◆
足掻いて、購い、生きる理由探してんだ
眩しい光はそう…昨日には無いから
宛ても無く疾走る迷い犬達(ストレイドッグス)
眩しい光はそう…昨日には無いから
宛ても無く疾走る迷い犬達(ストレイドッグス)
◆
瞑想、と一口に言ってもスタイルは人の数だけ存在する。
無心を貫き、内に巣食う邪気を祓う。
塵積もった思考をクリアにし、精神のケアを図る。
神への祈りに全霊を注ぎいつ訪れるかも不透明な、救世の時を待つ等々。
総じて雑念を取り除いて、意識を一点へ向けさせる行為が広く知れ渡ったものであると言えよう。
無心を貫き、内に巣食う邪気を祓う。
塵積もった思考をクリアにし、精神のケアを図る。
神への祈りに全霊を注ぎいつ訪れるかも不透明な、救世の時を待つ等々。
総じて雑念を取り除いて、意識を一点へ向けさせる行為が広く知れ渡ったものであると言えよう。
「……」
現代では珍しさの欠片もない、だが大正の世を基準にすれば。
異国の文化と勘違いを起こすだろう富裕層の民家にて、壁に寄り掛かる鬼が一体。
腰を下ろせば深々と沈むソファーは、柔らか過ぎる余り却って座り心地が悪く。
まして仮の寝床にする娘がいるとあらば、尚の事使う気は皆無。
棚に収められた小物類や、50インチのテレビを視界に入れつつ。
黒死牟の意識が向かう先は居間内の家電や調度品ではなく、己自身の力。
異国の文化と勘違いを起こすだろう富裕層の民家にて、壁に寄り掛かる鬼が一体。
腰を下ろせば深々と沈むソファーは、柔らか過ぎる余り却って座り心地が悪く。
まして仮の寝床にする娘がいるとあらば、尚の事使う気は皆無。
棚に収められた小物類や、50インチのテレビを視界に入れつつ。
黒死牟の意識が向かう先は居間内の家電や調度品ではなく、己自身の力。
生前には手に入らず、何の因果か異界の屠り合いでの紆余曲折を経て。
魔剣を心臓へ突き刺し我が物に変えたのが、魔皇力と呼ばれる事は知らない。
地縛神を相手取る中でより精密な操作を行い、影響は如実に表れたと言って良い。
一度意識してしまえば、手に取るように感知が可能。
血鬼術ではない異能を操る者、鬼とは異なる人外の気配。
俗に魔力と名付けられた力の流れを、瞳で追う以上に視れて、肌で感じられる。
魔剣を心臓へ突き刺し我が物に変えたのが、魔皇力と呼ばれる事は知らない。
地縛神を相手取る中でより精密な操作を行い、影響は如実に表れたと言って良い。
一度意識してしまえば、手に取るように感知が可能。
血鬼術ではない異能を操る者、鬼とは異なる人外の気配。
俗に魔力と名付けられた力の流れを、瞳で追う以上に視れて、肌で感じられる。
床にどっしりと胡坐を掻き、雑誌を捲る奇怪な物体。
最早行動の一つ一つへ疑問を抱くのも馬鹿らしくなった巨大棺桶にも、魔力に近しいモノがあった。
見た目だけならシュール極まる存在であるが、内包する力は決して低く見れない。
棺桶自身がではなく、棺桶の元の持ち主の気配が色濃く残留してると言うべきか。
ここにいない、残り香に等しい微量さにもかかわらず。
顔も名前を知らないナニカの存在を、異様に感じずにはいられない。
どれ程の強者が寝床を自称神に奪われたのかと、考えた所で答えが出る筈も無し。
最早行動の一つ一つへ疑問を抱くのも馬鹿らしくなった巨大棺桶にも、魔力に近しいモノがあった。
見た目だけならシュール極まる存在であるが、内包する力は決して低く見れない。
棺桶自身がではなく、棺桶の元の持ち主の気配が色濃く残留してると言うべきか。
ここにいない、残り香に等しい微量さにもかかわらず。
顔も名前を知らないナニカの存在を、異様に感じずにはいられない。
どれ程の強者が寝床を自称神に奪われたのかと、考えた所で答えが出る筈も無し。
「……」
ピクリ、と。
棺桶とは別の魔力が肌に触れて、ほんの僅かに指先が動く。
飽きるくらいに鬼狩りが浴びせた、骨まで貫く殺気に非ず。
傷付けぬよう、力を強めずに撫でられるようなこそばゆさ。
常人ならば安堵を覚えるソレも、黒死牟には煩わしさ以外にありはしない。
しかし幾度もこの身に流し込まれ、勝利を掴む糧に変えたのも事実。
灰になるまで焼き尽くす灼熱とはまた違う、太陽の如き暖かさの宿主を。
今になって知らぬとも言えなかった。
棺桶とは別の魔力が肌に触れて、ほんの僅かに指先が動く。
飽きるくらいに鬼狩りが浴びせた、骨まで貫く殺気に非ず。
傷付けぬよう、力を強めずに撫でられるようなこそばゆさ。
常人ならば安堵を覚えるソレも、黒死牟には煩わしさ以外にありはしない。
しかし幾度もこの身に流し込まれ、勝利を掴む糧に変えたのも事実。
灰になるまで焼き尽くす灼熱とはまた違う、太陽の如き暖かさの宿主を。
今になって知らぬとも言えなかった。
「黒死牟さん?」
釈然としない苛立ちが動かしたのか。
六眼が見つめる先には、件の魔力の持ち主。
いろはと視線が合い、逸らそうとするもほんの少しだけ遅い。
小首を傾げ己の名を呼ぶ彼女へ、横一文字に結んだ口がゆっくりと開き、
六眼が見つめる先には、件の魔力の持ち主。
いろはと視線が合い、逸らそうとするもほんの少しだけ遅い。
小首を傾げ己の名を呼ぶ彼女へ、横一文字に結んだ口がゆっくりと開き、
丁度そのタイミングで静寂を消し飛ばす、神の大声量が響いた。
脱落者こそ前回より減ったが、情報量は倍。
必然的に放送時間も長く、常時狂ったようなテンションが垂れ流される。
顔を顰めても、気を遣って声量を落とすような男じゃあない。
血鬼術と見紛う未来の技術を用いて、目まぐるしく画面に映る人物は変化。
必然的に放送時間も長く、常時狂ったようなテンションが垂れ流される。
顔を顰めても、気を遣って声量を落とすような男じゃあない。
血鬼術と見紛う未来の技術を用いて、目まぐるしく画面に映る人物は変化。
『各々、がんばるが良い!ヴェハハハハ!!』
最後まで尊大な態度を維持し、放送は終了。
辟易する程に喧しかったのもあってか、静寂が戻っても軽く耳鳴りが続いた。
辟易する程に喧しかったのもあってか、静寂が戻っても軽く耳鳴りが続いた。
途中参加の少女達や、囚われとなった神。
新たに課せられた争奪戦へ、黒死牟は関心を持たない。
主催者が死者蘇生の技術を有すると、今更言われた所で。
鬼狩りに敗れた己がこうして生き返ってる以上、そうだろうな以外に思うものは無し。
新たに課せられた争奪戦へ、黒死牟は関心を持たない。
主催者が死者蘇生の技術を有すると、今更言われた所で。
鬼狩りに敗れた己がこうして生き返ってる以上、そうだろうな以外に思うものは無し。
(やはり……死んだか……)
脱落者には案の定、やちよが加えられていた。
驚きはない、直接最期を見なかったにしろ。
あの状況で縁壱相手に生き延びるのは、不可能以外に何も言えない。
分かり切っていた死を改めて告げられた、それだけの話だ。
悲観を覚える関係ではなく、第一己が人間の死に心を揺さぶられる訳があるか。
空条承太郎の脱落は多少意外に感じられこそすれど、動揺は皆無。
驚きはない、直接最期を見なかったにしろ。
あの状況で縁壱相手に生き延びるのは、不可能以外に何も言えない。
分かり切っていた死を改めて告げられた、それだけの話だ。
悲観を覚える関係ではなく、第一己が人間の死に心を揺さぶられる訳があるか。
空条承太郎の脱落は多少意外に感じられこそすれど、動揺は皆無。
ただまたしても、縁壱が人を殺した事実を突き付けられ。
魂が軋む痛みを覚えたのは、気の迷いとも言い切れなかった。
魂が軋む痛みを覚えたのは、気の迷いとも言い切れなかった。
渡、戒、やちよ。
己が把握するだけでも三人、ともすれば更に多数が加わるかもしれない。
鬼を斬り、無辜の民に安寧を齎す刃は。
視界へ映る者全てを手当たり次第に殺し、屍が敷かれた救い無き道を歩む為に存在する。
始祖が討たれ、千年の時を超え続いた悲劇に終止符を打って尚。
此度は日輪自身が、新たな惨劇の元凶として屠り合いを練り歩くのだ。
己が把握するだけでも三人、ともすれば更に多数が加わるかもしれない。
鬼を斬り、無辜の民に安寧を齎す刃は。
視界へ映る者全てを手当たり次第に殺し、屍が敷かれた救い無き道を歩む為に存在する。
始祖が討たれ、千年の時を超え続いた悲劇に終止符を打って尚。
此度は日輪自身が、新たな惨劇の元凶として屠り合いを練り歩くのだ。
高潔な弟を知る者が見たら、揃って天を仰ぐ惨状に。
片時も記憶を薄れさせず、仄暗い妬みの炎に薪をくべ続けた兄は。
赤い月夜の再会時にも味わった、しかしあの時とは違う動揺に苛まれる。
片時も記憶を薄れさせず、仄暗い妬みの炎に薪をくべ続けた兄は。
赤い月夜の再会時にも味わった、しかしあの時とは違う動揺に苛まれる。
「……っ」
虐殺者と化した弟に、黒死牟が幾度目かも忘れた見えぬ苦痛を覚える横で。
目尻に浮かんだ雫を拭い、いろははソファーから立ち上がる。
その名が呼ばれると分かっていた、覚悟はとっくに出来ていた。
別れはもう、済ませてある。
何度味わっても喪失の痛みは慣れないけど、立ち止まって諦める選択肢だけは。
ヨダカの魔法少女を取り零し、絶望の淵から仲間が引き上げてくれた時に。
打ち砕いたのだから、もう迷いなんてない。
目尻に浮かんだ雫を拭い、いろははソファーから立ち上がる。
その名が呼ばれると分かっていた、覚悟はとっくに出来ていた。
別れはもう、済ませてある。
何度味わっても喪失の痛みは慣れないけど、立ち止まって諦める選択肢だけは。
ヨダカの魔法少女を取り零し、絶望の淵から仲間が引き上げてくれた時に。
打ち砕いたのだから、もう迷いなんてない。
(皆を探しに行かないと……!)
遊星と結芽、蛇王院の名が呼ばれなかった事から。
彼らは別行動中の明石や海馬共々、無事合流出来た可能性が高い。
一方で承太郎や戦兎は、自分達が離れた間に命を落とした。
散り散りになった仲間の捜索は勿論、未だ動向不明のねむ。
そして、やちよ達へ牙を剥いた灯花も放って置けない。
疲労は完全に抜け切っていないが、動けない程の消耗でないなら十分だ。
彼らは別行動中の明石や海馬共々、無事合流出来た可能性が高い。
一方で承太郎や戦兎は、自分達が離れた間に命を落とした。
散り散りになった仲間の捜索は勿論、未だ動向不明のねむ。
そして、やちよ達へ牙を剥いた灯花も放って置けない。
疲労は完全に抜け切っていないが、動けない程の消耗でないなら十分だ。
「……」
言葉を交わさずとも、いろはが早速行動に出る気なのは傍らの黒死牟にも分かった。
手持ち無沙汰なのか居間の隅で、腕立て伏せを始めた棺桶をデイパックに無理やり仕舞う。
次いでサガークを取り出し鎧を装着、日除け準備を終えると玄関へ直行。
慌てて後を追い掛ける気配を感じつつ、外へ出てククルカンを呼び出した。
登大我でなくとも、サガークが資格者と認めた者には従うようインプット済。
放送前の追走戦ではデュエルモンスターズの効果で逃げたが、未だ黒死牟の指示は聞くらしかった。
大蛇と白い鎧を交互に見やるいろはへ、低い声で乗るよう促す。
手持ち無沙汰なのか居間の隅で、腕立て伏せを始めた棺桶をデイパックに無理やり仕舞う。
次いでサガークを取り出し鎧を装着、日除け準備を終えると玄関へ直行。
慌てて後を追い掛ける気配を感じつつ、外へ出てククルカンを呼び出した。
登大我でなくとも、サガークが資格者と認めた者には従うようインプット済。
放送前の追走戦ではデュエルモンスターズの効果で逃げたが、未だ黒死牟の指示は聞くらしかった。
大蛇と白い鎧を交互に見やるいろはへ、低い声で乗るよう促す。
「いいんですか……?」
「悠長に駆けずり回り……無駄足を踏み続ける必要もないだろう……小賢しい射手程度ならば……斬り伏せるのも困難ではない……」
「悠長に駆けずり回り……無駄足を踏み続ける必要もないだろう……小賢しい射手程度ならば……斬り伏せるのも困難ではない……」
徒歩で探すよりも、ククルカンで飛んだ方が移動時間を大幅に短縮可能。
しかし日が照らす時間帯に乗り回し、身動きの取れない空中で鎧を剥がされるリスクを捨て置けず。
積極的に活用しなかったのは、いろはとて知らないとは言わない。
だが現在の黒死牟は魔皇力の精密な操作により、感知能力も生前以上に引き上げられた。
地上から撃ち落とさんと目論む者がいても、対処不可能では断じて違う。
しかし日が照らす時間帯に乗り回し、身動きの取れない空中で鎧を剥がされるリスクを捨て置けず。
積極的に活用しなかったのは、いろはとて知らないとは言わない。
だが現在の黒死牟は魔皇力の精密な操作により、感知能力も生前以上に引き上げられた。
地上から撃ち落とさんと目論む者がいても、対処不可能では断じて違う。
それに、進んで向かいたい場所は自分になく。
縁壱の居場所も知る由がないとくれば、別段問題も発生しない。
いろはの方針に付き合う選択を自然と出した己へ、言った後で胸中に苦さが滲み出る。
頼まれずとも小娘に手を貸すとは、気付かぬ内に我が脳はどれ程の腐食に蝕まれたのかと。
苛立ち、仮面の下で渋面を作る。
縁壱の居場所も知る由がないとくれば、別段問題も発生しない。
いろはの方針に付き合う選択を自然と出した己へ、言った後で胸中に苦さが滲み出る。
頼まれずとも小娘に手を貸すとは、気付かぬ内に我が脳はどれ程の腐食に蝕まれたのかと。
苛立ち、仮面の下で渋面を作る。
「ありがとうございます。…一緒に、来てくれることも」
「…………」
「…………」
こちらの気を知ってか知らずか、嫌味や打算を宿らせず。
純粋に嬉しいが故の笑みを浮かべて、いろはは自然と礼を口にした。
頭を下げ桜色の髪を揺らす様に、早く乗れと無愛想に告げる。
気遣われたと口が裂けても言えぬ態度へ、怒るでもなければ萎縮するでもなく。
微笑んだまま頷くいろはから目を逸らし、大蛇の背に足を乗せる。
純粋に嬉しいが故の笑みを浮かべて、いろはは自然と礼を口にした。
頭を下げ桜色の髪を揺らす様に、早く乗れと無愛想に告げる。
気遣われたと口が裂けても言えぬ態度へ、怒るでもなければ萎縮するでもなく。
微笑んだまま頷くいろはから目を逸らし、大蛇の背に足を乗せる。
二人が背に乗ったのを確認、ククルカンが飛翔。
主の許可が下りたならば、速度を緩めず移動開始。
長い胴をうねらせ空を駆け、魔法少女と鬼は次なる戦場へ赴いた。
主の許可が下りたならば、速度を緩めず移動開始。
長い胴をうねらせ空を駆け、魔法少女と鬼は次なる戦場へ赴いた。
◆◆◆
予想通りの内容と、予想外の内容が綺麗に半々。
毎度の事ながら、喧しさここに極まれりと断言出来る程のハイテンションで放送が流れた。
息を吐くように生存者の神経を逆撫でし、ヘイトを己に集中。
デスゲームの主催としては、ある意味これ以上ない才能だろう。
毎度の事ながら、喧しさここに極まれりと断言出来る程のハイテンションで放送が流れた。
息を吐くように生存者の神経を逆撫でし、ヘイトを己に集中。
デスゲームの主催としては、ある意味これ以上ない才能だろう。
今後の為に思考を割かねばならない情報は多い。
最たる例は、人質からシード枠のプレイヤーへ昇格した少女。
美遊・エーデルフェルトの争奪戦という、報酬付きの追加クエスト。
イリヤ相手に鎌をかけた際の反応で、既に察しは付いてあったが。
案の定、彼女は人の形を取った願望器とのこと。
最たる例は、人質からシード枠のプレイヤーへ昇格した少女。
美遊・エーデルフェルトの争奪戦という、報酬付きの追加クエスト。
イリヤ相手に鎌をかけた際の反応で、既に察しは付いてあったが。
案の定、彼女は人の形を取った願望器とのこと。
当初は優勝者に贈呈される筈の景品が、ゲーム内容の変化に伴い入手過程も異なるものへ。
新プレイヤー兼イベントボスといった形式で、会場に美遊を投入。
ただ一人の標的が参加者全員に狙われる、悪趣味なハンティングゲームと言った所か。
新プレイヤー兼イベントボスといった形式で、会場に美遊を投入。
ただ一人の標的が参加者全員に狙われる、悪趣味なハンティングゲームと言った所か。
興味があるかないかで言えば、無論前者だ。
願いの種類に制限こそ課せられているも、手中に収めるメリットは大きい。
憐れみを覚え見逃すなどと、お優しい真似を自分に期待されても困る。
簡単に捕らえられないよう装備を複数持たされ、相応に難易度設定はされてるのだろうが。
願いの種類に制限こそ課せられているも、手中に収めるメリットは大きい。
憐れみを覚え見逃すなどと、お優しい真似を自分に期待されても困る。
簡単に捕らえられないよう装備を複数持たされ、相応に難易度設定はされてるのだろうが。
「……おいおい」
だが、今のエボルトの頭に美遊など欠片も浮かんでいない。
思考のスペースを独占するのは、先の6時間での脱落者。
21人もの死者が出た事に、然したる驚きは無し。
第一回放送の時よりは幾分ペースが落ちたとはいえ、参加人数と各々が持ち得る力を思えば納得がいく。
思考のスペースを独占するのは、先の6時間での脱落者。
21人もの死者が出た事に、然したる驚きは無し。
第一回放送の時よりは幾分ペースが落ちたとはいえ、参加人数と各々が持ち得る力を思えば納得がいく。
そう、死者数自体に特別感じる所はない。
「おいおいおいおい、マジかよ」
氷室幻徳が死んだ、それがどうしたというのか。
一海よりはまだ粘った方だが、かといってあの男は長く生きられるタイプでもない。
自分の生存を二の次にし、仲間の為に命を使う。
罪悪感と過去への後悔で歯向かった男だ、他者を生かした末に力尽きても何ら不思議はなかった。
一海よりはまだ粘った方だが、かといってあの男は長く生きられるタイプでもない。
自分の生存を二の次にし、仲間の為に命を使う。
罪悪感と過去への後悔で歯向かった男だ、他者を生かした末に力尽きても何ら不思議はなかった。
七海やちよの脱落にも、動揺は微塵も生じなかった。
あれだけ探し求めていた愛しの少女と会えた矢先に、呆気なく死亡。
死ぬ前にいろはと再会出来たのが、せめてもの救いかどうかは本人のみぞ知る。
あれだけ探し求めていた愛しの少女と会えた矢先に、呆気なく死亡。
死ぬ前にいろはと再会出来たのが、せめてもの救いかどうかは本人のみぞ知る。
しかし一人だけ、容易く流せない名前が呼ばれた。
「戦兎お前……死んじまったのか」
石動惣一に擬態し浮かべた顔には、笑みがあった。
なれど、それを一体どんな類の笑いと表現すべきだろうか。
苦笑いにも見える。
呆れ笑いにも見える。
或いは引き攣った笑いにも見えた。
乾き笑いと言われれば、そうかもしれず。
他にどのような顔をするのが正解か分からないので、笑っただけかもしれない。
10年以上に渡り人間達への理解を深めたエボルト自身にも、その笑みを何と言うかが分からない。
なれど、それを一体どんな類の笑いと表現すべきだろうか。
苦笑いにも見える。
呆れ笑いにも見える。
或いは引き攣った笑いにも見えた。
乾き笑いと言われれば、そうかもしれず。
他にどのような顔をするのが正解か分からないので、笑っただけかもしれない。
10年以上に渡り人間達への理解を深めたエボルト自身にも、その笑みを何と言うかが分からない。
確かな事があるとすれば、愉悦に浸るソレとは異なる笑みだった。
「ゲームマスター様が茶目っ気で嘘を混ぜた、なんてあるわけねぇな」
脱落者の情報に嘘はない。
放送で死んだと偽りを流し、参加者の動揺を誘いゲームへ乗るよう仕向けても。
生きてる本人に会えば即座にバレる。
幾ら何でも、今更になってメリットが皆無に等しい真似をするのは違和感だらけだ。
つまり、桐生戦兎は本当に死んだ。
自分が街を去って間もなく、どこぞの輩にあっさり殺された。
放送で死んだと偽りを流し、参加者の動揺を誘いゲームへ乗るよう仕向けても。
生きてる本人に会えば即座にバレる。
幾ら何でも、今更になってメリットが皆無に等しい真似をするのは違和感だらけだ。
つまり、桐生戦兎は本当に死んだ。
自分が街を去って間もなく、どこぞの輩にあっさり殺された。
「地球を救ったラブ&ピースのヒーローは残念ながら、志半ばで力尽きましたってか?使い古されたバッドエンドってのは、こういうのを言うのかねぇ」
あり得ない話、とは言い切れまい。
旧世界での死闘を制し、圧倒的に力で勝る自分に打ち勝った。
仮にも己を倒した人間だ、弱いと言う気はない。
けれど、戦兎はブラッド族でなければアンデットや鬼でもない。
傷を負っても瞬時に再生する肉体を持たず、まして不死の生命など以ての外。
ビルドドライバーを外せば装甲の下にあるのは、珍しくもないただの人間の体。
旧世界での死闘を制し、圧倒的に力で勝る自分に打ち勝った。
仮にも己を倒した人間だ、弱いと言う気はない。
けれど、戦兎はブラッド族でなければアンデットや鬼でもない。
傷を負っても瞬時に再生する肉体を持たず、まして不死の生命など以ての外。
ビルドドライバーを外せば装甲の下にあるのは、珍しくもないただの人間の体。
撃たれれば血が出て、斬られれば痛みを感じて。
急所に傷を負えば、簡単に死んでしまう。
踏み躙って来た数多の命と同じ、泡のように一瞬で弾ける。
強さの裏に、どうしようもない弱さを宿す生命体。
人間であるが故に、呆気なく死ぬ可能性へ常時付き纏われ。
結果運悪く、潰える時が来た。
急所に傷を負えば、簡単に死んでしまう。
踏み躙って来た数多の命と同じ、泡のように一瞬で弾ける。
強さの裏に、どうしようもない弱さを宿す生命体。
人間であるが故に、呆気なく死ぬ可能性へ常時付き纏われ。
結果運悪く、潰える時が来た。
「葛葉絋汰やグリスも浮かばれないだろうよ。男三人、いや道楽息子も入れて四人だな。今頃あの世でむさ苦しい反省会でもしてる最中か」
絋汰の死を映像越しに見せ付けられ、怒りはあれど心は折れず。
殺し合いの打破を誓うも、果たせずにゲームオーバー。
地球を救い、新世界を創ったヒーローらしからぬ体たらく。
何とも締まらない幕切れへ、ありったけの嗤いを届けてやろうとし、
殺し合いの打破を誓うも、果たせずにゲームオーバー。
地球を救い、新世界を創ったヒーローらしからぬ体たらく。
何とも締まらない幕切れへ、ありったけの嗤いを届けてやろうとし、
「…………そうかぁ」
気の抜けるように、ため息を一つ零す。
つまらないと、空を見上げた顔が物語っていた。
つまらないと、空を見上げた顔が物語っていた。
戦兎の死は、可能性として十分有り得るものだった。
現実になろうと、何もおかしくはない。
それを微塵も考えなかった訳でもあるまいに。
なのに、自分は少なからず衝撃を覚えた。
そういう事もあるで、あっさり流せずにいるのは、
現実になろうと、何もおかしくはない。
それを微塵も考えなかった訳でもあるまいに。
なのに、自分は少なからず衝撃を覚えた。
そういう事もあるで、あっさり流せずにいるのは、
「期待をし過ぎちまってた、のかねぇ……」
桐生戦兎はゲームから脱落した。
倒すべき敵を倒せず、守るべき者を守れず。
何一つ為せないまま、この世を去った。
だけど同時に、桐生戦兎はエボルトを倒したヒーローでもあった。
人間の強さを認めざるを得ない程の、敗北を味合わせた人間だった。
倒すべき敵を倒せず、守るべき者を守れず。
何一つ為せないまま、この世を去った。
だけど同時に、桐生戦兎はエボルトを倒したヒーローでもあった。
人間の強さを認めざるを得ない程の、敗北を味合わせた人間だった。
だから、なのか。
過程がどうあれ、最終的には。
檀黎斗の元へ辿り着くと、当然のように考えている己がいた。
神との直接対決の場に、戦兎がいるのは当たり前だと。
そう思い描く己が存在した事を、否定出来ない。
過程がどうあれ、最終的には。
檀黎斗の元へ辿り着くと、当然のように考えている己がいた。
神との直接対決の場に、戦兎がいるのは当たり前だと。
そう思い描く己が存在した事を、否定出来ない。
「ま、そいつは単なる妄想で終わっちまったがなァ」
浮かべた皮肉気な顔は、誰に向けてのものか。
一足先に退場となったヒーローか、或いは自分自身か。
答えを他者に明かす気はなく、真相は蛇の腹の中で溶けて消える。
戦兎の死はゲーム終了を意味しない、むしろようやく中盤に差し掛かった程度。
当然ながら、後を追って次回放送の脱落者への仲間入りを果たす気は無し。
本格的に身の振り方を考える、いい機会が訪れたと言うべきか。
一足先に退場となったヒーローか、或いは自分自身か。
答えを他者に明かす気はなく、真相は蛇の腹の中で溶けて消える。
戦兎の死はゲーム終了を意味しない、むしろようやく中盤に差し掛かった程度。
当然ながら、後を追って次回放送の脱落者への仲間入りを果たす気は無し。
本格的に身の振り方を考える、いい機会が訪れたと言うべきか。
檀黎斗が操る時間停止(ポーズ)の突破方法は手に入った。
首輪を外す方法にも、凡その見当は付いた。
火力不足を補う為のハザードレベル上昇にしたって、言う程困難じゃない。
首輪を外す方法にも、凡その見当は付いた。
火力不足を補う為のハザードレベル上昇にしたって、言う程困難じゃない。
ああつまり、
「ダークヒーローも卒業の頃合いか。それなりに楽しめたが、やっぱりガラじゃねぇな」
戦兎抜きでも攻略は不可能に非ず、まして本人がいないとくれば。
これ以上人間に手を貸す理由も、ほぼなくなったと言っていい。
今すぐに自分以外を一人残らず殲滅、とは気が早いがしかし。
一々手段を選んでやる義理はなく、ここからは好きにやらせてもらうまで。
これ以上人間に手を貸す理由も、ほぼなくなったと言っていい。
今すぐに自分以外を一人残らず殲滅、とは気が早いがしかし。
一々手段を選んでやる義理はなく、ここからは好きにやらせてもらうまで。
となるとまずは、当初の予定通り合流場所の桜ノ館中学校に向かう。
有益な情報を向こうは手に入れたか否か、この先も手を組んで旨みはあるかどうか。
みかげが死んだらしいが、あの後トラブルにでも見舞われたか。
会って話せば分かる事だと、護送車に乗り込む。
アクセルを踏み、目的地まで走らせる中、
有益な情報を向こうは手に入れたか否か、この先も手を組んで旨みはあるかどうか。
みかげが死んだらしいが、あの後トラブルにでも見舞われたか。
会って話せば分かる事だと、護送車に乗り込む。
アクセルを踏み、目的地まで走らせる中、
「……CIAO」
何と無しに呟いた別れの言葉は、誰に聞かれることもなく。
エンジンの音に掻き消された。
エンジンの音に掻き消された。
◆◆◆
ガンッ、と。
机に拳を振り下ろす音が、全員の耳に届く。
行儀が良いとは決して言えず、一般常識に当て嵌めれば窘めるべき。
誰一人としてそうしないのは、机を殴った当人。
万丈の怒りに、言葉を出さずとも同意しているが故だった。
机に拳を振り下ろす音が、全員の耳に届く。
行儀が良いとは決して言えず、一般常識に当て嵌めれば窘めるべき。
誰一人としてそうしないのは、机を殴った当人。
万丈の怒りに、言葉を出さずとも同意しているが故だった。
(あの大馬鹿野郎……どこまでコケにすりゃ気が済みやがんだ……!)
参加者への挑発を繰り返すのみならず、あろうことか。
死者を自分勝手な理由で利用し、見世物同然に扱う。
尊厳に平然と唾を吐き、ゲームの一環で片付ける黎斗の行いには。
元々気の長い方ではない万丈が、激怒するのは当然だろう。
死者を自分勝手な理由で利用し、見世物同然に扱う。
尊厳に平然と唾を吐き、ゲームの一環で片付ける黎斗の行いには。
元々気の長い方ではない万丈が、激怒するのは当然だろう。
万丈を憤怒に駆り立てるのは、度重なる黎斗の悪行だけではない。
戦兎、或人、滅、カイト、クレヨン。
事前に死を知った者達以外にも、また一人仲間がこの世を去ったと叩き付けられたのだ。
戦兎、或人、滅、カイト、クレヨン。
事前に死を知った者達以外にも、また一人仲間がこの世を去ったと叩き付けられたのだ。
(幻さん……)
嘗てはファウストを率いた、自分から恋人を奪った仇敵なれど。
紆余曲折を経て、信頼を向け合う仲間になった男。
幻徳もとうとう再会叶わず、無情にも脱落者へ名を連ねるに至った。
一海の時は実感が湧かなかったが、この目で或人や戦兎達の死を見て来た今となっては。
どの時間軸の幻徳かは不明であっても、喪失による胸の痛みを抑えられない。
紆余曲折を経て、信頼を向け合う仲間になった男。
幻徳もとうとう再会叶わず、無情にも脱落者へ名を連ねるに至った。
一海の時は実感が湧かなかったが、この目で或人や戦兎達の死を見て来た今となっては。
どの時間軸の幻徳かは不明であっても、喪失による胸の痛みを抑えられない。
「そう、なんですね……あなたは、また……」
親しき者の死へ心を掻き乱されるのは、万丈だけじゃない。
力なく座り込み、呟くレイの姿から歴戦の閃刀姫の風格は感じられず。
己の半身を失ったに等しい、脆さだけが残された。
触れれば瞬く間に砕けんばかりの、弱々しい雰囲気。
世界の破壊者と共に、デスゲームで戦って来た戦士とはまるで一致しない。
見るからに弱り切った少女を、見過ごせる男達ではなく。
案ずる視線が集まり、レイ本人も気付きどうにか顔を上げる。
力なく座り込み、呟くレイの姿から歴戦の閃刀姫の風格は感じられず。
己の半身を失ったに等しい、脆さだけが残された。
触れれば瞬く間に砕けんばかりの、弱々しい雰囲気。
世界の破壊者と共に、デスゲームで戦って来た戦士とはまるで一致しない。
見るからに弱り切った少女を、見過ごせる男達ではなく。
案ずる視線が集まり、レイ本人も気付きどうにか顔を上げる。
「……ご心配なさらず。覚悟はしていましたから、大丈夫です」
「今のお前を見て大丈夫と言える奴は、目の手術が必要だろ」
「今のお前を見て大丈夫と言える奴は、目の手術が必要だろ」
余計な心配を掛けさせまいと振る舞うも、納得出来る者は一人もいない。
言葉に呆れを宿しつつ、真剣な瞳で士が射抜く。
頼れる仲間の眼光も今だけは、どこか気まずさを覚えた。
言葉に呆れを宿しつつ、真剣な瞳で士が射抜く。
頼れる仲間の眼光も今だけは、どこか気まずさを覚えた。
「士が珍しく女の子に優しくするなんて……天変地異の前触れですかね?」
「心外だな、俺程の紳士はそうそういない」
「心外だな、俺程の紳士はそうそういない」
軽口を投げるも空元気で、無理してるは誰の目にも明らか。
平気な振りして浮かべた笑みも、ぎこちなさを隠せてないない。
自分達に迷惑を掛けたくないのか、安易に弱さを見せる性格でないからかは定かでなくとも。
その気遣いは誰にとっても、有難いものじゃあない。
レイ自身の心を軋ませる毒であり、尚の事見ていられなかった。
平気な振りして浮かべた笑みも、ぎこちなさを隠せてないない。
自分達に迷惑を掛けたくないのか、安易に弱さを見せる性格でないからかは定かでなくとも。
その気遣いは誰にとっても、有難いものじゃあない。
レイ自身の心を軋ませる毒であり、尚の事見ていられなかった。
「悲しむことに、無意味なんてものは一つもない。そもそも、大事な奴を想う事に意味か無意味かを当て嵌めるのが無粋ってやつだ」
「……」
「……」
十も二十も世界を通りすがれば、悲劇へ立ち会う機会も珍しくない。
喪失を嘆き、理不尽へ憤り、往くべき道に惑う者もいる中で。
彼ら彼女らが、喪った者へ向けた想いの数々は。
たとえ届かなくても、流した涙は必ず無駄などではないと。
士自身が消滅を悲しまれ、帰還を強く願われたからこそ迷わずに言い切れる。
喪失を嘆き、理不尽へ憤り、往くべき道に惑う者もいる中で。
彼ら彼女らが、喪った者へ向けた想いの数々は。
たとえ届かなくても、流した涙は必ず無駄などではないと。
士自身が消滅を悲しまれ、帰還を強く願われたからこそ迷わずに言い切れる。
「全く、普段はキザなくせに肝心な時は真面目なんですから」
「俺は常日頃から大真面目だぞ?真面目にふざけてるだけだ」
「余計にタチが悪いですよそれ!」
「俺は常日頃から大真面目だぞ?真面目にふざけてるだけだ」
「余計にタチが悪いですよそれ!」
わざとらしくニヒルな、けど不快ではない。
半日の間に見慣れた為か、変わらぬ態度へ安心感を覚える。
薄っすらとだが、自然に口元へ笑みが浮かんだ。
半日の間に見慣れた為か、変わらぬ態度へ安心感を覚える。
薄っすらとだが、自然に口元へ笑みが浮かんだ。
「……ありがとうございます。少しだけ、席を外しても?」
「ああ、行って来い」
「ああ、行って来い」
断る理由はない。
送り出され部屋を後にし、研究所の外の空気を吸う。
半壊の痕は色濃く残っていて、そこいらに瓦礫が散乱。
元のロビーは存在しないも同然であり、壁に空いた穴が出入り口代わり。
送り出され部屋を後にし、研究所の外の空気を吸う。
半壊の痕は色濃く残っていて、そこいらに瓦礫が散乱。
元のロビーは存在しないも同然であり、壁に空いた穴が出入り口代わり。
日中の日差しは暖かい。
時折吹く風も冷た過ぎず、殺し合いでなければさぞ心地よい天候と感じたろう。
時折吹く風も冷た過ぎず、殺し合いでなければさぞ心地よい天候と感じたろう。
本当に、こんな状況でさえなかったら。
真っ当に再会が叶ったのだろうか。
真っ当に再会が叶ったのだろうか。
「喪う痛みは、初めてじゃないんですけどね……」
忘れない、忘れるなんて出来ない。
ロゼの手を引き戦場から連れ出して、戦いとは関係無い女の子らしい日々を送った事を。
幸福に浸るのを許さなかった列強国に、ロゼを奪われ。
死闘の末に取り戻し、命の灯火が消える瞬間まで抱き続けた感触を。
冷たくなる彼女へ、何一つしてあげられず涙した自分自身を。
ロゼの手を引き戦場から連れ出して、戦いとは関係無い女の子らしい日々を送った事を。
幸福に浸るのを許さなかった列強国に、ロゼを奪われ。
死闘の末に取り戻し、命の灯火が消える瞬間まで抱き続けた感触を。
冷たくなる彼女へ、何一つしてあげられず涙した自分自身を。
「覚悟が、出来てなかったつもりは……っ、なかったんですけど、ね……っ」
堪え切れずに零れた雫が、アスファルトに小さな染みを作る。
頬が濡れるのは自分が兵器じゃなく、一人の生きた人間の証拠だと。
そう考える余裕はもう、どこにもない。
頬が濡れるのは自分が兵器じゃなく、一人の生きた人間の証拠だと。
そう考える余裕はもう、どこにもない。
二度目の喪失を味わう可能性を、考えなかったつもりはない。
死が隣り合わせの戦場を駆け、この地でも仲間を喪った。
ロゼだけは大丈夫だと、根拠もなく例外には当て嵌められない。
自分が生きてロゼは死ぬ、言ってしまえば元の形に戻っただけの話。
それで納得出来るかと言えば、返すのは否定だけだ。
死が隣り合わせの戦場を駆け、この地でも仲間を喪った。
ロゼだけは大丈夫だと、根拠もなく例外には当て嵌められない。
自分が生きてロゼは死ぬ、言ってしまえば元の形に戻っただけの話。
それで納得出来るかと言えば、返すのは否定だけだ。
「ロゼ……ロゼ……!」
彼女の手をまた引いて、まだ見ぬ世界をもっと見せてあげたかった。
妹のように可愛がり、けど本当は妹以上の想いがあったと。
遅過ぎた告白を、今度こそちゃんと伝えたかった。
どれだけ願っても、叶うものは一つとして非ず。
妹のように可愛がり、けど本当は妹以上の想いがあったと。
遅過ぎた告白を、今度こそちゃんと伝えたかった。
どれだけ願っても、叶うものは一つとして非ず。
「私、私……っ、あなたにもう一度……!」
会いたかった。
届けたい相手がもういないと分かっても、口にせずにはいられない。
空は快晴、照らす日差しは祝福の如き眩さ。
だけどこの雨だけは、もう暫く止みそうになかった。
届けたい相手がもういないと分かっても、口にせずにはいられない。
空は快晴、照らす日差しは祝福の如き眩さ。
だけどこの雨だけは、もう暫く止みそうになかった。
○
一頻り泣き、胸の内を吐き出すと。
完全に吹っ切れたとは言い難いが、心の曇天模様も幾分か晴れた。
泣き腫らした瞳はまだ赤く、濡れた頬を袖で拭う。
悲しみに永遠浸っているのは楽だ、その場を動かず蹲るだけでいい。
停滞への誘惑が自分自身の声で聞こえるが、消えてくださいの一言で跳ね除ける。
完全に吹っ切れたとは言い難いが、心の曇天模様も幾分か晴れた。
泣き腫らした瞳はまだ赤く、濡れた頬を袖で拭う。
悲しみに永遠浸っているのは楽だ、その場を動かず蹲るだけでいい。
停滞への誘惑が自分自身の声で聞こえるが、消えてくださいの一言で跳ね除ける。
「立ち止まり続けるのを選んだら、士に何を言われるか分かったもんじゃありませんからね」
「おんぶか抱っこ、好きな方を選べ」、そう小馬鹿にする顔が目に浮かぶ。
我ながらとんだひねくれ者の相棒になったと、呆れたように笑う。
頬を軽く叩き、パチンという音と共に気合を入れ直す。
行方知れずの仲間、倒すべき敵等々。
自分達がせねばならない課題は山積み、加えて時間も有限。
なれば動かない選択は、最初から存在しない。
我ながらとんだひねくれ者の相棒になったと、呆れたように笑う。
頬を軽く叩き、パチンという音と共に気合を入れ直す。
行方知れずの仲間、倒すべき敵等々。
自分達がせねばならない課題は山積み、加えて時間も有限。
なれば動かない選択は、最初から存在しない。
(これ以上誰も喪わない為にも、ですね……)
戦兎や學だけじゃない。
薄々察しは付いてたがやはり、やちよも自分達の見てない場所で力尽きたのだろう。
合流が遅れただけかもしれないという、一抹の期待は無情にも木っ端微塵だ。
もう会えない仲間が増え続け、己の力の無さを恨まずにはいられない。
しかし無力感に苛まれる間にも、事態は止まってくれない。
動かねば本当に全てを失くす、今一度己を奮い立たせ仲間達の元へ戻る。
薄々察しは付いてたがやはり、やちよも自分達の見てない場所で力尽きたのだろう。
合流が遅れただけかもしれないという、一抹の期待は無情にも木っ端微塵だ。
もう会えない仲間が増え続け、己の力の無さを恨まずにはいられない。
しかし無力感に苛まれる間にも、事態は止まってくれない。
動かねば本当に全てを失くす、今一度己を奮い立たせ仲間達の元へ戻る。
「っと、その前に……コソコソ隠れるのはやめにしませんか?」
「――っ!」
「――っ!」
思い出したように振り向くや、鋭い声を投げ掛ける。
姿は見せずとも、気配を誤魔化せはしない。
360度全方位から殺気が集まる戦場こそ、レイが人生の大半を置いた場所だ。
視界のみに頼っては生きていられない、文字通りの地獄。
気配探知など朝飯前な閃刀姫を欺くには、隠れ方が稚雑の極み。
仕掛ける様子はないが、延々放置する気もない。
姿は見せずとも、気配を誤魔化せはしない。
360度全方位から殺気が集まる戦場こそ、レイが人生の大半を置いた場所だ。
視界のみに頼っては生きていられない、文字通りの地獄。
気配探知など朝飯前な閃刀姫を欺くには、隠れ方が稚雑の極み。
仕掛ける様子はないが、延々放置する気もない。
「顔を出すつもりがないなら、こっちから近付いても……」
「わーっ!待って!た、戦うとかじゃないよ!」
「わーっ!待って!た、戦うとかじゃないよ!」
言葉を遮り、慌てた様子で相手が姿を見せた。
顔の前で必死に手を振り、自身に敵意はないと伝える少女。
天真爛漫な雰囲気と、ファンタジーさを醸し出す装いの彼女へ。
警戒していたレイは、あっという間に驚愕へ早変わり。
顔の前で必死に手を振り、自身に敵意はないと伝える少女。
天真爛漫な雰囲気と、ファンタジーさを醸し出す装いの彼女へ。
警戒していたレイは、あっという間に驚愕へ早変わり。
「ココア!?無事だったんですね……!というか、それなら隠れず出て来てくれれば……」
研究所前での戦闘の際、暴風で他の者共々何処かへ吹き飛んだ仲間。
ココアと分かれば安堵し、胸を撫で下ろす。
いろはやモニカ達と違って、単独行動を余儀なくされたのだ。
一人でいる所を危険な参加者に狙われたらと、気が気でなかったが。
無事に合流出来たのは素直に喜ばしい。
ココアと分かれば安堵し、胸を撫で下ろす。
いろはやモニカ達と違って、単独行動を余儀なくされたのだ。
一人でいる所を危険な参加者に狙われたらと、気が気でなかったが。
無事に合流出来たのは素直に喜ばしい。
「えっ?何で私の名前を知って……あ、あれ?会うの初めてだよね?」
「……はい?」
「……はい?」
だというのに、相手の反応は予想と全く異なるではないか。
フレンドリーなレイに戸惑い、困ったように視線を彷徨わせる。
記憶を必死に探るも、初めて見る顔なのは間違いなくて。
困惑一色の顔付きとなるのに、時間は掛からなかった。
フレンドリーなレイに戸惑い、困ったように視線を彷徨わせる。
記憶を必死に探るも、初めて見る顔なのは間違いなくて。
困惑一色の顔付きとなるのに、時間は掛からなかった。
「あの、ココアですよね?チノという女の子を妹のように想ってる、保登心愛でしょう?」
「どうしてそこまで知ってるの!?も、もしかしてチノちゃんの友達?」
「いえそうではなく、て……?」
「どうしてそこまで知ってるの!?も、もしかしてチノちゃんの友達?」
「いえそうではなく、て……?」
顔も名前もレイの知る少女と同じなのに、自分と初対面のように振る舞う。
まさかこの状況で妙な悪戯へ走る程、不謹慎でもあるまいに。
意味が分からず首を傾げ、ふと可能性の一つに思い付く。
ココアであっても、自分の知るココアではない。
普通ならば何の事だと不審がられるだろうが、もしや彼女は――
まさかこの状況で妙な悪戯へ走る程、不謹慎でもあるまいに。
意味が分からず首を傾げ、ふと可能性の一つに思い付く。
ココアであっても、自分の知るココアではない。
普通ならば何の事だと不審がられるだろうが、もしや彼女は――
「っ、どうやら話は中断しなきゃいけないようですね」
「うえっ!?こ、今度はどうしたの?」
「うえっ!?こ、今度はどうしたの?」
訊ね掛けた内容を飲み込み、視線は別方向へ固定。
様子の変わったレイに、何が何やらと目を白黒させつつ。
ココアも同じ方を向けば、理由は即座に分かった。
様子の変わったレイに、何が何やらと目を白黒させつつ。
ココアも同じ方を向けば、理由は即座に分かった。
「女の子、だね……?」
自分達の頭上へ、雲とは違う白色が見える。
徐々に近近付き輪郭がハッキリし出すと、人間の。
より正確に言えば、少女と判明。
背丈はチマメ隊と同じか、もう少し低い小柄さ。
顔立ちは整ってあれど、幼さ故に小学生と分かる。
徐々に近近付き輪郭がハッキリし出すと、人間の。
より正確に言えば、少女と判明。
背丈はチマメ隊と同じか、もう少し低い小柄さ。
顔立ちは整ってあれど、幼さ故に小学生と分かる。
「あ、あの!突然すみません!」
レイ達が口を開く前に、よく通る声が発せられた。
緊張と、同じくらいの焦燥が顔に貼り付いてある。
何が彼女をそこまで急き立てるかは、定時放送を聞いた者全員が察するのは確実。
一方で外見の特徴に、レイはあっと小さく声を漏らす。
今しがたの放送で、全参加者のタブレットに画像が送られるよりも前。
放送前の情報開示で、信頼出来る者として伝えられた一人と気付いた。
緊張と、同じくらいの焦燥が顔に貼り付いてある。
何が彼女をそこまで急き立てるかは、定時放送を聞いた者全員が察するのは確実。
一方で外見の特徴に、レイはあっと小さく声を漏らす。
今しがたの放送で、全参加者のタブレットに画像が送られるよりも前。
放送前の情報開示で、信頼出来る者として伝えられた一人と気付いた。
「イリヤスフィール、ですか?いろはが会ったっていう……」
「えっ?いろはさん達もこっちに!?」
「えっ?いろはさん達もこっちに!?」
相手の反応を見るに、件の少女で間違いなさそうだ。
残念ながらいろはは黒死牟共々、何処へ行ったかは不明。
そうなった経緯を話すと長くなり、どうしたものかと頬を掻く。
残念ながらいろはは黒死牟共々、何処へ行ったかは不明。
そうなった経緯を話すと長くなり、どうしたものかと頬を掻く。
『イリヤさんイリヤさん。どうやらこちらの方々も訳アリのご様子ですし、一度腰を落ち着けて情報を整理するのをオススメしますよー』
「ルビー……でも……」
『焦る気持ちは最もです。あんのドヤ顔野郎にはエーゲ海以上の広い心を持つルビーちゃんですら、腸が煮えくり返る思いですが……先ずは順番にこなしていきましょう。素直に助けを求められるのも、イリヤさんの美徳なんですから』
「……うん」
『まあ魔術礼装の私に腸なんてないんですけどねー!』
「いや台無し」
「ルビー……でも……」
『焦る気持ちは最もです。あんのドヤ顔野郎にはエーゲ海以上の広い心を持つルビーちゃんですら、腸が煮えくり返る思いですが……先ずは順番にこなしていきましょう。素直に助けを求められるのも、イリヤさんの美徳なんですから』
「……うん」
『まあ魔術礼装の私に腸なんてないんですけどねー!』
「いや台無し」
言葉へ詰まるレイに、思わぬ所から助け船が出された。
白い少女が片手に持つステッキが、言葉を発し窘めるという。
奇妙な光景が目の前で繰り広げられ、思わず互いの顔を見合わせたのも無理からぬことだろう。
白い少女が片手に持つステッキが、言葉を発し窘めるという。
奇妙な光景が目の前で繰り広げられ、思わず互いの顔を見合わせたのも無理からぬことだろう。
○
「成程……」
研究所内部の、破壊を免れた部屋にて。
腕を組み、天津は神妙さを隠さずに頷く。
悲しみを吐き出しに外へ出た仲間が、新しい顔ぶれを連れて戻って来た。
しかも片方は、全てのプレイヤーが名前と顔を知る事になった少女。
驚きつつも争いの意志を双方持たない以上、スムーズに会話へ移行。
簡単な自己紹介に始まり、ここに来るまでの経緯を明かした。
腕を組み、天津は神妙さを隠さずに頷く。
悲しみを吐き出しに外へ出た仲間が、新しい顔ぶれを連れて戻って来た。
しかも片方は、全てのプレイヤーが名前と顔を知る事になった少女。
驚きつつも争いの意志を双方持たない以上、スムーズに会話へ移行。
簡単な自己紹介に始まり、ここに来るまでの経緯を明かした。
「あのゲス野郎といい自称神といい、揃いも揃って女の子を何だと思ってるんですかね」
『全く同感です!ねちっこい性根が見え隠れしてますし、モテたことないのが丸分かりですよ!』
『全く同感です!ねちっこい性根が見え隠れしてますし、モテたことないのが丸分かりですよ!』
軽蔑と嫌悪を滲ませたレイの呟きに、ルビーも激しく同意。
幼い少女を景品として扱った挙句、プレイヤー達に狙うよう囃し立てる。
家族を喪ったばかりの相手にそれを行い、どこまでもゲームの一環扱いで倫理観の欠片も存在しない。
たった今事情を知った自分ですら、黎斗の所業には改めて怒りを覚えるくらいだ。
美遊と親友の少女が抱く憤怒は、計り知れる所にない。
幼い少女を景品として扱った挙句、プレイヤー達に狙うよう囃し立てる。
家族を喪ったばかりの相手にそれを行い、どこまでもゲームの一環扱いで倫理観の欠片も存在しない。
たった今事情を知った自分ですら、黎斗の所業には改めて怒りを覚えるくらいだ。
美遊と親友の少女が抱く憤怒は、計り知れる所にない。
(なんで……なんでそこまで、ミユを傷付けるの……!?)
小さな手を痛いくらいに握り締め、溢れそうな怒りをイリヤはどうにか抑える。
そうしなければ冷静さを取り払って、手当たり次第に会場中を駆け回りかねなかった。
そうしなければ冷静さを取り払って、手当たり次第に会場中を駆け回りかねなかった。
遊戯達を探している最中、空中へ巨大モニターが出現。
スタート時より12時間が経過し、第二回定時放送が流れた。
黎斗の言動はひたすらに腹立たしいが、伝達事項はどれも無視出来ない。
移動を中断し放送に意識を傾け、神の口から語られたのは衝撃的な複数の事実。
別行動中の仲間、既に逝った仲間が気に掛けていた少女、並行世界の義兄。
告げられた彼らの名前に凍り付き、極めつけは親友を徹底的に弄ぶゲームマスターの悪行だ。
スタート時より12時間が経過し、第二回定時放送が流れた。
黎斗の言動はひたすらに腹立たしいが、伝達事項はどれも無視出来ない。
移動を中断し放送に意識を傾け、神の口から語られたのは衝撃的な複数の事実。
別行動中の仲間、既に逝った仲間が気に掛けていた少女、並行世界の義兄。
告げられた彼らの名前に凍り付き、極めつけは親友を徹底的に弄ぶゲームマスターの悪行だ。
(シロウさんが、どんな気持ちでミユを……!)
大多数に悪と断じられようと、ただ一人の為に命を懸けて戦った兄。
聖杯戦争の顛末を聞き、兄妹の再会に立ち会ったからこそ。
士郎の死までも利用し美遊を焚き付け、挙句ジョーカーなる異形へ変えた黎斗には。
どれ程怒りを重ねても、到底足りない。
以前ダリウスに向けた言葉が、あの男にも当て嵌まる。
檀黎斗とは絶対に分かり合えない、と。
聖杯戦争の顛末を聞き、兄妹の再会に立ち会ったからこそ。
士郎の死までも利用し美遊を焚き付け、挙句ジョーカーなる異形へ変えた黎斗には。
どれ程怒りを重ねても、到底足りない。
以前ダリウスに向けた言葉が、あの男にも当て嵌まる。
檀黎斗とは絶対に分かり合えない、と。
少しの間とはいえ共に戦った幻徳、司の事もあり気掛かりだったみかげ。
ただでさえ彼らの退場に悔やむ思いが湧き上がっていた所へ、美遊への仕打ちだ。
もし自分一人だけだったら、僅かなりとも冷静さを取り戻せたか自信はない。
数少ない朗報は遊戯の名が呼ばれなかった事か。
負傷を考えるに放送を越えるのは困難に思えたが、回復手段なりに巡り会えたらしい。
ただでさえ彼らの退場に悔やむ思いが湧き上がっていた所へ、美遊への仕打ちだ。
もし自分一人だけだったら、僅かなりとも冷静さを取り戻せたか自信はない。
数少ない朗報は遊戯の名が呼ばれなかった事か。
負傷を考えるに放送を越えるのは困難に思えたが、回復手段なりに巡り会えたらしい。
「イリヤちゃん……」
幼い身へ激情を宿すイリヤを、痛まし気に見つめるのはココアだ。
親友に降り掛かる理不尽を嘆き、原因を作った神へ憤る。
渦巻く感情の激しさを、ココアにだって理解出来ない筈がない。
大事な友達を殺し合いに利用されるのは、自分も同じなのだから。
親友に降り掛かる理不尽を嘆き、原因を作った神へ憤る。
渦巻く感情の激しさを、ココアにだって理解出来ない筈がない。
大事な友達を殺し合いに利用されるのは、自分も同じなのだから。
(本当にマヤちゃんなの……?信じたくないよ……)
最も早くに脱落者入りした友人は、どんな奇跡か二度目の生を許された。
複雑さはあれど、もう一度マヤに会えるだけならどれ程良かったか。
だが現実はココアの求める形とは程遠い。
本来の人間性を歪められ、都合の良い運営側の手駒として蘇生の恩恵に与った。
参加者を弄ぶ嘘と言いたいのに、映像越しとはいえこの目で見た事実は誤魔化せない。
複雑さはあれど、もう一度マヤに会えるだけならどれ程良かったか。
だが現実はココアの求める形とは程遠い。
本来の人間性を歪められ、都合の良い運営側の手駒として蘇生の恩恵に与った。
参加者を弄ぶ嘘と言いたいのに、映像越しとはいえこの目で見た事実は誤魔化せない。
(チノちゃん達や、もう一人の私は大丈夫なのかな……)
ティッピーが惨たらしく殺される瞬間に、ショックを受けたのは自分だけじゃない。
特にチノからすれば、親友が大事な家族を手に掛ける場面を見せ付けられたのだ。
受けるだろう衝撃の大きさたるや、想像よりもずっと深刻な筈。
メグやもう一人の自分も大丈夫だろうか、マヤと共に参加を決められたシャロとてどうなるか分かったもんじゃない。
ひょっとすると、千夜まで巻き込まれた可能性もあるのでは。
考えれば考える程、悪い想像ばかりが浮かび出す。
特にチノからすれば、親友が大事な家族を手に掛ける場面を見せ付けられたのだ。
受けるだろう衝撃の大きさたるや、想像よりもずっと深刻な筈。
メグやもう一人の自分も大丈夫だろうか、マヤと共に参加を決められたシャロとてどうなるか分かったもんじゃない。
ひょっとすると、千夜まで巻き込まれた可能性もあるのでは。
考えれば考える程、悪い想像ばかりが浮かび出す。
一応チノに関する話も聞けたが、数時間前に別れたきりで現在位置は不明とのこと。
しかも同行者の片方、ロゼが放送で呼ばれており戦闘に巻き込まれたのはほぼ確定だ。
もう一人の仲間である凌牙は無事なので、共にいる可能性はゼロでない。
更にチノ達との合流を目指し、橘も後を追い掛けたと聞く。
無事合流を果たして、チノの支えになってくれるのを今は祈るしか出来なかった。
しかも同行者の片方、ロゼが放送で呼ばれており戦闘に巻き込まれたのはほぼ確定だ。
もう一人の仲間である凌牙は無事なので、共にいる可能性はゼロでない。
更にチノ達との合流を目指し、橘も後を追い掛けたと聞く。
無事合流を果たして、チノの支えになってくれるのを今は祈るしか出来なかった。
(それに、あのチノちゃんは……)
追加のプレイヤーに選ばれたのはシャロ達以外に、何故かもう一人チノがいた。
世界線の違う同一人物の存在は、ココア自身が既に証明している。
であれば、参加済の香風智乃とは別のチノがいても何ら不思議はない。
世界線の違う同一人物の存在は、ココア自身が既に証明している。
であれば、参加済の香風智乃とは別のチノがいても何ら不思議はない。
問題はもう一人のチノが、一体どんな人物なのか分からない事だ。
世界が違えど、妹のように大切に想う少女。
殺し合いを肯定する者でないと信じたいが、マヤ同様に黎斗に手を加えられてないと誰が否定出来よう。
世界が違えど、妹のように大切に想う少女。
殺し合いを肯定する者でないと信じたいが、マヤ同様に黎斗に手を加えられてないと誰が否定出来よう。
『えっと、ちょっと良いかな?』
重苦しい空気へ割って入るのは申し訳ないが、黙ったままでは何も解決しない。
おずおずと画面越しにポッピーが口を開き、全員の視線を集める。
おずおずと画面越しにポッピーが口を開き、全員の視線を集める。
『クロトはミユちゃんをただのプレイヤーじゃなく、色んな人から狙われる立場としても扱ってるんだよね?』
「参加者全員が血眼になって、とはならないだろうがな。積極的に捕まえようとする奴は、一定数いるだろ」
『ってことはさ、ある程度プレイヤーが集まり易い場所がスタート地点にされたって考えられない?』
「参加者全員が血眼になって、とはならないだろうがな。積極的に捕まえようとする奴は、一定数いるだろ」
『ってことはさ、ある程度プレイヤーが集まり易い場所がスタート地点にされたって考えられない?』
マヤ達と違って、美遊は単なる途中追加のプレイヤーじゃない。
優勝とは別に願いを叶える、特別ミッションの標的(ターゲット)。
美遊争奪を放送で強く煽った以上、エンカウントが一向に起きないようなエリアへ送るとは考え辛い。
当然、黎斗もその辺りは考慮し転移先を決める筈。
会場の端がスタート地点に設定される事態は、ほぼ起きないと思って良いだろう。
優勝とは別に願いを叶える、特別ミッションの標的(ターゲット)。
美遊争奪を放送で強く煽った以上、エンカウントが一向に起きないようなエリアへ送るとは考え辛い。
当然、黎斗もその辺りは考慮し転移先を決める筈。
会場の端がスタート地点に設定される事態は、ほぼ起きないと思って良いだろう。
「ならその人が集まる場所ってのを、片っ端から探してくのか?」
「いやいやある程度は絞って動かなきゃ、先にこっちがダウンしますって」
「いやいやある程度は絞って動かなきゃ、先にこっちがダウンしますって」
会場の端は無視するにしても、探索場所の候補は少なくない。
暫し全員で地図と睨み合い、あっと思い付いたように声を上げたのは万丈だ。
突然の大声に、隣でココアが「ひゃあっ!」と跳ね上がったのはご愛嬌。
暫し全員で地図と睨み合い、あっと思い付いたように声を上げたのは万丈だ。
突然の大声に、隣でココアが「ひゃあっ!」と跳ね上がったのはご愛嬌。
「急にどうした?まさか、ようやくチャック開いてるのに気付いたのか?」
「ちげーよ!…げっ!?マジに開いてんじゃねえか……!」
「龍我…女の子もいるんですからセクハラは控えましょうよ」
「してねぇっつーの!もっと早くに言えよ……!」
「ちげーよ!…げっ!?マジに開いてんじゃねえか……!」
「龍我…女の子もいるんですからセクハラは控えましょうよ」
「してねぇっつーの!もっと早くに言えよ……!」
慌ててズボンのチャックを閉める万丈へ、呆れの視線がチラホラ。
緊張感を絶妙に削ぐのもそこそこに、浮かんだ自身の考えを全員に伝える。
緊張感を絶妙に削ぐのもそこそこに、浮かんだ自身の考えを全員に伝える。
「その美遊って奴が狙われる立場になったってことは、狙うような参加者の近くにいるんだよな?」
『まあロクデナシの自称神なら、美遊さんを保護するような人と真っ先に会わせはしないかもですねー』
「つーことは、ここら辺はどうだ?」
『まあロクデナシの自称神なら、美遊さんを保護するような人と真っ先に会わせはしないかもですねー』
「つーことは、ここら辺はどうだ?」
万丈が指差したのは現在位置から北西の、D-2エリア。
桜ノ館中学校が設置されており、いろはや橘達と情報交換を行ったのが数時間前。
それぞれ移動した今となっては無人であり、美遊捜索の候補としては不適切。
とは言えず、何故この場所なのかイリヤには即座に理由が分かった。
桜ノ館中学校が設置されており、いろはや橘達と情報交換を行ったのが数時間前。
それぞれ移動した今となっては無人であり、美遊捜索の候補としては不適切。
とは言えず、何故この場所なのかイリヤには即座に理由が分かった。
「っ!まさか……」
『エボルトさんと、カイザーインサイトなる方が合流を約束したエリアですか……本人曰く、美遊さんに手を出す気は無いそうですが』
「んなもん信じられっかよ。戦兎がいなくなったのを知ったら、何をおっ始めるのか分かったもんじゃねぇ」
『ですよねー』
『エボルトさんと、カイザーインサイトなる方が合流を約束したエリアですか……本人曰く、美遊さんに手を出す気は無いそうですが』
「んなもん信じられっかよ。戦兎がいなくなったのを知ったら、何をおっ始めるのか分かったもんじゃねぇ」
『ですよねー』
深い因縁を持つ万丈は勿論、イリヤとルビーもエボルトを信用する気は皆無。
生きて帰れればそれで良いとは向こうの言い分だが、誰が素直に頷けるものか。
手綱を握っていた戦兎が死んだ以上、方針をガラリと変えても納得しかない。
黎斗直々に美遊の力を伝えられ、一切手を出さないか否か。
どう考えても後者だ。
桜ノ館中学校付近が美遊のスタート地点という、確たる証拠はない。
だが万が一予想が当たっており、エボルトに美遊を捕らえられる事態になっては手遅れだろう。
生きて帰れればそれで良いとは向こうの言い分だが、誰が素直に頷けるものか。
手綱を握っていた戦兎が死んだ以上、方針をガラリと変えても納得しかない。
黎斗直々に美遊の力を伝えられ、一切手を出さないか否か。
どう考えても後者だ。
桜ノ館中学校付近が美遊のスタート地点という、確たる証拠はない。
だが万が一予想が当たっており、エボルトに美遊を捕らえられる事態になっては手遅れだろう。
「どっちみちエボルトは放って置けねぇ。俺はここに行くけど、お前らはどうすんだ?」
「……私も一緒に行くよ。みかげちゃんのこともあるし、カイザーインサイトさんだって止めないと」
「……私も一緒に行くよ。みかげちゃんのこともあるし、カイザーインサイトさんだって止めないと」
自分がフェントホープを去って間もなく、みかげは命を落としたのだろう。
もしもあの時、ダメージ覚悟で無理やり手を引っ張ってれば。
悲痛な覚悟を決めた彼女を、引き戻せたんじゃないか。
余裕のある状況ではなかったし、ココア自身が事故同然の転移に巻き込まれた身だ。
責任を負う必要などどこにもないが、手を掴めなかった後悔は消せない。
もしもあの時、ダメージ覚悟で無理やり手を引っ張ってれば。
悲痛な覚悟を決めた彼女を、引き戻せたんじゃないか。
余裕のある状況ではなかったし、ココア自身が事故同然の転移に巻き込まれた身だ。
責任を負う必要などどこにもないが、手を掴めなかった後悔は消せない。
「ではこちらは桃達の捜索と並行し、美遊を探してみますね」
「悪役面は近くにいないらしいが、安心出来る状況じゃないだろうからな」
「悪役面は近くにいないらしいが、安心出来る状況じゃないだろうからな」
万丈、イリヤ、ココアの三人が桜ノ館中学校へ向かう一方。
残る三人は別方向を調べ、行方不明の仲間との再会を目指す。
単独行動中のもう一人のココアはもとより、精神状態を思えば桃とその関係者も急ぎ発見せねばなるまい。
先の放送で吉田良子の名が呼ばれ、間に合わなかったのを突き付けられた。
行動と判断が遅い、そう悔やむだけなら何時間でも出来る。
だがまだ姉の優子は生きており、呪いに振り回されたミカンも生存中。
繰り返すが彼女達の精神に、余裕といったものがないのは嫌でも察しが付く。
可能な限り、発見を急ぐ必要がある。
残る三人は別方向を調べ、行方不明の仲間との再会を目指す。
単独行動中のもう一人のココアはもとより、精神状態を思えば桃とその関係者も急ぎ発見せねばなるまい。
先の放送で吉田良子の名が呼ばれ、間に合わなかったのを突き付けられた。
行動と判断が遅い、そう悔やむだけなら何時間でも出来る。
だがまだ姉の優子は生きており、呪いに振り回されたミカンも生存中。
繰り返すが彼女達の精神に、余裕といったものがないのは嫌でも察しが付く。
可能な限り、発見を急ぐ必要がある。
「悪い、ミカンのことは頼んだ」
「そちらも気を付けてくださいね?」
「そちらも気を付けてくださいね?」
悩みはしたが、宿敵たる星狩りはどうしても無視出来ない。
肝心な時に行ってやれない自分に情けなさを覚えつつ、ミカン達の件は仲間に託した。
託された側のレイも、警戒するよう釘は刺しておく。
エボルトだけじゃない、イリヤの探し人たる美遊にもだ。
マヤのように思考を弄られた可能性は低くなく、そうでなくとも士郎の死が多大な影響を与えたのは間違いない。
肝心な時に行ってやれない自分に情けなさを覚えつつ、ミカン達の件は仲間に託した。
託された側のレイも、警戒するよう釘は刺しておく。
エボルトだけじゃない、イリヤの探し人たる美遊にもだ。
マヤのように思考を弄られた可能性は低くなく、そうでなくとも士郎の死が多大な影響を与えたのは間違いない。
それぞれ目的地が決まり、短く別れを済ませ移動開始。
誰一人欠けずに再会が果たせればと、皆がそう思わずにはいられなかった。
誰一人欠けずに再会が果たせればと、皆がそう思わずにはいられなかった。
○
「それにしても、まさか私が士や渡と同じ戦士になるとは思いませんでした……」
研究所を後にし、暫し無言のままに進む過程を挟み。
ふいに、自身の胸元へ視線を落としポロっと零す。
衣服の下から押し上げる膨らみ、ではなく。
ポケットに仕舞った小箱へ、意識を向けての言だった。
ふいに、自身の胸元へ視線を落としポロっと零す。
衣服の下から押し上げる膨らみ、ではなく。
ポケットに仕舞った小箱へ、意識を向けての言だった。
出発の前に支給品を幾つか交換し合い、天津が所有するパンドラパネルやフルボトル一式は万丈へ返却。
その際、レイは龍騎のデッキを譲渡された。
偶然手に入れたエボルドライバー以外に、仲間の遺品たるスクラッシュドライバーも手元に渡ったのもあって。
慣れた変身ツールが二つあれば十分と、カードデッキは万丈からレイの元へ。
閃刀姫の支援ユニットが無い為、頼れるのは愛剣と鍛えた技。
そして仲間との連携を駆使し戦って来たが、変身で得られる恩恵は少なくない。
耐久性の向上に加え複数の武装を使えるらしく、折角の好意を断る理由も見当たらず受け取らせてもらった。
その際、レイは龍騎のデッキを譲渡された。
偶然手に入れたエボルドライバー以外に、仲間の遺品たるスクラッシュドライバーも手元に渡ったのもあって。
慣れた変身ツールが二つあれば十分と、カードデッキは万丈からレイの元へ。
閃刀姫の支援ユニットが無い為、頼れるのは愛剣と鍛えた技。
そして仲間との連携を駆使し戦って来たが、変身で得られる恩恵は少なくない。
耐久性の向上に加え複数の武装を使えるらしく、折角の好意を断る理由も見当たらず受け取らせてもらった。
「俺の知ってる龍騎の変身者はここにいないがな。カブトもそうだが、ライダーに変身する力をあちこちから集めたんだろうよ」
「並行世界を自在に行き来し、死者の蘇生も可能とするか。腹立たしい限りだが奴が神を自称するのも、分からんではない」
「並行世界を自在に行き来し、死者の蘇生も可能とするか。腹立たしい限りだが奴が神を自称するのも、分からんではない」
そのような並外れた才能をよりにもよって、殺し合いなんぞに活かすとは。
経営者目線でも、過去に大罪を犯した一人の人間としても。
改めて唾棄すべき所業に出る男だと、天津の中で打倒黎斗の意志に熱が今一度籠る。
経営者目線でも、過去に大罪を犯した一人の人間としても。
改めて唾棄すべき所業に出る男だと、天津の中で打倒黎斗の意志に熱が今一度籠る。
『あのさ、ガイ。多分、マヤちゃん達を生き返らせたのはクロトの力じゃないと思う』
「なに?ポッピー、それはどういうことだ?」
「なに?ポッピー、それはどういうことだ?」
思わぬ所で否定を返され、画面の向こうの彼女に聞き返す。
複雑さを表情へ出したポッピーは、少しばかり迷う素振りを見せ口を開く。
ゲームを開いたのとは別の、檀黎斗が迎えたエンディングを知る一人として。
複雑さを表情へ出したポッピーは、少しばかり迷う素振りを見せ口を開く。
ゲームを開いたのとは別の、檀黎斗が迎えたエンディングを知る一人として。
そもそも黎斗がドクター達と根本的な部分で、命に対する価値観が異なるのは。
自身の母親である檀櫻子の死に起因する。
母を救えなかった現代医学に失望し見切りを付け、自身の才能を使って同じ悲劇を繰り返さないと決意を固めたから。
常人には理解し難い倫理観なれど、命のデータ化によって人間の死を克服せんとしたからだ。
自身の母親である檀櫻子の死に起因する。
母を救えなかった現代医学に失望し見切りを付け、自身の才能を使って同じ悲劇を繰り返さないと決意を固めたから。
常人には理解し難い倫理観なれど、命のデータ化によって人間の死を克服せんとしたからだ。
『だからもし本当にクロトが、ゲーム病の患者以外でも生き返らせるのに成功したら……あんな言い方はしなかった筈だよ』
放送で黎斗はマヤの蘇生に関して、「自分達は死者蘇生を行う技術を持っている」と言った。
他の者が聞けば驚愕を抱くに終わるだろうが、ポッピーが感じたのは強烈な違和感。
先述した通り黎斗にとって死の克服は、絶対の自信を持つ己の才能により実現されるべきもの。
であれば、仮に黎斗自身の力で死者蘇生が行われたらこう言うべきだ。
「私の才能なら死者を生き返らせるのも可能だ」、と。
他の者が聞けば驚愕を抱くに終わるだろうが、ポッピーが感じたのは強烈な違和感。
先述した通り黎斗にとって死の克服は、絶対の自信を持つ己の才能により実現されるべきもの。
であれば、仮に黎斗自身の力で死者蘇生が行われたらこう言うべきだ。
「私の才能なら死者を生き返らせるのも可能だ」、と。
「ふむ……ということは、少なくとも死者を蘇らせたのは檀黎斗以外の者の力だと」
「あれだけ奇天烈な連中を抱え込んでるんだ、今更何が来ても驚くようなもんでもない」
「あれだけ奇天烈な連中を抱え込んでるんだ、今更何が来ても驚くようなもんでもない」
考え込む天津へあっさり返し、その実士も内心で気掛かりな点があった。
これまで詳細が判明しなかった、本選出場者以外のプレイヤーの安否。
動画で仮面ライダーサガの変身者が辿ったのは、消滅という慈悲なき末路。
薄々察してはいたがやはり、予選で選ばれなかった者達は既にこの世にいない。
確たる証拠と共に判明し、一度はよぎった不安がまたもや顔を出す。
これまで詳細が判明しなかった、本選出場者以外のプレイヤーの安否。
動画で仮面ライダーサガの変身者が辿ったのは、消滅という慈悲なき末路。
薄々察してはいたがやはり、予選で選ばれなかった者達は既にこの世にいない。
確たる証拠と共に判明し、一度はよぎった不安がまたもや顔を出す。
ユウスケ達、光写真館の旅の仲間は。
ソウゴ達魔王一行や、嘗て共に戦ったスーパー戦隊の戦士は。
本選のプレイヤーに選ばれなかったせいで、動画の人物と同じ最期となったんじゃあないか。
ソウゴ達魔王一行や、嘗て共に戦ったスーパー戦隊の戦士は。
本選のプレイヤーに選ばれなかったせいで、動画の人物と同じ最期となったんじゃあないか。
はっきりそうだと言える訳ではない。
ユウスケ達が予選に参加したかさえ分からず、杞憂で済む話かもしれない。
だけど、確実に違うとも言えなかった。
ユウスケ達が予選に参加したかさえ分からず、杞憂で済む話かもしれない。
だけど、確実に違うとも言えなかった。
(勝手に死ぬなよ。お前達の旅の終わりは、こんな場所じゃないだろ……)
同行者に悟られないように、胸中で零すその姿は。
超然とした世界の破壊者ではなく、友を案じる一人の人間のものだった。
超然とした世界の破壊者ではなく、友を案じる一人の人間のものだった。
【E-4/一日目/午後】
【閃刀姫-レイ@遊戯王OCG】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)
[装備]:閃刀姫-レイの剣@遊戯王OCG、龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:士に協力してこの世界を破壊しちゃいますか
1:士と旅をする
2:渡の意志は引き継ぎました。人々の音楽は私が守ります
3:ロゼ……叶うならもう一度会いたかった……
4:大男(リンボ)の一団を警戒、あの少女(最上)は一体…
5:何で小鳩は私の名前を知っていたんですか?
6:仲間達の捜索。最優先は桃とその関係者。
[備考]
※参戦時期は閃刀起動-リンケージ(ロゼ死亡)以降。
※遊戯王カードについての知識はありません。
※カガリやシズクなどにフォームチェンジするには遊戯王OCGのカードが必要です。閃刀姫デッキとして支給されたカードではフォームチェンジ出来ません。
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)
[装備]:閃刀姫-レイの剣@遊戯王OCG、龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本方針:士に協力してこの世界を破壊しちゃいますか
1:士と旅をする
2:渡の意志は引き継ぎました。人々の音楽は私が守ります
3:ロゼ……叶うならもう一度会いたかった……
4:大男(リンボ)の一団を警戒、あの少女(最上)は一体…
5:何で小鳩は私の名前を知っていたんですか?
6:仲間達の捜索。最優先は桃とその関係者。
[備考]
※参戦時期は閃刀起動-リンケージ(ロゼ死亡)以降。
※遊戯王カードについての知識はありません。
※カガリやシズクなどにフォームチェンジするには遊戯王OCGのカードが必要です。閃刀姫デッキとして支給されたカードではフォームチェンジ出来ません。
【門矢士@平成仮面ライダーシリーズ】
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)
[装備]:ネオディケイドライバー&ライドブッカー&各種カード(ディケイド、龍騎、カブト、キバ、ビルド)@平成仮面ライダーシリーズ
[道具]:基本支給品、マシンディケイダー@平成仮面ライダーシリーズ、団結の力@遊戯王OCG
[思考・状況]基本方針:この世界を破壊する
1:レイと旅をする
2:檀黎斗を倒して渡の世界も俺が守ってやる
3:ユウスケ達がここにいないのは……
4:悪役面(リンボ)を警戒。
5:仲間達の捜索。最優先は桃とその関係者。
[備考]
※参戦時期はRIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイドで死亡後。
※各世界の主役仮面ライダーかその関係者と心を通わせることで、その世界の主人公の仮面ライダーのカードを創造してカメンライド(変身)できるようになります。又変身者が他作品出典の場合でも可能なようです。
[状態]:ダメージ(小)、疲労(中)
[装備]:ネオディケイドライバー&ライドブッカー&各種カード(ディケイド、龍騎、カブト、キバ、ビルド)@平成仮面ライダーシリーズ
[道具]:基本支給品、マシンディケイダー@平成仮面ライダーシリーズ、団結の力@遊戯王OCG
[思考・状況]基本方針:この世界を破壊する
1:レイと旅をする
2:檀黎斗を倒して渡の世界も俺が守ってやる
3:ユウスケ達がここにいないのは……
4:悪役面(リンボ)を警戒。
5:仲間達の捜索。最優先は桃とその関係者。
[備考]
※参戦時期はRIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイドで死亡後。
※各世界の主役仮面ライダーかその関係者と心を通わせることで、その世界の主人公の仮面ライダーのカードを創造してカメンライド(変身)できるようになります。又変身者が他作品出典の場合でも可能なようです。
【天津垓@仮面ライダーゼロワン】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、無力感(大)
[装備]:ザイアサウザンドライバー&アウェイキングアルシノゼツメライズキー&アメイジングコーカサスプログライズキー@仮面ライダーゼロワン、バグルドライバーⅡ&ときめきクライシスガシャット@仮面ライダーエグゼイド
[道具]:基本支給品×2、プログライズキーホルダー×7@仮面ライダーゼロワン、ゲネシスドライバー(破損)+チェリーエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武、、オレンジロックシード@仮面ライダー鎧武、一海の首輪
[思考・状況]基本方針:檀黎斗とその部下を倒し、罪を償う
1:門矢君達と共に仲間の捜索を行う。
2:CRの関係者らしい花家大我とも合流しておきたい。
3:ポッピーから聞いたガシャットを見付ける。本当にあれば良いのだがな…。
4:出来る限り多くの人を病院に連れて来て治療したい。が、今戻るのは危険か
5:これ等のプログライズキーに映っている仮面ライダー達は誰なんだ?士君なら知っているか?
[備考]
※参戦時期は仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス終了後
※ハイパームテキガシャットなど主催者撃破・会場からの脱出を安易にする強力なガシャットは、ゲームに乗っており尚且つ上位の力を持つ参加者の支給品にあると考えています。(現在の有力候補はポセイドンと縁壱)
※殺し合いの会場が仮想現実の可能性を考えています。
※現在バグルドライバーⅡにはポッピーピポパポが閉じ込められています。
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、無力感(大)
[装備]:ザイアサウザンドライバー&アウェイキングアルシノゼツメライズキー&アメイジングコーカサスプログライズキー@仮面ライダーゼロワン、バグルドライバーⅡ&ときめきクライシスガシャット@仮面ライダーエグゼイド
[道具]:基本支給品×2、プログライズキーホルダー×7@仮面ライダーゼロワン、ゲネシスドライバー(破損)+チェリーエナジーロックシード@仮面ライダー鎧武、、オレンジロックシード@仮面ライダー鎧武、一海の首輪
[思考・状況]基本方針:檀黎斗とその部下を倒し、罪を償う
1:門矢君達と共に仲間の捜索を行う。
2:CRの関係者らしい花家大我とも合流しておきたい。
3:ポッピーから聞いたガシャットを見付ける。本当にあれば良いのだがな…。
4:出来る限り多くの人を病院に連れて来て治療したい。が、今戻るのは危険か
5:これ等のプログライズキーに映っている仮面ライダー達は誰なんだ?士君なら知っているか?
[備考]
※参戦時期は仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス終了後
※ハイパームテキガシャットなど主催者撃破・会場からの脱出を安易にする強力なガシャットは、ゲームに乗っており尚且つ上位の力を持つ参加者の支給品にあると考えています。(現在の有力候補はポセイドンと縁壱)
※殺し合いの会場が仮想現実の可能性を考えています。
※現在バグルドライバーⅡにはポッピーピポパポが閉じ込められています。