この浮遊大陸を会場として繰り広げられる殺し合い。
これは突如呼びつけられた参加者同士の殺し合いに留まらない。
辺りには主催者が放った、NPCと呼ばれる参加者に襲い掛かり、性的に辱めてくる怪物。
そしてもう一つの特徴として、この会場にはエロトラップが仕掛けられているダンジョンがある。
それがどこかは分からないが、もし罠に掛かれば人としての尊厳はなにもかも奪われるに違いない。
これは突如呼びつけられた参加者同士の殺し合いに留まらない。
辺りには主催者が放った、NPCと呼ばれる参加者に襲い掛かり、性的に辱めてくる怪物。
そしてもう一つの特徴として、この会場にはエロトラップが仕掛けられているダンジョンがある。
それがどこかは分からないが、もし罠に掛かれば人としての尊厳はなにもかも奪われるに違いない。
「って感じなわけよ」
『いやはや、殺し合いだけでなくエロトラップとは……』
『いやはや、殺し合いだけでなくエロトラップとは……』
という説明を、参加者の一人である青髪の少女が、彼女に支給されたアイテムにしていた。
少女の名前は美樹さやか。
見滝原に住むごく普通の中学生である。
最近、魔法少女という普通とは言えないものと遭遇し、関わり始めたものの、今の彼女はまだ普通の少女である。
見滝原に住むごく普通の中学生である。
最近、魔法少女という普通とは言えないものと遭遇し、関わり始めたものの、今の彼女はまだ普通の少女である。
一方、支給品の名前はカレイドステッキ・マジカルルビー。
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが作り上げた杖である。
これに掛かれば、なんと誰でも魔法少女になれる上、人格があるのでサポートもしてくれる凄い代物だ。
その代価なのか、えり好みをする上に人格も破綻しているという欠点があるが、それでも凄いことに変わりはない。
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが作り上げた杖である。
これに掛かれば、なんと誰でも魔法少女になれる上、人格があるのでサポートもしてくれる凄い代物だ。
その代価なのか、えり好みをする上に人格も破綻しているという欠点があるが、それでも凄いことに変わりはない。
ルビーは今、猛烈に怒っていた。
前述でさやかから説明を聞いていたように、ルビーはこの殺し合いについて一切知らされていない。
彼女視点では、さっきまでマスターであるイリヤと一緒にいたはずなのに、気づけばデイバッグに押し込められ、見知らぬ人の手元にいる状況だ。
そこに殺し合いに使用する支給品として配られたとなれば、当然怒るのが筋というものだ。
しかし、その怒りをルビーはさやかにはぶつけなかった。
彼女もまた、自分と同じく無理矢理連れてこられた被害者だからだ。後、一緒にイリヤを探してくれると嬉しい、と思っていた。
前述でさやかから説明を聞いていたように、ルビーはこの殺し合いについて一切知らされていない。
彼女視点では、さっきまでマスターであるイリヤと一緒にいたはずなのに、気づけばデイバッグに押し込められ、見知らぬ人の手元にいる状況だ。
そこに殺し合いに使用する支給品として配られたとなれば、当然怒るのが筋というものだ。
しかし、その怒りをルビーはさやかにはぶつけなかった。
彼女もまた、自分と同じく無理矢理連れてこられた被害者だからだ。後、一緒にイリヤを探してくれると嬉しい、と思っていた。
だがそれはそれとして、ルビーは違う方向に対する怒りは遠慮なくぶちまける。
『やめてほしいものです。
いくら私が魔法少女になる為のステッキとはいえ、全年齢対象なんですよ。
地上波で四回アニメ化、劇場版アニメを二回もこなせる私達はRで18ではないのです! 触手も罠もNGです!
しょう女のしょうは娼ではなく少ないに限ります!!』
「へ?」
いくら私が魔法少女になる為のステッキとはいえ、全年齢対象なんですよ。
地上波で四回アニメ化、劇場版アニメを二回もこなせる私達はRで18ではないのです! 触手も罠もNGです!
しょう女のしょうは娼ではなく少ないに限ります!!』
「へ?」
ルビーが何に対して怒っているのか今一つ理解できず、呆けた顔になってしまうさやか。
とりあえずルビーは探し人について話そうとするのだが、ここで彼女は人の気配を感じる。
彼女がフヨフヨと飛んで軽く辺りを探ると、すぐに気配の主は見つかり、同時に安堵した雰囲気を垣間見せた。
とりあえずルビーは探し人について話そうとするのだが、ここで彼女は人の気配を感じる。
彼女がフヨフヨと飛んで軽く辺りを探ると、すぐに気配の主は見つかり、同時に安堵した雰囲気を垣間見せた。
「どうしたの?」
『早速知っている人を見つけました。
殺し合いに乗るような方ではありませんし、さやかさんも一緒に行きましょう』
『早速知っている人を見つけました。
殺し合いに乗るような方ではありませんし、さやかさんも一緒に行きましょう』
それだけ言ってルビーはフヨフヨ飛んでいき、さやかは彼女を追い歩き始めた。
◆
「どうなってるのよ……?」
ところ変わって、会場のどこかで一人の少女が困っている。
もし彼女を他の参加者が目撃したのなら、きっと誰もが驚くだろう。
もし彼女を他の参加者が目撃したのなら、きっと誰もが驚くだろう。
それは、彼女が特徴的な外見をしているからだろうか?
確かに特徴的な美少女ではあるが、それだけではない。
なぜなら――
確かに特徴的な美少女ではあるが、それだけではない。
なぜなら――
「何死んでるのよ、私……!?」
彼女の外見が、最初の場で亡くなったクロエ・フォン・アインツベルンと酷似しているからだ。
否、酷似では足りない。最早瓜二つと言ってもいいだろう。
これは彼女が元々クロエとそっくりだからではない。
変身能力を持ち、クロエに化けているわけでもない。
否、酷似では足りない。最早瓜二つと言ってもいいだろう。
これは彼女が元々クロエとそっくりだからではない。
変身能力を持ち、クロエに化けているわけでもない。
ここにいる彼女もまた、クロエ・フォン・アインツベルンだからだ。
とはいっても明確に同一存在というわけでもない。
最初の場で死んだクロエが本体なら、ここにいるクロエは分身。
彼女は、カルデアに召喚されたサーヴァントとしてもクロエだった。
とはいっても明確に同一存在というわけでもない。
最初の場で死んだクロエが本体なら、ここにいるクロエは分身。
彼女は、カルデアに召喚されたサーヴァントとしてもクロエだった。
もう少し分かりやすくメタ的に言うなら、ここにいるクロエの出展は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』ではなく『Fate/Grand Order』だった。
クロエは今、猛烈に自身の感情を持て余していた。
自分の本体に対しあんな殺し方をした主催者に対しては、落とし前をきっちりつけてやると怒りを燃やしているのは確かだ。
しかしそれ以上に、自身の死を見て友人達がどう思うかが疑問だった。
自分の本体に対しあんな殺し方をした主催者に対しては、落とし前をきっちりつけてやると怒りを燃やしているのは確かだ。
しかしそれ以上に、自身の死を見て友人達がどう思うかが疑問だった。
クロエは妹分であるイリヤや友人の美遊、他にもカルデアのマスターやサーヴァントがこの殺し合いにいると考えていた。
彼女達なら間違いなく殺し合いに乗らず、自分の仇を討とうとしてくれるだろう。
だがそんな皆に、自分はどんな表情をして顔を出せばいいのか、という部分に困っていた。
彼女達なら間違いなく殺し合いに乗らず、自分の仇を討とうとしてくれるだろう。
だがそんな皆に、自分はどんな表情をして顔を出せばいいのか、という部分に困っていた。
あれこれ悩むクロエだったが、最終的には会ってから考えればいいや、と結論を出した。
いる可能性は高いが、確定したわけでは無い。ならばそれについては後回しにしよう、と彼女は考えたのだ。
いる可能性は高いが、確定したわけでは無い。ならばそれについては後回しにしよう、と彼女は考えたのだ。
とりあえず他の参加者を探そうとしたクロエだが、早速知っている人に出会えた。
いや、人ではなく杖だが。
いや、人ではなく杖だが。
『クロエさーん、早速会えましたね~!』
「やっぱりルビーもいるのね」
「やっぱりルビーもいるのね」
それだけ言ってクロエはルビーと同行している参加者へ目線を向ける。
しかしそこにいるのはイリヤではなく、知らない青髪の少女、美樹さやか。
しかしそこにいるのはイリヤではなく、知らない青髪の少女、美樹さやか。
「え……? 何で……?」
そのさやかは、目の前に死んだはずのクロエがいることに心底から当惑し、
「あぁ、そうだった……
勘弁してほしいわ、全く」
勘弁してほしいわ、全く」
一方、クロエは死んだはずの自分について、知らない相手には説明しなければならないことに面倒くささを覚え、
『おや、どうかしましたか二人とも?』
最後に、ルビーは二人を見て、殺し合いのオープニングを見てないので、二人の今覚えている感情を理解できず、ただ疑問を浮かべて二人を見回すのだった。
【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:健康、困惑(大)
[装備]:カレイドルビー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:死にたくないし、エロトラップも襲われるのも嫌
1:え、何であの子(クロエ)が……?
[備考]
参戦時期は少なくともTV版3話、巴マミが死亡するより前です。
[状態]:健康、困惑(大)
[装備]:カレイドルビー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:死にたくないし、エロトラップも襲われるのも嫌
1:え、何であの子(クロエ)が……?
[備考]
参戦時期は少なくともTV版3話、巴マミが死亡するより前です。
【クロエ・フォン・アインツベルン@Fate/Grand Order】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:主催者にはきっちり落とし前をつける
1:あぁ、私がいることの説明めんどくさい……
2:イリヤに美遊、それからマスターやカルデアのサーヴァントが参加しているなら探す
[備考]
カルデアに召喚されています。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:主催者にはきっちり落とし前をつける
1:あぁ、私がいることの説明めんどくさい……
2:イリヤに美遊、それからマスターやカルデアのサーヴァントが参加しているなら探す
[備考]
カルデアに召喚されています。
【カレイドステッキ・マジカルルビー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
美樹さやかに支給。
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが作り上げた第二魔法応用謹製による一級品の魔術礼装。
それだけならシンプルに凄い代物だが、人格に問題があるという欠点を抱えている。
気に入らない相手はおもちゃにするが、マスターと認めた相手にはからかいながらもサポートを務めるタイプ。
美樹さやかに支給。
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが作り上げた第二魔法応用謹製による一級品の魔術礼装。
それだけならシンプルに凄い代物だが、人格に問題があるという欠点を抱えている。
気に入らない相手はおもちゃにするが、マスターと認めた相手にはからかいながらもサポートを務めるタイプ。
参戦時期は少なくともドライ開始以降。また、殺し合いについては一切知らされていない。
本ロワではマスター以外であろうとも使用可能となっている。
本ロワではマスター以外であろうとも使用可能となっている。