「ふん、醜いな」
天空の会場にて、一人の男が不愉快そうに顔を歪めている。
彼の名はユダ。南斗六聖拳の一人、妖星の宿星を持つ拳士である。
彼はこの殺し合いが酷く不満だった。
彼の名はユダ。南斗六聖拳の一人、妖星の宿星を持つ拳士である。
彼はこの殺し合いが酷く不満だった。
ユダは自らの美しさと知略に絶対の自信を持つ男である。
そんな彼からすれば、このエロトラップを使い女を辱める醜い殺し合いも、理解不能の技術力を持ちながら、それをこんな風に無駄遣いする主催者にも不満しか抱けない。
故に、彼は主催者が持つ技術を奪い取り、我が物とすることにした。
同じ物を持つなら、より有益に使える存在が持つべきだ。
彼は自分なら使いこなせると、信じて疑わなかった。
そんな彼からすれば、このエロトラップを使い女を辱める醜い殺し合いも、理解不能の技術力を持ちながら、それをこんな風に無駄遣いする主催者にも不満しか抱けない。
故に、彼は主催者が持つ技術を奪い取り、我が物とすることにした。
同じ物を持つなら、より有益に使える存在が持つべきだ。
彼は自分なら使いこなせると、信じて疑わなかった。
だがしかし、ユダはこの殺し合いの中で一つだけ気に入るものがある。
それは彼の目線の先にあるもの。
それは彼の目線の先にあるもの。
「ふむ、悪くない」
そこでは、川から流れる水が天空の会場の外へと落ちていく。
落ちていく水が雫となり、霧散していく光景は中々に幻想的だ。
今は夜なのでそれだけだが、日が昇ればここに虹もかかるだろう。
この光景は、ユダの審美眼にもかなうものだった。
落ちていく水が雫となり、霧散していく光景は中々に幻想的だ。
今は夜なのでそれだけだが、日が昇ればここに虹もかかるだろう。
この光景は、ユダの審美眼にもかなうものだった。
そう、ユダは殺し合いの会場自体を気に入ったのだ。
なにせ、彼の元居た世界は核戦争で荒廃し、大地の大半が荒野となった世界。
水も自然も僅かしかなく、特に水は、そこに湧き出る場所があるというだけで奪い取りに来る悪党がいるほどだ。
そんな世界の住人からすれば、ここは天国と言っても過言ではない。
ただし――
なにせ、彼の元居た世界は核戦争で荒廃し、大地の大半が荒野となった世界。
水も自然も僅かしかなく、特に水は、そこに湧き出る場所があるというだけで奪い取りに来る悪党がいるほどだ。
そんな世界の住人からすれば、ここは天国と言っても過言ではない。
ただし――
「それはこいつらがいなければの話だがな」
そう言いながらユダは足元にあるものを踏みつける。
それは、無謀にも彼に襲い掛かろうとしたゴブリンの死体だった。
数は十体ほど。ゴブリンの群れはユダ一人に返り討ちにあったのだ。
それは、無謀にも彼に襲い掛かろうとしたゴブリンの死体だった。
数は十体ほど。ゴブリンの群れはユダ一人に返り討ちにあったのだ。
ユダからすれば大したことない雑魚でも、何の力もない参加者ならば数匹集まれば脅威だろう。
だからもし、このゴブリンの群れが力の差を理解し、ひれ伏すというのであれば従えて、殺すつもりはなかった。
しかし現実は力の差など認識せず、無謀にも襲い掛かって来るだけ。
ならば生きる価値なし。美しいならまだしも、醜いのだから殺すことに躊躇など生まれる筈もなく。
こうして、ユダの中でNPCは邪魔なだけで無価値な物と断定された。
だからもし、このゴブリンの群れが力の差を理解し、ひれ伏すというのであれば従えて、殺すつもりはなかった。
しかし現実は力の差など認識せず、無謀にも襲い掛かって来るだけ。
ならば生きる価値なし。美しいならまだしも、醜いのだから殺すことに躊躇など生まれる筈もなく。
こうして、ユダの中でNPCは邪魔なだけで無価値な物と断定された。
そしてユダは、自分がまだ支給品を調べていなかったことに気付く。
彼は、自身がいつの間にか持たされたデイバッグの中を検めた。
その中で気になったものを取り出す。
彼は、自身がいつの間にか持たされたデイバッグの中を検めた。
その中で気になったものを取り出す。
「何だこの機械は……?」
それは、何とも言えない不思議な機械だった。
付属されている説明書を読むと、この機械は『ちょっとカギマシン』というらしい。
効果はちょっとした鍵なら開けてしまうらしい。これの有用性をユダは見つけられなかった。
付属されている説明書を読むと、この機械は『ちょっとカギマシン』というらしい。
効果はちょっとした鍵なら開けてしまうらしい。これの有用性をユダは見つけられなかった。
何せ、ユダは南斗六聖拳の一人。彼に掛かれば大抵のドアなど壊して開けられる。
むしろ、彼に壊せないドアというだけで相当堅牢な部類だ。
正直、彼にこれを使うタイミングがあるとは思えない。
とはいえ、曲がりなりにも主催者が寄越したもの。ひょっとしたら使う機会があるかもしれない。
もし必要になった時、不要と判断して捨てて後悔するくらいなら、まだ荷物として抱えていた方がマシだろう。
むしろ、彼に壊せないドアというだけで相当堅牢な部類だ。
正直、彼にこれを使うタイミングがあるとは思えない。
とはいえ、曲がりなりにも主催者が寄越したもの。ひょっとしたら使う機会があるかもしれない。
もし必要になった時、不要と判断して捨てて後悔するくらいなら、まだ荷物として抱えていた方がマシだろう。
そう考えたユダはちょっとカギマシンをデイバッグに戻し、歩き始めた。
目的は他の、出来れば殺し合いに乗っていない参加者と出会うことである。
目的は他の、出来れば殺し合いに乗っていない参加者と出会うことである。
ユダの最終目的は主催者を抹殺し、彼らが持つ技術を自分の物にすることである。
ただし、その為に殺し合いに乗るかどうかは決めかねていた。
というより、むしろ今決めない方が賢明と判断していた。
ただし、その為に殺し合いに乗るかどうかは決めかねていた。
というより、むしろ今決めない方が賢明と判断していた。
ユダの最終目的は、結論だけ見れば殺し合いに乗る理由は全くない。
しかし、そこに至るまでに殺し合いに優勝する方が確実となるなら、乗ることに躊躇もない。
心情的にどちらでもいいなら、より確実に方法を見極めるのは普通のことだろう。
だが今は判断材料がない。故に殺し合いに乗るかどうかは保留にしているのだ。
しかし、そこに至るまでに殺し合いに優勝する方が確実となるなら、乗ることに躊躇もない。
心情的にどちらでもいいなら、より確実に方法を見極めるのは普通のことだろう。
だが今は判断材料がない。故に殺し合いに乗るかどうかは保留にしているのだ。
しかし行動を起こさない道理もない。故にユダは殺し合いに乗らない参加者の集団をつくることにした。
殺し合いを嫌い主催に抗うなら、ある程度の頭数は必須。
そして人間が多くいるなら、それは必然集団となる。
集団となれば、それを纏めるリーダーや、参謀のようなものは必要となる。
そのリーダーや参謀の位置に、ユダは自分を据えるつもりだった。
そうなれば、従えて主催と戦うことも、邪魔になった時に切り捨てるのも容易だ。
ユダはどちらに転んでもいいように策を練っているのだ。
殺し合いを嫌い主催に抗うなら、ある程度の頭数は必須。
そして人間が多くいるなら、それは必然集団となる。
集団となれば、それを纏めるリーダーや、参謀のようなものは必要となる。
そのリーダーや参謀の位置に、ユダは自分を据えるつもりだった。
そうなれば、従えて主催と戦うことも、邪魔になった時に切り捨てるのも容易だ。
ユダはどちらに転んでもいいように策を練っているのだ。
妖星は、またの名を裏切りの星と呼ばれている。
しかしユダはそれを否定し、美と知略の星と呼んでいる。
しかしユダはそれを否定し、美と知略の星と呼んでいる。
妖星が彼の言う通り、美と知略で主催者を倒すのか。
その名の通り、主催者に抗う参加者を裏切り全てを手に入れるのか。
あるいは、何も得られず全てを失い倒れるのか。
その名の通り、主催者に抗う参加者を裏切り全てを手に入れるのか。
あるいは、何も得られず全てを失い倒れるのか。
それは、きっとこれからの出会いが決めるのだろう。
【ユダ@北斗の拳】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2(確認済み)、ちょっとカギマシン@MOTHER2
[思考・状況]基本方針:あの男(ヒエール)と、いるのであれば仲間を抹殺し、奴が持っている技術を俺の物にする
1:殺し合いに乗っていない参加者の集団をつくり、自分はそれを操れる立場に置く
2:殺し合いに乗るか反るかは保留。ある程度場を見て決断する
3:この会場は中々俺好みなので、NPCとやらを追い出して俺の物にしたい
4:ちょっとカギマシン……?
[備考]
参戦時期は少なくともレイと戦うより前です。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2(確認済み)、ちょっとカギマシン@MOTHER2
[思考・状況]基本方針:あの男(ヒエール)と、いるのであれば仲間を抹殺し、奴が持っている技術を俺の物にする
1:殺し合いに乗っていない参加者の集団をつくり、自分はそれを操れる立場に置く
2:殺し合いに乗るか反るかは保留。ある程度場を見て決断する
3:この会場は中々俺好みなので、NPCとやらを追い出して俺の物にしたい
4:ちょっとカギマシン……?
[備考]
参戦時期は少なくともレイと戦うより前です。
【ちょっとカギマシン@MOTHER2】
ユダに支給。
スノーウッド寄宿舎に住むジェフの先輩、ガウスが作ったマシン。
正式名称は”ちょっとした鍵なら開けてしまうマシン”であり、使用用途もそのまま。
ただし”ちょっとした鍵なら”とついている通り、鍵によっては開かないこともある。
原理は不明。
ユダに支給。
スノーウッド寄宿舎に住むジェフの先輩、ガウスが作ったマシン。
正式名称は”ちょっとした鍵なら開けてしまうマシン”であり、使用用途もそのまま。
ただし”ちょっとした鍵なら”とついている通り、鍵によっては開かないこともある。
原理は不明。