「ありがとう、いただこうか。」
男はフォークで、野菜炒めを頬張り始めた。
男はフォークで、野菜炒めを頬張り始めた。
「美味しいな。長らくこんな料理は食べたことが無かったよ。」
男は精悍な顔つきだが、どこか表情が硬かった。
だが、少女が作った料理を食べたことで、僅かながら頬が緩んだ。
男は精悍な顔つきだが、どこか表情が硬かった。
だが、少女が作った料理を食べたことで、僅かながら頬が緩んだ。
「なら良かった。人参を使った野菜炒めは、私の得意料理なの。
将来はお父さんと同じ料理人になって、お店を出すんだ!」
満開の花のような笑顔を浮かべ、嬉々として自分の将来の夢を語る少女。
将来はお父さんと同じ料理人になって、お店を出すんだ!」
満開の花のような笑顔を浮かべ、嬉々として自分の将来の夢を語る少女。
「夢があるのか。なら是非とも、生きて帰らないとな。」
それに対して、男はどこかぎこちないが、微笑み返した。
それに対して、男はどこかぎこちないが、微笑み返した。
〇〇〇
この殺し合いが始まってすぐに、少女、ガーデニアは会場のモンスターに襲われた。
彼女とて何度か戦いの経験はあるし、支給品の武器は使い慣れたフライパンだった。
だが、相手が悪かった。
何かの道具が入っているのかと思って開けた箱が、実は怪物だったのだ。
彼女とて何度か戦いの経験はあるし、支給品の武器は使い慣れたフライパンだった。
だが、相手が悪かった。
何かの道具が入っているのかと思って開けた箱が、実は怪物だったのだ。
完全な不意打ちに対応できずに、箱の怪物が吐いた息によって眠らされ、身体中を舐めまわされそうになった時、男が助けてくれたのだ。
かつては無敵のソルジャーと方々で噂になっていた青年は、支給品の大剣で箱の怪物を瞬時に膾切りにした。
モンスターを始末すると、眠らされていた少女に声をかけた。
かつては無敵のソルジャーと方々で噂になっていた青年は、支給品の大剣で箱の怪物を瞬時に膾切りにした。
モンスターを始末すると、眠らされていた少女に声をかけた。
「怪我は無いかい。もう大丈夫。」
何の因果か、その言葉はかつて男の運命を大きく変えたとある少女に、初めてかけた言葉と同じだった。
何の因果か、その言葉はかつて男の運命を大きく変えたとある少女に、初めてかけた言葉と同じだった。
「……おはよ。」
男は半分寝ぼけている少女をかかえ、安全そうな空き家に入った。
男は半分寝ぼけている少女をかかえ、安全そうな空き家に入った。
ガーデニアは助けてくれたお礼にと、支給品にあった人参と食用油で料理を作ってくれた。
どういう訳かは分からないが、空き家はガスや水道は完備されていた。
どういう訳かは分からないが、空き家はガスや水道は完備されていた。
そして、今に至る。
「ごちそうさま。長らくしていなかったが、机を囲って食べる食事も良いものだな。」
「剣士さんって、旅をしていたの?」
ガーデニアは屈託のない笑顔で尋ねる。
「剣士さんって、旅をしていたの?」
ガーデニアは屈託のない笑顔で尋ねる。
「どうしてそんなことを聞くんだ?」
剣士は少し戸惑った様子で、聞き返した。
「私のお父さんは凄い料理人で、世界中を旅しているんだ!だから外国のことを知りたいの!」
「そうか。君の言う通り、僕も世界中とは言わないが、それなりに色んな街を見てきたよ。
最も職業は盗賊を退治することだがね。」
「なるほど、だからあんなに強かったんだね!」
剣士は少し戸惑った様子で、聞き返した。
「私のお父さんは凄い料理人で、世界中を旅しているんだ!だから外国のことを知りたいの!」
「そうか。君の言う通り、僕も世界中とは言わないが、それなりに色んな街を見てきたよ。
最も職業は盗賊を退治することだがね。」
「なるほど、だからあんなに強かったんだね!」
男がいた世界は、秩序も法も崩壊し、ほとんどの人間が生きるために奪い、生きるために殺すことが平然とまかり通る世界だった。
罪を犯した者を射殺する処刑人がいる場所もいたそうだが、剣士の知っている世界の中では終ぞ見ることは無かった。
中には乾季に襲われた中、孤児院の子供たちの命をつなぐ水脈を奪おうとする者達までいたという。
それでも、自分の命の為に自分の手だけを汚すのならまだ良い。
彼が特に許せなかったのは、盗賊団を結成して集団で弱い者1人から奪ったりする者や、自分より弱い者に盗みをさせ、それを理不尽に強奪する者だった。
罪を犯した者を射殺する処刑人がいる場所もいたそうだが、剣士の知っている世界の中では終ぞ見ることは無かった。
中には乾季に襲われた中、孤児院の子供たちの命をつなぐ水脈を奪おうとする者達までいたという。
それでも、自分の命の為に自分の手だけを汚すのならまだ良い。
彼が特に許せなかったのは、盗賊団を結成して集団で弱い者1人から奪ったりする者や、自分より弱い者に盗みをさせ、それを理不尽に強奪する者だった。
他人より強い者に生まれた男は、悪を己の中で飼うことに飽き足らず、悪を蔓延させる邪悪な者を殺して回っていた。
何故そうしていたのかは分からない。
自分がいた世界が、悪い方向に傾いていたのは分かっていた。
だが、自分がしていることが、世界を良い方向に変えるとも、悪い方向に傾くのを止めることに繋がるとさえも思っていなかった。
それでも、長い間愛用していた剣と共に、長い間邪悪を退治し続けていた。
何故そうしていたのかは分からない。
自分がいた世界が、悪い方向に傾いていたのは分かっていた。
だが、自分がしていることが、世界を良い方向に変えるとも、悪い方向に傾くのを止めることに繋がるとさえも思っていなかった。
それでも、長い間愛用していた剣と共に、長い間邪悪を退治し続けていた。
ガーデニアは続けざまに目をきらめかせて、質問を続ける。
「剣士さんが旅した世界にはどんな美味しい料理があったの?」
「う~ん、特に美味しい食べ物は無かったな。君が作ってくれた野菜炒めが美味しかった。」
「剣士さんが旅した世界にはどんな美味しい料理があったの?」
「う~ん、特に美味しい食べ物は無かったな。君が作ってくれた野菜炒めが美味しかった。」
彼の世界では、食べ物を選り好み出来るような世界ではなかった。
強いて言えばある少女と焚火を囲んで食べた魚が彼にとって美味しい料理だったが、きっと彼女が求めている解答では無いと思い、無難な回答を選んだ。
強いて言えばある少女と焚火を囲んで食べた魚が彼にとって美味しい料理だったが、きっと彼女が求めている解答では無いと思い、無難な回答を選んだ。
「え?そうなの?でも嬉しいな!!」
まだガーデニアと剣士が出会ってから、1時間も経っていない。
それでもその少女は、何度も笑顔を見せた。
彼女の朗らかな性格は、氷のようになっていた剣士の心を溶かす優しい春風になっていた。
孤独を長年の共存相手とし、数少ない長い時間を共にした少女とも死別を遂げた剣士にとって、ガーデニアの一挙一動が唯一の癒しになった。
まだガーデニアと剣士が出会ってから、1時間も経っていない。
それでもその少女は、何度も笑顔を見せた。
彼女の朗らかな性格は、氷のようになっていた剣士の心を溶かす優しい春風になっていた。
孤独を長年の共存相手とし、数少ない長い時間を共にした少女とも死別を遂げた剣士にとって、ガーデニアの一挙一動が唯一の癒しになった。
〇〇〇
食事を済ませると、余った食材を支給品袋に入れて、出発の準備をする。
剣士は食事の前に脱ぎ捨てたモスグリーンのコートを拾う。
目的はガーデニアの知り合い探しと、同じようにこの殺し合いから脱出する者を探すことだ。
剣士は食事の前に脱ぎ捨てたモスグリーンのコートを拾う。
目的はガーデニアの知り合い探しと、同じようにこの殺し合いから脱出する者を探すことだ。
「あのさ……人は、殺さないで欲しいんだ。」
空き家を出ようとする前に、ガーデニアがため息と共に口にしたのはそんな言葉だった。
目の前の男は、盗賊狩りをやっていたという。
殺し合いに乗る気は無いとしても、自分達が悪党に襲われれば、簡単に斬り殺してしまうだろうという恐怖が彼女にあった。
怪物ならば良いかもしれない。だが、どんな悪人でも自分達の目の前で人が死ぬのを見るのは嫌だった。
目の前の男は、盗賊狩りをやっていたという。
殺し合いに乗る気は無いとしても、自分達が悪党に襲われれば、簡単に斬り殺してしまうだろうという恐怖が彼女にあった。
怪物ならば良いかもしれない。だが、どんな悪人でも自分達の目の前で人が死ぬのを見るのは嫌だった。
「……………。」
それに対し、男は肯定も否定もせず、気まずそうな顔をする。
それに対し、男は肯定も否定もせず、気まずそうな顔をする。
「ごめんなさい。折角助けてもらったのにこんなことを言って。
でも、手や顔を血だらけにして町の人やお父さんに会うのは嫌なの。」
でも、手や顔を血だらけにして町の人やお父さんに会うのは嫌なの。」
どこまでも無垢な少女らしい言葉を、男に投げかける。
嘘はつきたくないし、きっとこの先、約束を通せる自信もない。
どう答えるべきか悩んでいた時だった。
少女から笑顔が消えた。
嘘はつきたくないし、きっとこの先、約束を通せる自信もない。
どう答えるべきか悩んでいた時だった。
少女から笑顔が消えた。
――――そんなこと、言っ“て”い“る”ば“あ”い“!?
(!!)
ガーデニアの目の前にあるのは、悩んでいる剣士の整った顔。
いや、違う。
血にまみれた、ガーデニア自身だ。
(!!)
ガーデニアの目の前にあるのは、悩んでいる剣士の整った顔。
いや、違う。
血にまみれた、ガーデニア自身だ。
――――な“に”を“シ”て“モ”い“き”て“帰らないとかえらないと返らないとかえらないとカエラナイト還らないとカエラナイトかえらないとか”え“ら”な“い”と“
(何か……言っている……?)
「どうした?顔色が真っ青だ。」
剣士は何も気づいていないようだった。
「どうした?顔色が真っ青だ。」
剣士は何も気づいていないようだった。
「うん、大丈夫だよ。行こう……。」
気丈に振る舞うガーデニアは、次の瞬間ふらつき、壁に頭をぶつける。
カチリと軽い音がした。
気丈に振る舞うガーデニアは、次の瞬間ふらつき、壁に頭をぶつける。
カチリと軽い音がした。
「うわっ!!」
狭い廊下で、手裏剣がどこからともなく二人目掛けて飛んで来た。
「伏せろ!!」
剣士はガーデニアに指示を出すが、反応は遅れた。
外とは異なる狭い廊下なので、大きな剣も振りにくい。
狭い廊下で、手裏剣がどこからともなく二人目掛けて飛んで来た。
「伏せろ!!」
剣士はガーデニアに指示を出すが、反応は遅れた。
外とは異なる狭い廊下なので、大きな剣も振りにくい。
「くそっ、すまない!!」
剣士はガーデニアを安全圏に突き飛ばし、どうにかして手裏剣を躱そうとする。
しかし、全て避けることは出来ず、服の一部分が破れてしまった。
剣士はガーデニアを安全圏に突き飛ばし、どうにかして手裏剣を躱そうとする。
しかし、全て避けることは出来ず、服の一部分が破れてしまった。
「だ、大丈夫?」
「気にするな。僕達を殺すのではなく、着ている服を破るのが今の罠の目的らしい。全く悪趣味な仕掛けだな。」
「で、でもこの空き家、ぼろいけど服があるし……!?」
「気にするな。僕達を殺すのではなく、着ている服を破るのが今の罠の目的らしい。全く悪趣味な仕掛けだな。」
「で、でもこの空き家、ぼろいけど服があるし……!?」
ガーデニアは剣士の方を見た瞬間、表情が固まった。
剣士の服の裂け目からは、裸の胸に大きな裂傷が走っていたからだ。
剣士の服の裂け目からは、裸の胸に大きな裂傷が走っていたからだ。
「そ、その傷、さっきの罠で?」
慌ててガーデニアは手当てしようとする。
丹精込めた彼女の料理は、傷を癒す力もある。
慌ててガーデニアは手当てしようとする。
丹精込めた彼女の料理は、傷を癒す力もある。
「違う。さっき出来た傷なら、それほど早く血が固まったらおかしいだろう。」
「じゃ、じゃあどうして?」
「君には関係ないことだ。」
「じゃ、じゃあどうして?」
「君には関係ないことだ。」
(どうせならこの傷も治してくれれば良かったのにな……。)
剣士は支給品袋に入れていたコートを羽織り、服の破れ目とその傷を隠そうとする。
「そんなこと言わないで、教えてよ!!」
(僕はこうして頼まれると弱いんだよな……)
一瞬見えただけとはいえ、傷跡は大きく、とても忘れられるものでは無かった。
(僕はこうして頼まれると弱いんだよな……)
一瞬見えただけとはいえ、傷跡は大きく、とても忘れられるものでは無かった。
「僕は一度斬られて死んでいるんだ。弟子にね。」
剣士から告げられたのは、衝撃的な言葉だった。
剣士から告げられたのは、衝撃的な言葉だった。
「ど、どういうこと?それにどうして死んだの?」
先程以上に青ざめたガーデニアは、色々と尋ねてくる。
先程以上に青ざめたガーデニアは、色々と尋ねてくる。
「そうだな……話は僕の弟子、君ぐらいの年齢の少女と出会った日から話そうか。」
話す気はあまり無いという苦々しげな表情で、剣士は話し始めた。
話す気はあまり無いという苦々しげな表情で、剣士は話し始めた。
「あの日僕は、兄に盗みをさせられ、殴られていた少女を助けたんだ。」
「それは凄いじゃん。でも、それがどうして?」
ガーデニアの表情は、先程とは異なり心配気だった。
「それは凄いじゃん。でも、それがどうして?」
ガーデニアの表情は、先程とは異なり心配気だった。
剣士の話は続いた。
少女を助けた後、弟子にしてくれと何度も頼まれ、二人で旅をすることになった。
その旅は充実していた。
剣士はその間だけは、楽しそうに二人の間であったことの話をしていた。
少女を助けた後、弟子にしてくれと何度も頼まれ、二人で旅をすることになった。
その旅は充実していた。
剣士はその間だけは、楽しそうに二人の間であったことの話をしていた。
「あの感じはずっと続くと思っていたんだ。」
剣士の顔は、途端に浮かないものになった。
だが、二人の運命が狂い始めたのは、旅が大分過ぎた頃だった。
剣士の顔は、途端に浮かないものになった。
だが、二人の運命が狂い始めたのは、旅が大分過ぎた頃だった。
弟子だった少女は、店から剣を盗んだ。
しかも店主に見つかった瞬間、店主を斬り殺した。
長年付き添った弟子だからと言って、否、長年行動を共にした弟子だからこそ、見逃すわけにはいかなかった。。
しかも店主に見つかった瞬間、店主を斬り殺した。
長年付き添った弟子だからと言って、否、長年行動を共にした弟子だからこそ、見逃すわけにはいかなかった。。
戦いの果て、弟子に斬り殺された。
弟子とは利き腕で戦わなかった。
弟子とは利き腕で戦わなかった。
「ゴメンなさい……こんな悲しい話をさせて。でもその弟子さんは、どうして盗みなんかしたの?」
「……分からない。言えるのは、人は簡単には変わることは出来ないということだ。
だからこそ変わろうと努力するのは、素晴らしい事なんだと思う。
コックになろうとする君にも同じことが言える。」
「……分からない。言えるのは、人は簡単には変わることは出来ないということだ。
だからこそ変わろうと努力するのは、素晴らしい事なんだと思う。
コックになろうとする君にも同じことが言える。」
褒められても、ガーデニアが笑顔になることは無かった。
彼女は出会うまでは、盗みをして命を繋いでいた。
たとえ盗みをしないようになったからと言って、手癖の悪さはそう簡単に取れるわけではなかった。
たとえ盗みをしないようになったからと言って、手癖の悪さはそう簡単に取れるわけではなかった。
「でも、死んじゃったんならこの殺し合いに勝って、生き返らせて貰いたくないの?」
「僕が憎んだ悪党と同じことをするつもりはないよ。最も、帰れたらやりたいことはあるけどね。」
「僕が憎んだ悪党と同じことをするつもりはないよ。最も、帰れたらやりたいことはあるけどね。」
「それは……。」
「僕を殺した彼女が、どんな道を歩くのか見たい。」
「僕を殺した彼女が、どんな道を歩くのか見たい。」
斬られて意識を手放す直前に、剣士が見たのは弟子の後悔と罪悪感に満ちた表情だった。
躊躇なく盗みと殺しを繰り返していた彼女は、変われたのだと確信できた。
躊躇なく盗みと殺しを繰り返していた彼女は、変われたのだと確信できた。
「僕は思うんだ。獣のような欲望や、他人との同調の下で犯した罪は、不幸しか生まない。
けれど罪悪感の果てに決意の下で犯した罪は違う。それが良いという訳じゃないが、何か違う者を作り出す可能性がある。
それは不幸なんて呼ぶのも烏滸がましいほどの地獄かもしれないし、ほんのわずかな希望かもしれない。」
けれど罪悪感の果てに決意の下で犯した罪は違う。それが良いという訳じゃないが、何か違う者を作り出す可能性がある。
それは不幸なんて呼ぶのも烏滸がましいほどの地獄かもしれないし、ほんのわずかな希望かもしれない。」
言い終わって、こんなに長くしゃべったのはいつ以来だろうな、という気になった。
もしかすると、弟子に対して言葉足らずだった反省なのか、と自虐的に思った。
もしかすると、弟子に対して言葉足らずだった反省なのか、と自虐的に思った。
「じゃあさ、やっぱり帰らないとね。」
「ああ。」
「元の世界に戻ったらさ、お弟子さんと一緒に私の家に来てよ。今度は好きなだけご馳走してあげる。野菜炒め以外にも、ミートパイとか作ってあげるからね!!」
「そうか、それは楽しみだ。」
「ああ。」
「元の世界に戻ったらさ、お弟子さんと一緒に私の家に来てよ。今度は好きなだけご馳走してあげる。野菜炒め以外にも、ミートパイとか作ってあげるからね!!」
「そうか、それは楽しみだ。」
やや強張っているとはいえ、笑顔に戻ったガーデニアを見て、剣士はあることが疑問に思っていた。
(ガーデニア……君は何者なんだ?)
旅の途中で何度も死者を見て、自分も死者になったからこそ、ガーデニアは彼らと似た気配を醸し出していた。
それを告げることはしなかった。
何か大切なものを壊してしまいたくなかったからだ。
旅の途中で何度も死者を見て、自分も死者になったからこそ、ガーデニアは彼らと似た気配を醸し出していた。
それを告げることはしなかった。
何か大切なものを壊してしまいたくなかったからだ。
そして、剣士の疑問は外れこそすれど、核心に近づいていた。
ガーデニア・ライトマンという少女は、既に死しており、ここにいる彼女は彼女自身を殺した殺人者の夢が作り出した存在だ。
なぜ夢の存在でしかなかった彼女が、この世界にいるのかは分からない。
その意味では、彼女は死から生き返った剣士以上に、特異な存在だった。
なぜ夢の存在でしかなかった彼女が、この世界にいるのかは分からない。
その意味では、彼女は死から生き返った剣士以上に、特異な存在だった。
かくして、死神(タナトス)に導かれたはずの二人は、何の皮肉かエロスが支配する空間を旅することになった。
その旅は予定通り死の方向へ向かうか、真の生の方向へ向こうことになるのか。
その旅は予定通り死の方向へ向かうか、真の生の方向へ向こうことになるのか。
【ガーデニア・ライトマン@END ROLL】
[状態]:情緒不安定(小)
[装備]:鉄のフライパン@テイルズオブデスティニー
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~1 油@ドラゴンクエストビルダーズ2
[思考]
基本:殺し合いには乗らず、剣士と共に生還する
1:知らない世界での冒険は、不安だが楽しみ
[備考]
※参戦時期は5日目です。
※技・「バースデイ」を習得しています。
[状態]:情緒不安定(小)
[装備]:鉄のフライパン@テイルズオブデスティニー
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~1 油@ドラゴンクエストビルダーズ2
[思考]
基本:殺し合いには乗らず、剣士と共に生還する
1:知らない世界での冒険は、不安だが楽しみ
[備考]
※参戦時期は5日目です。
※技・「バースデイ」を習得しています。
【無敵と言われた剣士@無敵のsoldier】
[状態]:健康 ガーデニアに疑問
[装備]:バスターソード@Final Fantasy VII
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~2 がんばりニンジン@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
[思考]
基本:殺し合いには乗らず、ガーデニアと共に生還する
1:出来るだけ悪人も殺すつもりはないが、出来るかどうかは分からない。
[備考]
※参戦時期は死亡後です。
※この世界を「死者のみが集められた世界」だと思い込んでいます。
[状態]:健康 ガーデニアに疑問
[装備]:バスターソード@Final Fantasy VII
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~2 がんばりニンジン@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
[思考]
基本:殺し合いには乗らず、ガーデニアと共に生還する
1:出来るだけ悪人も殺すつもりはないが、出来るかどうかは分からない。
[備考]
※参戦時期は死亡後です。
※この世界を「死者のみが集められた世界」だと思い込んでいます。
【支給品紹介】
【鉄のフライパン@テイルズオブデスティニー】
ガーデニアに支給されたフライパン。
料理だけではなく、武器として使うことも出来る。
これの元の持ち主であったリリス・エルロンは叩いて敵を攻撃したり、叩いて音を鳴らして攻撃していたが、ガーデニアに出来るかは不明。
【鉄のフライパン@テイルズオブデスティニー】
ガーデニアに支給されたフライパン。
料理だけではなく、武器として使うことも出来る。
これの元の持ち主であったリリス・エルロンは叩いて敵を攻撃したり、叩いて音を鳴らして攻撃していたが、ガーデニアに出来るかは不明。
【バスターソード@Final Fantasy VII】
剣士に支給された大剣。
身の丈ほどもあり、それなりな剣の腕が無ければ使うことは出来ない。
剣士に支給された大剣。
身の丈ほどもあり、それなりな剣の腕が無ければ使うことは出来ない。
【油@ドラゴンクエストビルダーズ2】
ガーデニアに支給されたアイテム。
料理用でも、工業用でも、燃料でも何でも使える。
スライムやスライムベスから搾り取ることも出来る。
ガーデニアに支給されたアイテム。
料理用でも、工業用でも、燃料でも何でも使える。
スライムやスライムベスから搾り取ることも出来る。
【がんばりニンジン@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】
剣士に支給された野菜。
そのまま食べても傷が僅かながら回復できるが、料理すると回復量が上がる上に、傷も回復する。
剣士に支給された野菜。
そのまま食べても傷が僅かながら回復できるが、料理すると回復量が上がる上に、傷も回復する。
【トラップ紹介】
【ひとくいばこ@ドラゴンクエストシリーズ】
宝箱のふりをして、開けた物を襲うモンスター。
本ロワでは噛みつくことは滅多になく、眠らせる甘い息と、舌で舐めまわす攻撃をしてくる。
【ひとくいばこ@ドラゴンクエストシリーズ】
宝箱のふりをして、開けた物を襲うモンスター。
本ロワでは噛みつくことは滅多になく、眠らせる甘い息と、舌で舐めまわす攻撃をしてくる。
【服だけを綺麗に裂く手裏剣@オリジナル】
スイッチを押すと突然飛んでくる手裏剣。
これで死ぬことは無いが、服が裂けてしまう。
スイッチを押すと突然飛んでくる手裏剣。
これで死ぬことは無いが、服が裂けてしまう。