浮遊大陸のどこかで、一人の少年が蹲っている。
彼の名前は海堂マルオ。現在はバイト先を探している無職だ。
そんな彼がなぜ蹲っているのか。
彼の名前は海堂マルオ。現在はバイト先を探している無職だ。
そんな彼がなぜ蹲っているのか。
突如呼びつけられたこの殺し合いに怯えているのか。
最初の場で死んだ見知らぬ少女を悼み、悲しんでいるのか。
正解は、そのどちらでもない。
最初の場で死んだ見知らぬ少女を悼み、悲しんでいるのか。
正解は、そのどちらでもない。
「へ、へへ、へへへへへ……!
やっべぇ、ワクワクが止まんねえぞ……!!」
やっべぇ、ワクワクが止まんねえぞ……!!」
マルオは笑っていた。
この状況に対し、高揚していた。
彼はずっと、こんな展開を待っていたのだ。
この状況に対し、高揚していた。
彼はずっと、こんな展開を待っていたのだ。
マルオはずっと、漫画の主人公に憧れていた。
その為に子供の頃、漫画の主人公と同じトレーニングを重ねた。
結果、彼は七歳で岩を拳でぶち抜くほどの力を手に入れた。
そして成長し、今や彼は軽く小突くだけで人の骨をへし折り、学校一つの生徒全員と喧嘩しても勝ち、車すら投げ飛ばせるほどの胆力を持つほどになっていた。
彼の力は最早人外のそれだった。
その為に子供の頃、漫画の主人公と同じトレーニングを重ねた。
結果、彼は七歳で岩を拳でぶち抜くほどの力を手に入れた。
そして成長し、今や彼は軽く小突くだけで人の骨をへし折り、学校一つの生徒全員と喧嘩しても勝ち、車すら投げ飛ばせるほどの胆力を持つほどになっていた。
彼の力は最早人外のそれだった。
しかし、そんなものはマルオにとって何にもならなかった。
どんな相手と喧嘩しても即座に決着がつく。
格闘技を志しても、バケモノ呼ばわりされて追い出される。
かと言ってまともに働こうとしても、仕事にならずクビにされる。
どんな相手と喧嘩しても即座に決着がつく。
格闘技を志しても、バケモノ呼ばわりされて追い出される。
かと言ってまともに働こうとしても、仕事にならずクビにされる。
力があってもどうにもならず、バイト探しに悩むマルオだったが、ここに来てこの殺し合いだ。
彼は生まれて初めて、全力で戦っても問題ないだろう環境を手に入れたのだ。
彼は生まれて初めて、全力で戦っても問題ないだろう環境を手に入れたのだ。
「それじゃ、あのおっさんぶっ飛ばしに行くか」
とはいっても、マルオは殺し合いには乗らない。
なぜなら、彼の知る漫画の主人公ならば、こんな殺し合いには絶対乗らないからだ。
なんとかしてこの首輪を外してから、殺し合いの主催者を倒し、最初の場で死んだ少女の仇を討つだろう。
なぜなら、彼の知る漫画の主人公ならば、こんな殺し合いには絶対乗らないからだ。
なんとかしてこの首輪を外してから、殺し合いの主催者を倒し、最初の場で死んだ少女の仇を討つだろう。
「あ、そっか。
この首輪外さなきゃなんねえのか」
この首輪外さなきゃなんねえのか」
ここでマルオは、今まで首輪のことについて何も考えていないことに気付いた。
とはいっても彼には、これをどうにかする科学知識などない。
なんかないか、と某猫型ロボットのようにデイバッグを漁ってみると、こんなものを見つけた。
とはいっても彼には、これをどうにかする科学知識などない。
なんかないか、と某猫型ロボットのようにデイバッグを漁ってみると、こんなものを見つけた。
「首輪探知機?」
それは首輪探知機。使うことで周囲にある首輪を探せる代物だ。
効果範囲はエリア一つ分。
すなわち、同じエリアのどこに何人いるかが分かるということだ。
効果範囲はエリア一つ分。
すなわち、同じエリアのどこに何人いるかが分かるということだ。
その探知機を、マルオは躊躇なく使用した。
彼は周りに誰かいるなら、早速会いに行くつもりだったのだ。
これで見つけた参加者が首輪を外せそうなら仲間にし、そうじゃなくてもとりあえず同行する。
そしてもし、殺し合いに乗っていたらぶっ飛ばす算段だった。
彼は周りに誰かいるなら、早速会いに行くつもりだったのだ。
これで見つけた参加者が首輪を外せそうなら仲間にし、そうじゃなくてもとりあえず同行する。
そしてもし、殺し合いに乗っていたらぶっ飛ばす算段だった。
そうこう考えているうちに、探知機の画面は結果を示す。
はたしてそれは、彼の望むものかどうか。
はたしてそれは、彼の望むものかどうか。
【海堂マルオ@アヤシモン】
[状態]:健康、高揚
[装備]:首輪探知機@バトルロワイアル
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:主人公になる
1:あのおっさん(ヒエール)をぶっ飛ばす
2:首輪を外してくれそうな奴を探す
[備考]
参戦時期は1話、不良に絡まれる直前です
[状態]:健康、高揚
[装備]:首輪探知機@バトルロワイアル
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:主人公になる
1:あのおっさん(ヒエール)をぶっ飛ばす
2:首輪を外してくれそうな奴を探す
[備考]
参戦時期は1話、不良に絡まれる直前です
【首輪探知機@バトルロワイアル】
海堂マルオに支給。
参加者につけられた首輪を探知できる機械。
効果範囲は原作と違い使用者がいるエリア一つ分。
生存者、死者は関係なく反応する。
海堂マルオに支給。
参加者につけられた首輪を探知できる機械。
効果範囲は原作と違い使用者がいるエリア一つ分。
生存者、死者は関係なく反応する。