鮨ーーーーー酢をした飯をにぎって、その上に魚・貝の肉などの具をのせたもの。
Oxford Languagesより引用。
Oxford Languagesより引用。
序章 夜明け
「……これは、一体……?」
困惑を隠せない一人の女性が浮遊大陸の一画に立っていた。
困惑を隠せない一人の女性が浮遊大陸の一画に立っていた。
女性の名は海棠きらら。
鮨職人。
鮨職人。
「日本へ帰国している最中だったはず……」
きららは日本代表としてワールドスシバトルを優勝した。
その数年後、懐かしの日本へ帰ってくるために飛行機に搭乗していたのだが、目を覚ますと、珍妙な格好をした男により殺し合いの参加させられたのだ。
きららは日本代表としてワールドスシバトルを優勝した。
その数年後、懐かしの日本へ帰ってくるために飛行機に搭乗していたのだが、目を覚ますと、珍妙な格好をした男により殺し合いの参加させられたのだ。
「とにかく、周囲を探査してみようかしら」
きららは、現状を把握しようと周囲を探索しようとした、そのとき――――――
きららは、現状を把握しようと周囲を探索しようとした、そのとき――――――
長い舌がきららを捕らえる。
長い舌の正体はNPCの舌魚。
長い舌の正体はNPCの舌魚。
「こ、の……」
(この、魚……見たことない種類だわ!?)
鮨職人として様々な魚の身を握ってきたきららは見たこともない魚に気づく。
(この、魚……見たことない種類だわ!?)
鮨職人として様々な魚の身を握ってきたきららは見たこともない魚に気づく。
そして――――――――
「なっ!?」
なんと、長い舌できららの胸を揉んできたのではないか。
なんと、長い舌できららの胸を揉んできたのではないか。
(NPCがどうとかいっていたけど……こういうことなのねッ!)
舌魚に責められ、きららは改めてここがそうした欲望の場所だということを認識させられる。
舌魚に責められ、きららは改めてここがそうした欲望の場所だということを認識させられる。
「やめ……」
他の舌魚の舌がきららのズボンの越しから舐めてきたのではないか!
他の舌魚の舌がきららのズボンの越しから舐めてきたのではないか!
「はぁ……はぁ……」
このまま、イカされて魚たちの慰み者とされてしまうのだろうか————————
————————きららの脳裏に最悪の結末がよぎる。
————————きららの脳裏に最悪の結末がよぎる。
しかし、そのとき――――――――――
「……おい」
低い男の声。
低い男の声。
それと同時に————————
「チェストーーーーーーーーーーー!!!!!!」
男は手にした日本刀で魚のモンスターを下した。
男は手にした日本刀で魚のモンスターを下した。
『ッ!!!???』
周囲を取り囲んでいた舌魚たちは、目をまん丸にして男を見つめると――――――――
周囲を取り囲んでいた舌魚たちは、目をまん丸にして男を見つめると――――――――
『~~~~~~ッ!!!!!!』
お楽しみを邪魔され怒り沸騰。
舌魚たちは舌を伸ばして、男をイキ殺そうと襲い掛かる。
お楽しみを邪魔され怒り沸騰。
舌魚たちは舌を伸ばして、男をイキ殺そうと襲い掛かる。
「きな……バラバラに下してやるよ」
男は手にした日本刀で襲い掛かってくる舌魚を迎え撃つ。
男は手にした日本刀で襲い掛かってくる舌魚を迎え撃つ。
「すごい……」
まるで、アニメのような男の動きにきららはただ見つめることしかできない。
まるで、アニメのような男の動きにきららはただ見つめることしかできない。
そして―――――――
戦闘が終わると、静寂の空気が—————————
「あ、あの助けて……ッ!?」
きららは助けてくれた男にお礼を伝えようとしたそのとき―――――――――
きららは助けてくれた男にお礼を伝えようとしたそのとき―――――――――
————ドサッ
「だ、大丈夫ですが!?」
自身を助けてくれた男が倒れ、きららは駆けよる。
すると――――――――
自身を助けてくれた男が倒れ、きららは駆けよる。
すると――――――――
「……すいません、何か飲み物とミルクを」
男はそう言った。
男はそう言った。
男の名はヴァン。
————————夜明けのヴァン
————————夜明けのヴァン
☆彡 ☆彡 ☆彡
終章 ヴァンと鮨職人
あれから、きららはヴァンにお礼として鮨をおごることとした。
先ほど仕留めNPCの魚をヴァンに頼んで身を薄く下してもらうと、きららは構える。
先ほど仕留めNPCの魚をヴァンに頼んで身を薄く下してもらうと、きららは構える。
(スシ……か。本当なら調味料がほしいところだが……)
調味料がたっぷりとかかなっていない鮨では、満足には程遠いが、とにかく、腹を空かせている以上、ヴァンは何も言わず、きららの調理を待った。
調味料がたっぷりとかかなっていない鮨では、満足には程遠いが、とにかく、腹を空かせている以上、ヴァンは何も言わず、きららの調理を待った。
——————チラリとヴァンの口の大きさを確認すると
「――――――いきます」
——————本手返し
「!?」
きららの本手返しを見たヴァンは目を見開く。
それは、ヴァンの知っているスシの握り方とは一線をかくしたものだったからだ。
きららの本手返しを見たヴァンは目を見開く。
それは、ヴァンの知っているスシの握り方とは一線をかくしたものだったからだ。
「どうぞ、名前がわからないのが、残念ですが先ほどの魚の”握り”です」
「おお……」
「おお……」
「本当は、醤油や煮キリをつけたらいいのですが……」
「いや、大丈夫だ。この際、文句は言ってられない」
きららは、鮨として完成品ではないことをヴァンに謝るが、ヴァンは気にせず、鮨を一気に頬張る。
「いや、大丈夫だ。この際、文句は言ってられない」
きららは、鮨として完成品ではないことをヴァンに謝るが、ヴァンは気にせず、鮨を一気に頬張る。
「ッ!!……」
無言で食す。
無言で食す。
「……美味しくありませんでしたか?」
あまり表情が変わらないヴァンにきららは尋ねる。
あまり表情が変わらないヴァンにきららは尋ねる。
「ん……いや、俺が今まで食べたスシの中でも一番美味いよ。ただ……」
そう、きららは知らないが、ヴァンにとって食事とは、ありったけの調味料をこれでもかとドバッとかけて食する程の味覚音痴。
そう、きららは知らないが、ヴァンにとって食事とは、ありったけの調味料をこれでもかとドバッとかけて食する程の味覚音痴。
故に、きららの握ったスシは美味いと感じるが物足りないといったところだ。
「……ごちそうさん。助かったよ」
お礼を伝えるヴァン。
お礼を伝えるヴァン。
「いえ、そう言っていただけて嬉しいです」
(……世界には多くの人がいる。私もまだまだだわ)
(……世界には多くの人がいる。私もまだまだだわ)
片や、きららはヴァンの言葉に笑顔を見せるが、内心はもっと学ばなければとケツイを深めていた。
☆彡 ☆彡 ☆彡
「それで、アンタはどうするんだ?」
「といあえず、ヴァンさんと行動を共にしたいのですが、……いいですか?」
きららは、先ほどのNPCにまた出会ったら、一たまりもなく陵辱されるだろう。
故に、きららはヴァンに同行を願い出た。
「といあえず、ヴァンさんと行動を共にしたいのですが、……いいですか?」
きららは、先ほどのNPCにまた出会ったら、一たまりもなく陵辱されるだろう。
故に、きららはヴァンに同行を願い出た。
「……アンタには美味しいスシをご馳走になったからな。いいぜ」
そういうと、ヴァンはきららに背中を向けて歩きだす。
そういうと、ヴァンはきららに背中を向けて歩きだす。
(不器用そうに見えるけど、悪い人ではないみたいだわ……)
そんなヴァンの背中をきららは追いかけるのであった——————————
そんなヴァンの背中をきららは追いかけるのであった——————————
【海棠きらら@江戸前鮨職人きららの仕事ワールドバトル】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:生きて日本へ帰る
1:ヴァンと行動を共にする
2:ヴァンに”美味しい”と思える鮨を握ってあげたい
[備考]
※参戦時期は最終話日本へ帰国する前
※ヴァンとの会話で、もしかしたら別の世界の人ではないかと半信半疑ながら考えています。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:生きて日本へ帰る
1:ヴァンと行動を共にする
2:ヴァンに”美味しい”と思える鮨を握ってあげたい
[備考]
※参戦時期は最終話日本へ帰国する前
※ヴァンとの会話で、もしかしたら別の世界の人ではないかと半信半疑ながら考えています。
【ヴァン@GUN×SWORD】
[状態]:健康
[装備]:千鳥@刀使ノ巫女
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・状況]
基本方針:あの男をバラバラにする
1:とりあえずきららと行動を共にする
2:首輪をどうにかしたい
3:きららの握った”スシ”……美味いが、物足りなねぇな……
[備考]
※参戦時期は最終話カギ爪の男へ復讐を果たした数年後、ウェンディと再会する間
[状態]:健康
[装備]:千鳥@刀使ノ巫女
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・状況]
基本方針:あの男をバラバラにする
1:とりあえずきららと行動を共にする
2:首輪をどうにかしたい
3:きららの握った”スシ”……美味いが、物足りなねぇな……
[備考]
※参戦時期は最終話カギ爪の男へ復讐を果たした数年後、ウェンディと再会する間
『支給品紹介』 【千鳥@刀使ノ巫女】
衛藤可奈美愛用の御刀。
当然、ヴァンは迅移といった力は使用することはできないため、ヴァンにとっては頑丈な日本刀。
衛藤可奈美愛用の御刀。
当然、ヴァンは迅移といった力は使用することはできないため、ヴァンにとっては頑丈な日本刀。
『NPC紹介』 【舌魚@遊戯王OCG】
長い舌をもつ魚。ヒエールの改造により、女性の乳首や蜜壺に男の一物をその長い舌で攻めてくる性欲のモンスターと化した。
長い舌をもつ魚。ヒエールの改造により、女性の乳首や蜜壺に男の一物をその長い舌で攻めてくる性欲のモンスターと化した。