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  • 決闘バトルロイヤル @ ウィキ
  • 刃骸魔境(前編)

決闘バトルロイヤル @ ウィキ

刃骸魔境(前編)

最終更新:2025年05月24日 22:50

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「カンノミホ……(寝言)」

民家の一室。
本来ならば夫婦が愛を営むダブルベッドの上に、意味不明の言葉を呟くクッソ汚いホモが一人。
一生ネットの宝物、僕らのアイドル男優、四章の眠らせてくる奴、ホモビに出ただけでバトルロワイアルに参加する男。
野獣先輩が非常に腹立たしい顔で眠りに就いていた。

まるでどっかの悶絶少年のような、見ているだけで苛立ちを覚える表情である。
怒れる海神からの逃走に成功し、溜まりに溜まった疲れへ苛まれたのが少し前。
いい加減休むべきと判断を下すのに時間は掛からなかった。
無人なのを確認し民家へ我が物顔で居座り、睡眠という手っ取り早い回復手段を取り今に至る。

『御機嫌ようプレイヤー諸君』

「ファッ!?」

唐突に響いたクソデカ音声に飛び起き、慌てて身構えるも室内に人の姿は見当たらない。
訪れた時と同じく、民家にいるのは自分だけ。
ではどこからと、難しく考えるまでもなく窓の外に原因を見付けた。

「なんだあれは…たまげたなぁ」

一人勝手にたまげる野獣先輩の視線の先では、天空に浮かび上がった巨大モニター。
そこに映る尊大な態度の男を全ての参加者が知っている。
いつの間にやら6時間が経ち、ゲームマスターによる定時放送が始まったらしい。
所々で参加者を煽る発言に苛立ちながらも、有用な情報な故聞き逃さず耳を傾けた。

「ウン……」

やがてモニターは消え、野獣先輩のいる民家も静寂を取り戻す。
普段からクッソ陽気で五月蠅いこの男にしては珍しく、神妙な顔で顎を擦る。

(やっぱり、優勝するしかないってことっスね……)

放送で呼ばれた退場者の中には、当然の如く愛しの後輩もいた。
何も不思議な事ではない、死体を己が目で見たのだから。
むしろ呼ばれない方が遥かにおかしいだろう。
他の参加者と協力して、檀黎斗達を倒すつもりは微塵もない。
改めて、優勝し遠野を生き返らせる方針を固める。

今更ながら、ここに迫真空手部の大先輩や後輩、師範がいなくて良かったと思う。
幾ら私欲の為に参加者皆殺しを目論む人間の屑であっても、親しい者まで手に掛けるのに抵抗が無い訳ではない。

虐待おじさんやひでと言った名前に多少既視感を覚えたものの、強い動揺を抱く程ではなかった。
やることは放送前と同じ、最後の一人に勝ち残って願いを叶える。
中途半端な時間だが睡眠を取った甲斐も有ってか、戦闘が可能な程度には疲れも取れた。
参加者を見付け、パパパって殺って終わりっとするべく民家を出発。

「ん?」

それからすぐの事だ、怒れる異形を見付けたのは。


○


「思い上がっタ猿如きガ、俺を見下すナど許サン……!」

屈強な真紅の肉体を震わせ、デェムシュは黎斗への怒りを吐き捨てる。
見下し、嘲笑い、弄ぶ。
それらは全て、フェムシンムである自分達だけの特権。
だというのにあの人間は愚かにも神を自称し、あまつさえ己を遊戯盤の駒として扱う。
許せない、今更何をされようと絶対に許すつもりはない。
今すぐにでも引き摺り下ろし八つ裂きにしてやりたいが、出来るのならとっくにそうしている。
本当だったらあのような憎たらしい猿の言葉など切って捨てたい所であるも、聞き逃せば自分の首を絞めると分からない訳ではなく。
尋常ではないストレスを抱きつつ、情報はしっかりと噛み砕き頭に入れた。

とはいえ、禁止エリアはともかく死者に関してデェムシュが感じるものはほとんどない。
精々、自分が殺したいと思ってる連中が勝手に死んでいなければいい。
フェムシンムの同胞もいない以上、そう思った程度。
近隣エリアも禁止区域に指定されておらず、慌てて移動せずとも問題なし。

となれば真っ先に行うべきは、体力の回復だろうか。
最初に出会った人間達との戦闘に始まり、放送前は連戦の嵐。
ただの一人も殺せず、むしろ手痛い反撃を受け続けた。
忌々しい猿どもを早急に殺してやりたいのは山々だが、流石に疲労は無視できないレベルに蓄積中。
先程の戦闘から撤退したのも、それが理由の一つ。
加えて向こうには猿の分際でオーバーロードの力を得た戒斗や、奇怪な搦手を用いるベクターもいた。
自分と違い向こうは一人重傷を負ったが、残る二人はノーダメージ。
万全に近い状態の敵と戦闘を続け、不意を取らないとも言い切れない。
だから不服であれど自ら退き、命は繋がったままだが余計に鬱憤が溜まる結果となったのである。

(コの俺がいつまデも猿ニ不覚を取ルトは……)

選ばれし強者、フェムシンムとは思えぬ戦績。
素直に敵の力を認め考え方を変える、といった反省は起きない。
それが出来ないからこそ、彼らの文明は滅びを迎えたのだから。

そうして休む場所を探すべく進んだ先で、デェムシュの瞳が一人の参加者を捉えた。
汚い、他の猿どもと比べても非常に汚らわしい男。
ガッシリと筋肉質ながら、見ているだけで不快感を感じざるを得ない。
しかも妙に臭い。
ただでさえ人間を猿と蔑むデェムシュからすれば、友好的に接しろと言う方が無理難題。
余計に苛立ちを刺激され、意識せずとも得物を握る力が強まる。

「薄汚レた猿メ、吐き気ガすル…!」
「辛辣過ぎィ!」

会っていきなりボロクソに貶され、ショックを受ける汚い猿。
ついさっき民家を出た野獣先輩は突然の暴言に心を痛める。傷付きやすいのは女の子の特徴、ハッキリ分かんだね。

一方で殺気立った相手の様子に、殺し合いに乗った者と察した。
目指す場所が自分と同じ優勝なら、たった一つの椅子を譲ってやる道理はなし。
このまま戦闘に発展しても負けはしない、遠野蘇生の礎にするまで。

(そうですねぇ……)

だが他に賢いやり方があるのではと、内心考え込む。
自分が参加者の中で弱い方だとは思いたくないが、放送前の戦いで痛い目を見たのはノーカンに出来ない。
特に金髪の偉丈夫とは真正面からぶつかった場合、自分と言えども無傷で勝てる確率は低い。
ならば、信頼関係など無くとも一時的に手を組む相手を作るのも悪い手ではない筈。
何よりどうしてか、目の前の赤い異形からは他人の気がしない。
強いていうなら、声から親しさに似たモノを感じないでもなかった。(大人気声優のSGTTMKZ兄貴は無関係だろいい加減にしろ!)

「まずうちさぁ、殺し合い乗ってんだけど、手ぇ組まない?」
「ナニ…?」

そうと決まれば早速共闘を提案。
後輩を屋上へ日焼けに誘った時のような気軽さで話しかければ、デェムシュは案の定訝し気な反応。
困惑は即座に怒りへ変わり、煮え滾る殺気を叩き付ける。
猿如きが馴れ馴れしい態度で、自分に手を組もうとほざいた。
百歩譲って、道具らしく跪き隷属を望むなら考えてやってもいい。
何を勘違いしたのか、眼前の猿はフェムシンムを旧来の友に思い込んでるとでも抜かすつもりか。

「思い上がリも甚だシイぞ猿メ!」

湧き上がる衝動へ逆らわず、のぼせ上った猿へ剣を振り被る。
最早相手の言葉は一文字も聞き入れる価値なし。
憎たらしい顔面を叩き割り、地面を汚す腐肉の塊に変えるまで。

「まま、そう焦んないでよ」
「ヌゥッ!?」

だが一手早く、野獣先輩が懐に潜り込む。
絶対唯一神GOの語録を使うという、正に神をも恐れぬ所業と共にデェムシュの顔部分へ手にした道具を押し当てる。
もしデェムシュが万全の状態ならば、こうもアッサリ接近を許しはしなかった。
ロクに休まなかったツケで、野獣先輩の望む光景を生み出す。
棒の先端にバツ印が付いた道具を当てられ、暫し沈黙。
ややあって離せば、真紅の瞳で相手を見下ろしつまらなそうに吐き捨てる。

「…………フン、いイだロウ。貴様ヲ新しイ道具トシテ使ッてヤロう」
「いいねぇ~!Foo~↑」

快くとはいかなくとも、共闘は受け入れられた。
相手を道具扱いは野獣先輩とて最初からそのつもりだ、変に仲良くしたいとも思っていない。
丁度良い駒も手に入り、放送後の再スタートとしては申し分ない。
後は軽く2~3人くらい軽く始末してやれば尚良い。

「あっそうだ(唐突)。俺早速行きたいとこあるんスよ」
「貴様ノ望ミなどドウデもイイ。黙っテ俺に――」
「そう言わずに聞いてくれよな~頼むよ~(懇願)」

お願いしつつも再び棒をデェムシュに当てる。
すると先程と同じく、不服そうにしつつも聞く姿勢を取った。
満足気に頷き行きたい場所を言えば、損はないと理解。
問題は自分達の現在位置から数エリアは離れてる点だが、解決する手なら持っている。

「見とけよ見とけよ~」

大先輩のイチモツを押し当てられるクッソ哀れな後輩を煽るように、クッソ腹立たしい口調で道具を取り出す。
デイパックには到底入り切らないだろうサイズの、ピンク色のドア。
この奇妙な物体の名はどこでもドア、複数人の参加者にも支給された22世紀のひみつ道具の一つ。
行きたい場所を告げて開けると、ドアの先が目的地へ繋がるという破格の移動手段だ。
殺し合いでは幾つかの制限こそ設けられているも、移動時間の大幅な短縮には持って来いである。

ドアを開けると予め指定した場所へ通じ、文字通り一瞬で到着。
見慣れぬ街並みが広がっており、異物とも取れるモノが転がっている。
既に乾いた血だまりに伏し、ピクリとも動ない青年。
命を賭し仲間達を逃がした櫻井戒の骸と、傍らへ落ちた幾つかの道具。
放送であった放置されたままの支給品を回収すべく、E-5へやって来た。

流石に放送から間もないだけあって、他の参加者は見当たらない。
自分達が一番に着き、支給品は全て頂く。
上機嫌で手を伸ばすと、横からヌッと赤い腕が現れ掻っ攫った。

「ホウ……猿に持たセルニは勿体ナい剣だナ」
「クゥーン…(子犬)」

勝手に取られ子犬みたいに嘆く小汚いホモを無視し、デェムシュは感心したように手元の剣を見やる。
戒の支給品であったザンバットソードは、ファンガイアの王の為に生み出された魔剣。
デェムシュからしても見事と言わざるを得ない力が宿っており、自分が振るうもう一つの得物として申し分ない。
現代のキングや戒が決して望まない使い方をする気だが、死人から文句は飛ばない。
仮にあっても聞く耳持たずだったろうが。

ついでにデイパックを開け中身を確認、今正に必要とする道具を見付けた。
説明書を読み終えるやカエルのイラストが描かれたシールを、迷わず自分に貼り付ける。
するとあれだけ圧し掛かっていた疲労が、あっという間に消えたではないか。
見た目はただの玩具に見えるも、これもまた22世紀のひみつ道具。
ケロンパスと言い、貼った者の疲れをシールに移し替える効果を持つ。

上等な剣の入手と、疲労回復。
両方が叶い幾分機嫌も良くなり、ザンバットソードで戒の首を斬り落とす。
胴体から離れた顔に見上げられるも、感じるものは皆無。
同じように転がった金属製の首輪へ切っ先を向け、同行者の人間の屑に言う。

「猿、貴様にハこれデ十分ダロう」
「……しょうがねぇなぁ(GKU)」

武器も道具も総取りしておきながら、上から目線極まる態度。
さしもの野獣先輩もカチンと来たが、怒り散らして折角の協力関係が台無しになるのも勿体ない。
特殊個体のNPCに渡せば道具と交換出来るらしいし、首輪を手に入れるのは不満でもない。
よって寛大な心で妥協してやった。これはどう見ても人間の鑑じゃないか、たまげたなぁ。

必要な物は全て回収し、もうこのエリアは用済み。
では次は何処へ向かうかだが、既にデェムシュが決めてある。
放送前は中へ入らず終いだった、白く巨大な建造物。
少なくともあの施設の前で一戦交えた二人組は、高確率で立ち寄った筈。
まだいる可能性も低くなく、ならば行かない選択肢はない。
六眼の剣士と桜色の小娘、二人揃って今度こそ仕留める時だ。

「付いテ来イ猿!奴ラに地獄を見せル時ダ!」
「ウン、おかのした。ほら行くどー」

事情は知らないが参加者を殺せる場に赴くなら、野獣先輩も異論はない。
片や隠さぬ憤怒を撒き散らし、片やクッソ気の抜ける語録を発し足早に次なる目的地を目指す。

その姿を、見られているとは気付かずに。


◆◆◆


怒りがあった。
聞かざるを得ない情報と、聞きたくもない挑発染みた神の言葉。
それら全てを映像越しに耳に入れ、病室へ静寂が戻った後。
キャルの中にはどうしようもない程の、怒りが生まれた。

ふざけているとしか思えない殺し合いに巻き込み、とことん参加者を舐め腐った檀黎斗への。
ユウキと絆を結んだヴァイスフリューゲルの少女を殺した、顔も知らないどこぞの悪党への。

何より、すぐ隣で仲間の死を知らされた少女がいるにも関わらず、コッコロ達の名が呼ばれず安堵してしまった自分自身への。

簡単に死ぬような奴でないとは分かっている。
美食殿のメンバーでは最年少なれど、あの年頃らしからぬ落ち着きがコッコロにはある。
幾つもの依頼や、ランドソルを襲った大事件をも生き延びたのだ。
だから大丈夫だとは思っていたが、それでも生存を確認出来れば感じ入るものが無いとは到底言えまい。
良かったと、ホッと胸を撫で下ろした。

同時にもう一人、陛下と呼ぶあの人もだ。
殺し合いに抗う者達の事を考えれば、カイザーインサイトが生存中なのは悪い話だろう。
高確率で殺し合いに乗っているか、仮に乗っていなくとも何らかの被害が出た可能性は低くない。
けど、自分とあの人の関係は昔の主人だとかそんな言葉で片付けられない。
向こうにとっては道具に過ぎなくとも、既に敵対してるのであっても。
カイザーインサイトは、嘗て間違いなく己の救いとなった人なのだから。

(最悪……)

別に悪い事ではない。
死んで欲しくない者の無事を知り、喜ぶのは罪にならない。
分かっていても、そう簡単に受け入れられるかは別。
脱落者の名前が発表された時、隣で凍り付く気配は確かに感じた。
明らかに動揺してると、ハッキリ分かったのに自分が第一に思ったのは「コロ助達が生きてて良かった」だ。
自身への嫌悪が苦みとなって口いっぱいに広がり、

「キャルちゃん?大丈夫…?」

掛けられた声に思わず隣を見やる。
眉を八の字に下げ、心配気にこちらを覗き込む顔。
表情を歪めた自分が気になり、放っては置けなかったのだろう。
いろはと視線が合い、黎斗達への怒りとは異なる苛立ちが湧く。

(何であんたの方が気を遣うのよ)

お人好しな少女だとは、放送前の様子から察しが付く。
でなければ、常時抜き身の刃染みた空気を纏う男を何かと気に掛けようとはしない。
そういった性格を悪いと言う気はないし、嫌いだとも思わない。

でも、今やってるソレは違うだろう。
顔色を悪くし、僅かに手が震えているのを見れば分からない馬鹿はいない。
告げられた脱落者の名へ、浅くない傷を負っている。
なのにいろはは喪失に打ちのめされるよりも、キャルへの心配を優先した。

「そうじゃないでしょうが馬鹿」
「痛いっ!?キャルちゃん!痛いよ!」
「うっさいバーカ」

それがどうにもムカつたので、いろはの頬を抓ってやる。
痛みに悲鳴が飛ぶもお構いなしだ。
暫くは餅のように柔らかい頬を引っ張り、頃合いを見て解放。
ヒリヒリ痛む箇所を擦るいろはに顔を近付け、無愛想に言う。

「あんたが超が付く程のお人好しなのは、別に良いわよ。けど、こんな時でも他人を優先しなきゃならない程なの?」
「え…?」
「仲間が、呼ばれたんでしょ。あんな自分を神様だとか言ってるキモい奴の言うことなんて、信じたくないけど」

嘘だったら良かったと、大半の参加者は言うだろう。
同時にただの現実逃避に過ぎない、神が告げた者達は本当に死んでしまったと誰もが理解している。

「なのに我慢なんかしてんじゃないっての。溜め込んだって自分がぶっ壊れるだけよ、そんなの」
「……っ」

痛い所を突かれた自覚はあったのか、唇を噛み俯く。
正面からいろはを見続けるキャルはため息を一つ零し、そっと手を伸ばす。
自分の方が年下だというのに、全く世話が焼ける。
案外自分も、お人好しな友人達に影響を受けたのかもしれない。
なんて小さく呆れ笑いを浮かべ、いろはの顔を自分の胸に押し当てた。

「わっ…」
「こうしてれば、あんたがどんな顔してるかも見えないわよ。それに、空気読まず部屋に入って来る奴がいたら蹴っ飛ばしてやるわ」

天井を見上げながら言うと、ビクリと震えるのが分かった。
自分自身の為に感情を吐き出すのが下手くそなのを見かねて、キャルなりに何とかしようとしてくれる。
どこか不器用だけど、決して冷たくない優しさを感じポツポツと言葉を紡ぐ。

「……まどかちゃんは一緒にいた時間は長くないけど、でも強い女の子なの。大事な先輩を助ける為に戦って、それでちゃんと助けられて…」
「うん」

キレーションランドでの戦いの後は別れたけど、もしかしたらまたいつか会えるかもしれなかった。
今度はお互いの事をもっと知って、友達になれるかもしれなかった。
そんな機会はもう二度とない。

「みふゆさんはやちよさんの親友で、わたしの知らないやちよさんのことを沢山知ってて……会えたらきっと、やちよさんも喜ぶ筈で……」
「…うん」

やちよがみふゆをずっと、マギウスから取り戻したかったのを知っている。
ドッペルの暴走を止める為に力尽きたけど、でももう一度やちよに会えるかもしれなかった。
元の世界に帰れたら、鶴乃や天音姉妹だって喜んだろう。
そんな未来は実現しない。

「フェリシアちゃんは……みかづき荘の大事な仲間で、わたしの作るご飯をよく味が薄いって言うけど、でも美味しそうに食べてくれて……」
「うん」
「鶴乃ちゃんとも仲が良くて、それで、それ、で……っ」

思い出すのは、フェリシアと会ってからの数々の記憶。
魔女への復讐心を抑えられなかった頃や、みかづき荘で共に過ごした日々。
助けられなかった絶望へ沈んだ自分を、やちよ達と共に引き上げてくれた瞬間。
けれど、記憶にない新しい彼女の姿はもう二度と見れない。
無事に神浜へ帰れたとしても、そこにフェリシアはいない。

妹達を喪った時と同じ、引き裂かれるような痛みに涙が零れる。
押し当てたキャルの服が濡れてしまうと分かっても、止められなかった。
何度味わっても、喪失の苦痛だけは慣れない。
殺し合いを止める決意は揺るがないけど、今は少しだけ悲しみに身を委ねたかった。


◆◆◆


大体が予想通りの内容だった。
脱落者の中に一海の名があったのは、直接自分達の目で死を見た故驚くに値しない。
飛電或人や滅が生存中なのも、DIOが未だ死んでいないのも。
信頼と敵対という異なる関係であれど、実力の高さを知っていれば何ら不思議ではなく。
最初の放送前の脱落者も含め、計40名が死んだ事実に多少の驚きこそあれど。
出会った敵対者の強さを思えば有り得ない話でもない。
悪趣味極まる内容への怒りが無いとは言わないが、承太郎も天津も分かり易く感情を面には出さない。
あくまで内に留め、表面上は冷静さを保つ。

何より、『彼女』の様子を見れば自分達の怒りを優先したいとは思えなかった。

『嘘だよ……こんなの……エム……!なんで……!』

画面越しからでも伝わる悲痛な叫び。
喪失に流す涙は彼女が人ならざる存在であっても、人間と同じ感情の持ち主なのを伝えて来る。

定時放送が近いのを時計で確認し、一旦地上へ戻った時だ。
タイミングを合わせるように浮かび上がった巨大モニターを、病院内の窓越しに見たのは。
聞き終えた天津達は再び地下のCRへ戻り、筐体の中で待つ彼女へ伝えた。
宝生永夢もこの6時間で死亡したことを。

「……」

泣き腫らした顔で永夢の名を呼ぶポッピーを、天津は決して不快には思わない。
以前までの、ヒューマギアへ強い敵愾心を向けていた頃なら。
きっとバグスターであるポッピーにも、悪感情を抱いただろう。
今はもう違う、出会って数時間の関係だとて彼女も殺し合いに抗う仲間だ。
永夢の死を知った時の表情が強く頭に焼き付いている。
『嘘だよね…?』と震える声で聞き返す姿へ、真実を伝えるのが楽な役目だとは口が裂けても言えなかった。

『エム……』

何度名前を呼んでも、自分の知る彼は現れてくれない。
小児科医になってからも昔と同じ、人懐っこい笑みを見せてはくれない。
ポッピーだってCRの一員として、医療に携わる者だ。
患者の死に立ち会う機会はゼロでなく、時には手の施しようの無い時があるとも理解してる。
でもこんな、大切な仲間が自分の見ていない場所で殺されたなんて到底受け入れられない。
全部黎斗のデタラメだと言い切れたら、どれ程良かったか。
檀黎斗を知るからこそ分かる、分かってしまう。
あの男は自分の作るゲームには妥協せず、本気で向き合っている。
だから放送に偽りを混ぜていない点だけは、黎斗を信じられるのだ。

永夢はもういない。
他の仲間に向けるのとは違う感情の意味を知る前に、彼は死んでしまった。
会場のどこかで放送を聞いた大我はどう思うだろうか、元の世界で帰りを待つ飛彩達に何て言えば良いのか。
分からないし、今は何も考えたくない。
耳を塞ぎ続けてれば傷は癒えずとも、それ以上痛みを味わいもしない。

(でも、それじゃあダメなんだよね…エム……)

悲しみを逃げ道に使うのは、ポッピー自身も望まない。
バグスターであれどCRの一因であり、看護師という顔を持つからこそ命の重さは理解している。
全てが手遅れだと言い切るには早過ぎる、助けられる命はゼロじゃあない。
だったら、戦うしかないのだ。
時に己の無力さを痛感して尚、患者と向き合い救いの手を差し伸べ続けるドクター達のように。

『二人共ごめんね。大丈夫…って簡単には言えないけど、でもずっと落ち込んでもいられないよね』
「もし時間が必要なら……」
『エムはきっと、誰かを助ける為に最後まで戦った筈だよ。だから私も、自分に出来ることをやりたいの」

気遣いは有難いが、強がりじゃなく本心からの言葉を返す。
永夢がどんな最期だったにしろ、命を守る為に戦ったのだと確信を持って言える。
それなら自分も仲間が守ろうとした者を守り、意志と命を繋いでいく。
きっともういない彼も、それを望んでるだろうから。

『う~…でもここから出られないのはやっぱり困るよ~…ガシャットも取られちゃってるし……』
「ガシャット……というのはひょっとしてこれのことか?」
『へっ?あー!それ!』

悩む様子のポッピーへ、何かを思い出したように天津が支給品を見せる。
サウザーのドライバーやプログライズキーとは別に、見慣れぬ変身ツールらしき物がデイパックにあった。
使い慣れたライダーの力がある以上、特に取り出す場面もなかったが。
指を差しオーバーなリアクションを取るポッピーの様子から、彼女にとっては馴染み深い物らしい。

『それだよそれ!私のガシャット!』

天津が見せたのは、他でもないポッピーが元々所持していたアイテム。
バグルドライバーⅡと、ときめきクライシスガシャット。
仮面ライダーへの変身に必要な二つが揃っている。
まさか参加者、しかも天津の元に渡っていたのは予想外。
だがこうして再び自分の所へ戻って来たのは喜ばしい、となるにはいかない事情がある。

「ソイツが元々お前の物なのは分かるが、出て来れないならどうしようもないんじゃねぇのか?」
『うぐっ、そうなんだよねぇ……』

冷静に現実を突き付ける承太郎へ、ガックリと肩を落とす。
自分もライダーになって天津達と共に戦う。
といった光景が実現するにはまず、筐体から外に出なくては始まらない。
正式な参加者でない自分が自由に動き回るのを、黎斗は認めていない。
ドレミファビートの筐体という狭い空間が、唯一許された場所。
大きく制限された現状を嘆くも、打開策は見当たらず――

『あ、もしかして……』

ふと、頭の中で閃きが生まれた。
外を好き放題歩き回れる、とはならないだろうけど。
しかし筐体から出て行くだけなら、どうにかなるかもしれない。

『ねえガイ、ちょっと試して欲しいことがあるの』

いきなりの頼みへ首を傾げつつ、断る理由は見当たらない。
ポッピーに言われるがまま、バグルドライバーⅡを向け操作。
何が起こるのか疑問に感じるのも束の間、すぐに変化は起きた。

『よっと!やった!成功!』
「これは…ポッピー?まさか君がこの中に?」
『そ!前にクロトにやったのと同じのが、できないかなーって思って!』
「檀黎斗も昔はこうやって閉じ込められてた、ってことか?」

男二人が見つめるのは、バグルドライバーⅡ中央のモニター部分。
装備中のガシャットに応じたグラフィック等を表示する画面に映るのは、今の今まで筐体に囚われていたポッピーの姿。
以前バグスターとなり復活した黎斗が目に余る行動に出た時、度々こうやって閉じ込めた。
ポッピー自身もバグスターであるのを利用し、今回は一つの脱出方法に使ったが無事成功。
後は天津の方で操作してもらえれば良いだけだが。

「フム…何度押しても反応は無い。やはりポッピーが自分で動くのは禁止されているか」
「まあ、病院の外に連れ出せるってだけでも収穫だろ」
『うん!これならガイ達と一緒に動けられるよ!……あれ?なんだろこれ、何か細工されてる?』

バグルドライバーⅡの中に入って違和感を覚えたのか、画面上であっちこっち動き回る。
外から見ていても何の事か分からないがともかく。
ポッピーの件は一先ず良しとして、今後の方針を改めて確認する必要がある。
行き先を決めているキャルや、仲間と合流するつもりの遊星も含め出発前に話しておきたい。

特に放送で黎斗が言った、『本来使えない力やアイテムを手に入れた者』に若き決闘者は恐らく該当。
もう一度詳しく話を聞いて損はない。
「殺し合いに抗う者だけが使える」と自称神の言葉にないのから察するに、優勝を狙う者もそういった強化の恩恵は受けられるのだろう。
出来れば発生条件などを正確に知り、対策なりを立てたい。

とにかく全員また集まってからだ。
地上へ向かうエレベーターに乗り込み、CRには人っ子一人いなくなった。


◆◆◆


破壊の傷痕が深く刻まれた一階ロビー。
待合室も兼ねた広い空間を見て、ここが病院だとすぐに受け入れられる者が果たして何人いるのやら。
腰を下ろす為の長椅子や、退屈を凌ぐテレビは破片となってそこかしこに散乱。
治療を訴える人間も、適切な診療科へ案内するスタッフも、清潔感を保つべく業務に勤しむ清掃員ですら不在。
変わりに佇むのは命を繋ぎ元の暮らしへ送り出す、ドクター達の戦場には到底相応しくない存在。
爆撃でも受けたような空間を無感動に見つめる顔には、人では有り得ない六つの眼。
大正時代にて朽ち果てた鬼からすれば、現代の技術が用いられた空間は神の国と言われても不思議は無いだろう。
なれど黒死牟は一切の関心を抱かず、冥府より迷い出た幽鬼の如き様でじっと立ち尽くす。

「……」

放送の内容は把握した。
天空へ己が身を出現させる奇怪な術への疑問もなく、ただ喧しく齎された情報を自身の内へ溶け込ませる。
生存の叶わなかった40人へ、感じ入るものは一つもなし。
病院内にいる者達の仲間が呼ばれたとて、特にどうとも思わない。
慰めるだとかそういった類は、傍らに付く連中がやる事であり己には無関係。

更に付け加えるなら、呼ばれなかった者達にも然して驚きは抱かない。
主も弟も、持ち得る力は自分以上。
生存への執着がこの世のどの生物よりも強い無惨ならば、四半日程度やり過ごすくらいやってのけるだろう。
縁壱に至っては、死ぬのを予想しろと言う方が難しい。
全盛期の体を取り戻した弟が、有象無象の者達に後れを取るか否か。
何とも下らない問いだ、どうやったら後者以外の答えを出せる。
軍服の男や真紅の騎士といった、先の数時間の間に戦った男達。
強いとは分かる、上弦の鬼にも匹敵する実力の怪物だと認めざるを得ない。
しかしあの者達でさえ、縁壱には及ばないのだ。
人でありながら化け物を超える力を持つ、神々の寵愛としか形容できぬ天賦の才を与えられた弟には。

そんな弟が、よりにもよって無辜の民相手に剣を振るっている。
鬼から人を守る為の刃が、神の愉悦を満たす人形の刃へと腐り落ちた。
荒唐無稽で脈絡のない悪夢染みた現実は、何を思おうと否定出来ない。
もし今の縁壱と出会った時、何をすれば良いか答えを出せず惑い続けた結果。
気付けばここまで生き延びてしまった。
仮に縁壱が元の人格から変わらず、鬼を滅ぼす剣を振るっていたならば。
自分も生前と何一つ変わらない、狂おしいまでの嫉妬と憎悪に身を焦がしたのだろうか。
或いは、こう考える時点で自分は既に何かがおかしくなっているのか。

「あっ、黒死牟さん!」

今の自分自身と同じくらいに理解出来ない、春の訪れを思わせる声が鼓膜へ届く。
怨嗟と絶望に彩られた鬼狩りの叫びとは全く異なるソレに、小さくため息を零す。
相も変わらず自分への警戒心などまるで感じられない、飼い主を見付けた子犬のよう。
桜色の髪を揺らし駆け寄るいろはの頬には、薄っすらと涙の痕が見て取れる。
この娘と言えども、放送であった仲間の死は堪えたらしい。
しかしこちらを見つめる瞳に澱みは宿っておらず、悲しみこそすれど戦意をへし折るには至らなかった。

「……」

一瞬、口を開き掛けすぐに閉じる。
何を言うべきか見付からず、そもそも自分が言う意味がどこにあるのか。
大方隣へ並んだ獣の特徴を持つ娘が、あれこれ話しかけたと察しが付く。

「男ならもうちょっと、気の利いた言葉くらい言ってやりなさいよ」

その当人は猫耳を揺らしながら、呆れたとばかりにジト目を向けて来た。
数時間前は事ある毎に怯えていたにも関わらず、随分態度が変わったものである。

「馴れ合いなど……お前達だけでやれば良いだろう……私に無意味な期待をするな……」
「あーはいはい、そう言うんじゃないかとは思ったけどね」
「キャルちゃん?何だかさっきより黒死牟さんと仲良くなってるような…?」
「どこがよ、これで仲良いなら大半の奴が大親友になるっての。何て言うかアレよ、あんたに世話焼かれてるって分かったらビビるのも馬鹿らしくなったって感じ。顔恐いとは思うけど」

余計な一言を付け加えるキャルをジロリと睨めば、サッと顔を背けた。
いろはが勝手にやっている事であって、頼んだ覚えは微塵もない。
困ったように笑う娘の影響なのか、やけに馴れ馴れしく接する者が他にも増えるとは。

「あっれー?お話し中だった?」

何かを言うより早く、更にロビーが姦しくなる。
動きに合わせて藤色の長髪を揺らし、トコトコと寄って来る少女。
後ろからは肩部プロテクター付の上着に、奇抜な髪型が特徴の青年が続く。
食堂にてデッキの構築を終えた遊星と、護衛を請け負った結芽。
二人も放送を確認し話を纏め、病院内にいる者達との合流に動いたのだった。

「皆で次はどこへ斬り込むかの相談?だったら結芽も混ぜてよー」
「そんな物騒な話で盛り上がれないわよ。…あんた達は大丈夫なの?」

何がとは聞き返さなくとも分かる。
放送で呼ばれた名前には、大尉相手に共闘した少年達もいた。
加えてもう一人、遊星の仲間も6時間を生き延びられなかったのが判明。
事実、CRで一旦解散となった時よりも表情に翳りが見えた。

「ああ、悲しくないと言ったら嘘になるが……」

牛尾の死を知り、動揺しなかった訳ではない。
ジャックや遊戯共々、仲間達なら大丈夫だと心のどこかで油断があったのかもしれない。
軍服の男のような桁外れな力の持ち主とぶつかれば、歴戦の決闘者だとて危険だというのに。

最悪のファーストコンタクトをした男だった。
あの頃の牛尾はサテライトの住人を露骨に見下していて、自分も権力を振りかざす奴は心底嫌っていて。
デュエルで白黒付けても、決闘者(デュエリスト)と認めたくなかった。
しかしダークシグナーを巡る事件の際、セキュリティの仕事に誇りを持つ男だと知った。
孤児院でマーサの尻に敷かれたりと意外な一面も見て。
向こうもサテライトの住人への偏見を正し、気付けば互いに信頼関係を結ぶに至ったのだ。

けどもう、牛尾の顔を見ることは二度と出来ない。
ブルーノの時と違い、どんな最期だったかも分からないまま脱落を告げられた。
たとえネオ富実野シティに帰れても、あの街で最も信頼出来るセキュリティの男はいない。
クロウ達に伝えねばならない時を思うと、今から気が重くなる。

(だが牛尾…アンタはきっと、最後まで誰かを守ろうとしたんだろう?)

仲間だったからこそ、確信を持って言える。
牛尾哲という男は、きっとセキュリティの誇りを貫いて死んだのだろうと。
ここがネオ富実野シティでなくとも関係ない。
自分の命が脅かされる状況であっても守る為に立ち向かい、命を散らした。
そういう男だと分かっているから、喪失に胸を痛めても戦意までは失くさない。
悲しみを言い訳に戦いを投げ出せば、それこそあの世から牛尾に怒鳴られたっておかしくない。
命懸けで戦った城之内と達也にだって、合わせる顔がないだろう。

「皆が戦っているのに、俺一人だけ逃げるつもりはない」
「あの黎斗っておじさんに好き勝手言われたままなのも、ムカつくもんねー」

軽い調子で同意する結芽だが、これでも相応に不快感は抱いてる。
城之内や達也の名が呼ばれ、動揺があった訳ではない。
二人の最期は自分の目で見た、実は生きているだとか都合の良い期待は最初から考えてない。
御伽にしたって話でしか知らないのもあり、多少驚いた程度。
ただ黎斗が死んだ彼らの事を言いたい放題に貶したのは、率直に言ってムカついた。
死を深く嘆く程、長い付き合いだったとは言えない。
人目も憚らず涙を流せるような関係でもなかった。
けれど、肩を並べて戦った仲間なのは結芽自身も認めている。
頼んだ覚えは無くとも、命を助けてもらったのだって本当。
その相手を悉くコケにされては、流石にカチンと来るというもの。

(いーよ、そうやって偉そうにしてれば。絶対そこまで上って行ってやるんだから)

ふんぞり返って今も自分達を嘲笑う自称神に向け、胸中で宣戦布告。
死者を蘇生させられるだろう技術を手に入れる前に、一発痛い目を見せてやる。
でないと自分の気は晴れない。
城之内と達也、後は本田の文も含めて計四発はキツいのを食らわせてやろう。

(…何か不思議な感じ)

死んだ者達へ引き摺られてるとまではいかないけど、色々と考えてしまう。
一度死んで、二度目の生で誰かの死に立ち会ったから。
余裕のなかった生前とは違う、親しい者に置いて行かれる側になったから。
前は想像も出来なかった心境の変化に、戸惑いこそあれど不快には思わなかった。

内面を言葉には出さず、何と無しに吹き抜けとなった出入り口を見つめ、





殺意を振り撒く真紅が映り込んだ。





「――――っ」

敵襲と、脳が情報を受け取るのを待たず体が動く。
自身の愛刀とは違う御刀を引き抜き、写シを発動。
幾分か休めたお陰で戦闘に支障はなく、いつでも斬り合いに臨める状態。
相手の方からやって来たのであれば、望む所と言うやつだ。

が、結芽より数手早く抜刀するのは黒死牟。
視界に捉えるまで待つ必要もなし。
上弦の鬼にも引けを取らぬ血の臭いを風が運び、肌を突き刺す憤怒と共に接近を知らせる。
抜き放つは己が体内で作りし妖刀、真っ向より迫る真紅へ食らい付く。
獲物を噛み砕く感触はなく、なれど刃がかち合う感覚も未知に非ず。
襲撃者の正体も記憶したのと細部に違いはあるも、知らぬ者ではなかった。

「やはり……生きていたか……」
「当たリ前ダ!猿如きノ剣で俺を殺セルト思ウなっ!!」

得物を挟み怒声をぶつける真紅の騎士、デェムシュ。
四肢は異様に太く、胴は更に頑強へと変貌を遂げてある。
頸を落とさぬ内は死んだと思えなかったが、何が起きたか力を増しているようだ。

警戒を強める黒死牟とは反対に、デェムシュは怒りと歓喜に打ち震える。
予想通り、自分に屈辱を味合わせた連中がいた。
こうなったらやるべきは一つを置いて他にない、全員に借りを返す。
連中の血で猿共の建造物を赤く汚してやるまで。

まずは自分を斬り飛ばした男からと両腕に力を漲らせる。
が、顔面へ奔る煌めきに急遽標的を変更。
鍔競り合いを中断し、別方向からの剣を防御。
他に比べ脆い顔面部分を狙われようと、猿の剣では重症に程遠い。
ただ素直に受け止めるのも癪なので、得物を用いて阻む。

「わっ、と!」

そのまま押し返して吹き飛ばし、壁の染みに変えるつもりだったが失敗。
純粋な膂力では敵が上と理解しており、結芽はすかさず後退。
宙で一回転し黒死牟の隣へ着地、風船のように頬を膨らませる。

「このおにーさん、面倒であんまり戦いたくないんだけどなぁ」

尋常ならざる耐久力と、氷を操る異能。
城之内と共に戦った時は確実に倒す手段もなく、やる気を削がれたのもあり撤退したのは覚えてる。
今はより破壊力に優れたモンスターを操る遊星達もいるので、同じ結果にはならないだろうけど。

「小賢しイ札使いノ猿はイナイか…フン!俺の手ニ掛カル前に野垂レ死ンだカ!」
「んー……前言撤回!やっぱりムカついたから、相手してあげる!」

気分次第で戦う気力が左右するが、今の一言で俄然やる気になった。
仮にやる気を出さずとも、デェムシュの知った事ではなく皆殺しに動いたろうが。

「結芽達が戦った赤い騎士はこいつのことか…!」
「は、はい!でもあの時よりもっと強くなってるみたい…」
「どっちにしたって敵なのは同じでしょ!」

剣士達に多少遅れる形で、残る三人も各々反応を見せる。
放送前の交戦時以上に手強くなっているようだが、キャルの言う通り。
敵であるのに変わりない以上、戦って切り抜ける他ない。
各々戦闘準備に入り、

「モタモタするナ猿!そコノ札使いヲ仕留めロ!」
「人使い荒過ぎィ!」

怒声を浴びせられたクッソ汚い男が妨害に出た。
事前に何の一言も無く病院へ飛び込んだデェムシュを追い、後からやって来た野獣先輩だ。
追い付いたと思えば強い口調で命令。
ホモビ制作会社がマシに思える程の扱いにボヤきながらも、参加者を殺すのに異論はなし。
迫真空手で鍛え上げた拳が狙うのは、デッキからカードを引こうと動きを見せた青年。
デュエルモンスターズの厄介さは身に染みているが故、デェムシュは遊星を優先的に殺すよう指示。
屈辱を与えた猿ではない為、自分以外の手で殺させても問題ない。

「死んで、どうぞ(無慈悲)」
「っ!」

優れたフィジカルを持つ決闘者とて、超人レベルの敵相手には分が悪い。
カードを使われるより先に殺し、遠野蘇生の生贄に加えてやる。
非常にあくどい笑みと共に突き出した拳は、遊星の心臓をも貫くだろう威力。

「スタープラチナ!」

どこまでも汚い一撃を、青き拳闘士の鉄拳が弾く。
仕留める筈が邪魔をされた挙句、間髪入れずに殴打の嵐が放たれた。
モロに受けては敵わぬと慌てて後退、クッソ情けない野獣先輩と入れ替わりに黄金の戦士達が参戦。
仮面ライダーグリスと仮面ライダーサウザーにそれぞれ変身し、承太郎と天津が襲撃者達を睨む。

「承太郎?済まない、助かった」
「礼は良い。妙に騒がしいんで来てみりゃ、見覚えのある野郎がいやがるな」
「君と一海君が一戦交えた異形、か。放送が終わって間もないのに、血の気盛んな連中だ」

CRから地上に戻り仲間達を呼びに向かったは良いものの、激しい物音へ嫌な予感がし急行。
念の為先に変身を済ませ正解だった。
体中が強張る程の殺意を垂れ流す真紅の騎士を見れば、戦闘は確実と理解。

「調子こいてんじゃねぇぞオォン!?」

ついでに攻撃を妨害されたステハゲもご立腹。
そっちがライダーの力を使うなら、こっちも相応しい力で殺してやる。
四度目の戦闘だけあって、変身にもすっかり慣れた。
ブレイバックルを素早く装着、ハンドル部分を操作しカテゴリーAの力を解放。

「変身!(迫真)」

『TURN UP』

ヘラクレスオオカブトが浮かび上がった、カード状のエネルギーへ疾走。
潜り抜け白銀の装甲を纏えば、仮面ライダーブレイドへの変身が完了。
しかし此度はまだ続きがある、手に入れた新たな力を試す良い機会だ。
これまで野獣先輩が変身したブレイドには無かった、左腕の黒い装置。
引き抜いたカードをスロット部分へ読み込ませ、アンデットの力を更に解放。

『Absorb Qeen』

『Evolution King』

内より湧き出る力へ逆らわず、全身へ行き渡らせる。
高揚感を裏付けるように、ブレイドの姿が一変。
纏う鎧は白銀から黄金へと大きく変わり、より重厚かつ絢爛なフォルムへ。
頭部の剣も鋭さを増し、まるで王冠を思わせる形状だ。
全身各部の意匠はスペードのラウズカードに封印された、13体の不死生物をあしらったもの。
アンデットの力をただ行使するだけではない、変身者と融合を果たした姿。
仮面ライダーブレイド・キングフォーム。
戦えない全ての人々に代わって戦う剣崎一真の決意を踏み躙る、最悪の形で降臨。

「Foo~↑気持ちいい~(力に溺れる屑)」
「輝いてるのは外見だけで、中身は醜悪な俗物に過ぎないようだな」

黄金で覆い隠しても、腐り切った性根は誤魔化せない。
それでいてライダーの力自体は油断出来ず、自分達を襲う威圧感が強くなったのを嫌でも察する。
容易く勝てる敵ではないと、戦う前から理解せざるを得なかった。

そして事態は更に混迷を極める。
ロビーの壁が吹き飛び、否が応でも全員注目。
太陽を背に瓦礫を踏み付け、堂々と侵入して来たのは真紅と金色の装甲を纏った戦士。
額に星座盤を填め込み、頭部から突き出たスキャンセンサーが悪魔の如き風貌を作る。
ブラッド族が用いる惑星破壊の兵器、仮面ライダーエボル。
なれど変身者は星狩りに非ず。
滅亡迅雷.netのヒューマギア、滅。

冴島邸での戦闘から撤退後、ダメージを修復する施設を滅は探し歩いた。
苦労の甲斐あってか、見付けたのは自身の記憶にあるのと寸分違わぬ場所。
飛電製作所。
一時期飛電インテリジェンス社長の座を追われた或人が、再出発の為に作り上げた新会社。
アークの襲撃で破壊させられたが、殺し合いでは無事だった頃の製作所を再現され設置。
施設内部には多数の機械用品のみならず、ヒューマギアを修理する設備もあった。
よりにもよって飛電に頼るのは抵抗があったが、ダメージは大きく意地を張ってられる状態でもない。
怒りを無理やりに飲み込み、修復へ利用したのだった。

直後に起こった放送に、思う所は特になし。
或人も、ついでに天津もまだ生き残ってるなら構わない。
人類滅亡、アークと同じ結論は依然として揺るがず参加者の捜索を再開。
近隣エリアを見て回る最中、偶然目に付いたのは赤い異形と遠目にも汚いと分かる人間。
こちらへ気付かず目的地だろう場所へ向かう彼らを密かに追跡し、ここ聖都大学付属病院へ辿り着いたのだった。

ゼロワンはいないが、知っているライダーはいた。
サウザーということは天津か、若しくは中身は違う者か。
本来の変身ツールを奪われた自分の例があるだけに、別人がサウザーの可能性もないとは言い切れなかった。
どちらにせよ殺すのに変わりはないが。

「まーたヤバそうな奴が来たわね……」

マナーの「マ」の字も知らないやり方で、病院に現れたライダー。
普通に入って来いと言いたいが、ひしひしと素肌を痛め付けるプレッシャーに常識を説いても無駄と早々に諦める。
カイザーインサイトが参加してる以上、他の参加者も一筋縄にいかないとは理解したつもりだ。
けどこうやって実際に現れると、うんざりする気持ちを抑えられない。

デェムシュは黒死牟達が、野獣先輩は承太郎達が相手取る。
となると、乱入者をどうするかは決まったも同然。
貧乏くじを引かされたと一瞬思うも、どれと戦っても大して違いはない。
危険なライダーを叩きのめし、コッコロ達の安全確保へ繋がると思えばやる気も出て来る。

「んじゃ、さっさと片付けるわよ!」

吹き抜けとなった場所を駆け、屋外へと移動。
逃げるのではない、戦う為の準備はこっちの方が良い。
何せ屋内で姿を変えようものなら、確実に周りを巻き込む。
エボルの視線が自分の方をチラと見た。
それで良い、どうせ今から相手をしてやるのだから。

『Golza.』

『Mleba.』

『Super C.O.V.』

ブレードを扇状に展開し、スロット部分へ三枚のメダルを装着。
闇の支配者の尖兵たる超古代怪獣の二体と、根源的破滅招来体に送り込まれた怪獣兵器。
ウルトラマンティガとウルトラマンガイアに撃破された怪獣たちのデータを、此度はキャルの力として纏う。
バラバラに扱うのではない、一つの融合しより強大な存在へと昇華。

「借りるわよアンタ達の力!チェンジ!テリブルモンスターフォーム!」

『Try-King!』

光に包まれ、少女のフォルムが巨大な異形へ変貌。
溶岩を彷彿とさせる硬質的な皮膚と、恐竜に酷似した頭部。
額を覆うように怪鳥の顔が存在し、背には赤茶色の巨大な翼。
腹部にも上記二つとは異なる顔が浮かび、鮮血色と金色の混ざり合った太い両脚がアスファルトに亀裂を生む。
名をトライキング。
寄生生物セレブロが、ウルトラマンZとの戦闘で変身した合体怪獣である。
本来よりも大幅にサイズダウンしてるとはいえ、掌に人間二人を乗せて運べる巨体だ。
ロビーで動き回ったら敵味方問わず巻き込んでしまう。

『この赤い奴はあたしがブチのめしてあげるから、そいつらは任せた!』
「チッ…!」

言いながら叩き付けた拳を、赤いオーラを纏いエボルが回避。
病院から離れるように移動するのは好都合、こっちも周りを気にせず力を振るえる。

定時放送が終わり、神のゲームは新たなステージへ進んだ。
聖都大学付属病院での死闘が、第二幕の合図となる。

→
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