この作品は性的表現が含まれています。
過激な性的描写が苦手な方には不快となる内容なのでご注意ください
過激な性的描写が苦手な方には不快となる内容なのでご注意ください
殺し合いの会場である天空の島。
その一角で、青色の装甲に身を包んだ一人の男が佇んでいた。
いや、『一人』というのは正しくない。
なぜなら、彼は人間ではなくロボット、レプリロイドだからだ。
その一角で、青色の装甲に身を包んだ一人の男が佇んでいた。
いや、『一人』というのは正しくない。
なぜなら、彼は人間ではなくロボット、レプリロイドだからだ。
レプリロイドとは、高度なAIを搭載したロボットのことである。
彼らは人間と同じように思考し、行動することのできる存在なのだ。
彼らは人間と同じように思考し、行動することのできる存在なのだ。
そしてここにいる彼は、全てのレプリロイドの始まりである存在。
名前をエックスという。
彼は今、思いを馳せていた。
対象は、最初に死んだ少女、クロエ・フォン・アインツベルン。もっとも、彼は名前を知らないが。
彼は思う。
名前をエックスという。
彼は今、思いを馳せていた。
対象は、最初に死んだ少女、クロエ・フォン・アインツベルン。もっとも、彼は名前を知らないが。
彼は思う。
彼女は、最初の場で主催者の男に抗っていた。
それは本来イレギュラーハンター、レプリロイド用の警察みたいなもの、である自分の役目だったのに。
しかしこうなった以上イレギュラーハンターとして、せめて代わりにあの男を逮捕しなければ。
それは本来イレギュラーハンター、レプリロイド用の警察みたいなもの、である自分の役目だったのに。
しかしこうなった以上イレギュラーハンターとして、せめて代わりにあの男を逮捕しなければ。
そう考えたエックスは、クロエの姿を思い浮かべながら、殺し合いに抗うべく足を進めようと――
「オナニイイイイイイ!!」
していなかった。
それどころか、クロエをオカズに自慰行為を行っていた。
それどころか、クロエをオカズに自慰行為を行っていた。
さて、前述の説明を聞いた読者の皆さんは『ロボットに性器なんてないだろ! いい加減にしろ!!』と思う方もいるだろう。
しかしそれは、ここにいるエックスが『ロックマンXシリーズのエックス』ではないからだ。
彼は『ゼERO』が出展だったのだ。
本来の、つまりロックマンXシリーズについて知らない方はwikipediaなどを参照してもらうとして、ここでは簡単にゼEROについて説明しよう。
しかしそれは、ここにいるエックスが『ロックマンXシリーズのエックス』ではないからだ。
彼は『ゼERO』が出展だったのだ。
本来の、つまりロックマンXシリーズについて知らない方はwikipediaなどを参照してもらうとして、ここでは簡単にゼEROについて説明しよう。
ゼEROとは、ニコニコ動画で音MADを中心とした、14年以上続くロックマンXシリーズのMAD動画のことである。
その中で、エックス含む登場キャラは大体異常性欲に囚われた存在となっているのだ。
なのでゼERO関連の項目では、エックスのことは『SEエックス』と呼称されていた。
その中で、エックス含む登場キャラは大体異常性欲に囚われた存在となっているのだ。
なのでゼERO関連の項目では、エックスのことは『SEエックス』と呼称されていた。
※よって、今までの文章にあった『エックス』の部分は、正しくは『SEエックス』です。誤字をお許し下さるか!?
そんなSEエックスにとって、クロエは最高のオカズだった。
整った顔立ちにどこか煽情的な服装と、挑発的な物言い。
そして、最期に見せた壮絶な絶頂っぷり。
これら全てが、彼の性欲を暴走させる。
整った顔立ちにどこか煽情的な服装と、挑発的な物言い。
そして、最期に見せた壮絶な絶頂っぷり。
これら全てが、彼の性欲を暴走させる。
「あぁん……!」
気づけば、SEエックスは射精し、体には自身の精液がかかっていた。
しかし、いつまでも彼がこんな状態のままでいいわけない、と思うものがやって来る。
しかし、いつまでも彼がこんな状態のままでいいわけない、と思うものがやって来る。
「虫ケラァ!!」
怒号と共に銃声が響き、SEエックスはマスケット銃でハチの巣にされた。まだ生きてはいるが。
それからすぐ彼の横に、金髪縦ロールが特徴的な美少女が現れた。
それからすぐ彼の横に、金髪縦ロールが特徴的な美少女が現れた。
彼女の名前は巴マミ。
魔法少女まどか☆マギカの人気キャラだが、彼女もまたゼERO出展である。
ロックマンXのMADシリーズじゃなかったっけ? という声もあるだろうが、他作品キャラが登場するのもゼEROの特徴である。
そんな彼女は、SEエックスに対し病的な好意を向けている。
ヤンデレかメンヘラかは判別しにくいが、とにかく彼女はSEエックスが自分に振り向かないと彼を撃つ女なのだ。
魔法少女まどか☆マギカの人気キャラだが、彼女もまたゼERO出展である。
ロックマンXのMADシリーズじゃなかったっけ? という声もあるだろうが、他作品キャラが登場するのもゼEROの特徴である。
そんな彼女は、SEエックスに対し病的な好意を向けている。
ヤンデレかメンヘラかは判別しにくいが、とにかく彼女はSEエックスが自分に振り向かないと彼を撃つ女なのだ。
そして彼女の隣に、また新たな人影が二つ。
「哀れなSEエックス……」
言葉とは裏腹に嘲笑しながらSEエックスを見つめるのは、ハゲ頭に緑色の巨体とイケメン。そしてプリケツが特徴的な男。
彼の名はシグマ。SEエックスの上司である。
彼の名はシグマ。SEエックスの上司である。
シグマがSEエックスを嘲笑したのは、マミの存在を考慮しなかった彼を馬鹿にしたのと、単純にクロエに欲情しなかったので共感できなかったからだ。
そう、なぜなら。
そう、なぜなら。
「私はホモだ!」
シグマはホモだから。
ゼEROでは動画ごとに登場キャラの性癖が変わるので、シグマもロリコンだったり巨乳好きだったりするが、ここにいる彼はホモである。
だがホモに恋する乙女もいる。それが最後の一人。
ゼEROでは動画ごとに登場キャラの性癖が変わるので、シグマもロリコンだったり巨乳好きだったりするが、ここにいる彼はホモである。
だがホモに恋する乙女もいる。それが最後の一人。
「婚姻届にサインをくださいね!」
大きく実った乳房の谷間から、支給品である婚姻届を取り出しながらシグマに迫る女性。
彼女の名前はEROフェルト。元はギルティギアシリーズに登場するキャラ、エルフェルト=ヴァレンタインだが、彼女もまたマミと同様である。
彼女の名前はEROフェルト。元はギルティギアシリーズに登場するキャラ、エルフェルト=ヴァレンタインだが、彼女もまたマミと同様である。
「気が早いかもしれませんが、新婚旅行はどこがいいですか? せっかちでごめんなさい。でも私、素敵な式にしたいんです。豪華じゃなくていい、一生の思い出に残るような――」
「やだ! 無理だ! た す け て」
「やだ! 無理だ! た す け て」
EROフェルトの猛攻に助けを求めるシグマ。
しかしSEエックスは未だハチの巣のままで、マミはシグマを見ようともしない。
そんないつまでも収拾のつかなさそうな混沌の中、前触れもなく何かが飛んできた。
しかしSEエックスは未だハチの巣のままで、マミはシグマを見ようともしない。
そんないつまでも収拾のつかなさそうな混沌の中、前触れもなく何かが飛んできた。
それはとても小さく、一見すると何でもないものに見える。
だがシグマとSEエックスはそれがなにか理解した。ゼEROではよくあるが故に。
だがシグマとSEエックスはそれがなにか理解した。ゼEROではよくあるが故に。
「爆発オチだ!」
「いつものだね」
「いつものだね」
シグマとSEエックス、二人の悟った言葉の後、飛んできたものは爆発した。あれは爆弾だったのだ。
まあ、爆発オチはゼEROではよくあることである。
まあ、爆発オチはゼEROではよくあることである。
「「「「ああああああああああああああああああ!!」」」」
【SEエックス@ゼERO 死亡】
【巴マミ@ゼERO 死亡】
【シグマ@ゼERO 死亡】
【EROフェルト@ゼERO 死亡】
【巴マミ@ゼERO 死亡】
【シグマ@ゼERO 死亡】
【EROフェルト@ゼERO 死亡】
◆
「な、なんて爆発……」
SEエックス達が巻き込まれた爆発現場から数十メートル離れた所で、一人の女性が爆発におののいている。
ここだけ切り取ると、突如巻き込まれた殺し合いの壮絶さに怯えている様だが、実際は違う。
彼女は、自らの支給品で起こした爆発の威力に驚いたのだ。
そう、彼女こそがSEエックス達に向けて爆弾を投げた真犯人である。彼女は殺し合いに乗っていたのだ。
ここだけ切り取ると、突如巻き込まれた殺し合いの壮絶さに怯えている様だが、実際は違う。
彼女は、自らの支給品で起こした爆発の威力に驚いたのだ。
そう、彼女こそがSEエックス達に向けて爆弾を投げた真犯人である。彼女は殺し合いに乗っていたのだ。
彼女の名前は桐江想子。とある世界の有名ミステリー作家、山之内恒聖の屋敷にて住み込みでメイドをしている。
そんな彼女がなぜ殺し合いに乗ったのか。それは彼女の半生が関わってくる。
そんな彼女がなぜ殺し合いに乗ったのか。それは彼女の半生が関わってくる。
想子の父親は貿易商で、屋敷に住めるほどの金持ちだった。
そんな彼は本当はミステリー作家になりたくて、いつも思いついたトリックを学生時代からノートに書き溜めていた。
もっとも、そのノートを見て彼の大学時代の友人であり、まだ有名ではなかった山之内は小説にならないと一刀両断したが。
そんな彼は本当はミステリー作家になりたくて、いつも思いついたトリックを学生時代からノートに書き溜めていた。
もっとも、そのノートを見て彼の大学時代の友人であり、まだ有名ではなかった山之内は小説にならないと一刀両断したが。
しかしある日、想子の父親が事故死してしまう。
それから色々あり、彼の会社は傾き、家も売られ、想子は天涯孤独の身として施設に送られた。
それから色々あり、彼の会社は傾き、家も売られ、想子は天涯孤独の身として施設に送られた。
その後の彼女の生涯は壮絶だった。
生きる為なら時に売春まがいのこともして、とにかく必死だった。
生きる為なら時に売春まがいのこともして、とにかく必死だった。
そんな日々が続いた中、二年前に転機が訪れた。
場末の安酒場にホステスで働いていると、いつの間にか有名になり、大金持ちとなった山之内恒聖が彼女の働いている店に訪れたのだ。
場末の安酒場にホステスで働いていると、いつの間にか有名になり、大金持ちとなった山之内恒聖が彼女の働いている店に訪れたのだ。
話の流れで彼の本を貰い読んだ時、彼女は衝撃を受けた。
なぜならその本の内容は、かつて彼女の父が語った、トリックノートに書かれたものそのものだったからだ。
彼は盗作していたのだ。
なぜならその本の内容は、かつて彼女の父が語った、トリックノートに書かれたものそのものだったからだ。
彼は盗作していたのだ。
そう確信した想子は、山之内の家にメイドとして働き始めた。
そして彼が彼女の父のトリックノートを必死に読む姿を目撃し、確かな真実となる。
そして彼が彼女の父のトリックノートを必死に読む姿を目撃し、確かな真実となる。
山之内が盗作しているのを目撃した時、彼女は思った。
もしあの日、山之内がこれは小説にならないなどと言わなければ。
もし父が事故死しなければ。
もしそのトリックノートを、自分が先に見つけていれば。
もし父が事故死しなければ。
もしそのトリックノートを、自分が先に見つけていれば。
そうしたら、自分はあんなに必死になって生きなくてもよかったかもしれないのに。
そこで巻き込まれたのがこの殺し合いだ。
想子は一も二もなくこれに乗った。
想子は一も二もなくこれに乗った。
願いが叶う、などという眉唾は信じていない。
だが20億あれば、なんだってできる。新しい人生を送れる。
それにもし、願いが叶うというのが本当ならば、考えずにはいられない『もし』を実現できるかもしれない。
最初の場であんな死に方をした少女に対し、同じ女として思うことはあるが、他人と自分なら、やはり自分の方が大事なのだ。
だが20億あれば、なんだってできる。新しい人生を送れる。
それにもし、願いが叶うというのが本当ならば、考えずにはいられない『もし』を実現できるかもしれない。
最初の場であんな死に方をした少女に対し、同じ女として思うことはあるが、他人と自分なら、やはり自分の方が大事なのだ。
とにもかくにも、参加者を四人減らした想子はこの場から離れようとした。
すると、なんと爆心地からデイバッグが一つ、彼女の元へ飛んできた。
運がいいのか、デイバッグが桁外れに丈夫なのか分からないが、天の助けとばかりに彼女はそれを拾って走り出す。
すると、なんと爆心地からデイバッグが一つ、彼女の元へ飛んできた。
運がいいのか、デイバッグが桁外れに丈夫なのか分からないが、天の助けとばかりに彼女はそれを拾って走り出す。
だが想子はもう少し考えるべきだった。
参加者が四人いるなら、デイバッグも四つ。
そしてここには一つしかないのだから、残りはどこにあるのかを。
参加者が四人いるなら、デイバッグも四つ。
そしてここには一つしかないのだから、残りはどこにあるのかを。
【桐江想子@金田一少年の事件簿】
[状態]:健康
[装備]:炸裂弾×2@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2、EROフェルトのデイバッグ(基本支給品、ランダム支給品0〜2)
[思考・状況]基本方針:優勝狙い
1:爆発音が響いたのでここから離れる
[備考]
参戦時期は本編登場前です
[状態]:健康
[装備]:炸裂弾×2@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2、EROフェルトのデイバッグ(基本支給品、ランダム支給品0〜2)
[思考・状況]基本方針:優勝狙い
1:爆発音が響いたのでここから離れる
[備考]
参戦時期は本編登場前です
※会場のどこかで爆発音が響きました。
※SEエックス、巴マミ、シグマのデイバッグ(全員共通で基本支給品、ランダム支給品1〜3)が会場のどこかに放置されています。
それぞれ近くにあるかもしれませんし、遠くにあるかもしれません。NPCが持っていくかもしれません。
※SEエックス、巴マミ、シグマのデイバッグ(全員共通で基本支給品、ランダム支給品1〜3)が会場のどこかに放置されています。
それぞれ近くにあるかもしれませんし、遠くにあるかもしれません。NPCが持っていくかもしれません。
【婚姻届@現実】
EROフェルトに支給。
役所に行けば貰えるごく普通の婚姻届。爆発で焼失した。
EROフェルトに支給。
役所に行けば貰えるごく普通の婚姻届。爆発で焼失した。
【炸裂弾×3@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
桐江想子に支給。
元赤報隊の月岡津南が製作したもの。
ポケットに無造作に突っ込めるほど小型で、衝撃で爆発するので着火作業が必要なく、本編の描写を見る限り多少雑な管理をしても誘爆しない。
それでいて、三つ同時に爆発させれば、戦艦の装甲を破壊できるほどの威力を持つ。
製作者の津南曰く『護身用』とのこと。
桐江想子に支給。
元赤報隊の月岡津南が製作したもの。
ポケットに無造作に突っ込めるほど小型で、衝撃で爆発するので着火作業が必要なく、本編の描写を見る限り多少雑な管理をしても誘爆しない。
それでいて、三つ同時に爆発させれば、戦艦の装甲を破壊できるほどの威力を持つ。
製作者の津南曰く『護身用』とのこと。