「惜しいな」
異次元の悪魔にして、地獄の使者である魔道士(セノバイト)。
通称ピンヘッドは、このデスゲームをそう評価した。
概ね否定的な感想は殺し合いへの不快感によるものか?ーー否。
殺人への禁忌という人間性は、地獄の洗礼を受けた時に既に忘却されている。
その感情の根元は、殺人の強制という蛮行への怒りではない。
釘を無数に刺された顔面に浮かぶ表情は、怒りや嫌悪、あるいは憎悪でもなく、大部分は失望、憐れみである。
通称ピンヘッドは、このデスゲームをそう評価した。
概ね否定的な感想は殺し合いへの不快感によるものか?ーー否。
殺人への禁忌という人間性は、地獄の洗礼を受けた時に既に忘却されている。
その感情の根元は、殺人の強制という蛮行への怒りではない。
釘を無数に刺された顔面に浮かぶ表情は、怒りや嫌悪、あるいは憎悪でもなく、大部分は失望、憐れみである。
「性に愉悦を求めるか。苦痛こそ至上の快楽というのに…憐れだ」
殺し合いという甘美な催しを用意した者が、性などという低次元の快楽にしか注視していない。
そうした常人には理解できない理由で、ピンヘッドは主催者を憐れんでいた。
そうした常人には理解できない理由で、ピンヘッドは主催者を憐れんでいた。
殺し合い。これは良い。
加虐もまた快楽の礎になるものだ。
NPCなる悪意持つ怪物が放逐されているのも彼の好みだった。
異質な存在に狩り立てられる恐怖は、より質の高い苦痛の糧となるからだ。
加虐もまた快楽の礎になるものだ。
NPCなる悪意持つ怪物が放逐されているのも彼の好みだった。
異質な存在に狩り立てられる恐怖は、より質の高い苦痛の糧となるからだ。
しかし、『性』というのが余計だ。
エロトラップなる概念は馴染みがないが、性的快楽にのみ特化した罠であることは理解している。
彼にとってその一点のみがこの場における余計な要素であり、唯一の不満と言っても良い。
あの進行役の男、あるいはその背後にいる主催者は快楽の真髄を理解していない。
快楽を根幹に置くのならば、罠はより致死的に、より残虐に、より凄惨に苦痛をもたらす物のみを揃えるべきだ。
詰まる所、このゲームの趣旨自体は面白いが、受ける苦難が単純な性行がメインでは、魔道士としては『甘い』と言わざるを得ないのだ。
エロトラップなる概念は馴染みがないが、性的快楽にのみ特化した罠であることは理解している。
彼にとってその一点のみがこの場における余計な要素であり、唯一の不満と言っても良い。
あの進行役の男、あるいはその背後にいる主催者は快楽の真髄を理解していない。
快楽を根幹に置くのならば、罠はより致死的に、より残虐に、より凄惨に苦痛をもたらす物のみを揃えるべきだ。
詰まる所、このゲームの趣旨自体は面白いが、受ける苦難が単純な性行がメインでは、魔道士としては『甘い』と言わざるを得ないのだ。
ピンヘッドが求めるものは、拷問にも等しい快楽ではない。
皮膚を裂き、骨を砕き、四肢を抉り、脳を貫く、文字通りの拷問である。
そうした被虐の果てに得るのが、究極の官能であり、真の快楽なのだ。
単純な性的快楽など、究極の官能の前では児戯に等しい。
皮膚を裂き、骨を砕き、四肢を抉り、脳を貫く、文字通りの拷問である。
そうした被虐の果てに得るのが、究極の官能であり、真の快楽なのだ。
単純な性的快楽など、究極の官能の前では児戯に等しい。
しかし、同時にピンヘッドは称賛すべき点もあると考えている。
彼の物理的に楔で抉られている脳裏には、最初の場で見せられた映像が強く焼きついていた。
彼の物理的に楔で抉られている脳裏には、最初の場で見せられた映像が強く焼きついていた。
『―――――――おっぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!』
あらゆる体液を撒き散らし、身に余る快楽と理外の苦痛の両者を極めた断末魔をあげながら、生なき肉塊に堕ちた少女。
見せしめとされた少女の死に様は、数多の死を見て、または与えてきたピンヘッドですら、敬意と驚嘆が沸き上がるのを禁じ得ないものだった。
あの状態でさらに苛烈な被虐を受ければ、一体どのような快楽を得られたのか。
見せしめとされた少女の死に様は、数多の死を見て、または与えてきたピンヘッドですら、敬意と驚嘆が沸き上がるのを禁じ得ないものだった。
あの状態でさらに苛烈な被虐を受ければ、一体どのような快楽を得られたのか。
「おお……甘美だ」
軽く想像しただけでも、内なる高ぶりを押さえられない。
現世の金などどうでも良いが、感度を『3千兆倍』にするナノマシンとやらは、是非とも手中に納めたい。
快楽と苦痛は表裏一体であり、あの最後はその真理を完璧に体現していた。
魔道士とは別の観点、ナノマシンという科学的手段であの境地に至ったとは、官能の探求者として嫉妬すら覚える。
だからこそ、彼らが低次元の快楽に囚われているのは残念でならない。悲劇と言ってもいい。
ならば、私自らがより高みに導かねばなるまい。
魔道士として、肉の交わり等という低俗な快楽ではなく、真の官能を皆に教授しよう。
”箱”を経由しない現界だからか、どうやらこの場では自由に力を行使できるようだ。枷はない。
あの進行役の男も、この催しに招かれた憐れな参加者も、等しく平等に。
3千兆倍の快楽を貪り、共に探求するのだ。
現世の金などどうでも良いが、感度を『3千兆倍』にするナノマシンとやらは、是非とも手中に納めたい。
快楽と苦痛は表裏一体であり、あの最後はその真理を完璧に体現していた。
魔道士とは別の観点、ナノマシンという科学的手段であの境地に至ったとは、官能の探求者として嫉妬すら覚える。
だからこそ、彼らが低次元の快楽に囚われているのは残念でならない。悲劇と言ってもいい。
ならば、私自らがより高みに導かねばなるまい。
魔道士として、肉の交わり等という低俗な快楽ではなく、真の官能を皆に教授しよう。
”箱”を経由しない現界だからか、どうやらこの場では自由に力を行使できるようだ。枷はない。
あの進行役の男も、この催しに招かれた憐れな参加者も、等しく平等に。
3千兆倍の快楽を貪り、共に探求するのだ。
魔道士は、あるものにとっては天使、あるものにとっては悪魔である。
しかしこの場において、主催はおろか参加者全員にも、”善意”で趣虐を施す事を決めた彼は、紛うことなき怪物であった。
しかしこの場において、主催はおろか参加者全員にも、”善意”で趣虐を施す事を決めた彼は、紛うことなき怪物であった。
【ピンヘッド@ヘルレイザー】
[状態]:興奮
[装備]:鎖
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:この場の全員に真の快楽を授ける
1:まずは参加者を探す
[備考]
※参戦時期は最低でもヘルレイザー1の後。
※『ルマルシャンの箱』を経由せずに現界しているため、地獄の戒律(箱と無関係の者を殺せない等)は緩くなっています
[状態]:興奮
[装備]:鎖
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:この場の全員に真の快楽を授ける
1:まずは参加者を探す
[備考]
※参戦時期は最低でもヘルレイザー1の後。
※『ルマルシャンの箱』を経由せずに現界しているため、地獄の戒律(箱と無関係の者を殺せない等)は緩くなっています