ソイリス

ソイリス(Soilis)

ヘルサニアにおける自然エネルギーのひとつ。
この物質は大気・土・水など自然物質であれば何にでも含有している。
色は基本的に無色透明であるが、空気中で濃度の高いものになると青く輝き、濃いほど黒へ近づく。
動植物の生命エネルギーを糧に増殖し、高密なソイリスを浴びると直接健康こそ害さないものの、本来の寿命を削る。これはソイリスが直接身体を冒しているのではなく、生命力の方がソイリス側へ吸い寄せられている。
なお、死にいたるに十分な量のソイリスを一度に浴びた場合、抵抗力を完全に失った身体に対してソイリスが本来持つ毒性を発揮し体中の穴という穴からどす黒い血を流して即死することになる。
特定の術式に反応して変質するという性質を持ち、複雑な術式を使えば無尽蔵のエネルギーと多岐にわたる用途を実現しうる。
これを利用した術式を扱う技術を聖剣学と呼ぶ。
ソイリスは常に地中で増殖を繰り返しており多少大規模に行使したところで簡単に尽きてしまう事はなく、また空中では分解されやすいため一定量を境に増殖を停止する。
一般人でも聖剣学を理解し使いこなすか、特殊なコツを掴むことによりソイリスがもたらす弊害を無力化させることは可能だが、一度減った寿命はエタナイズでもしない限り元には戻らない。
ユグドラシル社の台頭にいたるまではソイリス本位の医療が人類すべてに深く根ざしており、ヒューマンの平均寿命は50前後を推移していた。
最終更新:2011年12月13日 11:25