それに、きっと悪意というものは無かった。
冥府の王を名乗る男に殺し合いを命じられても動じる事は無く。
呑気ともとれる立ち振る舞いで会場を歩いていた。
事実彼にとって、殺し合いなんてどうでも良かった。
決闘王の称号なんてものに興味はない。
人が死ぬことにも慣れている。
だからこうして、当てもなくぶらついているのだ。
ともすれば、酷く人間味が希薄で。
他人から見ればある種異様な人物に映ったかもしれない。
本当に参加者…否、人間なのか?と。
だが、背負うデイパックと“それ”に嵌められた銀色に鈍く輝く首輪こそ、参加者の証明だった。
冥府の王を名乗る男に殺し合いを命じられても動じる事は無く。
呑気ともとれる立ち振る舞いで会場を歩いていた。
事実彼にとって、殺し合いなんてどうでも良かった。
決闘王の称号なんてものに興味はない。
人が死ぬことにも慣れている。
だからこうして、当てもなくぶらついているのだ。
ともすれば、酷く人間味が希薄で。
他人から見ればある種異様な人物に映ったかもしれない。
本当に参加者…否、人間なのか?と。
だが、背負うデイパックと“それ”に嵌められた銀色に鈍く輝く首輪こそ、参加者の証明だった。
「おーい」
と、彼がこの会場に現れてから十五分ほど後。
会場を当てもなくさ迷っていると、自分に声を掛けてくるものがいた。
そう、自分に。
この、『吾妻史郎』に声を掛けたのだ。
会場を当てもなくさ迷っていると、自分に声を掛けてくるものがいた。
そう、自分に。
この、『吾妻史郎』に声を掛けたのだ。
「ぐえぺッ!!!」
声を掛けてきたのは少年だった。
声を掛けてきた少年は、偶然振ってきた小型の隕石によって木っ端微塵となった。
それを見届けて。
吾妻史郎はまた会場を当てもなく練り歩く事とした。
声を掛けてきた少年は、偶然振ってきた小型の隕石によって木っ端微塵となった。
それを見届けて。
吾妻史郎はまた会場を当てもなく練り歩く事とした。
「…………」
何時もの事だ。
何も変わらない。
彼を見たものは即、不幸な事故で死に至る。
繰り返すが、彼に悪意はない。
ただ、彼を見たものは死ぬ。彼がやろうとしてやっているかどうかすら怪しい。
木から落ちたリンゴが地面に向けて落下するように。
火にくべた薪が燃えてやがて灰になる様に。
それこそが自然の摂理である様に、彼は人を、己を見たものを殺し続ける。
その虚像の名は、吾妻史郎といった。
何も変わらない。
彼を見たものは即、不幸な事故で死に至る。
繰り返すが、彼に悪意はない。
ただ、彼を見たものは死ぬ。彼がやろうとしてやっているかどうかすら怪しい。
木から落ちたリンゴが地面に向けて落下するように。
火にくべた薪が燃えてやがて灰になる様に。
それこそが自然の摂理である様に、彼は人を、己を見たものを殺し続ける。
その虚像の名は、吾妻史郎といった。
【吾妻史郎@裏バイト 逃亡禁止】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:ぶらつく。
1:殺し合いはどうでもいい。でも帰りたいと言えば帰りたい?
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:ぶらつく。
1:殺し合いはどうでもいい。でも帰りたいと言えば帰りたい?
……………
………
……
………
……
意識が、覚醒する。
「……ったく、いきなり何だったんだ?」
身体から俄かに黒い粒子を吹かして。
今しがた隕石で木っ端みじんにされた少年は立ち上がった。
隕石の直撃の瞬間放り投げたデイパックを拾って、伸びをする。
そう。
吾妻史郎と同じく、少年もただの人間ではなかった。
今しがた隕石で木っ端みじんにされた少年は立ち上がった。
隕石の直撃の瞬間放り投げたデイパックを拾って、伸びをする。
そう。
吾妻史郎と同じく、少年もただの人間ではなかった。
「…佐藤さんとの戦いから、死ぬことになるのは久々だな」
亜人。
粉微塵にされても死ぬことは無い超越者。
それが少年、永井圭の正体だった。
粉微塵にされても死ぬことは無い超越者。
それが少年、永井圭の正体だった。
「いきなり災難だったが…収穫は無かった訳じゃない」
不死者である亜人としての能力は消えていない。
それは証明された。
だが、その上で気になるのがこの首輪だ。
まさか一度木っ端微塵にされた身体にも不随してくるとは思わなかった。
この首輪が爆発したとしたら。
亜人すら、殺しうることが可能なのかもしれない。
それは証明された。
だが、その上で気になるのがこの首輪だ。
まさか一度木っ端微塵にされた身体にも不随してくるとは思わなかった。
この首輪が爆発したとしたら。
亜人すら、殺しうることが可能なのかもしれない。
「…さっさと外したいところだな」
全くもってツイていない。
佐藤なんて言う怪物中の怪物のような男との戦いが終わった矢先にこれだ。
決闘王の称号なんて興味はないし、さっさと家に帰してほしい。
だが、圭に優勝して帰ろうなんて言う気はサラサラなかった。
佐藤なんて言う怪物中の怪物のような男との戦いが終わった矢先にこれだ。
決闘王の称号なんて興味はないし、さっさと家に帰してほしい。
だが、圭に優勝して帰ろうなんて言う気はサラサラなかった。
「殺し合いに優勝してもあのハ・デスとかいう奴が素直に約束を守るとは思えない。
それに、守ったとしてもまた殺し合いに呼ばれない保証は何処にもない…よし」
それに、守ったとしてもまた殺し合いに呼ばれない保証は何処にもない…よし」
冷静に、沈着に。
合理的思考で、殺し合いを良しとしない論理を積み上げていく。
それこそが、永井圭という少年の最大の武器だった。
合理的思考で、殺し合いを良しとしない論理を積み上げていく。
それこそが、永井圭という少年の最大の武器だった。
「行くぞ」
【永井圭@亜人】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:会場からの脱出、もしくは打破。
1:他の参加者を探す。
2:亜人の能力が生きてるのは、ちょっと安心。
3:自分を殺しうるかもしれない首輪を警戒。さっさと外したい。
※原作終了後から参戦です
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:会場からの脱出、もしくは打破。
1:他の参加者を探す。
2:亜人の能力が生きてるのは、ちょっと安心。
3:自分を殺しうるかもしれない首輪を警戒。さっさと外したい。
※原作終了後から参戦です