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フレックと言う戦乙女がある世界にいた。
かの戦乙女は人類の存続をかけた神VS人類最終戦争(ラグナロク)において、
人類の存続を提示したブリュンヒルデの、即ち人類側へとついたとされる。
しかし、彼女と手を組むことになった男は、人類の中でも名高い悪の存在。
ブリュンヒルデでさえ『私が人類で一番キライなクソ中のクソのゲボカス野郎』と蔑む程に。
当然、そのような男と戦うことなど断固拒否したフレックではあったが、
神器強制(ヴェルンド)により彼女は今、大尉が装備している手袋へとなり果てた。
フレックと言う戦乙女がある世界にいた。
かの戦乙女は人類の存続をかけた神VS人類最終戦争(ラグナロク)において、
人類の存続を提示したブリュンヒルデの、即ち人類側へとついたとされる。
しかし、彼女と手を組むことになった男は、人類の中でも名高い悪の存在。
ブリュンヒルデでさえ『私が人類で一番キライなクソ中のクソのゲボカス野郎』と蔑む程に。
当然、そのような男と戦うことなど断固拒否したフレックではあったが、
神器強制(ヴェルンド)により彼女は今、大尉が装備している手袋へとなり果てた。
神器となったフレックの名(ルーン)は『武器をガチャつかせる者』を持つ。
故に、この手袋で手にしたものは『全てが神器となって性能が向上する』こととなる。
ただの小石が壁を穿ち、時計の文字盤は半神半人のヘラクレスの腕を切り落とせてしまう。
最初、弾丸を回避する際鼓膜を揺らす轟音がしていたが『神器のジャッカルの弾丸』の産物。
誰も壮絶な戦い故気付いてないが、此処から離れた場所には避けたジャッカルの弾丸が、
たった弾丸二発とは思えぬほどのクレーターができあがっている光景がそこにはあった。
当たらなかったから気付くことはなく、見ただけではこの手袋に仕掛けがあるなどとは、
いくら優れた頭脳を持っている達也であろうと辿り着くには流石に材料が足りなさすぎる。
スター・ボーイと同じでお互い様と言える。見えない力によって戦況が左右される点は。
とにもかくにも、人類に味方した神の力の一端は人狼の、人類の敵として立ちはだかる。
故に、この手袋で手にしたものは『全てが神器となって性能が向上する』こととなる。
ただの小石が壁を穿ち、時計の文字盤は半神半人のヘラクレスの腕を切り落とせてしまう。
最初、弾丸を回避する際鼓膜を揺らす轟音がしていたが『神器のジャッカルの弾丸』の産物。
誰も壮絶な戦い故気付いてないが、此処から離れた場所には避けたジャッカルの弾丸が、
たった弾丸二発とは思えぬほどのクレーターができあがっている光景がそこにはあった。
当たらなかったから気付くことはなく、見ただけではこの手袋に仕掛けがあるなどとは、
いくら優れた頭脳を持っている達也であろうと辿り着くには流石に材料が足りなさすぎる。
スター・ボーイと同じでお互い様と言える。見えない力によって戦況が左右される点は。
とにもかくにも、人類に味方した神の力の一端は人狼の、人類の敵として立ちはだかる。
「司波!」
怯んだところへと続けてジャッカルの弾丸を放つ。
すぐさま割って入るシグナル・ウォリアーの防御によって回避はしたが、
衝撃自体は免れず達也を巻き込みながら地面を転がっていき、
再び赤黒い瞳の視線は遊星を捉える。
すぐさま割って入るシグナル・ウォリアーの防御によって回避はしたが、
衝撃自体は免れず達也を巻き込みながら地面を転がっていき、
再び赤黒い瞳の視線は遊星を捉える。
「工作列車シグナル・レッドの効果発動!」
銃口を向けられた瞬間に、文字通りの橙色をした工作列車が互いの間に登場する。
相手の攻撃宣言時に手札から特殊召喚でき、強制的に自身とバトルさせるカード。
更にこのバトルではシグナル・レッドは破壊されない効果もあるため、
いかに神器により強化を受けたジャッカルであったとしても貫通は不可能。
着弾時に弾丸一発の音ではない轟音が響くが、それでも破壊は免れる。
相手の攻撃宣言時に手札から特殊召喚でき、強制的に自身とバトルさせるカード。
更にこのバトルではシグナル・レッドは破壊されない効果もあるため、
いかに神器により強化を受けたジャッカルであったとしても貫通は不可能。
着弾時に弾丸一発の音ではない轟音が響くが、それでも破壊は免れる。
『キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!』
弾丸を受け肉体的に悲鳴は上がるものの、
戦況は一刻を争う。休む暇などどこにもない。
肉体に無知を打ちながらも達也は攻撃を仕掛ける。
戦況は一刻を争う。休む暇などどこにもない。
肉体に無知を打ちながらも達也は攻撃を仕掛ける。
『ウォーター! スラッシュストライク!』
水の斬撃を放つも音で何かしていたのはバレバレであり、
先程脱ぎ捨てたコートを回収し振るえば、当然これもまた神器。
何の変哲もないコートでも仮面ライダーの必殺技を防ぐ代物と化す。
遊星を狙わんとシグナル・レッドの上に乗ると、
達也も跳躍一つで追いつきながらの斬撃が迫ったので回避を優先。
再び古流体術を用いた格闘戦へと持ち込む。
先程脱ぎ捨てたコートを回収し振るえば、当然これもまた神器。
何の変哲もないコートでも仮面ライダーの必殺技を防ぐ代物と化す。
遊星を狙わんとシグナル・レッドの上に乗ると、
達也も跳躍一つで追いつきながらの斬撃が迫ったので回避を優先。
再び古流体術を用いた格闘戦へと持ち込む。
(ファイヤークラッカーの効果でドローはできない。
残る手札二枚でできる手段は、これしかないのか。)
残る手札二枚でできる手段は、これしかないのか。)
普段ならば様々なカードをバトンを繋ぐように、
長い展開のルートを脳内で思い浮かべて形にすることができる。
今となっては、できるのはその場しのぎのような一手か二手ぐらいだ。
ないものねだりする暇など何処にもなく次の一手へと繋げていく。
長い展開のルートを脳内で思い浮かべて形にすることができる。
今となっては、できるのはその場しのぎのような一手か二手ぐらいだ。
ないものねだりする暇など何処にもなく次の一手へと繋げていく。
「手札からセイクリッド・アクベスを召喚し、墓地のジェット・シンクロンの効果発動!」
蛇王院にも見せたモンスターを出しつつ、
名前の通りジェットエンジンを搭載した、小型の機械のようなモンスターを墓地から蘇生する。
シグナル・ウォリアーの素材にしたチューナー、ジェット・シンクロンには、
手札を一枚捨てることによって墓地から特殊召喚が可能なモンスターだ。
本来ならば今までの消費とファイヤークラッカーのデメリットから、
コストとなる手札がないところだがジェット・シンクロンのもう一つの効果、
シンクロ素材で墓地へ送られたら『シンクロン』モンスターをサーチする効果もある。
二人が戦っている間に、ちゃっかりとサーチしていたシンクロンが今回のコストになった。
名前の通りジェットエンジンを搭載した、小型の機械のようなモンスターを墓地から蘇生する。
シグナル・ウォリアーの素材にしたチューナー、ジェット・シンクロンには、
手札を一枚捨てることによって墓地から特殊召喚が可能なモンスターだ。
本来ならば今までの消費とファイヤークラッカーのデメリットから、
コストとなる手札がないところだがジェット・シンクロンのもう一つの効果、
シンクロ素材で墓地へ送られたら『シンクロン』モンスターをサーチする効果もある。
二人が戦っている間に、ちゃっかりとサーチしていたシンクロンが今回のコストになった。
「レベル4セイクリッド・アクベス、レベル1ジェット・シンクロンをチューニング!」
二体のモンスターが小さな星となって緑の輪を描く。
たかが一回の特殊召喚だが、一刻を争う中だともどかしく感じてしまう。
現にワンインチの距離で列車の上で繰り広げられている攻防は苛烈で、
最早生身の人間である遊星が乱入してどうこうできるような状況ではない。
たかが一回の特殊召喚だが、一刻を争う中だともどかしく感じてしまう。
現にワンインチの距離で列車の上で繰り広げられている攻防は苛烈で、
最早生身の人間である遊星が乱入してどうこうできるような状況ではない。
「集いし力が、この空を駆ける戦士となる!
光射す道となれ! シンクロ召喚! 加速せよ、ジェット・ウォリアー!」
光射す道となれ! シンクロ召喚! 加速せよ、ジェット・ウォリアー!」
まばゆい光の中から現れるのは、
ある意味名前の通りと言うべきだろうか。
ジェットがついた翼でもあり両肩でもある姿は、
さながら機械が変形して人型になったかのような姿だ。
なお、機械族ではなく戦士族である。
ある意味名前の通りと言うべきだろうか。
ジェットがついた翼でもあり両肩でもある姿は、
さながら機械が変形して人型になったかのような姿だ。
なお、機械族ではなく戦士族である。
「ジェット・ウォリアーの効果発動!」
彼の代わりに戦いに割って入るのはこのモンスターだ。
思わぬスピードに不意を突かれたことで鳩尾に剛腕が叩き込まれ、
そのままアッパーの要領で空高く吹き飛ばしていく。
ジェット・ウォリアーはシンクロ召喚に成功したことで、
相手の場のカードを一枚手札に戻すと言う効果を発動した。
手札の概念はないからか、高所へと飛ばすだけに留まったようだ。
だが、あれだけの身体能力を持つ相手にこの程度では焼け石に水とは思う。
事実、生前からして飛行艇から飛び降りても無傷で着地できる大尉にとって、
この程度の高所からの落下はダメージにすら足りえないだろう。
思わぬスピードに不意を突かれたことで鳩尾に剛腕が叩き込まれ、
そのままアッパーの要領で空高く吹き飛ばしていく。
ジェット・ウォリアーはシンクロ召喚に成功したことで、
相手の場のカードを一枚手札に戻すと言う効果を発動した。
手札の概念はないからか、高所へと飛ばすだけに留まったようだ。
だが、あれだけの身体能力を持つ相手にこの程度では焼け石に水とは思う。
事実、生前からして飛行艇から飛び降りても無傷で着地できる大尉にとって、
この程度の高所からの落下はダメージにすら足りえないだろう。
(だが俺の手札はゼロ、モンスターは四体いるが……)
シグナル・レッドもジェット・ウォリアーも場に出た後は何の効果もない。
シグナル・ウォリアーはカウンターは溜まってはいるものの現状では余り使えず、
スター・ボーイで達也は強化されるが、炎属性の攻撃力を下げる効果が足を引っ張る。
ジェット・ウォリアーも攻撃力は高くはないが、炎属性で下がる為戦力として厳しい。
墓地のカードも発動できるカードはあるものの、今の状況を打開することはできない。
シグナル・ウォリアーはカウンターは溜まってはいるものの現状では余り使えず、
スター・ボーイで達也は強化されるが、炎属性の攻撃力を下げる効果が足を引っ張る。
ジェット・ウォリアーも攻撃力は高くはないが、炎属性で下がる為戦力として厳しい。
墓地のカードも発動できるカードはあるものの、今の状況を打開することはできない。
「遊星。着地の寸前を狙う。シグナル・ウォリアーのカウンターは、
遊星が行った通常召喚の回数から恐らく四のはずだ。四つカウンターを取り除けば、
相手にダメージを与えることができる効果がある。俺達ができる現状の最高火力は、
今から総攻撃で仕掛けて倒す以外ないだろう。」
遊星が行った通常召喚の回数から恐らく四のはずだ。四つカウンターを取り除けば、
相手にダメージを与えることができる効果がある。俺達ができる現状の最高火力は、
今から総攻撃で仕掛けて倒す以外ないだろう。」
「カウンターの数を数えていたのか。」
「記憶力はいい方だ。」
戦いながら計算や思考はデュエリストとしては当然だが、
明確にルールを理解してるわけではないのに戦いながらそれも把握している。
魔法が制限されていなければどれだけの強かったのだろうのかと関心したくなるが、
今はそんなことをやってる場合ではなく気持ちを切り替えていく。
明確にルールを理解してるわけではないのに戦いながらそれも把握している。
魔法が制限されていなければどれだけの強かったのだろうのかと関心したくなるが、
今はそんなことをやってる場合ではなく気持ちを切り替えていく。
「失敗すれば死か。」
「さっきからアイツの攻撃をうまいこと庇ってもらったのを見るに、
シグナル・ウォリアーは移動速度が速いらしい。だから最悪の場合、
振り切れるかは別として、倒しきれなかったときに逃げる手段としてほしい。
負けるつもりはないにせよ、相手の存在を知らせず全滅は避けなければならない。」
シグナル・ウォリアーは移動速度が速いらしい。だから最悪の場合、
振り切れるかは別として、倒しきれなかったときに逃げる手段としてほしい。
負けるつもりはないにせよ、相手の存在を知らせず全滅は避けなければならない。」
それは彼をおいて逃げろと言うこと。
ブルーノのように助けられなかった命はあるし、
だからこそ仲間との絆を大切にする遊星にとって、
その言葉を受け入れたくはなかった。
ブルーノのように助けられなかった命はあるし、
だからこそ仲間との絆を大切にする遊星にとって、
その言葉を受け入れたくはなかった。
「……分かった。」
けれど全滅することこそが最悪だ。
遊星の扱いに対しての特殊な状況は、
推測であっても今後何かの力になる可能性はある。
その情報を誰に託すでもなく死ぬことは許されない。
可能ならば、これで倒せることを願いながら賭けに出る。
遊星の扱いに対しての特殊な状況は、
推測であっても今後何かの力になる可能性はある。
その情報を誰に託すでもなく死ぬことは許されない。
可能ならば、これで倒せることを願いながら賭けに出る。
『チョーイイネ! サイコー!!』
ハンドオーサーを操作して、
右手に対応するようにした後リングを翳す。
騒がしい音と共に魔法陣が展開され力を溜める。
右手に対応するようにした後リングを翳す。
騒がしい音と共に魔法陣が展開され力を溜める。
(デュエルモンスターズと違って攻撃力が上回っていても、
攻撃事態は成立する。なら、俺は可能性を僅かに上げる為攻める!)
攻撃事態は成立する。なら、俺は可能性を僅かに上げる為攻める!)
達也には助けられっぱなしだ。
彼がいなければ既に軽く数回は死んでいる。
ZONEとの戦いも何度も綱渡りだった中勝ち取った勝利。
あれとは別ベクトルで、命懸けにして些細なミスが死を招く。
絶対にミスは許されない。
彼がいなければ既に軽く数回は死んでいる。
ZONEとの戦いも何度も綱渡りだった中勝ち取った勝利。
あれとは別ベクトルで、命懸けにして些細なミスが死を招く。
絶対にミスは許されない。
「シグナル・ウォリアーの効果を発動!
シグナルカウンターを四つ取り除くことで相手にダメージを与え、
更にバトルだ! ジェット・ウォリアーでダイレクトアタック!」
シグナルカウンターを四つ取り除くことで相手にダメージを与え、
更にバトルだ! ジェット・ウォリアーでダイレクトアタック!」
シグナル・ウォリアーが両手から電流のようなものを発し空へと放つ。
空高く飛んでいく大尉へと直撃し、ダメージになってることを祈ると共に、
ジェット・ウォリアーが背中から名の通りジェットを噴き出しながら飛翔。
更に達也もロンダートでシグナル・レッドの上を走りながら跳躍。
二体のモンスターと達也による決死の総攻撃。
空高く飛んでいく大尉へと直撃し、ダメージになってることを祈ると共に、
ジェット・ウォリアーが背中から名の通りジェットを噴き出しながら飛翔。
更に達也もロンダートでシグナル・レッドの上を走りながら跳躍。
二体のモンスターと達也による決死の総攻撃。
重力に従い落下していく中、
達也が大尉を追い越してからの急降下。
ウォータースタイルらしい水を纏ったライダーキック。
更に下から拳を叩き込まんと、ジェット・ウォリアーが駆け上がってくる。
空中における挟み撃ち。二体のモンスターによって一体を倒すと言うのは、
さながらユニオン・アタックや挟み撃ちとも言えるかもしれない。
達也が大尉を追い越してからの急降下。
ウォータースタイルらしい水を纏ったライダーキック。
更に下から拳を叩き込まんと、ジェット・ウォリアーが駆け上がってくる。
空中における挟み撃ち。二体のモンスターによって一体を倒すと言うのは、
さながらユニオン・アタックや挟み撃ちとも言えるかもしれない。
しかしそれだけの覚悟でもこの人狼には届かない。
迫るジェット・ウォリアーの右ストレートを身を翻して躱し、
更にその右腕を掴みながら蹴り飛ばし、腕を強引に引きちぎる。
引きちぎった腕を手に、頭上に迫ってきていた達也の蹴りとぶつけあう。
無論、今の手袋で掴んでる以上この残骸の腕もまた神器扱いだ。
ガラクタとも言えるものだろうと、キックストライクを防ぐだけの守備力を誇る。
残骸で防がれただけだと言うのに、逆に足にひびが入るような感覚が襲う。
迫るジェット・ウォリアーの右ストレートを身を翻して躱し、
更にその右腕を掴みながら蹴り飛ばし、腕を強引に引きちぎる。
引きちぎった腕を手に、頭上に迫ってきていた達也の蹴りとぶつけあう。
無論、今の手袋で掴んでる以上この残骸の腕もまた神器扱いだ。
ガラクタとも言えるものだろうと、キックストライクを防ぐだけの守備力を誇る。
残骸で防がれただけだと言うのに、逆に足にひびが入るような感覚が襲う。
(押し切れない……か。)
すぐさまウィザーソードガンの銃撃で目潰しにかかる。
優先順位を其方へと変えたことで腕を捨てて本人の腕でガード。
隙を突いて達也は左足の方で回し蹴りを叩き込んで大地へと叩きつける。
激突する寸前に腕をネックスプリングの要領で着地し軽減されてしまう。
優先順位を其方へと変えたことで腕を捨てて本人の腕でガード。
隙を突いて達也は左足の方で回し蹴りを叩き込んで大地へと叩きつける。
激突する寸前に腕をネックスプリングの要領で着地し軽減されてしまう。
「遊星。足にひびを入れられた。今の状況では劣勢だが……」
再びシグナル・レッドを足場として着地しながら、
傍にいた遊星へと声をかけるが彼の表情は険しい。
脂汗も頬を伝っており、息も荒げている状態だ。
傍にいた遊星へと声をかけるが彼の表情は険しい。
脂汗も頬を伝っており、息も荒げている状態だ。
「司波……すまない。さっき受けたダメージで余り動けそうにない。」
ジェット・ウォリアーの戦闘ダメージはしっかりとフィードバックされている。
ブルーノと何日も徹夜していた時と比べるまでもない疲労感は走ることは困難だ。
先の指示通りの逃げを手段とするには、厳しいことが達也にも伝わった。
ブルーノと何日も徹夜していた時と比べるまでもない疲労感は走ることは困難だ。
先の指示通りの逃げを手段とするには、厳しいことが達也にも伝わった。
「逃げる役割は司波、お前に託すことになる。」
今ならデュエルディスクを丸ごと託し、彼を逃がす手段を確立できるはずだ。
さっきとは逆転し、自分が殿となる状況はどことなくほっとしてしまう遊星。
彼は過去の経験から自己犠牲が強い。強いを通り越すレベルのものになっている。
故に、誰かを犠牲にしたくないと言う意味合いでは少しばかり安堵していた。
さっきとは逆転し、自分が殿となる状況はどことなくほっとしてしまう遊星。
彼は過去の経験から自己犠牲が強い。強いを通り越すレベルのものになっている。
故に、誰かを犠牲にしたくないと言う意味合いでは少しばかり安堵していた。
「いや、まだ攻略の糸口はあるかもしれない。」
「あるのか?」
支給品はお互い全て判明済み。
総動員で当たった結果がこの有様だ。
遊星の手札はゼロ。ドローは時期できるとしても、
手札一枚で打開できるだけのカードはないと。
普段は諦めない遊星であっても出せるカードがなくては、
逆転のルートを導き出すことはできない。
総動員で当たった結果がこの有様だ。
遊星の手札はゼロ。ドローは時期できるとしても、
手札一枚で打開できるだけのカードはないと。
普段は諦めない遊星であっても出せるカードがなくては、
逆転のルートを導き出すことはできない。
「あれをどう受け取るかは向こうの相手次第だ。」
「向こう? 何を───」
疑問に答えるように甲高い音が響く。
手袋とぶつかり合いながら火花を散らすのは、一振りの刀。
手袋とぶつかり合いながら火花を散らすのは、一振りの刀。
「おにーさんもとっても強そうだね。」
折神親衛隊、燕結芽だ。
◇ ◇ ◇
デェムシュとの交戦後、
城之内と結芽は一旦休憩をとっていた。
連続して敵と出会うのは危険と言うのもあるが、
デッキのカードがいくらか性能が変わってるものがあるので、
テキスト確認を戦闘中にするのも問題として、その確認も兼ねてだ。
城之内と結芽は一旦休憩をとっていた。
連続して敵と出会うのは危険と言うのもあるが、
デッキのカードがいくらか性能が変わってるものがあるので、
テキスト確認を戦闘中にするのも問題として、その確認も兼ねてだ。
「んー、やっぱりにっかり青江がないとダメだ。」
結芽もその間に改めて刀使としての力を試していた。
本来自分を選んだ御刀であるにっかり青江の時よりも落ちたままだ。
できるだけでもありがたいが、今の状態では第二段階の迅移も望めないだろう。
常人と比べればはるかに強いが超人と比べればはるかに弱い。
先の戦いも合わせ、その中途半端な強さではこの先も辛いはずだ。
本来自分を選んだ御刀であるにっかり青江の時よりも落ちたままだ。
できるだけでもありがたいが、今の状態では第二段階の迅移も望めないだろう。
常人と比べればはるかに強いが超人と比べればはるかに弱い。
先の戦いも合わせ、その中途半端な強さではこの先も辛いはずだ。
「よし、デッキの確認終わり! 問題なし!」
羽蛾のような不利になるものをデッキに仕込まれてはない。
寧ろ使い勝手のいいカードなものも多くなっていて助かっている。
寧ろ使い勝手のいいカードなものも多くなっていて助かっている。
「けど、アイツどうやって倒すかだよなぁ。」
御刀が本来のものでないため刀使としては劣化した状態で、
城之内のバックアップもギャンブル要素がある為十全な発揮は運任せだ。
現状のままではデェムシュと再戦しようと、勝つのは厳しいと言わざるを得ない。
言うなれば、あれは海馬のブルーアイズ。小細工は確かにあったかもしれないが、
純粋なパワーだけでもかなりのものであることは十分に伺える。
城之内のバックアップもギャンブル要素がある為十全な発揮は運任せだ。
現状のままではデェムシュと再戦しようと、勝つのは厳しいと言わざるを得ない。
言うなれば、あれは海馬のブルーアイズ。小細工は確かにあったかもしれないが、
純粋なパワーだけでもかなりのものであることは十分に伺える。
「クソ~~~癪だが海馬に任せるしかねえか?」
真紅眼の黒竜剣で強化した彼女の攻撃が通ると言うことは、
純粋な攻撃力の高い攻撃ならば十分に通用するはずだ。
となれば、そういう純粋なパワーと言えば海馬が適任だろう。
通常モンスターで最も高い攻撃力を持つブルーアイズに加え、
城之内自身は見たことないが神のカードだって所有している。
安定した攻撃力を持つ海馬の方が難なく倒せる可能性は高いが、
あいつに頼ると言うのはとても納得できないことではある。
死人が出てる上に磯野が関わってるこの状況で気が進まないとか、
そんなことを言わないだろうと言う確信はあるだけましか。
純粋な攻撃力の高い攻撃ならば十分に通用するはずだ。
となれば、そういう純粋なパワーと言えば海馬が適任だろう。
通常モンスターで最も高い攻撃力を持つブルーアイズに加え、
城之内自身は見たことないが神のカードだって所有している。
安定した攻撃力を持つ海馬の方が難なく倒せる可能性は高いが、
あいつに頼ると言うのはとても納得できないことではある。
死人が出てる上に磯野が関わってるこの状況で気が進まないとか、
そんなことを言わないだろうと言う確信はあるだけましか。
「海馬って人は強いの?」
「認めたくはねえけど強いな。」
腹立たしいが海馬とは一回だけとは言え、殆ど一方的にやられた。
海馬が負けたり追い込まれる対戦相手も心を読むペガサスだったり、
デュエルの腕は天才的な遊戯と、相手も相応の強さやせこい手段を持つから。
悔しいし、認めたくないし、癪に障るが、その実力は紛れもなく本物ではある。
海馬が負けたり追い込まれる対戦相手も心を読むペガサスだったり、
デュエルの腕は天才的な遊戯と、相手も相応の強さやせこい手段を持つから。
悔しいし、認めたくないし、癪に障るが、その実力は紛れもなく本物ではある。
「っと。」
会話の最中、咄嗟に結芽が数歩下がる。
下がると先程彼女がいた場所の近くに弾丸が飛来。
外れた位置とは言え、弾痕から無傷では済まない一撃だ。
下がると先程彼女がいた場所の近くに弾丸が飛来。
外れた位置とは言え、弾痕から無傷では済まない一撃だ。
「な、なんだ!?」
「ん-、あれかも。」
弾痕の向きからかなり高所だと察し、
空を見上げれば確かに何かがあることだけは伺えた。
ただ二人の肉眼では距離があるのでよくは見えなかったが。
空を見上げれば確かに何かがあることだけは伺えた。
ただ二人の肉眼では距離があるのでよくは見えなかったが。
「なんか見えるな。」
「じゃあ私が行ってくるね!」
「え、おい!」
此方への攻撃か、それとも別の目的か。
なんにせよ興味がある結芽は迅移で加速。
速度は全力でないとしても第一段階の迅移は通常の2.5倍。
常人ではとても追いつけず、あっという間に置いていかれてしまう。
一足先についた彼女は最初に品定めをしたが、答えは即座に決まった。
なんにせよ興味がある結芽は迅移で加速。
速度は全力でないとしても第一段階の迅移は通常の2.5倍。
常人ではとても追いつけず、あっという間に置いていかれてしまう。
一足先についた彼女は最初に品定めをしたが、答えは即座に決まった。
「咄嗟に選んじゃったけど、やっぱおにーさんだよね!」
三人を一瞥して誰が厄介かは分かった。
いずれも初対面ではあるが気配で分かってしまう。
確実にあれは敵だと一発で認識できるだけの殺気。
デェムシュ同様にまたしても強いと認識し、笑みを浮かべる。
生前に此処へ来ていれば、どれだけ堪能していたのだろうかと。
次から次へと人に害をなす荒魂を余裕で超える怪物ばかり。
まだ見ぬ世界とはこのことかと言わんばかりに強敵揃いだ。
一度満足した後に、どうしてこう後ろ髪を引くかのように出会うのか。
少しばかり不満は混じりながらも、迅移と共に肉薄し逆袈裟斬りを見舞う。
身を引くことで空振りになったところを貫手が顔面に迫るところを振り下ろしと相殺。
三段突きによる反撃はいずれも手でガードして防ぐと、かなり無茶苦茶な動きで凌がれる。
デェムシュとは違った対応の仕方に少し驚かされながらも攻めの姿勢を崩そうとはしない。
いずれも初対面ではあるが気配で分かってしまう。
確実にあれは敵だと一発で認識できるだけの殺気。
デェムシュ同様にまたしても強いと認識し、笑みを浮かべる。
生前に此処へ来ていれば、どれだけ堪能していたのだろうかと。
次から次へと人に害をなす荒魂を余裕で超える怪物ばかり。
まだ見ぬ世界とはこのことかと言わんばかりに強敵揃いだ。
一度満足した後に、どうしてこう後ろ髪を引くかのように出会うのか。
少しばかり不満は混じりながらも、迅移と共に肉薄し逆袈裟斬りを見舞う。
身を引くことで空振りになったところを貫手が顔面に迫るところを振り下ろしと相殺。
三段突きによる反撃はいずれも手でガードして防ぐと、かなり無茶苦茶な動きで凌がれる。
デェムシュとは違った対応の仕方に少し驚かされながらも攻めの姿勢を崩そうとはしない。
「やっと追いついた……ってなんじゃありゃ!?」
加速する斬撃を腕でぶつけ合う光景。
先程よりもずっと人の姿をした相手にそれが発生しており、
いくらM&Wでも人型のモンスターを数々見てきた城之内でも、
此処まで無茶苦茶なことができるのが参加者でいると言うのが驚きだ。
或いは、モンスター同様に種族で見れば人外なのかもしれないとも思うが。
先程よりもずっと人の姿をした相手にそれが発生しており、
いくらM&Wでも人型のモンスターを数々見てきた城之内でも、
此処まで無茶苦茶なことができるのが参加者でいると言うのが驚きだ。
或いは、モンスター同様に種族で見れば人外なのかもしれないとも思うが。
「彼女の仲間か。先ほどは済まないことをした。
余裕がなくてこういう形でしか知らせることができなかったんだ。」
余裕がなくてこういう形でしか知らせることができなかったんだ。」
達也は先程空中で銃撃を放っていたが、
あれは避けられることも想定で放っていた。
空中で視認したことで彼らに存在を示す為に、
一番手っ取り早い形の手段をとってることを選んだ。
あれは避けられることも想定で放っていた。
空中で視認したことで彼らに存在を示す為に、
一番手っ取り早い形の手段をとってることを選んだ。
「あ、さっきの攻撃お前だったのか。
なんかやべえみたいだし仕方ねえが、
ってなんか遊戯みてーなすげー髪型の奴いるな。」
なんかやべえみたいだし仕方ねえが、
ってなんか遊戯みてーなすげー髪型の奴いるな。」
「遊戯さんを知って……いや、
今は話してる余裕はないか。
すまないが、力を貸してもらえると助かる。」
今は話してる余裕はないか。
すまないが、力を貸してもらえると助かる。」
「おう! 見た感じ滅茶苦茶やばそうだしな!」
遊戯を知っていて敵意を感じられないことで、
グールズのような連中ではないらしいことを察する。
特に今は一刻を争う状況である以上、言葉を交わす暇は惜しい。
すぐにデュエルディスクからカードを手に戦場へと参戦する。
グールズのような連中ではないらしいことを察する。
特に今は一刻を争う状況である以上、言葉を交わす暇は惜しい。
すぐにデュエルディスクからカードを手に戦場へと参戦する。
「二人とも、少しいいか?」
「ん?」
「司波?」
「少し頼みたいことがある───」
(さっきと違って今度の相手は斬れるんだけど、この人もやっぱり強い!)
足払いをするように横薙ぎするも最小限の跳躍で躱す。
ジャンプと同時に来る回し蹴りをしゃがみ頭上を死の一撃が通り抜ける。
しゃがんだ後再び逆袈裟斬りを見舞うが、またしても手袋で防がれた。
防ぐ必要がないから無視していたデェムシュとは違う。
今度はしっかりと些細なものも防ぎながら反撃を仕掛けてくる。
恐ろしいのが、一応は八幡力で膂力を上げていると言うのに、
手袋を貫くどころか互角の攻防ができているのは一体何なのか。
不思議に思いながら飛来する右ストレートを顔を逸らして回避。
攻守が逆転し、蹴りと拳のラッシュを回避に専念して動きを見ていく。
ジャンプと同時に来る回し蹴りをしゃがみ頭上を死の一撃が通り抜ける。
しゃがんだ後再び逆袈裟斬りを見舞うが、またしても手袋で防がれた。
防ぐ必要がないから無視していたデェムシュとは違う。
今度はしっかりと些細なものも防ぎながら反撃を仕掛けてくる。
恐ろしいのが、一応は八幡力で膂力を上げていると言うのに、
手袋を貫くどころか互角の攻防ができているのは一体何なのか。
不思議に思いながら飛来する右ストレートを顔を逸らして回避。
攻守が逆転し、蹴りと拳のラッシュを回避に専念して動きを見ていく。
(……)
少しばかり羨ましく思えてしまう。
ボロボロなのに動きにキレが衰えてる気がしないその姿に。
不治の病を患い寝たきり生活で無為に、孤独に過ごした日々。
それと比べれば、相手の身体はなんと頑丈な身体なのだろうか。
まず生身で刀使と戦えてる時点で相当なものであるし、
周囲の戦いの形跡からかなりの手練れであるのもわかる。
ボロボロなのに動きにキレが衰えてる気がしないその姿に。
不治の病を患い寝たきり生活で無為に、孤独に過ごした日々。
それと比べれば、相手の身体はなんと頑丈な身体なのだろうか。
まず生身で刀使と戦えてる時点で相当なものであるし、
周囲の戦いの形跡からかなりの手練れであるのもわかる。
「っと!」
風を裂くようなキレのある蹴り上げ。
細かい動きでの回避は困難と判断しバックステップで大きく距離を取る。
続けざまにジャッカルの銃口が狙いを定めており、
銃撃に備えて金剛身で弾丸を弾くことを優先。
細かい動きでの回避は困難と判断しバックステップで大きく距離を取る。
続けざまにジャッカルの銃口が狙いを定めており、
銃撃に備えて金剛身で弾丸を弾くことを優先。
「結芽! 駄目だ!!」
「え?」
城之内の警告が飛び、一瞬だけ疑念を持つももう遅い。
対アンデルセン、もとい人間対策と言う目的のジャッカルではあるが、
そもそもそのアンデルセンはあのアーカードに近しい化物に近づいていた存在。
そんな存在を倒すために用意した特注の銃と弾丸が全て神器と化している。
当然、そんな銃撃を劣化した金剛身で防ぐことはできず、弾は余裕で貫通。
写シの都合ダメージは大幅に軽減されるが衝撃自体は消せず、大きく吹き飛ぶ。
対アンデルセン、もとい人間対策と言う目的のジャッカルではあるが、
そもそもそのアンデルセンはあのアーカードに近しい化物に近づいていた存在。
そんな存在を倒すために用意した特注の銃と弾丸が全て神器と化している。
当然、そんな銃撃を劣化した金剛身で防ぐことはできず、弾は余裕で貫通。
写シの都合ダメージは大幅に軽減されるが衝撃自体は消せず、大きく吹き飛ぶ。
「イッツ───!!」
「クソッ遅かったか!」
「城之内、援護を頼む。」
「ああ分かってるさ! ロケット戦士、バトルだ!!」
追撃させないように達也が戦線に復帰。
足の骨にひびが入ってるのは事実ではあるが、
人間は存外頑丈で、ひびが入っていても走ることは可能だ。
無論長時間そのようなことを再生できない今の達也の身体では、
続けられるものではないものの、そんなことを言ってる場合ではない。
達也が走ってる横を緑と黒のチェック柄を基調としたロケットが先行していく。
迫るロケットを裏拳で薙ぎ払いながら再び達也との蹴りが交差。
足の骨にひびが入ってるのは事実ではあるが、
人間は存外頑丈で、ひびが入っていても走ることは可能だ。
無論長時間そのようなことを再生できない今の達也の身体では、
続けられるものではないものの、そんなことを言ってる場合ではない。
達也が走ってる横を緑と黒のチェック柄を基調としたロケットが先行していく。
迫るロケットを裏拳で薙ぎ払いながら再び達也との蹴りが交差。
「……」
大尉は言葉を発しないが違和感に気付く。
先程よりも向こうの力が押してきていると。
二度目ともなれば原因となりうるものはすぐに察した。
今しがた弾いたモンスター、ロケット戦士が何かしたのだと。
ロケット戦士の効果は、攻撃する時は無敵モードと呼ばれる形態に変形し、
この状態での戦闘では城之内はダメージを受けず、更に戦闘した相手のステータスを下げる。
大尉の強さを鑑みるとそれは微弱なものかもしれないが、微弱でもありがたいことだ。
先程よりも向こうの力が押してきていると。
二度目ともなれば原因となりうるものはすぐに察した。
今しがた弾いたモンスター、ロケット戦士が何かしたのだと。
ロケット戦士の効果は、攻撃する時は無敵モードと呼ばれる形態に変形し、
この状態での戦闘では城之内はダメージを受けず、更に戦闘した相手のステータスを下げる。
大尉の強さを鑑みるとそれは微弱なものかもしれないが、微弱でもありがたいことだ。
「頼むぜサイコ・ショッカー! 電脳(サイバー)エナジーショック!」
城之内の傍には暗視スコープとガスマスクを足したような、
不気味な装備をした人型のモンスターの手から放たれる光の球。
達也が躱して大尉へと向かうが、これもまた蹴り上げられる形で弾かれる。
通常召喚は一ターンに一回ではあるので、それはロケット戦士に使っているが、
遊星のシグナル・レッドも状況の都合か自軍のモンスターとして扱われていた。
なので、それを生贄にデェムシュの時にも使ったスター・プラスターを発動。
ダイスの出目は3の目を出した結果、合計レベルが6となるモンスター、
横にいる人造人間サイコ・ショッカーを特殊召喚して今に至っている。
先のデュエルで外して痛い目を見ていたのにも発動しているのは、
ギャンブルカードを多数採用している城之内だからこそだろうか。
不気味な装備をした人型のモンスターの手から放たれる光の球。
達也が躱して大尉へと向かうが、これもまた蹴り上げられる形で弾かれる。
通常召喚は一ターンに一回ではあるので、それはロケット戦士に使っているが、
遊星のシグナル・レッドも状況の都合か自軍のモンスターとして扱われていた。
なので、それを生贄にデェムシュの時にも使ったスター・プラスターを発動。
ダイスの出目は3の目を出した結果、合計レベルが6となるモンスター、
横にいる人造人間サイコ・ショッカーを特殊召喚して今に至っている。
先のデュエルで外して痛い目を見ていたのにも発動しているのは、
ギャンブルカードを多数採用している城之内だからこそだろうか。
「イタタタ……何あの銃。ちょっとずるくない?」
仕事は荒魂の都合物騒でも銃弾を受けないので理解は浅いが、
流石に十数メートルは転がされる弾丸なんてものはないだろう。
そんな威力のものは最早銃ではなく、大砲とかのレベルだ。
一体どんなことをしたらそうなるのかと思いながら再度写シを張り肉薄。
迫る横薙ぎの一撃を左手で防ぎ、達也からのウィザーソードガンによる斬撃。
すんでの所で右腕を引いて回避するもほんの僅かだけ間に合わず、
此処でようやく大尉に腕の薄皮一枚とは言え傷をつけることに成功する。
流石に十数メートルは転がされる弾丸なんてものはないだろう。
そんな威力のものは最早銃ではなく、大砲とかのレベルだ。
一体どんなことをしたらそうなるのかと思いながら再度写シを張り肉薄。
迫る横薙ぎの一撃を左手で防ぎ、達也からのウィザーソードガンによる斬撃。
すんでの所で右腕を引いて回避するもほんの僅かだけ間に合わず、
此処でようやく大尉に腕の薄皮一枚とは言え傷をつけることに成功する。
傷を受けると同時に、跳躍で後退する形で距離を取る。
腕の一撃は軽微なもので、戦闘中に治るレベルのものだ。
問題は受けた個所。腕は腕でも前腕に寄っており、
振り返ればロケット戦士の攻撃も腕で弾いたのではなく、
腕で弾かなければならない程度に目線辺りに飛来していた。
腕の一撃は軽微なもので、戦闘中に治るレベルのものだ。
問題は受けた個所。腕は腕でも前腕に寄っており、
振り返ればロケット戦士の攻撃も腕で弾いたのではなく、
腕で弾かなければならない程度に目線辺りに飛来していた。
(あの様子、気付かれたか。)
言葉を一切交わさないが右腕を一瞥する姿。
僅かな動作で目論見がバレたことに気付く達也。
結芽が一人で戦ってる間、達也は二人にある提案をしていた。
僅かな動作で目論見がバレたことに気付く達也。
結芽が一人で戦ってる間、達也は二人にある提案をしていた。
『可能なら腕を狙ってほしい。
できるなら切り落とす要領で頼む。』
できるなら切り落とす要領で頼む。』
『何か分かったのか?』
『恐らくだが、あの男は手で握ったものを強化している。
彼女、燕結芽だったか。彼女の獲物の刃が通らないのも合わせ、
手袋があの男の強化を施している可能性はかなり高いとみていいはずだ。』
彼女、燕結芽だったか。彼女の獲物の刃が通らないのも合わせ、
手袋があの男の強化を施している可能性はかなり高いとみていいはずだ。』
気付いたのは先程の空中での攻防。
大尉の膂力は仮面ライダーの強化を含めても多少不利な程度。
そう判断したが、ジェット・ウォリアーによる腕の迎撃は、
いくら腕を挟んでいたにしても、威力に違いがありすぎる。
肉弾戦における攻防でも捨て置けないダメージは負ってなく、
負ったのは小石と腕と、いずれも相手が握っていたものによるダメージのみ。
頑丈な手袋とも相まって、恐らく原因がそこにあるのだと何となく察していた。
大尉の膂力は仮面ライダーの強化を含めても多少不利な程度。
そう判断したが、ジェット・ウォリアーによる腕の迎撃は、
いくら腕を挟んでいたにしても、威力に違いがありすぎる。
肉弾戦における攻防でも捨て置けないダメージは負ってなく、
負ったのは小石と腕と、いずれも相手が握っていたものによるダメージのみ。
頑丈な手袋とも相まって、恐らく原因がそこにあるのだと何となく察していた。
『城之内、なるべく打点が高い風にモンスターの攻撃の指示はできるか?』
『流石にそこまで細かくはできるかわかんねえけど、
都合上打点が高くなるモンスターなら今手札にあるぜ。』
都合上打点が高くなるモンスターなら今手札にあるぜ。』
『遊星は動けるか?』
『いや、この手札じゃできることはなさそうだ。』
「そうか……なら変わらずシグナル・ウォリアーで守備を頼む。
何度攻撃を受けても破壊されないのを見るに、恐らく相手は倒せない筈だ。」
何度攻撃を受けても破壊されないのを見るに、恐らく相手は倒せない筈だ。」
いずれの攻撃も意図的なものだ。
相手は訓練された人物であることから、
目論見がバレるのはそう時間はかからないとは思っていた。
一撃を叩き込んだだけで、そこまで把握されるとは思わなかったが。
相手は訓練された人物であることから、
目論見がバレるのはそう時間はかからないとは思っていた。
一撃を叩き込んだだけで、そこまで把握されるとは思わなかったが。
「君、いきなりですまないが相手の手袋……腕を斬り落とすことを優先してほしい。」
バレているならば隠す必要はない。
そのまま彼女にも情報を共有しておく。
そのまま彼女にも情報を共有しておく。
「うん、いいよ。」
「……二つ返事で引き受けるのか。」
距離を取った隙を突いて、横に並んで言葉を交わす。
特に一切の理由も語らずに頼むも、あっさりと認めてきた。
さして驚きはしない。強い情動が彼には起きないのもあるが、
幼い姿であれだけ刀を振るえるなら、実戦の経験があるのは目に見えている。
彼もまた幼い頃から過酷な訓練や実戦経験があるので、似たものだとは察した。
特に一切の理由も語らずに頼むも、あっさりと認めてきた。
さして驚きはしない。強い情動が彼には起きないのもあるが、
幼い姿であれだけ刀を振るえるなら、実戦の経験があるのは目に見えている。
彼もまた幼い頃から過酷な訓練や実戦経験があるので、似たものだとは察した。
「まあ、人とか相手もザラだったし?」
見た目や何かでどうこうできないわけがない。
と言うより、生前も刀使相手に遠慮なく武器を振るった。
今更な話である。
と言うより、生前も刀使相手に遠慮なく武器を振るった。
今更な話である。
話を終えると二人は距離を詰めていく。
斬撃も古武術も二対一でありながらなおも次々と防ぐも、
ロケット戦士やサイコ・ショカーによる援護で反撃を許さない。
大尉への一撃を決めることはできないが、攻勢にならないだけで状況は進展している。
数の差は歴然。遊星のモンスターが二体、城之内のモンスターが二体、更に結芽と達也。
全て込みで八対一と言う、圧倒的なまでの人海戦術による数の暴力による攻め。
いくら大尉と言えども、この数をいつまでも相手にしては勝ち目は薄い。
斬撃も古武術も二対一でありながらなおも次々と防ぐも、
ロケット戦士やサイコ・ショカーによる援護で反撃を許さない。
大尉への一撃を決めることはできないが、攻勢にならないだけで状況は進展している。
数の差は歴然。遊星のモンスターが二体、城之内のモンスターが二体、更に結芽と達也。
全て込みで八対一と言う、圧倒的なまでの人海戦術による数の暴力による攻め。
いくら大尉と言えども、この数をいつまでも相手にしては勝ち目は薄い。
故に、大尉は最後の手段に出る。
ある意味これは、遊星の存在が原因とも言える。
デュエルをするにはカードをデュエルディスクに置いて使う。
最初の放送ではそのように扱われてたのもあって放置していたが、
レッド・ミラーやファイヤークラッカーは手札から見せた時点で効果を発揮した。
必ずしも専用の機材がないとしても、カードの機能はちゃんと発動できるのだと。
理解した今、再び全員から逃げるように跳躍し、最後の支給品のカードを空へと翳す。
言葉による宣言がいるのかどうかが怪しかったものの、翳した瞬間それは発動する。
デュエルをするにはカードをデュエルディスクに置いて使う。
最初の放送ではそのように扱われてたのもあって放置していたが、
レッド・ミラーやファイヤークラッカーは手札から見せた時点で効果を発揮した。
必ずしも専用の機材がないとしても、カードの機能はちゃんと発動できるのだと。
理解した今、再び全員から逃げるように跳躍し、最後の支給品のカードを空へと翳す。
言葉による宣言がいるのかどうかが怪しかったものの、翳した瞬間それは発動する。
いや、発動ではない。これは召喚だ。
大尉の眼前に、一体のモンスターが召喚される。
ケンタウロスのような下半身は獣の如き黒き四肢を持ち、
上半身は馬上槍のような赤黒い槍と、青い盾を手にした金色の髪の獣戦士。
百獣の王が如き荘厳な姿と共に現れるのは、神に仕えし従属神の一体。
名を───『神獣王バルバロス』と呼ぶ。
大尉の眼前に、一体のモンスターが召喚される。
ケンタウロスのような下半身は獣の如き黒き四肢を持ち、
上半身は馬上槍のような赤黒い槍と、青い盾を手にした金色の髪の獣戦士。
百獣の王が如き荘厳な姿と共に現れるのは、神に仕えし従属神の一体。
名を───『神獣王バルバロス』と呼ぶ。