「早くあの主催者をなんとかしないと……!」
竈門炭治郎は走っていた。
人間としての尊厳すら破壊されたような見せしめの少女を黙って眺めていられる炭治郎ではない。
人間としての尊厳すら破壊されたような見せしめの少女を黙って眺めていられる炭治郎ではない。
それでもあの少女を守ることが出来なかった。
画面越しだから仕方のないことだが、何も出来なかった自分が情けない。
画面越しだから仕方のないことだが、何も出来なかった自分が情けない。
悔しいし、あの少女に申し訳ない。
だから二度と彼女のような犠牲者を出さないために走って―――
だから二度と彼女のような犠牲者を出さないために走って―――
「うわああああああ!?」
勢いよく落とし穴に嵌った。
そこまで深いわけでもないが、底には水が溜まっている。
痛みこそ感じなかったが、何故か胸のあたりが重い。怪我でもしたのだろうか?
そこまで深いわけでもないが、底には水が溜まっている。
痛みこそ感じなかったが、何故か胸のあたりが重い。怪我でもしたのだろうか?
―――何故か猛烈に嫌な予感がする……!
急いで自分の胸を炭治郎は意味不明なものを見てしまう。
急いで自分の胸を炭治郎は意味不明なものを見てしまう。
「えっ……!?」
胸だ。胸が膨らんでいる……!
その大きさは明らかに男性のものじゃない。どう見ても女性の膨らみ方だ。
その大きさは明らかに男性のものじゃない。どう見ても女性の膨らみ方だ。
そして何故かブラジャーを着けている。
これについては実は開始時からそうだったのだが、気持ちの余裕がなくてなかなか気付けなかった。
これについては実は開始時からそうだったのだが、気持ちの余裕がなくてなかなか気付けなかった。
つまり独特な柄のブラジャーを身に付けた少年が全力で走っていたということになる。
もしも誰かがそれを見掛けていたら、嫌でも印象に残ることだろう。
もしも誰かがそれを見掛けていたら、嫌でも印象に残ることだろう。
―――カッ!
「うわああああああ!?」
そして驚いてる炭治郎を強烈な太陽光が照らし、思わず目を閉じてしまう。
大量の紫外線を浴びせられた炭治郎の肌が瞬く間に焼け、褐色になる。
その姿は皮肉にも見せしめにされた少女を思い出させるようなものだった。
大量の紫外線を浴びせられた炭治郎の肌が瞬く間に焼け、褐色になる。
その姿は皮肉にも見せしめにされた少女を思い出させるようなものだった。
「どういうことだ!?」
いきなり胸が膨らんだと思ったら、今度は褐色にされた。
声も普段と違って少女のようなもので、炭治郎はまるで自分が女の子になったような気持ちに陥った。
何故か服装がブラジャーとショーツに変わっていたり、不気味なことが多すぎる。少し不安になってきた。
声も普段と違って少女のようなもので、炭治郎はまるで自分が女の子になったような気持ちに陥った。
何故か服装がブラジャーとショーツに変わっていたり、不気味なことが多すぎる。少し不安になってきた。
「これだ!これが太陽光を出していたんだ!!」
落とし穴から這い上がった炭治郎は、太陽光射出装置を見つけるとすぐに破壊した。
次の犠牲者が出る前に壊しておけば、もう巻き込まれる人はいない。
それにしてもこういう時、日輪刀が没収されているのは不便だ。なんとか探さなければならない。
次の犠牲者が出る前に壊しておけば、もう巻き込まれる人はいない。
それにしてもこういう時、日輪刀が没収されているのは不便だ。なんとか探さなければならない。
ちなみにこのエロトラップ、最後は媚薬を射出する仕組みになっている
もし少しでも判断が遅ければ炭治郎に向けて媚薬の成分が入った液体をぶっ掛けられるという最悪の地獄絵図になっていた
もし少しでも判断が遅ければ炭治郎に向けて媚薬の成分が入った液体をぶっ掛けられるという最悪の地獄絵図になっていた
「一応これも何かに使えるとは思うけど……」
支給されたDX日輪刀〜煉獄杏寿郎〜を眺める。
刀身が短い上に何も斬れそうにない材質。そして煉獄がデカデカと描かれ、何故か猗窩座まで居る謎のパッケージ。
刀身が短い上に何も斬れそうにない材質。そして煉獄がデカデカと描かれ、何故か猗窩座まで居る謎のパッケージ。
猗窩座の音声も収録!という一文がまたよくわからない。
上弦の鬼が協力している?それとも声だけを何らかの方法で録音した?
柱と鬼に対して人脈があるとしたら、製作者は何者なのか……。
上弦の鬼が協力している?それとも声だけを何らかの方法で録音した?
柱と鬼に対して人脈があるとしたら、製作者は何者なのか……。
『心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け」
「煉獄さん……!」
「煉獄さん……!」
試しにボタンを押してみたら、煉獄の声が出て思わず感動する。
「そうだ。俺は前を向いて歩かなきゃならないんだ!」
女の子の身体にされたから、それがなんだというのだ。
日輪刀を没収されたからといって、それだけで戦えない理由にはならない。
日輪刀を没収されたからといって、それだけで戦えない理由にはならない。
「煉獄さん……ありがとうございます!」
煉獄の言葉で目が覚め、落ち着きを取り戻した。
女の子になろうが、炭治郎は炭治郎。
心を燃やし、ひたむきに前を歩けば良い。
助けを求める誰かのために戦えば良い。
女の子になろうが、炭治郎は炭治郎。
心を燃やし、ひたむきに前を歩けば良い。
助けを求める誰かのために戦えば良い。
〇
「どうしてこんな場所にいるんですか!危険ですよ!?」
「えー。だって歩くの面倒だし……」
「えー。だって歩くの面倒だし……」
炭治郎は一人の女性に出会った。
シャイニート・マジシャンと名乗った彼女は適当な小屋に閉じこもってゴロゴロと寝転んでいる。
シャイニート・マジシャンと名乗った彼女は適当な小屋に閉じこもってゴロゴロと寝転んでいる。
割と多くのNPCが徘徊している危険地帯なのだが、生粋の引きこもりであるシャイニートマジシャンはその場から離れようとしない。
実際こうして説得している間にも何度かNPCに襲われている。
実際こうして説得している間にも何度かNPCに襲われている。
幸いにも大した敵には遭遇せず、頭突きだけでなんとか撃退出来ているが流石の炭治郎でも限界がある。
「それにしても派手な服装だねー。どうしてブラジャーとショーツだけなの?」
「それは俺が知りたいくらいです」
「それは俺が知りたいくらいです」
シャイニートマジシャンは炭治郎の意味不明な言葉に困惑するが、これまでの経緯を説明されて納得する。
そして罠の危険性も理解した。
そして罠の危険性も理解した。
「つまりここに引きこもってれば最強なんじゃない?」
それらを理解した上で未だに引きこもりを続行しようとする頑固者だった。
「何かこう……もっと違う反応はないのかなぁ!?」
「驚けばいいの?」
「男が女の子になるんですよ?怖いと思わないんですか!?」
「驚けばいいの?」
「男が女の子になるんですよ?怖いと思わないんですか!?」
必死の形相でまくし立てるように話す炭治郎に対して
「私は男になってもデメリットないからねー。グダグダ出来ればいいよ」
シャイニートマジシャンはゴロゴロしながら涼しい顔で答えた。
こうまでされると普通の人は呆れて見放すものだが、そこは炭治郎。微塵も離れる気がない。
こうまでされると普通の人は呆れて見放すものだが、そこは炭治郎。微塵も離れる気がない。
「……まだ私と一緒に居るの?」
「はい。俺はシャイニートマジシャンさんから離れません」
「はい。俺はシャイニートマジシャンさんから離れません」
シャイニートマジシャンはきっと戦えない。
だから自分が守らなければ―――というのが炭治郎の主張だ。
だから自分が守らなければ―――というのが炭治郎の主張だ。
そして時間の経過によりNPC達もイライラしている。
そりゃあ目の前にニートの少女とギャルがいるのに犯せないなんて彼らも腹が立つ。
そりゃあ目の前にニートの少女とギャルがいるのに犯せないなんて彼らも腹が立つ。
「ゴブゥゥウウウ!!」
「グォォオオオ!!」
「グォォオオオ!!」
遂に痺れを切らしたゴブリンとオークが雄叫びをあげ、二人に襲い掛かる。
敵は多数。頭突きだけでどうにか出来る数じゃない。
敵は多数。頭突きだけでどうにか出来る数じゃない。
「やば……」
グダグダしていたシャイニートマジシャンも流石に立ち上がる。
炭治郎はシャイニートマジシャンがようやく立ち上がったことに感動すると同時に彼女に叫んだ
炭治郎はシャイニートマジシャンがようやく立ち上がったことに感動すると同時に彼女に叫んだ
「シャイニートマジシャンさん!何か武器はないですか!?」
「お、斧くらいしか……」
「お、斧くらいしか……」
斧で人間よりも巨大なゴブリンやオークを狩る。
普通の人ならば不可能なことだが―――今の炭治郎ならば可能だ。
普通の人ならば不可能なことだが―――今の炭治郎ならば可能だ。
「それでいいです。俺に貸してください!」
「……わかった!」
「……わかった!」
シャイニートマジシャンはすぐに炭治郎に斧を渡した。
彼女はニートと名乗っているが、実は薬の調合を得意としている。
だからモノを見る目には自信があった。なにより炭治郎には何度もNPCを撃退した実績がある。
彼女はニートと名乗っているが、実は薬の調合を得意としている。
だからモノを見る目には自信があった。なにより炭治郎には何度もNPCを撃退した実績がある。
そして予想通り炭治郎はNPC達を蹴散らした。
彼の実力を信じていたシャイニートマジシャンは炭治郎が複数のNPCを撃破した光景を見ても、大して驚かない。
だがこのエリアの危険性だけは知ったので仕方なく進むしかない。
彼の実力を信じていたシャイニートマジシャンは炭治郎が複数のNPCを撃破した光景を見ても、大して驚かない。
だがこのエリアの危険性だけは知ったので仕方なく進むしかない。
二人は無事にエリアを脱出したが、途中で幾つかの残骸を見掛けた。
どれも様々な表情をしているが、死体を見慣れていないシャイニートマジシャンには流石に堪える。
どれも様々な表情をしているが、死体を見慣れていないシャイニートマジシャンには流石に堪える。
「炭治郎……。思った以上に過酷なことになりそうだね……」
「はい。亡くなった人たちの犠牲を無駄にしないためにも、俺たちは進むしかないんです」
「はい。亡くなった人たちの犠牲を無駄にしないためにも、俺たちは進むしかないんです」
ニートの調合師とブラジャーとショーツしか身にまとっていない褐色のギャルが道を往く。
特に炭治郎の方はどう見てもヤバい人にしか見えない格好だが、本人は至って真面目だ
特に炭治郎の方はどう見てもヤバい人にしか見えない格好だが、本人は至って真面目だ
【竈門炭治郎@鬼滅の刃】
[状態]:女体化、褐色化
[装備]:鬼滅の刃 おやすみ用ブラ&ショーツセット(炭治郎)@現実、斧@現実
[道具]:基本支給品、DX日輪刀〜煉獄杏寿郎〜@現実、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針: 主催者を斬る
1:シャイニートマジシャンさんを守る
2:元の姿に戻りたい
[備考]
主催の手によって普段の服ではなく鬼滅の刃 おやすみ用ブラ&ショーツセット(炭治郎)に着せ替えられています
エロトラップで褐色肌のギャルにされました
[状態]:女体化、褐色化
[装備]:鬼滅の刃 おやすみ用ブラ&ショーツセット(炭治郎)@現実、斧@現実
[道具]:基本支給品、DX日輪刀〜煉獄杏寿郎〜@現実、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針: 主催者を斬る
1:シャイニートマジシャンさんを守る
2:元の姿に戻りたい
[備考]
主催の手によって普段の服ではなく鬼滅の刃 おやすみ用ブラ&ショーツセット(炭治郎)に着せ替えられています
エロトラップで褐色肌のギャルにされました
【シャイニート・マジシャン@遊戯王OCG】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針: 脱出する
1:戦闘は炭治郎に任せる
2:材料が見つかれば何か薬でも調合する?
[備考]
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]基本方針: 脱出する
1:戦闘は炭治郎に任せる
2:材料が見つかれば何か薬でも調合する?
[備考]
【鬼滅の刃 DX日輪刀〜煉獄杏寿郎〜@現実】
竈門炭治郎に支給。プレミアムバンダイのグッズ。全長約58cnの迫力のサイズ
柱の1人である煉獄杏寿郎が使用する日輪刀で全36種の劇中音を収録!
猗窩座の音声も収録し、煉獄とのあの激闘の掛け合いも楽しめます!
刀身は炎のエフェクトをまとっており、台詞に合わせて炎に照らされたイメージで光ります。
竈門炭治郎に支給。プレミアムバンダイのグッズ。全長約58cnの迫力のサイズ
柱の1人である煉獄杏寿郎が使用する日輪刀で全36種の劇中音を収録!
猗窩座の音声も収録し、煉獄とのあの激闘の掛け合いも楽しめます!
刀身は炎のエフェクトをまとっており、台詞に合わせて炎に照らされたイメージで光ります。
【鬼滅の刃 おやすみ用ブラ&ショーツセット(炭治郎)@現実】
プレミアムバンダイのグッズ。禰豆子やしのぶと共に何故か炭治郎まで発売された。
プレミアムバンダイのグッズ。禰豆子やしのぶと共に何故か炭治郎まで発売された。
TVアニメ「鬼滅の刃」に登場する「竈門炭治郎」をイメージした、リラクシングウェアシリーズが登場。
「おやすみ用ブラ&ショーツセット」の「おやすみブラ」は、就寝時に横に流れてしまうバストを支え、バストの広がりを抑えます。カップは肌に優しいコットン素材で、つけ心地も柔らかく、就寝時の快適な眠りを妨げません。ストラップ部分で長さの調節も可能です。
オールシーズンでインナーとして着用いただけるブラとあわせて着るとかわいい「ショーツ」もセットでご用意いたしました。
「おやすみ用ブラ&ショーツセット」の「おやすみブラ」は、就寝時に横に流れてしまうバストを支え、バストの広がりを抑えます。カップは肌に優しいコットン素材で、つけ心地も柔らかく、就寝時の快適な眠りを妨げません。ストラップ部分で長さの調節も可能です。
オールシーズンでインナーとして着用いただけるブラとあわせて着るとかわいい「ショーツ」もセットでご用意いたしました。
【斧@現実】
シャイニート・マジシャンに支給。普通の斧
シャイニート・マジシャンに支給。普通の斧