CPUd

正式名称CPUドナー。略称CPUd(シーピーユーディー)
機械学の発展に伴い、人類は生命の危険をともなうソイリスを行使しなくても大きな生産ができるようになった。
その一環として、人間の脳を制御機構に組み込むことで高性能な技術の開発を進めるというプロジェクト「CPUd計画」が水面下で進められた。
この計画において重要な役割である「人間の脳」に位置する奴隷に「CPUdNo.XXX」の番号がつけられ、総じてCPUdと呼ばれていた。
これらの存在は公に明かされておらず、売人以外がどこで製造が行われているかを知る事はできない。
CPUdへの改造は生身の人間を素体としており、非常に手荒な手術を行うことで身体の各部に様々な接続デバイスが構築され、記憶はほぼ確実に初期化される。
しかし人間の脳であるという根本から、精神的に成長し反抗する事もあるリスクをはらんでいた。
死刑が確定した犯罪者の身柄を引き受けてCPUdへ改造するのが一般的だが、改造自体はきわめて難易度が高く、失敗すればかなりの確率で脳死し、死ななくても薬殺される事になっていた。
そのため被験者の数がまったく足りず、戸籍の無い人間を拉致して秘密裏に執刀を行うという事例がごく当たり前となり、世界的に誘拐事件が多発したにもかかわらずCPUd計画そのものが制裁されることはついに無かった。
被験者の生命力などにもよるが、実質的な成功率は0.05%。
CPUdNo.1誕生から160年の間に130体のCPUdが製造されたとされるが、
ナンバーの存在しないCPUdも含めるとおよそ180体が存在している。
最終更新:2009年07月16日 16:37