まともな人間になりたかった。
物心ついた頃からずっと、何もかもがくだらなく思えて…どいつもこいつも馬鹿にしか思えなかった。
…異常なのは世界の方ではなく、自分の方だって事はわかってた。そんな事は…母親に身代わりにされて、俺の存在自体を否定された時に、否が応でも理解せざるを得なかったからな。
それでも俺は…まともになる為に、世界を歪んでいると断じて、在るべき正しい世界へと変革させようとした。他にまともになる方法は存在しないって…そう信じて、母親の事は伏せたまま、唯一残った家族の妹と袂を分かって、沢山の罪を重ねて、悪党に成り下がって、徒党を組んで…。
物心ついた頃からずっと、何もかもがくだらなく思えて…どいつもこいつも馬鹿にしか思えなかった。
…異常なのは世界の方ではなく、自分の方だって事はわかってた。そんな事は…母親に身代わりにされて、俺の存在自体を否定された時に、否が応でも理解せざるを得なかったからな。
それでも俺は…まともになる為に、世界を歪んでいると断じて、在るべき正しい世界へと変革させようとした。他にまともになる方法は存在しないって…そう信じて、母親の事は伏せたまま、唯一残った家族の妹と袂を分かって、沢山の罪を重ねて、悪党に成り下がって、徒党を組んで…。
…だが、そこまでして…あと少しのところで俺は、ある男と、その仲間達の手により計画のカナメだった相手を奪い返され、直接対決でもその男に俺は負けた。
目論みを打ち砕かれた俺は…それでもみっともなく足掻こうとしていた協力者だった男を見て、全ての間違いを悟った。
…自分が、あのキモい男の同類だった事に気付かされた。最も…気付くにはあまりに遅過ぎたんだがな。
だから俺は…ムカつくあの男に、最後に一発入れてやろうとと思って…それで、逆上したあの男の攻撃を受けて…。
目論みを打ち砕かれた俺は…それでもみっともなく足掻こうとしていた協力者だった男を見て、全ての間違いを悟った。
…自分が、あのキモい男の同類だった事に気付かされた。最も…気付くにはあまりに遅過ぎたんだがな。
だから俺は…ムカつくあの男に、最後に一発入れてやろうとと思って…それで、逆上したあの男の攻撃を受けて…。
そのまま一人で終わる筈だった俺は、たった一人残った家族に看取られて終わった。
…妹が泣いている事に気付いた俺は…思っていたよりずっと、心にこたえるものがあった。こんな…俺のようなダメな兄の為に泣くなんて…思いもしなかったから。
…死ぬ前に俺は、俺を打倒し、計画をぶち壊した相手にふと尋ねた。
「違う形で出会えていたら、友達のようなものに…なれたと思うか?」
と。
…相手は…その男は、
「仮定の話をしても仕方ない」
と、可愛げのない答えを返した。
…それでも俺は…嬉しかったんだ。仮定の話はしない…そう答えたという事は───。
……サガラ。俺にも、お前みたいなガッツが有れば…な。
…妹が泣いている事に気付いた俺は…思っていたよりずっと、心にこたえるものがあった。こんな…俺のようなダメな兄の為に泣くなんて…思いもしなかったから。
…死ぬ前に俺は、俺を打倒し、計画をぶち壊した相手にふと尋ねた。
「違う形で出会えていたら、友達のようなものに…なれたと思うか?」
と。
…相手は…その男は、
「仮定の話をしても仕方ない」
と、可愛げのない答えを返した。
…それでも俺は…嬉しかったんだ。仮定の話はしない…そう答えたという事は───。
……サガラ。俺にも、お前みたいなガッツが有れば…な。
その思考を最後に、限界を迎えた乗機が爆発するところが…俺がこの殺し合いに巻き込まれる前の最期の記憶だ。
終わる筈だった俺は、どういうわけかこの会場に居た。
そこで男にルールを説明されて、見せしめのクロエという少女が悍しい形で殺される様を見せられた後、気づくと会場の一角に放り出されていた訳だ。
そこで男にルールを説明されて、見せしめのクロエという少女が悍しい形で殺される様を見せられた後、気づくと会場の一角に放り出されていた訳だ。
…あの場で負けを認めた以上、今更世界をどうこうする為に動くつもりは無かった。
例え殺し合いに勝ち残ったとして、あの男が大人しく世界の変革を認めるだろうか?答えは否だろう。
そもそも負けを認めた上に、あの場で終わった命の筈な俺をわざわざ叩き起こしておいて、首輪を付けて殺し合いに参加させようとし、さらには見せしめをあの悍ましい形式で処刑している時点で…あの巫山戯た態度をした男はおそらく相当性格が悪い。ベクトルこそ違うがあのムカつくキモ男…エンブリヲのように。…これは俺が言えた話では無いだろうがな。
兎に角、そんな性格の悪い奴らが胴元な以上…よしんば願いが叶ったとしても、奴らの都合の良い世界になっている可能性が高い筈だ。
例え殺し合いに勝ち残ったとして、あの男が大人しく世界の変革を認めるだろうか?答えは否だろう。
そもそも負けを認めた上に、あの場で終わった命の筈な俺をわざわざ叩き起こしておいて、首輪を付けて殺し合いに参加させようとし、さらには見せしめをあの悍ましい形式で処刑している時点で…あの巫山戯た態度をした男はおそらく相当性格が悪い。ベクトルこそ違うがあのムカつくキモ男…エンブリヲのように。…これは俺が言えた話では無いだろうがな。
兎に角、そんな性格の悪い奴らが胴元な以上…よしんば願いが叶ったとしても、奴らの都合の良い世界になっている可能性が高い筈だ。
勿論、俺には元の世界に戻るつもりも無かった。
サガラ達ならば…俺の残したデータを参考にして、世界の融合を止め、世界自体を救ってみせているだろうという確信があった。
サガラ達ならば…俺の残したデータを参考にして、世界の融合を止め、世界自体を救ってみせているだろうという確信があった。
サガラなら…このような殺し合いに巻き込まれても、殺し合い自体を破綻させて、ぶっ壊そうと動くだろう。
…俺には、サガラのようなガッツは無い。死ぬ間際に過ちに気付けたとはいえ、気付くには遅過ぎた上、一度死んで生き返った程度で俺の犯した罪は消えるはずが無い。
それでも…このふざけた殺し合いをぶっ壊す為に俺は、終わった筈の命を使って、罪を背負い、なけなしのガッツで、主催や殺し合いに乗った相手に立ち向かう事を決めた。
あいつのようには行かなくても…それでもやってみたいと、そう思ったんだ。
…俺には、サガラのようなガッツは無い。死ぬ間際に過ちに気付けたとはいえ、気付くには遅過ぎた上、一度死んで生き返った程度で俺の犯した罪は消えるはずが無い。
それでも…このふざけた殺し合いをぶっ壊す為に俺は、終わった筈の命を使って、罪を背負い、なけなしのガッツで、主催や殺し合いに乗った相手に立ち向かう事を決めた。
あいつのようには行かなくても…それでもやってみたいと、そう思ったんだ。
そして、決意を固めた俺は、アラストルでも入っていれば助かるんだが…と思いながら、支給されていたバッグの中身を確認する事にした。
【レナード・テスタロッサ@スーパーロボット大戦V】
[状態]:健康、決意
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針: この殺し合いを破綻させる
1:まずはバッグの中身を確認する。
2:首輪の解析を行いたい。
[備考]
※参戦時期は困難ルート50話「決戦の青き星々」にて死亡後からです。
※彼の過去については出典元である「フルメタル・パニック!」の描写も使用しています。
[状態]:健康、決意
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針: この殺し合いを破綻させる
1:まずはバッグの中身を確認する。
2:首輪の解析を行いたい。
[備考]
※参戦時期は困難ルート50話「決戦の青き星々」にて死亡後からです。
※彼の過去については出典元である「フルメタル・パニック!」の描写も使用しています。