系悪魔以外のすべての悪魔に設定され、あなたに対する友好的な度合いを意味する。この数値の増減は以下の通りだ。

  • 会話で好意的な会話が成立すると増える。
  • 会話で敵意的な会話が成立すると減少する。
  • 悪魔の要求に対して与えた物の価値によって増減する。
  • 仲魔から削除すると大きく減る。
  • バッドステータスのまま仲魔から削除すると大幅に減る。

【服従度】
続いて服従度だが、これもLIGHT系悪魔以外のすべての悪魔に設定され、あなたに対する服従的な度合いを意味する。この数値の増減は以下の通りだ。

  • 自分のレベルが相手のレベルより高いと増える。
  • 会話で悪魔が従順な態度を取った場合に増える。
  • 会話で悪魔が反抗的な態度を取った場合に減少する。
  • 悪魔の要求に対して与えた物の価値によって増減する。

 このように、友好度と服従度は会話時にどんどん増減するのが分かる。特に有効度が低いと会話で無条件で仲魔になる流れが発生しにくくなったり、会話が膨らむことなく終わってしまったりと、あまり良いことはない。なので、会話では基本的には褒める・同意するという選択肢が望ましい。
 しかし悪魔によってはコビを売る態度が嫌われることもあるため、一概に「これが正解」という選択肢があるわけではない。最後にギフトによる友好度・服従度の計算式を紹介する。

  • 現金の場合
    =「貢いだ金額」÷600
  • MAGの場合
    =「貢いだMAG」÷60
  • アイテムの場合
    アイテムの価値による

 この公式ではどの場合でも最大値を5と設定してあるため、どれだけ高額なギフトをしたところで、劇的に変化が起こるというものではないらしい。

「なにかくれ」への対応

 悪魔といよいよ本格的な交渉に入ったとき、「なにかくれ」と言われる。ここで現金・マグネタイト・アイテム・何も渡さないのいずれかを選ぶことになるが、「なにを」「どれくらい」渡せばいいのか見当がつかない人も多いのではないだろうか。
 まずはっきり言ってしまうと、明確な答えはない。しかしある程度見当をつけて渡せば、それなりに成功する、とは言える。ではその見当のつけ方とは?

  • 現金の場合
    =悪魔のレベル×100~200
  • MAGの場合
    =悪魔のレベル×10~20

 このぐらいの数値が妥当なところだろう。この他にも宝石を渡すという手もある。あくまでも一例なので、自分なりのパターンを探しだしてほしい。

満月

 満月時には悪魔は凶暴化し、基本的に会話が成立しない。しかし粘って話しかけると、稀に会話が成立することがある(運のアビリティが関係しているかどうかは不明)。実はこのときがチャンスだ。というのも、選択肢によっては悪魔がその場の勢いで仲魔になってくれる確率がそれなりにあるからだ。
 ポイントとなるのは流れを壊さない選択肢を選ぶこと、だろうか。つまりいつもの調子と特に変わらないのだが、おかしな選択肢を選んでしまうと、時期が時期なだけに悪魔が容赦なく襲いかかってくる可能性が高い。しかしそうであってもメリットも高いわけで、何度話しかけても仲魔になってくれない悪魔が出たときは、むしろ満月時はチャンスと考えるべきだ。

逃走確率

 ここまで悪魔との会話・交渉について述べてきたが、最後に「逃走」について述べて終わることにする。まずは逃走の可否判定計算公式を紹介する。

  • X=あなたの速さ+運×2
  • Y=会話中の悪魔の速さ+運×2
  • XとYにそれぞれランダム数(0~7)を加算し、その結果が「X>Y」の場合、逃走成功
  • 上記の計算で「X<Y」となった場合、「あなたの運+32/255」の確率で逃走が成功する

 と、これが逃走確率の公式である。しかし実際にやっているとわかるが、こちらの速さが圧倒的に相手より上でも、どういうわけか逃走失敗になる可能性が高い。
 結局のところ、面倒でも逃げずに戦った方がいい。もしくはエストマか奉旨でエンカウントそのものを避けるべきだろう。PSP版では同じ計算式かどうかは不明だが、SS版よりはかなり逃げやすくなっている。


最終更新:2019年04月21日 15:12