会場の片隅に、恐怖で震える一人の女性の姿があった。
彼女は、とある田舎の町でパン屋を経営する女性だ。
便宜上、ここでは彼女のことを「ココアの母」と呼ぶことにする。
彼女は、とある田舎の町でパン屋を経営する女性だ。
便宜上、ここでは彼女のことを「ココアの母」と呼ぶことにする。
「私は……どうしたら……」
彼女は、まともに思考することができなくなっていた。
これまで平穏な人生を送ってきた女性が突然殺し合いに巻き込まれ、その上自分の娘達よりも幼い少女が無惨に死ぬ姿を見せられたのだ。
平静さを保てという方が無理であろう。
これまで平穏な人生を送ってきた女性が突然殺し合いに巻き込まれ、その上自分の娘達よりも幼い少女が無惨に死ぬ姿を見せられたのだ。
平静さを保てという方が無理であろう。
「とにかく、こんなところからは早く逃げないと……。
何か、使えそうなものは……」
何か、使えそうなものは……」
わらにもすがる思いで、彼女はカバンをあさる。
その結果出てきたのは、それなりの大きさがあるアタッシュケースだった。
カバンの中からケースが出てくるという事態に多少の違和感を覚えつつも、彼女はそれを開けてみる。
その結果出てきたのは、それなりの大きさがあるアタッシュケースだった。
カバンの中からケースが出てくるという事態に多少の違和感を覚えつつも、彼女はそれを開けてみる。
「何これ……」
彼女の顔が、みるみるうちに赤く染まっていく。
ケースに入っていたもの、それはあまりにも露出の多い衣服だった。
こんなものを着て出歩こうものなら、即座に警察のお世話になること間違いなしである。
だがこの「リビドークロス」なる衣服、単なる変態衣装ではないらしい。
付属していた説明書によると、人妻が着ることによって大きく身体能力を上昇させることができるとのことだ。
ケースに入っていたもの、それはあまりにも露出の多い衣服だった。
こんなものを着て出歩こうものなら、即座に警察のお世話になること間違いなしである。
だがこの「リビドークロス」なる衣服、単なる変態衣装ではないらしい。
付属していた説明書によると、人妻が着ることによって大きく身体能力を上昇させることができるとのことだ。
「つまり、これを着て戦えってことなの……?
無理よ……こんな恥ずかしい格好するくらいなら、死んだ方が……。
いや、死ぬよりはまだましかも……」
無理よ……こんな恥ずかしい格好するくらいなら、死んだ方が……。
いや、死ぬよりはまだましかも……」
葛藤するココアの母。
その時、彼女の背後で小さな物音が響いた。
その時、彼女の背後で小さな物音が響いた。
「誰かいるの!?」
即座に振り向くココアの母。
彼女の目に映ったのは、ゴキブリを擬人化したような不気味な怪物の姿だった。
彼女の目に映ったのは、ゴキブリを擬人化したような不気味な怪物の姿だった。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
ホラー映画から飛び出してきたような異形を目の当たりにして、彼女がわずかに取り戻していた冷静さも再び失われてしまった。
リビドークロスのことも頭から抜け落ち、脇目も振らずに逃げだそうとする。
だがあまりの恐怖に腰が抜けてしまい、まともに移動することもままならない。
リビドークロスのことも頭から抜け落ち、脇目も振らずに逃げだそうとする。
だがあまりの恐怖に腰が抜けてしまい、まともに移動することもままならない。
「来ないで! 来ないでぇぇぇ!!」
「じょうじ……」
「じょうじ……」
ココアの母の必死の叫びを意に介さず、ゴキブリ男はじわじわと距離を詰めていく。
しかもその数は1体ではなく、闇の中からさらに複数の個体が姿を現した。
迫り来る恐怖にココアの母が意識を手放しかけたその時、彼女を救う者がその場に現れた。
しかもその数は1体ではなく、闇の中からさらに複数の個体が姿を現した。
迫り来る恐怖にココアの母が意識を手放しかけたその時、彼女を救う者がその場に現れた。
「はああああ!!」
気合いの声と共に駆けつけたのは、眼鏡をかけた大柄な女性だった。
その手には、本人の身の丈ほどもある巨大な黒い刀が握られている。
走りながら刀を構えた女性は、軽々とそれを振り抜く。
ゴキブリ男はそれに反応することすらできず、あっけなく首を跳ね飛ばされた。
その手には、本人の身の丈ほどもある巨大な黒い刀が握られている。
走りながら刀を構えた女性は、軽々とそれを振り抜く。
ゴキブリ男はそれに反応することすらできず、あっけなく首を跳ね飛ばされた。
「じょうじ! じょうじぃ!」
仲間を殺された残りのゴキブリ男たちは恐れをなし、一目散に逃げていく。
「助かった……の……?」
「大丈夫ですか、ご婦人」
「大丈夫ですか、ご婦人」
急展開についていけず呆然とするココアの母に、刀を持った女性が声をかける。
「はい、大丈夫です……。ありがとうございます……」
ココアの母は、改めて恩人の姿を確認する。
決して若くはないが、同性でも見惚れるような美人だ。
だがその顔以上に目を引くのが、彼女の服装であった。
その衣服は、乱暴に言えば「体にぴっちり貼りついた裸エプロン」。
正直、卑猥と言うほかない。
決して若くはないが、同性でも見惚れるような美人だ。
だがその顔以上に目を引くのが、彼女の服装であった。
その衣服は、乱暴に言えば「体にぴっちり貼りついた裸エプロン」。
正直、卑猥と言うほかない。
「あの……その格好は……」
「え? これは仕事着ですけど」
「そうなんですか……」
「え? これは仕事着ですけど」
「そうなんですか……」
恩人に対して、それ以上何も言えないココアの母であった。
【ココアの母@ご注文はうさぎですか?】
[状態]精神不安定
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、リビドークロス「Kidnapper」@淫獄団地、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:バトルロワイアルから脱出する
[状態]精神不安定
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、リビドークロス「Kidnapper」@淫獄団地、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:バトルロワイアルから脱出する
【武器屋カトレア@クイーンズブレイド】
[状態]健康
[装備]黒刀「夜」@ONE PIECE
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:殺し合いにあらがう
[状態]健康
[装備]黒刀「夜」@ONE PIECE
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:殺し合いにあらがう
『支給品紹介』
【リビドークロス「Kidnapper」@淫獄団地】
人妻の欲望を増幅し、暴走させる「リビドークロス」の一つ。
捕獲特化型であり、手首からワイヤー付きの手錠を発射して対象を捕縛することができる。
それ以外の武装はないが、鎖分銅の要領で手錠を打撃に使ったり、ワイヤー部分で締め上げたりといった形で攻撃を行うことは可能。
弱点としてワイヤーがその細さゆえに切断に弱く、市販のペンチで切断できるほどの強度しかない。
本ロワでは、人妻であれば誰でも装備可能。
使用者がクロスに対応する欲望を抱いていなければ、暴走することはない。
【リビドークロス「Kidnapper」@淫獄団地】
人妻の欲望を増幅し、暴走させる「リビドークロス」の一つ。
捕獲特化型であり、手首からワイヤー付きの手錠を発射して対象を捕縛することができる。
それ以外の武装はないが、鎖分銅の要領で手錠を打撃に使ったり、ワイヤー部分で締め上げたりといった形で攻撃を行うことは可能。
弱点としてワイヤーがその細さゆえに切断に弱く、市販のペンチで切断できるほどの強度しかない。
本ロワでは、人妻であれば誰でも装備可能。
使用者がクロスに対応する欲望を抱いていなければ、暴走することはない。
【黒刀「夜」@ONE PIECE】
世界最強の剣士であるミホークが愛用する、巨大な刀。
作品世界内における刀剣の最高ランクである「最上大業物」の一振りに数えられている。
世界最強の剣士であるミホークが愛用する、巨大な刀。
作品世界内における刀剣の最高ランクである「最上大業物」の一振りに数えられている。
『NPC紹介』
【エロフォーマー@今日のテラフォーマーズはお休みです】
異常進化したゴキブリである「テラフォーマー」が、スケベな人間の遺伝子を取り込むことで生まれてしまった亜種。
人間の女性に強い興味を持つが同時に臆病でもあり、無抵抗の女性を取り囲んでも胸を揉む程度しかできない。
いちおう、身体能力や知能は本家と同レベルと思われる。
【エロフォーマー@今日のテラフォーマーズはお休みです】
異常進化したゴキブリである「テラフォーマー」が、スケベな人間の遺伝子を取り込むことで生まれてしまった亜種。
人間の女性に強い興味を持つが同時に臆病でもあり、無抵抗の女性を取り囲んでも胸を揉む程度しかできない。
いちおう、身体能力や知能は本家と同レベルと思われる。