ここは会場内の、いわゆる露天風呂の中……
「ちょ…!どこ触ってんだアンタ!」
「やぁぁん!ウチの胸を苛めんといてぇぇぇ!!」
「やぁぁん!ウチの胸を苛めんといてぇぇぇ!!」
そこでは二人の少女が半透明の触手とその中で動き回っている球状の何かによって身体をまさぐられたり、その大きな胸を締め付けられたりしていた。
その少女のうちの一人の名は大垣千明、とある学校にて野外活動サークル、通称『野クル』の部長を務めている少女である。
そしてもう一人の少女の名は犬山あおい、千秋の友人であり共に野外活動サークルを立ち上げた少女である。
そんな二人は今、ちょうど自分たちが飛ばされた場所の近くにあったこの露天風呂で休息を取ろうとしたところをこの謎の怪物に襲われてしまったのだ。
「止めろっ!足を開かせようとすんな、馬鹿ぁっ!!」
「いやっ!こんな恥ずかしい格好、嫌やぁ!!」
「いやっ!こんな恥ずかしい格好、嫌やぁ!!」
そしてその怪物が温泉水で構成された触手を枝分かれさせるとそれを彼女たちの手足に絡みつかせ、無理やりバンザイとガニ股のポーズを取らせたのだ。
それからこの怪物はいまだわき続けている温泉水を使って、先ほど彼女たちを拘束する際に作った触手よりも太くスジ張った形にし、そして先端を"アレ"そっくりなモノを作り始めた。
そうしてしばらくすると、彼女たちのモモから足先までの長さと、頭部ほどの太さを誇る"アレ"が先端についた触手が生成されたのだった。
「何考えてんだお前!そんなもん入るわけねえだろうが!!」
それを見た千明は目の前の怪物に対し、おびえた様子を隠しながら文句を言い始めた。
「千明ちゃん、ダメやそんなんッ!ウチの身代わりになろうとするなんてッ!」
千明が先ほどから怪物に対し悪態をついていた理由、それは自分より先にあおいが襲われないよう、自分にヘイトを向けさせるためのものだった。
「ハハッ……ありがとうなイヌ子…。でも、アタシは野クルの部長で…イヌ子の友達だから……辛い目に合ってほしくないんだよ……!」
「うぅ……千明ちゃんはとんだ馬鹿者やぁッ!」
それに対し千明は彼女に対し感謝の言葉と自分の覚悟をあおいに告げ、あおいは彼女のその覚悟に涙したのだ。
その光景を受けてかどうかは分からないが、この怪物はまず初めに千明の方を襲うことに決めたらしく、先ほど作り上げた触手をゆっくりと彼女の股ぐらへと近づけ始めていったのだ。
「さあ来やがれバケモン!言っておくがアタシはアンタみたいのには絶対に負けないからなぁっ!」
それを受けて千明は恐怖の涙を必死に抑えながら、怪物に更なる悪態をついた。
しかしそんな彼女たちに対し、救いの手が現れたのだった。
「波ァアアア!!」
何者かのその叫び声とともに、露天風呂の外壁が吹き飛んだのだ。
「な……何やいきなり!何が起こったんや!?」
「突然あそこの壁が吹き飛んだぞ!」
「突然あそこの壁が吹き飛んだぞ!」
それに対し彼女たちは困惑した様子で、辺りを伺った。
そうすると自分たちの近く、この露天風呂の中に額に十字架が描かれた男がいることに気が付いたのだ。
「何だこの男!一体どこから現れたんだ!?」
千明がそれについて叫ぶと、男は彼女のその言葉に反応しないまま自身の右手にある筒状の機械のスイッチを押した。
するとその機械からレーザーが出て、それを基に刃が形成されたのだ。
「一体何をするつもりや!もし千明ちゃんに手ぇ出したら、承知せんからな!!」
あおいは男のその行動に対し、恐怖と不安をないまぜにしながら怒りの言葉を叫んだ。
「安心してください、私は貴方たちを助けに来ました」
それに対し男は彼女たちを安心させるためなのか、『助けに来た』と率直に答えたのだ。
「では、行きますよ!」
そして男は自身の手に握られている剣を振るい、彼女たちの手足に巻き付いていた触手たちを一刀のもとに切り裂いたのだ。
「うおぉっ!」
「きゃあぁっ!」
「きゃあぁっ!」
その後、触手が元の温泉水に戻ったことで支えを失い、落下した彼女たちの身体を受け止めたあと、少し離れた場所に静かに下ろした。
そして男が残された触手とその中にいる生命体のほうに向きなおると、なんと彼は持っていた剣をしまい始めたのだ。
「波ァアアア!!」
そのあと男が手を開いた状態で両手首を合わせ、先ほど彼が現れた時と同じようにそう叫ぶとその両手からビームのようなものが発射された。
そのビームにより残った触手たちがはじけ飛び、その中にいた球状の生命体が飛び出してきたのだ。
「では、サヨナラです」
彼はその飛び出してきた生命体を片手でつかみ取ると、そのまま全力で床に叩き潰して倒した。
そうして先ほどまで怪物に襲われていた千明とあおいは、突如現れたこの男の助けによって命と純潔を守り通すことができたのだった。
そして、彼女たちはこの男に感謝の言葉を伝えようとしたが、ここである問題に気が付いた。
「あの……助けてもらったのはありがたいんやけど……」
「その……ちょっとね……」
「その……ちょっとね……」
それにより彼女たちは少し恥ずかしそうな様子で、その問題について少し言いよどんでいた。
「?どうかしましたか?」
それに対しその男は彼女たちの様子を疑問に感じ、何があったのかを尋ねるのだった。
彼女たちが気づいた問題、それは何かと言うと……
「……ここ、女湯なんやねん」
「……だから、さ……?」
「……だから、さ……?」
この場が"女湯"であり、彼が自分たちの一糸まとわぬ姿を目にしていることだった。
「……ああ!私は気にしませんし、貴方達の裸に興味ないので安心してください」
しかし彼は彼女たちのその意図を理解しておらず、見当違いの回答を示したのだ。
「ウチらが気にするんやクソボケーッ!!」
「"興味ない"ってどういう意味だコラーッ!!」
「"興味ない"ってどういう意味だコラーッ!!」
「アイタタタタタタッ!ちょっ!何が気に入らなかったのですか!?」
彼のその言葉にキレたあおい達はそういって、近くにあった風呂桶で彼の頭を何度も殴ったのだった……。
そしてしばらくした後……
先ほど露天風呂のあった温泉施設の中、そこの宴会場では先ほどの男性が頭にタンコブを作った状態で正座していた。
そしてそんな彼の目の前には、しっかりと衣服をまとった状態の二人がテーブルを挟む形で彼と向き合っていた。
「……さ・て・とぉ~?結局のところ、アンタって何者なんだ?」
「それにさっきの『波ァアアア!!』ってやつ、ありゃ一体何なんや?」
「それにさっきの『波ァアアア!!』ってやつ、ありゃ一体何なんや?」
千明とあおいが男に対し、そう尋ねた。
両手からビームを発射するなど明らかに自分たちの常識を外れた身体能力のことなど、彼に尋ねたいことは山ほどあったからだ。
「そういえば自己紹介が遅れましたね、私は、長らく『クルースニク』として生きる者。以後、お見知りおきを」
「あと先ほどの光線についてですが、あれは私に支給されたこの武器によるもので、どうやらああやって叫ばないと光線が発射されないみたいなのですよ」
「あと先ほどの光線についてですが、あれは私に支給されたこの武器によるもので、どうやらああやって叫ばないと光線が発射されないみたいなのですよ」
それに対し彼は『幻魔クルースニク』という自分の種族と名前を名乗り、それと先ほどの技が自分の支給品によるものであることを説明したのだ。
「……『クルースニク』として生きる者?それって結局何なんだ?」
「確かに、それだけやとよう分からんなぁ」
「確かに、それだけやとよう分からんなぁ」
彼女たちは彼のその自己紹介について、"よく分からない"という回答を示した。
「一言で言いますと、吸血鬼を始末するという宿命を背負って生まれてきた元・人間のことです」
「まあ……私が人間の世界で生きていたのももう百年以上も昔の話ですし、知らないのも無理はありませんね」
「まあ……私が人間の世界で生きていたのももう百年以上も昔の話ですし、知らないのも無理はありませんね」
彼女たちのその言葉に対しクルースニクは自身の出自を話し、それとともに"知らないのも無理はない"とどこか納得した様子で軽く頷いていた。
「ひゃ……百年以上も前!アンタ一体いくつなんだよ!?」
「マジだとしたら、金さん銀さん超えとるさかいなぁ……」
「マジだとしたら、金さん銀さん超えとるさかいなぁ……」
彼の話した内容に対し彼女たちは、その中にあった"百年以上も昔"という部分について強い反応を示したのだった。
「しかしあの頃は、世界中を巻き込んだ戦争の真っ只中……振り返ってみればひどい時代でした…」
そして彼はしみじみとした様子で、自分の生きてきた時代を振り返っていた。
「……貴方達から見て、今は平和な時代を迎えていますか?」
しばらく自分の生きた時代を振り返っていた彼だったが、突如として彼女たちに"今の時代"について尋ね始めた。
「今の時代ねぇ……、まあアタシたちがいるところはとっても平和なのは確かだな」
「少なくとも、ウチらのようなか弱い女の子たちが普通にキャンプできること自体かなり平和な証拠やしね」
「少なくとも、ウチらのようなか弱い女の子たちが普通にキャンプできること自体かなり平和な証拠やしね」
それに対し彼女たちは"自分たちが好きなことをできているから、平和だと思う"と答えるのだった。
「なるほど……、自分たちが好きなことを、何の気兼ねなくできるような時代だというわけですか…」
「良い時代に、なったものですね……いや、失礼。久々に人間と出会い、うれしさのあまり話し込んでしまいました」
「良い時代に、なったものですね……いや、失礼。久々に人間と出会い、うれしさのあまり話し込んでしまいました」
クルースニクは彼女たちのその答えに再びしみじみとした様子でうなづき始めたが、しばらくすると元の真面目な調子に戻り始めた。
「……では本題に入りますが、先ほどの様子を見る限りですと貴方達は戦う力を持っていないご様子」
「ですので、貴方達の護衛の為に私も同行しようと思いますが、いかがでしょうか?」
「ですので、貴方達の護衛の為に私も同行しようと思いますが、いかがでしょうか?」
それとともに真面目な口調で彼女たちに、"君たちの護衛をしたい"と申し出るのだった。
「そうだなぁ……さっきのようなこともあることだろうし、アンタみたいな人が同行してくれるなら有難いなぁ」
「じゃあ……済まないけども、よろしゅう頼むわ」
「じゃあ……済まないけども、よろしゅう頼むわ」
そして彼女たちは、彼のその申し出をありがたく受け取ることにしたのだった……。
「では……"コンゴトモヨロシク"」
「なんでいきなりカタコトになってんだアンタ!?」
【幻魔クルースニク@真・女神転生シリーズ】
[状態]:健康、風呂桶でしこたま殴られたことによる頭部へのダメージ(小)
[装備]:レーザーブレード@魔界戦記ディスガイアシリーズ、ハンドオブグローリー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1
[思考・状況]基本行動方針:力なき人々を守りつつ、脱出を目指す。もちろん吸血鬼退治も行う。
1:この場にクドラクも呼ばれているならば、決着を付けねば……!
2:まずは、この二人の少女(犬山あおい、大垣千明)を守るべきですね。
3:……人間社会からしばらく離れていたとはいえ、流石にあれはデリカシーなかったと自分でも思います。
[備考]
※耐性とスキル構成については以下の通り。
[状態]:健康、風呂桶でしこたま殴られたことによる頭部へのダメージ(小)
[装備]:レーザーブレード@魔界戦記ディスガイアシリーズ、ハンドオブグローリー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1
[思考・状況]基本行動方針:力なき人々を守りつつ、脱出を目指す。もちろん吸血鬼退治も行う。
1:この場にクドラクも呼ばれているならば、決着を付けねば……!
2:まずは、この二人の少女(犬山あおい、大垣千明)を守るべきですね。
3:……人間社会からしばらく離れていたとはいえ、流石にあれはデリカシーなかったと自分でも思います。
[備考]
※耐性とスキル構成については以下の通り。
物理:耐性 破魔:無効
スキル:烙印の一撃
天扇弓
至高の魔弾
勝利のチャクラ
物理ギガブレロマ
銃ギガブレロマ
スキル:烙印の一撃
天扇弓
至高の魔弾
勝利のチャクラ
物理ギガブレロマ
銃ギガブレロマ
【大垣千明@ゆるキャン△(アニメ版)】
[状態]:健康、怪物に襲われかけたことによる恐怖(大)、裸を見られたことによる羞恥心(大)
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:脱出したい。自分の知り合いがいるのなら合流したい。
1:もしなでしこや恵那、しまりん、グビ姉がいるのなら合流したい。
2:ああ、これが"残念なイケメン"ってやつか……。
3:この人、付いて来てくれるのはいいんだけど、また変なことやらかさないかスッゲェ心配…。
[備考]
※
[状態]:健康、怪物に襲われかけたことによる恐怖(大)、裸を見られたことによる羞恥心(大)
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:脱出したい。自分の知り合いがいるのなら合流したい。
1:もしなでしこや恵那、しまりん、グビ姉がいるのなら合流したい。
2:ああ、これが"残念なイケメン"ってやつか……。
3:この人、付いて来てくれるのはいいんだけど、また変なことやらかさないかスッゲェ心配…。
[備考]
※
【犬山あおい@ゆるキャン△(アニメ版)】
[状態]:健康、怪物に襲われかけたことによる恐怖(中)、裸を見られたことによる羞恥心(大)
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:脱出したい。自分の知り合いがいるのなら合流したい。
1:他の子たちや先生がいるんなら、合流するべきやなぁ。
2:凄まじい天然ボケやなぁ、このイケメンさん(幻魔クルースニク)……。
3:ウチら守るためについて来てくれるみたいやけど、できることなら変なことやらかさんでほしいなぁ…。
[備考]
※
[状態]:健康、怪物に襲われかけたことによる恐怖(中)、裸を見られたことによる羞恥心(大)
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:脱出したい。自分の知り合いがいるのなら合流したい。
1:他の子たちや先生がいるんなら、合流するべきやなぁ。
2:凄まじい天然ボケやなぁ、このイケメンさん(幻魔クルースニク)……。
3:ウチら守るためについて来てくれるみたいやけど、できることなら変なことやらかさんでほしいなぁ…。
[備考]
※
『施設紹介』
【大規模温泉施設@オリジナル】
源泉かけ流しの温泉に露天風呂、サウナや砂風呂のほか食事処と宴会場があり、
さらに宿泊施設も併設されている大規模な温泉施設で、設備運用のためのロボット(非戦闘員)が配置されている。
【大規模温泉施設@オリジナル】
源泉かけ流しの温泉に露天風呂、サウナや砂風呂のほか食事処と宴会場があり、
さらに宿泊施設も併設されている大規模な温泉施設で、設備運用のためのロボット(非戦闘員)が配置されている。
なお露天風呂については幻魔クルースニクが外壁に穴をあけたのと戦闘行為のせいで荒れてしまい、
その修復の為現在は閉鎖されている。
その修復の為現在は閉鎖されている。
『支給品紹介』
【レーザーブレード@魔界戦記ディスガイアシリーズ】
その名の通り、刀身がレーザーで構成された剣。
【レーザーブレード@魔界戦記ディスガイアシリーズ】
その名の通り、刀身がレーザーで構成された剣。
……『対象年齢4才以上(乾電池別売り)』と説明書にあるが、れっきとした本物の武器である。
【ハンドオブグローリー@魔界戦記ディスガイアシリーズ】
両手のひらに宝玉のようなものが取り付けられた機械式のガントレットで、銃にカテゴリされている。
両手のひらに宝玉のようなものが取り付けられた機械式のガントレットで、銃にカテゴリされている。
使うときは手を開き、両手首を合わせた状態で「波ァアアア!!」と叫ぶのがマナーとされる。
『NPC紹介』
【水棲核細胞 モーファ@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
赤く小さな球体のような魔物で、水をスライムのように操る能力を持っている。
水で出来た触手を使って相手を掴んで振り回す、水中にいる相手にタックルを仕掛けるなどの攻撃をする。
また水中では素早く動き回るため攻撃を当てるのは至難の業である。
【水棲核細胞 モーファ@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
赤く小さな球体のような魔物で、水をスライムのように操る能力を持っている。
水で出来た触手を使って相手を掴んで振り回す、水中にいる相手にタックルを仕掛けるなどの攻撃をする。
また水中では素早く動き回るため攻撃を当てるのは至難の業である。
……しかしあくまで強敵なのは"水中にいるとき"だけであり、ひとたび水の中から出されてしまえば
只跳ね回るだけの肉塊と化してしまうという弱点がある。
只跳ね回るだけの肉塊と化してしまうという弱点がある。
本来は会場内の河川などに配置されているNPCだが、配置ミスなのか近くの河川から移動したのか露天風呂に出没した。