「また生き返ったのかよ……」
公園の芝生の上で、独特の髪型をした強面の男が呟く。
彼の名はオニジャ。
かつて仕えていた国に裏切られて仲間共々死に、なぜか蘇った現代日本でも戦いに敗れ死んだはずの男だ。
彼の名はオニジャ。
かつて仕えていた国に裏切られて仲間共々死に、なぜか蘇った現代日本でも戦いに敗れ死んだはずの男だ。
「まあ一回生き返ったんだから、また生き返ることもあるか……。
しかし、殺し合いの場で生き返らされるとは……。
ちょうどいいじゃねえか!」
しかし、殺し合いの場で生き返らされるとは……。
ちょうどいいじゃねえか!」
オニジャは仲間の中でも、特に「人間を滅ぼす」ことに執着していた男だ。
その手段として怪獣を用いていたが、他に手段がなければ自らの手で殺戮を行うことも辞さない。
その手段として怪獣を用いていたが、他に手段がなければ自らの手で殺戮を行うことも辞さない。
「殺し合いに放り込まれた連中皆殺しにしたところで、世界中の人間の中じゃ微々たるもんだろうが……。
それでも殺せるだけ殺してやるぜ!」
「相変わらず単純な野郎だな、てめえは」
「ああ!?」
それでも殺せるだけ殺してやるぜ!」
「相変わらず単純な野郎だな、てめえは」
「ああ!?」
独り言のはずの言葉に反応が返ってきたことに驚きつつ、オニジャは声が聞こえてきた方向に視線を向ける。
そこにいたのは、目の下に大きな隈を浮かべた赤髪の男。
その男は、オニジャがよく知る人物だった。
そこにいたのは、目の下に大きな隈を浮かべた赤髪の男。
その男は、オニジャがよく知る人物だった。
「ガウマ! てめえもいやがったか!」
叫ぶやいなや、オニジャはガウマと呼んだ男に殴りかかろうと走り出す。
それに対し、ガウマは冷静に銃を取り出しオニジャの足下を撃つ。
銃から放たれたのは弾丸ではなく、粘着性のある液体。
それはオニジャの足を地面に固定し、その動きを封じる。
それに対し、ガウマは冷静に銃を取り出しオニジャの足下を撃つ。
銃から放たれたのは弾丸ではなく、粘着性のある液体。
それはオニジャの足を地面に固定し、その動きを封じる。
「うおっ! こしゃくな真似を!」
「落ち着けよ、馬鹿野郎。まずは俺の話を聞け!」
「誰がてめえの話なんか聞くか! この裏切り者が!」
「落ち着けよ、馬鹿野郎。まずは俺の話を聞け!」
「誰がてめえの話なんか聞くか! この裏切り者が!」
かつて国と対立したとき、仲間の中で唯一ガウマだけは国の側についた。
そのことが、オニジャは今もまだ許せなかった。
ゆえに彼は、ガウマを強く憎悪しているのだ。
そのことが、オニジャは今もまだ許せなかった。
ゆえに彼は、ガウマを強く憎悪しているのだ。
「その調子じゃ、また裏切られるって言ってるんだよ」
「はあ!? どういうことだ!」
「仮におまえが他の人間を皆殺しにして、生き残ったとしよう。
その時、あの化物みてえな体の男が約束どおりご褒美渡して自由にしてくれると思うか?
ガキをさらし者にして殺すようなクズだぞ?
悪ければ即座に処刑、よくて次の殺し合いにご招待だ」
「…………」
「はあ!? どういうことだ!」
「仮におまえが他の人間を皆殺しにして、生き残ったとしよう。
その時、あの化物みてえな体の男が約束どおりご褒美渡して自由にしてくれると思うか?
ガキをさらし者にして殺すようなクズだぞ?
悪ければ即座に処刑、よくて次の殺し合いにご招待だ」
「…………」
オニジャの顔から、急速に激情の色が失せていく。
ガウマの主張に、一定の説得力を感じているようだ。
ガウマの主張に、一定の説得力を感じているようだ。
「それがいやなら、俺に手を貸せ。
あの野郎をぶちのめして、殺し合いを破綻させる。
その後でまだ俺を殺したかったら、好きにしろ。
どうせたまたま繋がった命だ。くれてやるよ」
「死んでもいいってんなら、なんでわざわざ殺し合いを壊そうとする?」
「俺がこんな悪趣味なもん放置して自分の命を優先したんじゃ、あいつらに申し訳が立たねえだろうが」
あの野郎をぶちのめして、殺し合いを破綻させる。
その後でまだ俺を殺したかったら、好きにしろ。
どうせたまたま繋がった命だ。くれてやるよ」
「死んでもいいってんなら、なんでわざわざ殺し合いを壊そうとする?」
「俺がこんな悪趣味なもん放置して自分の命を優先したんじゃ、あいつらに申し訳が立たねえだろうが」
ガウマの脳裏には、短い間ながらたしかに強い絆を結んだ仲間たちの姿が浮かんでいた。
彼らの信頼を裏切るような行為など、それこそ死んでもするわけにはいかない。
彼らの信頼を裏切るような行為など、それこそ死んでもするわけにはいかない。
「裏切り者が、仲間を理由にするのかよ……。
本当にムカつく野郎だぜ、てめえは。
だが……たしかに、誰かの命令に従わされたあげくに裏切られるのは、もうごめんだ」
「じゃあ、俺の話に乗るんだな?」
「勘違いするなよ。てめえを許したわけじゃねえ。
あくまでこの場だけだ」
「ああ、俺だってそのつもりだ」
本当にムカつく野郎だぜ、てめえは。
だが……たしかに、誰かの命令に従わされたあげくに裏切られるのは、もうごめんだ」
「じゃあ、俺の話に乗るんだな?」
「勘違いするなよ。てめえを許したわけじゃねえ。
あくまでこの場だけだ」
「ああ、俺だってそのつもりだ」
交渉の成立を確認し、ガウマはニヤリと笑った。
「ところで、もう足のこれ取れよ」
「効果が切れるまで30分かかるらしいから、それまで待て」
「そこそこ長ェな!?」
「効果が切れるまで30分かかるらしいから、それまで待て」
「そこそこ長ェな!?」
【ガウマ@SSSS.DYNAZENON】
[状態]健康
[装備]瞬間接着銃@ドラえもん
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:主催者の打倒
[備考]
参戦時期は最終回後。ただし肉体の衰弱は、第1話時点まで回復しています。
[状態]健康
[装備]瞬間接着銃@ドラえもん
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:主催者の打倒
[備考]
参戦時期は最終回後。ただし肉体の衰弱は、第1話時点まで回復しています。
【オニジャ@SSSS.DYNAZENON】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:死ぬほど気に入らないが、ガウマに協力する
[備考]
参戦時期は死亡後。
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:死ぬほど気に入らないが、ガウマに協力する
[備考]
参戦時期は死亡後。
『支給品紹介』
【瞬間接着銃@ドラえもん】
ゲル状の瞬間接着剤を発射する銃。
直接的な殺傷力はないが対象を行動不能に追い込めるため、バトル要素の強い大長編では常連のひみつ道具である。
このロワでは制限により、接着剤は30分で粘着力を失う。
【瞬間接着銃@ドラえもん】
ゲル状の瞬間接着剤を発射する銃。
直接的な殺傷力はないが対象を行動不能に追い込めるため、バトル要素の強い大長編では常連のひみつ道具である。
このロワでは制限により、接着剤は30分で粘着力を失う。