虐待おじさんの剣戟が肉体派おじゃる丸を一方的に責め立てる。
まるでDBの免許書を奪い、TDNに命令するTNOKの様に。
まるでDBの免許書を奪い、TDNに命令するTNOKの様に。
(さて、考えないとまずいっすよね)
その中で肉体派おじゃる丸は眼前の敵、虐待おじさんに対処しつつも思考する。
目の前の相手への殺意は決して翳りを見せることはないが、だからといってがむしゃらでどうにかしようようとはしない。
目の前の相手への殺意は決して翳りを見せることはないが、だからといってがむしゃらでどうにかしようようとはしない。
なにせ、まず地力で負けている。
これは一軍と二軍の差である。
ミームで構成された虐待おじさんと本人にミームを埋め込まれた肉体派おじゃる丸という差はあるが、どちらもミームの量と質が重要なことに変わりはない。
ならば素材量が違う。作られたBBの数が違う。
一本しか発掘動画のない肉体派おじゃる丸と、数十本のAVに出ている虐待おじさんの差は深い。
素材が多ければ、切り抜きの量も増えるのが必然。
その物量が、この決闘では力の差として現れる。
これは一軍と二軍の差である。
ミームで構成された虐待おじさんと本人にミームを埋め込まれた肉体派おじゃる丸という差はあるが、どちらもミームの量と質が重要なことに変わりはない。
ならば素材量が違う。作られたBBの数が違う。
一本しか発掘動画のない肉体派おじゃる丸と、数十本のAVに出ている虐待おじさんの差は深い。
素材が多ければ、切り抜きの量も増えるのが必然。
その物量が、この決闘では力の差として現れる。
次に、リーチで負けている。
虐待おじさんは刀。肉体派おじゃる丸は徒手空拳。
当たり前だが、刀の方がリーチは長い。
虐待おじさんは刀。肉体派おじゃる丸は徒手空拳。
当たり前だが、刀の方がリーチは長い。
最後に、これは肉体派おじゃる丸の推測だが、おそらく支給品の数でも負けている。
彼のランダム支給品は三つなものの、一つは現在使用できず一つは使い捨てであり消滅した。最後に残ったのは一つだけだ。
対する虐待おじさんは刀を持っているが、それ以外は今の所見せていない。
単純に考えれば、最低でも二つ隠し玉があると考えるのが妥当だ。他の参加者を殺して支給品を奪っているのなら、それ以上かもしれない。
もしかしたら逆に、彼に支給されたものはあの日本刀だけで後は何も持っていないかもしれないが、そんな可能性を真面目に考えるのは、最早MUR並の池沼という他ないだろう。
彼のランダム支給品は三つなものの、一つは現在使用できず一つは使い捨てであり消滅した。最後に残ったのは一つだけだ。
対する虐待おじさんは刀を持っているが、それ以外は今の所見せていない。
単純に考えれば、最低でも二つ隠し玉があると考えるのが妥当だ。他の参加者を殺して支給品を奪っているのなら、それ以上かもしれない。
もしかしたら逆に、彼に支給されたものはあの日本刀だけで後は何も持っていないかもしれないが、そんな可能性を真面目に考えるのは、最早MUR並の池沼という他ないだろう。
(わら、笑いそうになるんすよ)
しかしここで肉体派おじゃる丸はある可能性に気付き、笑みを堪える。
さっきの気づきを確かめる為、彼は虐待おじさんの攻撃を今一度見る。そして確信に至った。
さっきの気づきを確かめる為、彼は虐待おじさんの攻撃を今一度見る。そして確信に至った。
ヒュウウゥゥゥン
虐待おじさんの剣筋が空を切る。
それだけで風切り音が響き、地面に斬撃の跡を僅かながらにも残し、圧倒的な力を見せつける。
それだけで風切り音が響き、地面に斬撃の跡を僅かながらにも残し、圧倒的な力を見せつける。
「動くと当たらないだろぉ!?」
「(動く敵に当てられないなんて)未熟です」
「(動く敵に当てられないなんて)未熟です」
そう、空を切る。
敵である肉体派おじゃる丸の身体を斬ることはできていない。
彼は虐待おじさんの剣戟を躱し始めていた。
敵である肉体派おじゃる丸の身体を斬ることはできていない。
彼は虐待おじさんの剣戟を躱し始めていた。
その事実に虐待おじさんは憤り、肉体派おじゃる丸は煽る。
「そっちから仕掛けてきたのに逃げてばかりってのはおかしいだろそれよぉ!」
「クキキキキ……」
「クキキキキ……」
煽りに対して更なる怒りに飲まれつつも返す言葉で煽り返してみる虐待おじさんだが、それが苦し紛れなのは明らか。
憎き相手がそんな振る舞いを見せている事実に、肉体派おじゃる丸は思わず笑ってしまう。
憎き相手がそんな振る舞いを見せている事実に、肉体派おじゃる丸は思わず笑ってしまう。
さて、なぜ急に虐待おじさんの攻撃が肉体派おじゃる丸に当たらなくなったかについて説明しよう。
ここで絡んでくるのは、ミームで構成された虐待おじさんと本人にミームを埋め込まれた肉体派おじゃる丸という差である。
ここで絡んでくるのは、ミームで構成された虐待おじさんと本人にミームを埋め込まれた肉体派おじゃる丸という差である。
まず前提として、当たり前だがTDNホモビ男優が戦闘技能など持つわけがない。
もしかしたら格闘技を習得している男優はいるかもしれないが、それでもこんな人外じみた戦いはできないと断言していいだろう。
ならば何が彼らの戦闘技能の根幹かというと、BB素材である。
本編中の何気ない動作の切り抜き、あるいは切り貼りでホモガキに捏造された動作こそが彼らの戦闘技能。故に弱点がある。
もしかしたら格闘技を習得している男優はいるかもしれないが、それでもこんな人外じみた戦いはできないと断言していいだろう。
ならば何が彼らの戦闘技能の根幹かというと、BB素材である。
本編中の何気ない動作の切り抜き、あるいは切り貼りでホモガキに捏造された動作こそが彼らの戦闘技能。故に弱点がある。
それは、動きが同じこと。
BB素材はあくまで素材。MMDのような自在な動きができるわけではない。
虐待おじさんのBB素材は一軍だけあって多い方ではあるが、限りはある。
更に接近戦となれば、更にパターンが減る。
それらを何度も見ていれば、今の肉体派おじゃる丸に見切ることはできなくはない。
BB素材はあくまで素材。MMDのような自在な動きができるわけではない。
虐待おじさんのBB素材は一軍だけあって多い方ではあるが、限りはある。
更に接近戦となれば、更にパターンが減る。
それらを何度も見ていれば、今の肉体派おじゃる丸に見切ることはできなくはない。
「こうすか?」
「あぁ痛ぇっ!?」
「あぁ痛ぇっ!?」
そして肉体派おじゃる丸は一瞬の隙を狙い、カウンターとして虐待おじさんに正拳突きを与えた。
彼は攻撃を受けた勢いで数メートル程吹き飛ばされたのち、地面を転がる。
彼は攻撃を受けた勢いで数メートル程吹き飛ばされたのち、地面を転がる。
「結構でも疲れますねこれ(小声)」
吹き飛ばされた虐待おじさんには目もくれず、思わず言葉がこぼれる肉体派おじゃる丸。
いくら攻撃の軌道が分かっても、当たれば大ダメージ必須の攻撃は精神的に彼を追い詰め、体力を奪う。
いくら攻撃の軌道が分かっても、当たれば大ダメージ必須の攻撃は精神的に彼を追い詰め、体力を奪う。
一方、虐待おじさんは地面を転がった後に即座に立ち上がり、再び肉体派おじゃる丸に攻撃を仕掛ける。
「(まだ攻撃が見切られていることが分からないなんて)笑っちゃうんすよね」
そんな虐待おじさんを嘲笑する肉体派おじゃる丸。
確かに剣を躱すのに体力は使うが、カウンターのタイミングは掴んだ。
もう一度同じ様に殴り飛ばしてやる、と構えるが――
確かに剣を躱すのに体力は使うが、カウンターのタイミングは掴んだ。
もう一度同じ様に殴り飛ばしてやる、と構えるが――
ドゴォ!!
虐待おじさんが放った攻撃は剣ではなく、蹴りだった。
これもまた彼の強み。剣戟のみならず、彼は多彩な攻撃手段を持つ。
元々ほんへにおいてひでを虐待する際も、虐待おじさんは竹刀のみならず鞭や蝋を使う。
それが拡大解釈され、彼のBBには日本刀のみならず二挺拳銃や格闘を扱っているものがあるのだ。
故に蹴りを剣戟と同じレベルで放つことも出来る。
これもまた彼の強み。剣戟のみならず、彼は多彩な攻撃手段を持つ。
元々ほんへにおいてひでを虐待する際も、虐待おじさんは竹刀のみならず鞭や蝋を使う。
それが拡大解釈され、彼のBBには日本刀のみならず二挺拳銃や格闘を扱っているものがあるのだ。
故に蹴りを剣戟と同じレベルで放つことも出来る。
一方、蹴り飛ばされた肉体派おじゃる丸は、さっき自分が虐待おじさんを殴り飛ばした時以上の勢いで吹き飛ばされ、地面を勢いよく転がった。
すぐに立ち上がった虐待おじさんと違い、殴り飛ばされ苦悶の表情を浮かべる肉おじゃ。
これが一軍と二軍の差。ミームがもたらしたものの差が残酷に現れる。
このまま何も起きなければ、どんな過程であれ最終的には虐待おじさんが肉体派おじゃる丸を殺し、力の差を知らしめることだろう。
すぐに立ち上がった虐待おじさんと違い、殴り飛ばされ苦悶の表情を浮かべる肉おじゃ。
これが一軍と二軍の差。ミームがもたらしたものの差が残酷に現れる。
このまま何も起きなければ、どんな過程であれ最終的には虐待おじさんが肉体派おじゃる丸を殺し、力の差を知らしめることだろう。
だが忘れるな。ここで繰り広げられているのはBB先輩劇場でもバトル淫夢でもない。
故にそれらではまず起こらないであろうことが起こることもある。
例えば――
故にそれらではまず起こらないであろうことが起こることもある。
例えば――
緑色の肉体を持った竜が前触れもなく現れることも、あり得る。
参加者の中で言うなら武藤遊戯とアニメ版海馬瀬人ならこの竜を知っているだろう。
竜の名前は異次元竜―トワイライトゾーンドラゴン。
異次元を移動することで本来なら戦闘と魔法罠カードで破壊されないカードだったが、この決闘では異次元を自在に飛び回り、たまに会場に現れるモンスターと化していた。
参加者の中で言うなら武藤遊戯とアニメ版海馬瀬人ならこの竜を知っているだろう。
竜の名前は異次元竜―トワイライトゾーンドラゴン。
異次元を移動することで本来なら戦闘と魔法罠カードで破壊されないカードだったが、この決闘では異次元を自在に飛び回り、たまに会場に現れるモンスターと化していた。
「オオッ!?(高音) まさかこんな奴出てくるなんて思わねぇだろうなぁ?」
「そうですね(笑)」
「そうですね(笑)」
あまりにも突然現れた竜に対し驚き、思わず誰に問うてるのかすら分からない言葉を漏らす虐待おじさんと、なぜか同意してしまう肉体派おじゃる丸。
一方、戸惑われている方の竜はそんな二人に構わうことなく、虹色の光線を虐待おじさんに向けて発射する。
竜が虐待おじさんを攻撃対象に選んだことに深い理由はない。現れた際、竜の正面にいた相手がそうだっただけだ。
一方、戸惑われている方の竜はそんな二人に構わうことなく、虹色の光線を虐待おじさんに向けて発射する。
竜が虐待おじさんを攻撃対象に選んだことに深い理由はない。現れた際、竜の正面にいた相手がそうだっただけだ。
「チッ!!」
光線を躱すために舌打ちをしながら咄嗟に跳び上がる虐待おじさん。
その直後竜は再び異次元に移動し姿を消すが、代わりに別の物が彼の視界に入る。
その直後竜は再び異次元に移動し姿を消すが、代わりに別の物が彼の視界に入る。
「クキキキキ……」
それは同じ様に跳び上がった肉体派おじゃる丸の姿。
咄嗟に跳び上がった虐待おじさんと違い、彼は明確な意志で跳躍した。
おまけに某ビルダーと違い下半身も鍛え上げられている彼ならば、先に跳び上がった虐待おじさんに追いつくことは決して不可能ではない。
咄嗟に跳び上がった虐待おじさんと違い、彼は明確な意志で跳躍した。
おまけに某ビルダーと違い下半身も鍛え上げられている彼ならば、先に跳び上がった虐待おじさんに追いつくことは決して不可能ではない。
「こいつはどうすか?」
追いついた肉体派おじゃる丸は、両手を組んでまるでハンマーの様に両手を振り上げてから、それを虐待おじさんに向けて振り下ろす。
この時、肉体派おじゃる丸の両手はグレーに染まっていた。
これは彼のBB素材である『おじゃる丸ダブルハンマーBB』だ。
元々は彼が上着を脱ぐときの動きを切り抜いたものだが、それがまるでハンマーを振り下ろすような絵面となっているBBだ。
元動画の使用例でもハンマーとして使われていなかったが、ハンマーと銘打たれて作られたんだからそう使っていいと思う上等だろ。
この時、肉体派おじゃる丸の両手はグレーに染まっていた。
これは彼のBB素材である『おじゃる丸ダブルハンマーBB』だ。
元々は彼が上着を脱ぐときの動きを切り抜いたものだが、それがまるでハンマーを振り下ろすような絵面となっているBBだ。
元動画の使用例でもハンマーとして使われていなかったが、ハンマーと銘打たれて作られたんだからそう使っていいと思う上等だろ。
ズガァアアン!!
地面にひびが入る程の勢いで叩き落される虐待おじさん。
だがここまま呻いていては追撃が来るのは火を見るよりも明らかなので、彼は即座に後ろに向けて飛ぶことで肉体派おじゃる丸から距離を取る。
だがここまま呻いていては追撃が来るのは火を見るよりも明らかなので、彼は即座に後ろに向けて飛ぶことで肉体派おじゃる丸から距離を取る。
後に着地した肉体派おじゃる丸は追撃できないことに思わず苛立つ。
しかし――
しかし――
パキッ
「なんすかこれ?」
何かが割れた音が聞こえ、肉体派おじゃる丸は思わず足元を見る。
そこには、何かの調味料が入った一つの小瓶が彼に踏まれ割れている姿があった。
すると小鬢の中身が割れたせいでこぼれ、更に風に乗って飛んでいく。
一体何なんすか、と彼が疑問に思うより先に
そこには、何かの調味料が入った一つの小瓶が彼に踏まれ割れている姿があった。
すると小鬢の中身が割れたせいでこぼれ、更に風に乗って飛んでいく。
一体何なんすか、と彼が疑問に思うより先に
ズザザザザザッ
という音と共に数十体の様々なNPCが一斉に、二人を囲うように姿を現した。
なぜこんなことが起こったのか。それを説明するには、まずさっき割れた小瓶の中身について説明しなければならない。
なぜこんなことが起こったのか。それを説明するには、まずさっき割れた小瓶の中身について説明しなければならない。
小瓶の中身は『味のもとのもと』という、22世紀のひみつ道具であり、元々はひでに支給されさっきまでは虐待おじさんのデイパックに入っていたものだ。。
調味料型の道具で、これをかけたものは元がどんな不味いものでも美味しい味と香りになるという代物だ。
それが風で辺りに漂うことで香りが広がり、元々二人の戦いとトワイライトゾーンドラゴンの攻撃の轟音でNPCが多少なりとも集まっていたこともあり、これで誘い出されたので一気に現れたのだ。
調味料型の道具で、これをかけたものは元がどんな不味いものでも美味しい味と香りになるという代物だ。
それが風で辺りに漂うことで香りが広がり、元々二人の戦いとトワイライトゾーンドラゴンの攻撃の轟音でNPCが多少なりとも集まっていたこともあり、これで誘い出されたので一気に現れたのだ。
突如現れた大量のNPCを見て刀を構える虐待おじさん。
「笑っちゃうんすよね」
一方の肉体派おじゃる丸は笑いながらデイパックに手を入れ、最後の支給品である遊戯王カードを空に掲げ発動する。
すると虐待おじさんの体に紫を基調とした、まるで悪魔の顔のような鎧が装着された。
直後、二人を囲っていたNPCが一斉に襲い掛かる。
すると虐待おじさんの体に紫を基調とした、まるで悪魔の顔のような鎧が装着された。
直後、二人を囲っていたNPCが一斉に襲い掛かる。
「クキキキキ……」
肉体派おじゃる丸を無視し、虐待おじさんのみを。
「あれ……これあいつのせいかなこれ……?(名推理) クソガキが……」
虐待おじさんはこの状況を目の前の肉体派おじゃる丸のせいだと考えたが、それは正解である。
彼がさっき着せられた鎧は、攻撃誘導アーマー。肉体派おじゃる丸に支給された最後の支給品であり、遊戯王カードである。
この鎧を着せられたものは一定時間周りの攻撃を誘導され、向けられてしまうのだ。
それをNPCが数十体以上いる状況で着せられた以上、虐待おじさんは一人でNPCの群れに対処しなければならない。
彼がさっき着せられた鎧は、攻撃誘導アーマー。肉体派おじゃる丸に支給された最後の支給品であり、遊戯王カードである。
この鎧を着せられたものは一定時間周りの攻撃を誘導され、向けられてしまうのだ。
それをNPCが数十体以上いる状況で着せられた以上、虐待おじさんは一人でNPCの群れに対処しなければならない。
「そう来るんだったらやる、やろうやろうやろうかこれ! これな! やるねこれ!!」
虐待おじさんは自身を奮起させるために叫びをあげる。
彼の目に絶望はない。ここでNPCをどうにかして、肉体派おじゃる丸も殺すという強い気持ちがある。
もし彼が並の強さなら、ただの負け惜しみで終わっただろう。
しかしここにいるのは、ヤメチクリウム合金で構成されていたはずのひでを竹刀で虐待した挙句、イキスギィた末に殺してしまうほどの暴の持ち主。
彼の目に絶望はない。ここでNPCをどうにかして、肉体派おじゃる丸も殺すという強い気持ちがある。
もし彼が並の強さなら、ただの負け惜しみで終わっただろう。
しかしここにいるのは、ヤメチクリウム合金で構成されていたはずのひでを竹刀で虐待した挙句、イキスギィた末に殺してしまうほどの暴の持ち主。
「じゃあオラオラ来いよオラァ!!!!」
虐待おじさんの叫びと共に繰り出される一閃が弾圧される民の首を取る。
彼の蹴りがショッカー戦闘員を吹き飛ばし、その奥にいたマスカレイド・ドーパントの群れを巻き込んでなぎ倒す。
彼の剣の連撃が有翼幻獣キマイラの身体をバラバラにする。
彼の蹴りがショッカー戦闘員を吹き飛ばし、その奥にいたマスカレイド・ドーパントの群れを巻き込んでなぎ倒す。
彼の剣の連撃が有翼幻獣キマイラの身体をバラバラにする。
そんな光景が数分続いたのち、最後に残ったのは虐待おじさんと一匹のNPCだけとなる。
普通なら絶望の状況であっても、彼からすればこの程度の描写で事足りる程度のことでしかない。
これが淫夢最強の剣士の強さ。ひでを虐殺できてしまう圧倒的な力の持ち主である証明。
普通なら絶望の状況であっても、彼からすればこの程度の描写で事足りる程度のことでしかない。
これが淫夢最強の剣士の強さ。ひでを虐殺できてしまう圧倒的な力の持ち主である証明。
しかし、そんな彼が最期の一匹を前に攻撃を止めているのには理由がある。
まず彼の持つ日本刀が折れてしまっているということ。
これが邪剣『夜』や淫夢之一太刀ならば話は変わったかもしれないが、彼が使っていたのはなんの変哲もない日本刀。
ここまでの激戦に耐えられるものではなかった。
まず彼の持つ日本刀が折れてしまっているということ。
これが邪剣『夜』や淫夢之一太刀ならば話は変わったかもしれないが、彼が使っていたのはなんの変哲もない日本刀。
ここまでの激戦に耐えられるものではなかった。
次に、虐待おじさんの目の前にいるNPCが理由だ。
目の前にいるNPCは緑色の髪をした少年である。彼の名前はガスタの希望カムイ。遊戯王には珍しい、ショタのモンスターである。
そして虐待おじさんの好みはショタである。
最愛はひでではあるが、ひで以外を性的な目で見ないわけでは無い。
だがひでを殺してしまった罪悪感からか、優勝するのに必要ないNPCであるショタを殺すことに、強い抵抗を覚えてしまったのだ。
目の前にいるNPCは緑色の髪をした少年である。彼の名前はガスタの希望カムイ。遊戯王には珍しい、ショタのモンスターである。
そして虐待おじさんの好みはショタである。
最愛はひでではあるが、ひで以外を性的な目で見ないわけでは無い。
だがひでを殺してしまった罪悪感からか、優勝するのに必要ないNPCであるショタを殺すことに、強い抵抗を覚えてしまったのだ。
「馬鹿なんすか?」
しかし、そんなこと肉体派おじゃる丸には関係ない。彼からすれば無意味に隙だらけであるだけだ。
NPCの群れにやられてしまうならそれはそれでいいと思ったが、やはりトドメは自分の手で刺したい。
そう考えた彼は虐待おじさんに向けて突貫し、拳を振るう。
NPCの群れにやられてしまうならそれはそれでいいと思ったが、やはりトドメは自分の手で刺したい。
そう考えた彼は虐待おじさんに向けて突貫し、拳を振るう。
咄嗟に防ごうとする虐待おじさんだが、ここまでの戦いで大きく疲労していたため、防ぐのに一手遅れてしまった。
「ホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラホラ」
「ウ゛ゥ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!! ウ゛ゥ゛ゥ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」
「ウ゛ゥ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!! ウ゛ゥ゛ゥ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」
肉体派おじゃる丸の拳のラッシュが虐待おじさんを容赦なく打ち付ける。
幾度も。幾度も。
これが俺の怒りなのだと、いっそ理不尽なまでに何度も拳を振るう。
幾度も。幾度も。
これが俺の怒りなのだと、いっそ理不尽なまでに何度も拳を振るう。
「ホラァ!!」
そしてトドメとして一発殴り飛ばし、虐待おじさんは再び地面を転がる。
「ウ゛ァ゛ァ゛…(慟哭)」
転がり呻く虐待おじさんの慟哭がむなしく響く。
それは自身のダメージではなく、彼の背中に伝わる妙に柔らかい感触。
それは自身のダメージではなく、彼の背中に伝わる妙に柔らかい感触。
そう、彼の背にはさっきの攻撃の巻き添えで潰されたカムイがあった。
好みのショタが己のせいで死亡し、彼は慟哭していたのだ。
好みのショタが己のせいで死亡し、彼は慟哭していたのだ。
だが何度も言うように、肉体派おじゃる丸は一切関与しない。
インタビュアーに触られたりフェラされるのを潜在的に嫌がるそぶりを見せた彼に、ショタコンの気など一切ない。
彼はただ、倒れ伏す虐待おじさんに最後の一撃を振るう。
インタビュアーに触られたりフェラされるのを潜在的に嫌がるそぶりを見せた彼に、ショタコンの気など一切ない。
彼はただ、倒れ伏す虐待おじさんに最後の一撃を振るう。
「ひで、俺もお前と同じところに――」
虐待おじさんが最期に残すのは、最愛の少年に対する謝罪。
彼の愛の果ての凶行は、愛など何一つない憎しみの拳によって終わりを迎えた。
彼の愛の果ての凶行は、愛など何一つない憎しみの拳によって終わりを迎えた。
【虐待おじさん@真夏の夜の淫夢 死亡】
【残り82人】
【残り82人】
「ハァ……ハァ……結構、なんてもんじゃないっすね、この疲れは……」
虐待おじさんを殺害した肉体派おじゃる丸は、達成感もそこそこに疲労の為膝をつく。
勝つには勝った。
だが環境に助けられ、支給品に助けられ、そして運に助けられた上でやっとの勝利。
喜びは確かにあるが、それ以上に彼は危機感を覚えた。
勝つには勝った。
だが環境に助けられ、支給品に助けられ、そして運に助けられた上でやっとの勝利。
喜びは確かにあるが、それ以上に彼は危機感を覚えた。
「(このままじゃ優勝できない可能性が)濃いすか?」
一人殺すのにこんなに消耗していては、優勝など夢のまた夢だろう。
野獣先輩だけは絶対に殺すが、それ以外に関してはむやみやたら殺しにかかるのは賢くないかもしれない。
決闘に抗う相手と組める気はしないが、優勝狙いの他参加者と組むことを視野に入れ始めていた。
野獣先輩だけは絶対に殺すが、それ以外に関してはむやみやたら殺しにかかるのは賢くないかもしれない。
決闘に抗う相手と組める気はしないが、優勝狙いの他参加者と組むことを視野に入れ始めていた。
「まあまずは逃げるんすけどね」
それはそれとして、肉体派おじゃる丸は疲労を押してここから逃げることにした。
さっきみたくNPCに囲まれれば、狙われるのは今度は自分。
そうなる前に逃げるべきだと思考し、彼は虐待おじさんのデイパックを奪い移動を始めるのだった。
さっきみたくNPCに囲まれれば、狙われるのは今度は自分。
そうなる前に逃げるべきだと思考し、彼は虐待おじさんのデイパックを奪い移動を始めるのだった。
【一日目/黎明/D-4】
【肉体派おじゃる丸@真夏の夜の淫夢】
[状態]:疲労(大)、右胸から左脇腹までの切創、淫夢ファミリーへの憎悪(極大)、虐待おじさんを殺せた喜び
[装備]:
[道具]:基本支給品(タブレット破壊)、ゴッド・ハンド・クラッシャー@遊戯王OCG(発動不可)、攻撃誘導アーマー@遊戯王OCG(発動不可)、虐待おじさんのデイパック(基本支給品、ランダム支給品0~3)
[思考・状況]基本方針:優勝して淫夢の歴史から自分の存在を抹消する
1:とにかくここから離れる
2:淫夢ファミリーだけは絶対にこの手で殺す。特に野獣先輩、野獣死すべし
3:黒の剣士とI♥人類の男は次に出会ったら絶対殺してやるっすからね……
4:遊戯王カードはこの決闘で大事すね……
5:できれば他の優勝狙いの参加者と組みたいすね
[備考]
※遊戯王カードの存在を知っていますが決闘者じゃないのでルールなどは詳しくありません
※本来の名前を思い出せません
[状態]:疲労(大)、右胸から左脇腹までの切創、淫夢ファミリーへの憎悪(極大)、虐待おじさんを殺せた喜び
[装備]:
[道具]:基本支給品(タブレット破壊)、ゴッド・ハンド・クラッシャー@遊戯王OCG(発動不可)、攻撃誘導アーマー@遊戯王OCG(発動不可)、虐待おじさんのデイパック(基本支給品、ランダム支給品0~3)
[思考・状況]基本方針:優勝して淫夢の歴史から自分の存在を抹消する
1:とにかくここから離れる
2:淫夢ファミリーだけは絶対にこの手で殺す。特に野獣先輩、野獣死すべし
3:黒の剣士とI♥人類の男は次に出会ったら絶対殺してやるっすからね……
4:遊戯王カードはこの決闘で大事すね……
5:できれば他の優勝狙いの参加者と組みたいすね
[備考]
※遊戯王カードの存在を知っていますが決闘者じゃないのでルールなどは詳しくありません
※本来の名前を思い出せません
※D-4に轟音が響き渡りました。
※虐待おじさんの死体がD-4に放置されています。
※日本刀@現実 は破壊されました。
※味のもとのもと@ドラえもん がD-4に散らばり、美味しそうな香りが漂っています。
※虐待おじさんの死体がD-4に放置されています。
※日本刀@現実 は破壊されました。
※味のもとのもと@ドラえもん がD-4に散らばり、美味しそうな香りが漂っています。
『ランダム支給品紹介』
【味のもとのもと@ドラえもん】
ひでに支給。
調味料型のひみつ道具。これを振りかけるとどんな不味いものでも美味しく食べられるうえ、香りも食欲をそそるものとなる。
その為、うっかり人や無機物にかけると大変なことになる。
【味のもとのもと@ドラえもん】
ひでに支給。
調味料型のひみつ道具。これを振りかけるとどんな不味いものでも美味しく食べられるうえ、香りも食欲をそそるものとなる。
その為、うっかり人や無機物にかけると大変なことになる。
【攻撃誘導アーマー@遊戯王OCG】
肉体派おじゃる丸に支給。
罠カード。自分もしくは相手の攻撃宣言時に、以下の効果から1つを選んで発動できる。
●その攻撃モンスターを破壊する。
●その攻撃モンスター以外の自分または相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。攻撃対象をそのモンスターに移し替えてダメージ計算を行う。
(以上、遊戯王OCGカードデータベースより)
肉体派おじゃる丸に支給。
罠カード。自分もしくは相手の攻撃宣言時に、以下の効果から1つを選んで発動できる。
●その攻撃モンスターを破壊する。
●その攻撃モンスター以外の自分または相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。攻撃対象をそのモンスターに移し替えてダメージ計算を行う。
(以上、遊戯王OCGカードデータベースより)
本ロワでは参加者もしくはNPCを選択し発動すると、アーマーが選択されたものに装着され、周りの参加者、NPCの攻撃が誘導される。
装着された当人の攻撃に関しては、銃などの遠距離攻撃は自身に誘導されるが、剣や拳などの近距離攻撃は自身に誘導されることはない。
装着された当人の攻撃に関しては、銃などの遠距離攻撃は自身に誘導されるが、剣や拳などの近距離攻撃は自身に誘導されることはない。
アーマーは一定時間経つか、装着されたものが死亡すると消滅する。
このカードは一度使用すると6時間経つまで再び使用することはできない。
このカードは一度使用すると6時間経つまで再び使用することはできない。
『NPC紹介』
【異次元竜―トワイライトゾーンドラゴン@遊戯王OCG】
光属性、レベル5、ドラゴン族。攻撃力1200/守備力1500
このカードは対象を指定しない魔法・罠カードの効果では破壊されない。また、攻撃力1900以下のモンスターとの戦闘では破壊されない。
(以上、遊戯王OCGカードデータベースより)
【異次元竜―トワイライトゾーンドラゴン@遊戯王OCG】
光属性、レベル5、ドラゴン族。攻撃力1200/守備力1500
このカードは対象を指定しない魔法・罠カードの効果では破壊されない。また、攻撃力1900以下のモンスターとの戦闘では破壊されない。
(以上、遊戯王OCGカードデータベースより)
本ロワでは決闘会場ではない異次元を飛び回っているが、たまに会場に現れ視界に映った相手に攻撃を仕掛け、また異次元へと戻る行為を繰り返す。
会場に現れる際、場所に規則性はない。
会場に現れる際、場所に規則性はない。
【ガスタの希望カムイ@遊戯王OCG】
風属性、レベル2、サイキック族。攻撃力200/守備力1000
リバース:デッキから「ガスタ」と名のついたチューナー1体を特殊召喚する。
(以上、遊戯王OCGカードデータベースより)
風属性、レベル2、サイキック族。攻撃力200/守備力1000
リバース:デッキから「ガスタ」と名のついたチューナー1体を特殊召喚する。
(以上、遊戯王OCGカードデータベースより)
本ロワではただの弱いモンスター。可愛いショタ。
もしかしたら「ガスタ」と名のついたチューナーモンスターを呼び出すこともある、かもしれない。
もしかしたら「ガスタ」と名のついたチューナーモンスターを呼び出すこともある、かもしれない。
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