木々が覆い茂る薄暗い森の中で、一人の少年が歩いていた。
少年の名は『ボーちゃん』、名前の通りぼーっとしているような顔つきではあるが
その瞳にはこの理不尽なデュエルに抗おうとする強い意志が込められている。
少年の名は『ボーちゃん』、名前の通りぼーっとしているような顔つきではあるが
その瞳にはこの理不尽なデュエルに抗おうとする強い意志が込められている。
「今こそ……かすかべ防衛隊が……立ち上がる時……!」
ボーちゃんはかすかべ防衛隊として様々な難関を乗り越えてきた。
今は一人だが、他の仲間達がいれば同じように立ち上がるだろう。
まずやるべきことは、この森を抜けて共に殺し合いを打破する同士を見つける事だろう。
見た目によらずしっかりとした考えを持つボーちゃんは、すぐさま行動に出ていた。
今は一人だが、他の仲間達がいれば同じように立ち上がるだろう。
まずやるべきことは、この森を抜けて共に殺し合いを打破する同士を見つける事だろう。
見た目によらずしっかりとした考えを持つボーちゃんは、すぐさま行動に出ていた。
「この川……深い……!!」
水の音がする方向へ向かったボーちゃんの第一声であった。
道中が川によって足止めされており先へ進めない。
水の勢いも強く、深いために泳いで突き進むには危険な川である。
道中が川によって足止めされており先へ進めない。
水の勢いも強く、深いために泳いで突き進むには危険な川である。
「迂回して……進もう……」
川を渡るための橋を探すべく迂回しようとしたその時。
素早く動く小さな影の存在がボーちゃんに向かってくる。
素早く動く小さな影の存在がボーちゃんに向かってくる。
「ボォウッッ!!?」
勢いよく背中を押されたボーちゃんの体は宙を舞い。
川の中へとドボン!と沈み込んだ。
川の中へとドボン!と沈み込んだ。
「ごぼごぼっ!……あぶっ!あぶぅぅっ!」
川に流されながらもボーちゃんは必死に手を動かした。
水の中でもがき苦しみながらも川岸まで泳いだボーちゃんは
川の傍に生えた雑草に向かって、手を伸ばすと。
藁をもすがるような想いで掴んだ。
水の中でもがき苦しみながらも川岸まで泳いだボーちゃんは
川の傍に生えた雑草に向かって、手を伸ばすと。
藁をもすがるような想いで掴んだ。
「ボーっ……ボーっ……」
川岸から顔を出したボーちゃんは呼吸を整えるべく酸素を吸い
川から脱出するべく体を起こそうとする。
川から脱出するべく体を起こそうとする。
「ああっ!出てきたらダメですよ~!」
すると何かがボーちゃんに向かって走ってくる。
ボーちゃんが声の聞こえた方向へ顔を上げると
そこには自分よりも年下であろう幼い少年が目の前に立っていた。
ボーちゃんが声の聞こえた方向へ顔を上げると
そこには自分よりも年下であろう幼い少年が目の前に立っていた。
少年の名は『フグ田タラオ』
森の中でボーちゃんを見つけたタラオは
気配を殺してボーちゃんを追跡し、殺せるチャンスを伺っていたのだ。
気配を殺してボーちゃんを追跡し、殺せるチャンスを伺っていたのだ。
「大人しく死んでく~ださ~い♪」
タラオは小憎たらしい顔をしており、神経を逆撫でさせるようなイラッとする喋り方をしながら
右足を上げて勢いよく、ボーちゃんの顔を踏みつけた。
右足を上げて勢いよく、ボーちゃんの顔を踏みつけた。
「えいえいっ♪えいえいっ♪」
「やめて……やめ、てぇ……」
「やめて……やめ、てぇ……」
ボーちゃんは流されない様、雑草を必死に掴んで耐え続ける。
ニコニコな笑顔でボーちゃんを蹴り続けるタラオだったが
いつまでも死が見続けるボーちゃんの姿に段々と不機嫌になっていた。
ニコニコな笑顔でボーちゃんを蹴り続けるタラオだったが
いつまでも死が見続けるボーちゃんの姿に段々と不機嫌になっていた。
「もう!しつこいですね~。あっいいことを思い付いたですぅ♪」
近くに丁度いい重さの石を見つけたタラオは
両手を使って石を持ち上げると、ボーちゃんの頭に狙いを定めて
勢いよく石を投げ落とした。
両手を使って石を持ち上げると、ボーちゃんの頭に狙いを定めて
勢いよく石を投げ落とした。
「うんしょっ、うんしょっ、それ~!!」
「ボッ!?」
「ボッ!?」
石が直撃して鈍い音が響き渡る。
ボーちゃんの額が裂けて血が噴き出る。
雑草を掴んでいた手から力が抜け落ち、体が川の中に沈んでいく。
薄れゆく意識の中でボーちゃんの耳からは声が聞こえていた。
ボーちゃんの額が裂けて血が噴き出る。
雑草を掴んでいた手から力が抜け落ち、体が川の中に沈んでいく。
薄れゆく意識の中でボーちゃんの耳からは声が聞こえていた。
『ほっほ~い!ボーちゃ~ん!早く早くぅ~!』
(しんちゃん……)
『ほら、さっさと行くぞ』
(風間くん……)
『今日はリアルおままごと始めるわよー!』
『ええ~、またぁ……』
『何よ。何か文句でもある訳?』
『ひぃ~!な、無いです!』
『ええ~、またぁ……』
『何よ。何か文句でもある訳?』
『ひぃ~!な、無いです!』
(ネネちゃん……マサオくん……)
かすかべ防衛隊のいつものメンバーがそこにいた。
確かにボーちゃんの目には見えていた。
自分を迎えに来たメンバー達が手を振って呼んでいる。
確かにボーちゃんの目には見えていた。
自分を迎えに来たメンバー達が手を振って呼んでいる。
(待って、皆……今行く……)
ボーちゃんは走り出した。
仲間達がいる暖かい光の元へ。
それが彼が最期に見た光景であった。
仲間達がいる暖かい光の元へ。
それが彼が最期に見た光景であった。
【ボーちゃん@クレヨンしんちゃん 死亡】
♦
「ふぅ~、一息ですぅ~♪」
その頃、ボーちゃんが川の中へ沈み込む様子を確認したタラオは笑顔で休憩を取っていた。
そう、笑っていたのだ……人を殺したというのに。
タラオは殺人に対する罪悪感は欠片も感じていなかったのである。
むしろ達成感を得ていたタラオはルンルン気分で来た道を戻っていた。
そう、笑っていたのだ……人を殺したというのに。
タラオは殺人に対する罪悪感は欠片も感じていなかったのである。
むしろ達成感を得ていたタラオはルンルン気分で来た道を戻っていた。
「あっ!あったです♪これは僕が有効に活用してあげますからね~♪」
そう言いながらボーちゃんのディバッグを回収するタラオ。
ボーちゃんを突き飛ばした時に体から荷物が離れていたのを把握していた。
そうして中身から役に立ちそうな物だけを探して、奪って持って行った。
ボーちゃんを突き飛ばした時に体から荷物が離れていたのを把握していた。
そうして中身から役に立ちそうな物だけを探して、奪って持って行った。
「それにしてもあのお兄さんはおマヌケさんでしたね~。おかげで僕はとっても助かったですぅ♪」
タラオはこのデュエルにおいて他者の命を奪うのに何の躊躇も無かった。
なぜ、そんな残酷な事を平気で出来るかというと……。
なぜ、そんな残酷な事を平気で出来るかというと……。
(僕は家族にとって無くてはならない重要な存在なのです。
考えても見てください。カツオ兄ちゃんは勉強もせず遊んでばかりいていつもお爺ちゃんに怒られている不良息子で
ワカメお姉ちゃんはいつもパンツを見せびらかしている羞恥心の欠片も無い下品な淫売です。
磯野家で優秀な子供は僕しか存在しないのです。だから僕は何をしてでも生き残るべきなのですぅ)
考えても見てください。カツオ兄ちゃんは勉強もせず遊んでばかりいていつもお爺ちゃんに怒られている不良息子で
ワカメお姉ちゃんはいつもパンツを見せびらかしている羞恥心の欠片も無い下品な淫売です。
磯野家で優秀な子供は僕しか存在しないのです。だから僕は何をしてでも生き残るべきなのですぅ)
周囲に甘やかされて育ったのだろう。
あまりにも自己中心的で身勝手な思想に染まっている。
自分に都合の良い言い訳を並べて自己正当化しているのだ。
あまりにも自己中心的で身勝手な思想に染まっている。
自分に都合の良い言い訳を並べて自己正当化しているのだ。
ゆとり教育の弊害で生まれたこの怪物は
決して自分の考えを改めようとはせず、反省もしないだろう。
ただ己の欲望のために周囲を害して生き続けるのだ。
決して自分の考えを改めようとはせず、反省もしないだろう。
ただ己の欲望のために周囲を害して生き続けるのだ。
【フグ田タラオ@サザエさん二次創作】
[状態]:健康
[装備]:無し、
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品2~6(確認済み)
[思考・状況]
基本:生き残るべきは僕なのですぅ♪
1:どんな手を使ってでも生き残るですぅ♪
2:僕は何も悪くないですぅ♪
[備考]
[状態]:健康
[装備]:無し、
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品2~6(確認済み)
[思考・状況]
基本:生き残るべきは僕なのですぅ♪
1:どんな手を使ってでも生き残るですぅ♪
2:僕は何も悪くないですぅ♪
[備考]
※性格が二次創作出典なので原作よりもクズな性格になっています。
※ボーちゃんの死体は川に流されました。
どこまで流されたかは後続の書き手に任せます。
※ボーちゃんの死体は川に流されました。
どこまで流されたかは後続の書き手に任せます。