周りに何もない平原で、一人の男が戸惑いを隠せずにいる。
彼の名前は――何なのだろうか。
田所、鈴木。あるいはSKMT、うんこの擬人化、ステロイドハゲと呼ばれることもある。
正体を探ろうとした有識者は810人を超え、仮説はいまや1145141919説あると言われるが、彼の真実を知るものはいない。
日本のみならず、中国でも人口の一割が知ると言われる、世界一有名なホモビ男優。
あえて一番通っている名前で呼ぶなら、彼の名前は野獣先輩である。
彼の名前は――何なのだろうか。
田所、鈴木。あるいはSKMT、うんこの擬人化、ステロイドハゲと呼ばれることもある。
正体を探ろうとした有識者は810人を超え、仮説はいまや1145141919説あると言われるが、彼の真実を知るものはいない。
日本のみならず、中国でも人口の一割が知ると言われる、世界一有名なホモビ男優。
あえて一番通っている名前で呼ぶなら、彼の名前は野獣先輩である。
そんな彼は今、猛烈に困惑していた。
困惑している理由はもちろん、今起こっている殺し合いである。
困惑している理由はもちろん、今起こっている殺し合いである。
本来ならいきなり呼びつけられた挙句、殺しあえなどと言われたらそれだけで「ふざけんな!(声だけ迫真)」となるか、あるいは「やべぇよやべぇよ……」となるのが普通だろう。
野獣先輩はどちらかというと後者だった。
だが感度3000倍というワードが加わることで、殺し合いへの恐怖は一気に困惑へと変わってしまう。
野獣先輩はどちらかというと後者だった。
だが感度3000倍というワードが加わることで、殺し合いへの恐怖は一気に困惑へと変わってしまう。
どうしてわざわざ殺すのに感度を3000倍にする必要があるのか。
首輪を爆破するとか、ナノマシンではなく毒薬を入れるとか、もっとやり方はあるだろ、と内心でツッコミを入れてしまう。
首輪を爆破するとか、ナノマシンではなく毒薬を入れるとか、もっとやり方はあるだろ、と内心でツッコミを入れてしまう。
「これもうわかんねぇな」
しかし、ここで野獣先輩は思考を投げ捨てた。
彼にとって大事なのは、自分が死なないことである。
もし、この殺し合いに愛しの遠野や空手部の面々などがいれば多少は行動方針が変わるかもしれないが、現状の最優先は自分の命だ。
だが今の彼に、己の首輪を取り除く術はなかった。
彼にとって大事なのは、自分が死なないことである。
もし、この殺し合いに愛しの遠野や空手部の面々などがいれば多少は行動方針が変わるかもしれないが、現状の最優先は自分の命だ。
だが今の彼に、己の首輪を取り除く術はなかった。
なので仲間を求めて彼は歩き出した。
そうしてしばらく歩くと、彼の視界に三メートル程の人影が見えた。
彼が慎重に近づくと、やがてはその影の正体が人間でないことが分かる。
ピンク色の肌。筋骨隆々の体。そして豚みたいな顔。
RPGゲームなどでおなじみのモンスター、オークである。
頭に可愛らしいリボンをつけているので、メスのオークである。
そうしてしばらく歩くと、彼の視界に三メートル程の人影が見えた。
彼が慎重に近づくと、やがてはその影の正体が人間でないことが分かる。
ピンク色の肌。筋骨隆々の体。そして豚みたいな顔。
RPGゲームなどでおなじみのモンスター、オークである。
頭に可愛らしいリボンをつけているので、メスのオークである。
「こんばんわ不思議なお兄さん! あたしといいことしないかい?」
オークは野獣先輩を見つけると、話しかけてきた。
彼女の言ういいことが何かは、野獣には見当が既についていた。
血走った目。荒げた息。
別の誰かに媚薬を使われたのかと思う位、オークは発情していた。
この状況で求めることは一つ、セックス以外考えられない。
彼女の言ういいことが何かは、野獣には見当が既についていた。
血走った目。荒げた息。
別の誰かに媚薬を使われたのかと思う位、オークは発情していた。
この状況で求めることは一つ、セックス以外考えられない。
「(やりたく)ないです」
そのオークの誘いを、野獣先輩はノータイムで断った。
元々同性愛者な上、彼には異種姦の趣味はない。
なので迷いなく断り、さらに不意討ち気味に拳の連打を叩き込んだ。
元々同性愛者な上、彼には異種姦の趣味はない。
なので迷いなく断り、さらに不意討ち気味に拳の連打を叩き込んだ。
「ホラホラホラホラ」
野獣先輩のラッシュを喰らったオークは吹き飛ばされ、地面に倒れる。
え、TDNホモビ男優にそんなラッシュはできるわけないだろ、いい加減にしろ! だって?
数多のBBが生まれ、数多のBB先輩劇場で戦い続けた彼は最早歴戦の戦士。
そう考えれば、戦えるというのがはっきり分かんだね。
え、TDNホモビ男優にそんなラッシュはできるわけないだろ、いい加減にしろ! だって?
数多のBBが生まれ、数多のBB先輩劇場で戦い続けた彼は最早歴戦の戦士。
そう考えれば、戦えるというのがはっきり分かんだね。
ともかく、オークを倒した野獣先輩はさっさとこの場を去ろうとする。
しかし――
しかし――
「あんた、あたしを吹っ飛ばすなんていい男ね。ますます気に入ったわ。
というか惚れたわ! 絶対、あんたの子を産むんだから!!」
「ファッ!?(驚愕)」
というか惚れたわ! 絶対、あんたの子を産むんだから!!」
「ファッ!?(驚愕)」
オークはすぐさま起き上がった挙句、更に熱意を携えて野獣先輩を見つめる。
更には、さっきの戦闘音を聞きつけたのか、肌の色こそ違うものの、似た風貌のオークが十匹くらいやって来た。
やってきたオーク達は、仲間の様子を見て、野獣先輩をいい獲物と思ったのか、獰猛な笑みを浮かべて彼を見つめる。
更には、さっきの戦闘音を聞きつけたのか、肌の色こそ違うものの、似た風貌のオークが十匹くらいやって来た。
やってきたオーク達は、仲間の様子を見て、野獣先輩をいい獲物と思ったのか、獰猛な笑みを浮かべて彼を見つめる。
「やめてくれよ……(絶望)」
その意味を理解できない野獣先輩ではない。
彼はこの戦力差に絶望しつつも、犯されたくないという思いを決してあきらめない為、迷うことなく転進してオークの群れから逃げ出した。
彼はこの戦力差に絶望しつつも、犯されたくないという思いを決してあきらめない為、迷うことなく転進してオークの群れから逃げ出した。
【野獣先輩@真夏の夜の淫夢】
[状態]:健康、全力疾走中
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:殺し合いとかやべぇよやべぇよ……
1:オークの群れから逃げる
[備考]
バトル淫夢の力を使えるようです。
[状態]:健康、全力疾走中
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:殺し合いとかやべぇよやべぇよ……
1:オークの群れから逃げる
[備考]
バトル淫夢の力を使えるようです。
【オーク@この素晴らしい世界に祝福を!】
性欲が強く、他種族との性行為も積極的に行う種族。
その為、オークのオスはほぼ絶滅状態に近く、たまに生まれても女オークに搾り取られ、大概死んでしまう。
今やオークは縄張りに入った優秀なオスを狙い、集落に連れて帰りそれはもう凄い目を合わせるという、男性の天敵と化している。
また、オスのオークが生きていたとしても、女性恐怖症になっているので、やっぱり男に襲い掛かる。
性欲が強く、他種族との性行為も積極的に行う種族。
その為、オークのオスはほぼ絶滅状態に近く、たまに生まれても女オークに搾り取られ、大概死んでしまう。
今やオークは縄張りに入った優秀なオスを狙い、集落に連れて帰りそれはもう凄い目を合わせるという、男性の天敵と化している。
また、オスのオークが生きていたとしても、女性恐怖症になっているので、やっぱり男に襲い掛かる。